この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章は、次の項で構成されています。
(注) |
システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco UCS』を参照して重要な安全情報を確認してください。 |
警告 |
「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。 警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。 ステートメント 1071 |
警告 |
この装置は、立ち入りが制限された場所への設置が想定されています。 立ち入りが制限された場所とは、特殊な工具、錠と鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用しないと入れない場所を意味します。 ステートメント 1017 |
警告 |
この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030 |
ここでは、標準的なオープン ラックの設置に関する要件を示します。この要件は、周囲温度が 50 ~ 95 °F(10 ~ 35 °C)の範囲にあることを前提とします。
(注) |
障害物のあるラックを使用しないでください。 これらの障害物が原因で現場交換可能ユニット(FRU)にアクセスしにくくなる場合があります。 |
Cisco R シリーズ ラックは最適な選択です。 他のラックを使用する場合は、次のタイプのラックを使用する必要があります。
注意 |
ブランク パネルを使用して、ラック内に残っているすべての空の前面パネル U スペースを必ず埋めてください。 これにより、適切なエアーフローを確保できます。 ブランク パネルなしでラックを使用すると、冷却が不十分になり、温熱損傷を引き起こすおそれがあります。 |
ケーブル管理に利用するために、ラック内のシャーシの上下に追加スペースを設けます。こうすると、ラックを通した銅ケーブル(および Cisco UCS 5108 サーバ シャーシあたり最大 8 本の銅ケーブル)の配線が容易になります。
過熱の問題を防ぐ上で、ケーブル管理は重要な要素になる場合があります。 次の図にある「Before(導入前)」の図は、シャーシの背面を塞いで、シャーシからの暖かい空気のファンによる排出を妨げているケーブルを示しています。 内部温度が仕様を超えると、この状況により、ブレード サーバの DIMM の障害や、一見すると偶発的なサーバのシャットダウンが発生します。 「After(導入後)」の図に示すように、ケーブル タイや他の配線方法を使用して、シャーシの背面に障害物がない状態を保ってください。
シャーシ内の通気は前面から背面に向かって流れます。 空気はシャーシ前面にあるブレード サーバと電源装置の網目を通ってシャーシ内に入り、シャーシ背面にあるファン モジュールから外に出ます。 適切なエアーフローが確保されるように、次の注意事項に従ってください。
シャーシを持ち上げるときは重量に注意するとともに、次のガイドラインに従います。
注意 |
側面にあるハンドルを使用してシャーシを持ち上げようとしないでください。 これらのハンドルは、シャーシの位置の移動や調整だけに使用してください。 |
注意 |
シャーシ背面にある配電ユニット(PDU)は取り外さないでください。 |
(注) |
ラックではジャンパ電源コードを使用できます。 Cisco UCS 5108 ブレード サーバ シャーシの電源装置ユニットの仕様の項を参照してください。 |
注意 |
シャーシのコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用ストラップを着用し、モジュールのフレームの端だけを持ってください。 |
ヒント |
シャーシの輸送が必要となる場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。 |
(注) |
シャーシは厳密に検査したうえで出荷されています。 輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。 |
ステップ 1 | 段ボール箱からシャーシを取り出します。 梱包材はすべて保管しておいてください。 |
ステップ 2 | カスタマー サービス担当者から提供された機器リストと梱包品の内容を照合し、次の品目が揃っていることを確認します。 |
ステップ 3 | 使用されていないすべてのブレード スロットと電源装置ベイにブランク カバーが取り付けられていることを確認します。 |
(注) |
工具不要シャーシ レールは、正方形の取り付け穴が付いたラック向けに設計されています。 丸形の取り付け穴が付いたラックにシャーシを設置するには、丸形穴アダプタを使用する必要があります。 |
この丸形穴アダプタ キットを使用すると、レール キット(N20-CRMK2=)を適合させて、ネジ付きまたはネジなしの丸形穴を使用するラック支柱(前面または背面(あるいは両方))に設置できます。 キットの 4 つのアダプタは、レール キットを適合させて、ネジ付きの丸形穴が付いたラック支柱に設置する場合に使用します。キットの他の 4 つのアダプタは、レール キットを適合させて、ネジ付きまたはネジなしの丸形穴が付いたラック支柱に設置する場合に使用します。 ラック支柱の穴のタイプに基づいて、アダプタを組み合わせて使用できます。 キットには、さまざまなサイズおよび長さのネジも含まれています。
ここでは、シャーシの取り付け方法について説明します。 これは 2 つのプロセスから成ります。まずレールをラックに取り付けてから、そのレールにシャーシを取り付けます。
注意 |
取り付けたモジュールのハンドルを握ってシャーシを持ち上げようとしないでください。 シャーシ側面のハンドルだけを使用してください。 |
注意 |
ラックにキャスターが付いている場合は、ブレーキがかかっていること、固定用パッドが適切に使用されていること、または他の方法でラックが固定されていることを確認してください。 |
警告 |
いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。 ステートメント 1019 |
丸形穴ラックにシャーシを取り付ける前に、「レールへの丸形穴アダプタ キットの取り付け(オプション)」の手順に従って、アダプタ キットを追加してレールを準備します。 丸形穴アダプタおよびレール アセンブリをラックに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 |
図に示すように、別の人の助けを借りて(または特殊な吊り上げ装置を使用して)シャーシを持ち上げ、マウント レールの上に置きます。
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ステップ 2 | フロント フランジがケージ ナットに対して水平になるまで、シャーシをラックに押し込みます。 (丸形穴ラックでは、ケージ ナットは必要ありません)。 | ||
ステップ 3 |
図に示すように、6 個の丸ワッシャ頭プラス ネジとケージ ナット(正方形穴による取り付けにおいて使用)を使用して、シャーシのフランジをラックに固定します。
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ステップ 4 | それぞれのシャーシ スロットに、すべてのサーバ、ファン、および電源装置を再度取り付けます。 | ||
ステップ 5 | シャーシの電源を投入するには、取り付け済みの各電源装置に対応する電源コネクタに適切な AC 電源ケーブルを接続してから、ケーブルのもう一方の端を電源に接続します。 DC による設置の場合は、「DC 電源の接続」を参照してください。特定の構成に必要な電源装置の数を決定するには、『Cisco UCS Power Calculator 』を参照してください。 | ||
ステップ 6 | 「Proper I/O Module and Port Fabric Interconnect Connectivity」の説明に従って、サーバ シャーシをファブリック インターコネクトに接続します。 |
ここでは、UCS 5108 DC 電源装置(UCSB-PSU-2500DC48)に対応する DC バージョン シャーシ(UCSB-5108-DC)の背面 PDU 端子に電源を接続する方法について説明します。
警告 |
より線が必要な場合は、認定された導線端子(閉回路、くわ型など)および上向きのラグを使用してください。 これらの端子は導線に適したサイズのものを使用し、絶縁体と導体の両方に圧着する必要があります。 ステートメント 1002 |
警告 |
次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。 ステートメント 1003 |
警告 |
容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。 ステートメント 1022 |
警告 |
警告 |
この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。 一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。 ステートメント 1045 |
警告 |
装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。 ステートメント 1046 |
警告 |
装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。 ステートメント 1074 |
警告 |
DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。 端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。 カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。 ステートメント 1075 |
ファブリック ポート チャネル モードで Cisco UCS 2200 シリーズ IOM と Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトの間にリンクを設定する場合、アダプタ上で使用できる VIF ネームスペースは、IOM アップリンクがファブリック インターコネクト ポートに接続されている場所により異なります。
6248 ファブリック インターコネクト内には、8 個の連続ポートが 6 セットあり、ポートのセットのそれぞれがシングル チップによって管理されます。 IOM からのアップリンクすべてがシングル チップによって管理されるポートのセットに接続されているといった接続では、シャーシ内のブレードに配置されたサービス プロファイルで使用される VIF の数を Cisco UCS Manager が最大化します。 IOM からのアップリンク接続が別々のチップで管理されるポート間に分散された場合、VIF カウントは減少します。
注意 |
ファブリック ポート チャネルのポート グループに 2 番目のリンクを追加すると、混乱が生じ、VIF 名前空間の使用可能な容量が、63 から 118 まで自動的に増加します。 ただし、さらにリンクを追加しても混乱は生じないため、VIF 名前空間は 118 のままになります。 |
注意 |
2 つのファブリック ポート チャネルのポート グループにシャーシをリンクすると、混乱が生じますが、手動で確認されない限り、VIF 名前空間には影響しません。 これを行うと、VIF 名前空間は、2 つのグループのより小さいサイズのファブリック ポート チャネルのポート グループの使用(63 または 118 VIF)に自動的に設定されます。 |
ハイ アベイラビリティのクラスタ モード アプリケーションの場合、対称なケーブル設定を強く推奨します。 ケーブル接続が非対称の場合、使用可能な VIF の最大数は 2 つのケーブル設定より小さくなります。
Cisco UCS 環境の VIF の最大数については、ご使用のハードウェアおよびソフトウェア設定用の設定制限についてのマニュアルを参照してください。
(注) |
次の図は、あくまで例として示しています。使用可能なポートを飛ばす必要はありません。 FI ポート設定の考慮事項と制限の詳細については、UCS Manager コンフィギュレーション ガイドを参照してください。 |
UCS システムおよびラックからのシャーシの取り外しを計画する場合は、最初に次を行う必要があります。
UCS-A# scope org UCS-A /org # scope service-profile service-profile-name UCS-A /org/service-profile # power down
UCS-A# scope monitoring UCS-A /monitoring # scope callhome UCS-A /monitoring/callhome # disable
ステップ 1 | シャーシから電源コードとネットワーク ケーブルを外します。 |
ステップ 2 | シャーシからすべてのモジュールとブレードを取り外し、重量を軽くします。 |
ステップ 3 | 前面のラックマウント フランジをラックに固定しているネジを外します。 |
ステップ 4 | 2 人でシャーシを持ち、シャーシの重量が完全に支えられていることを確認します。 |
ステップ 5 | シャーシをゆっくりとレールから引き出し、ラックから取り外します。 |
ステップ 6 | サーバ シャーシ内にモジュールとブレードを取り付け直します。 |
シャーシを再梱包する場合は、「ラックからのシャーシの取り外し」の手順に従ってシャーシをラックから取り外し、輸送のために梱包します。 可能であれば、納入時に使用されていた梱包材と箱を使用してシャーシを梱包します。 シャーシをシスコに返品する場合は、シスコへの返品輸送を手配するためにシスコ カスタマー サービス担当者にご連絡ください。
シャーシ内の各 Cisco UCS 2104XP I/O モジュールは、最大 4 つの Small Form-Factor Pluggable(SFP+)銅トランシーバまたは光トランシーバをサポートしています。 各トランシーバは 10 ギガビットで動作します。
Cisco UCS 2104XP I/O モジュールは、Twinax 銅トランシーバをサポートしています。 拡張 SFP+ 10 ギガビット イーサネット トランシーバは、同じ物理パッケージ内にトランスミッタとレシーバを備えた双方向機器です。 電気的インターフェイス上に 20 ピンのコネクタがあります。
下図に、SFP-H10GB-CU5M トランシーバを示します。 I/O モジュールのポートから SFP+ を取り外すためにゴム ループが使用されています。
距離が 10 m(33 フィート)を超える場合は、銅 SFP+ トランシーバの代わりに光 SFP+ トランシーバを使用できます。 SFP+ 10 ギガビット イーサネット光トランシーバは、同じ物理パッケージ内にトランスミッタとレシーバを備えた双方向機器です。 光インターフェイス上にデュプレックス LC コネクタがあります。
SFP+ 10 ギガビット イーサネット光トランシーバのマニュアルは、次の場所にあります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/interfaces_modules/transceiver_modules/installation/note/78_15160.html
ステップ 1 |
銅 Twinax SFP+ のゴム ループをゆっくりと引いて、I/O モジュールから銅 Twinax SFP+ を取り外します。 ケーブルと SFP+ トランシーバが一体として外れ、I/O モジュールのポートが空きます。
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ステップ 2 | I/O モジュール ポートに光 SFP+ トランシーバを挿入します。 カチッという音がしてしっかりと差し込まれたことを確認します。 |
ステップ 3 |
光 SFP+ トランシーバに光ファイバ ケーブルを接続します。
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