この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
マルチテナント機能を使用すると、Cisco UCS ドメインの大きな物理的インフラストラクチャを組織と呼ばれる論理的なエンティティに分割することができます。その結果、各組織に専用の物理インフラストラクチャを設けなくても各組織を論理的に分離できます。
マルチテナント環境では、関連する組織を通じて、各テナントに一意のリソースを割り当てられます。これらのリソースには、各種のポリシー、プール、および Quality of Service 定義などがあります。また、すべてのユーザがすべての組織にアクセスできるようにする必要がない場合は、ロケールを実装して、組織ごとにユーザ権限やロールを割り当てたり、制限したりすることもできます。
マルチテナント環境をセットアップする場合、すべての組織は階層的になります。最上位の組織は常にルートです。ルートに作成したポリシーおよびプールはシステム全体にわたるもので、このシステムに含まれるすべての組織で使用できます。しかし、他の組織で作成されたポリシーやプールが使用できるのは、同じ階層でそれより上にある組織だけです。たとえば、あるシステムに Finance と HR という組織があり、これらは同じ階層に存在しないとします。この場合、Finance は HR 組織にあるポリシーは一切使用できず、また、HR は Finance 組織にあるポリシーには一切アクセスできません。しかし、Finance と HR は両方とも、ルート組織にあるポリシーやプールを使用できます。
マルチテナント環境に組織を作成する場合、各組織、または同じ階層のサブ組織に次のうち 1 つ以上をセットアップすることもできます。
ルート組織は、常にトップ レベルの組織です。
マルチテナント環境では、Cisco UCS は組織の階層を使用して、ポリシーおよびリソース プールの名前を解決します。Cisco UCS Manager は、プールに割り当てられているポリシーまたはリソースの詳細を検索する際に、以下の操作を実行します。
Cisco UCS Manager は、サービス プロファイルまたはポリシーに割り当てられている組織内で、指定された名前のポリシーとプールの有無を調べます。
ポリシーを検出したか、使用可能なリソースがプール内にある場合、Cisco UCS Manager はこのポリシーまたはリソースを使用します。ローカル レベルで使用可能なリソースがプール内に存在しない場合、Cisco UCS Manager は上位階層の親組織に移動し、同じ名前のプールを検索します。Cisco UCS Manager では検索がルート組織に到達するまでこの手順を繰り返します。
ルート組織まで検索し、使用可能なリソースまたはポリシーを検出できない場合、Cisco UCS Manager はローカル組織に戻り、デフォルト プール内でデフォルト ポリシーまたは使用可能なリソースの検出を開始します。
デフォルト プール内で適用可能なデフォルト ポリシーまたは使用可能なリソースを検出した場合、Cisco UCS Manager はこのポリシーまたはリソースを使用します。使用可能なリソースがプール内に存在しない場合、Cisco UCS Manager は上位階層の親組織に移動し、デフォルトのプールを検索します。Cisco UCS Manager は検索がルート組織に到達するまでこの手順を繰り返します。
Cisco UCS Manager は、適用可能なポリシーまたは使用可能なリソースを階層内で検出できない場合、割り当てエラーを返します。
この例では、すべての組織がルート組織下の同一レベルにあります。たとえば、サービス プロバイダーは、各顧客に対して個別の組織を作成します。この構成では、組織は、自身の組織およびルート組織に割り当てられたポリシーおよびリソースだけにアクセスできます。
この例では、XYZcustomer 組織のサービス プロファイルは、XYZcustomer サーバ プールのサーバを使用するように設定されています。リソース プールとポリシーがサービス プロファイルに割り当てられると、以下の動作が発生します。
Cisco UCS Manager は、XYZcustomer サーバ プール内で使用可能なサーバを調べます。
使用可能なサーバが XYZcustomer サーバ プールに存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。プール内に使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager はルート組織で同じ名前のサーバ プールを調べます。
ルート組織に XYZcustomer サーバ プールが含まれており、そのプールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。プール内に使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は XYZcustomer 組織に戻り、デフォルト サーバ プールを調べます。
XYZcustomer 組織内のデフォルト プールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。デフォルト プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager はルート組織内でデフォルト サーバ プールを調べます。
ルート組織内のデフォルト サーバ プールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。デフォルト プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は割り当てエラーを返します。
この例では、各組織に少なくとも 1 つのサブ組織が含まれています。たとえば、企業は、企業内の各主要部門に対しておよびこれらの部門のサブ部門に対して組織を作成できます。この構成では、各組織が、自身のローカル ポリシーとリソース プール、および親階層内のリソース プールにアクセスできます。
この例では、Finance 組織に 2 つのサブ組織(AccountsPayable および AccountsReceivable)が含まれています。AccountsPayable(AP)組織のサービス プロファイルは、AP サーバ プールのサーバを使用するように設定されています。リソース プールとポリシーがサービス プロファイルに割り当てられると、以下の動作が発生します。
Cisco UCS Manager は、サービス プロファイルに定義されている AP サーバ プールで使用可能なサーバを調べます。
使用可能なサーバが AP サーバ プールに存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は 1 階層上位に移動し、Finance 組織で同じ名前のプールの有無を調べます。
Finance 組織に同じ名前のプールが含まれており、このプールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は 1 階層上位に移動し、ルート組織で同じ名前のプールの有無を調べます。
ルート組織に同じ名前のプールが含まれており、このプールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は AccountsPayable 組織に戻り、デフォルトのサーバ プールを調べます。
AccountsPayable 組織内のデフォルト プールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。デフォルト プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は 1 階層上位に移動し、Finance 組織のデフォルト サーバ プールを調べます。
Finance 組織内のデフォルト プールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。デフォルト プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は 1 階層上位に移動し、ルート組織のデフォルト サーバ プールを調べます。
ルート組織内のデフォルト サーバ プールに使用可能なサーバが存在する場合、Cisco UCS Manager はこのサーバとサービス プロファイルを関連付け、検索を終了します。デフォルト プールに使用可能なサーバが存在しない場合、Cisco UCS Manager は割り当てエラーを返します。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 |
ステップ 2 | 削除する組織に移動します。 |
ステップ 3 | 組織を右クリックし、[Delete] を選択します。 |
ステップ 4 | 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |