概要
Cisco UCS では、シスコから取得し、シスコによって認定されたファームウェアを使用して、Cisco UCS ドメイン のエンドポイントをサポートします。各エンドポイントは Cisco UCS ドメイン のコンポーネントであり、機能するためにはファームウェアが必要です。
このガイドでは、Cisco UCS Manager を使用して、ファームウェアを取得し、Cisco UCS ドメイン のエンドポイントをアップグレードする方法について説明します。また、これらのエンドポイントをアップグレードする際に従う必要があるベスト プラクティスについても詳しく説明します。
Cisco UCS Manager リリース 3.1(1) 以降、シスコは Cisco UCS Manager の各リリースと併せて、次の各プラットフォーム用のユニファイド Cisco UCS Manager ソフトウェアおよびファームウェア アップグレードをリリースしています。
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Cisco UCS 6300 シリーズ Fabric Interconnect と Cisco UCS B シリーズ、および C シリーズ サーバ
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Cisco UCS 6200 シリーズ Fabric Interconnect と Cisco UCS B シリーズ、および C シリーズ サーバ
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Cisco UCS 6324 Fabric Interconnect と Cisco UCS B シリーズおよび C シリーズ サーバ(別名 UCS Mini)
次の図に、Cisco UCS Manager リリース 3.1 でサポートされる各種プラットフォームとファームウェア バンドルを示します。
各リリースには、次のファームウェア バンドルがあります。
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インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル:このバンドルは A バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、ファブリック インターコネクト、IO モジュール、および Cisco UCS Manager が機能するために必要なファームウェア イメージが含まれています。
Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降のリリースには、3 つの独立したインフラストラクチャ バンドルが含まれています。
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Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト:ucs-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin
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Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト:ucs-6300-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin
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Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクト:ucs-mini-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin
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B シリーズ サーバ ソフトウェア バンドル:B バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、B シリーズ ブレード サーバが機能するために必要なファームウェア イメージ(アダプタ、BIOS、CIMC、ボード コントローラ ファームウェアなど)が含まれています。『Release Bundle Contents for Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、B シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルの内容の詳細が掲載されています。
(注)
Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から、ローカル ディスクのように、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルに共通するエンドポイント用のファームウェアは、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルで入手できます。
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C シリーズ サーバ ソフトウェア バンドル:C バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、C シリーズ ラック マウント サーバが機能するために必要なファームウェア イメージ(アダプタ、BIOS、CIMC、ボード コントローラ ファームウェアなど)が含まれています。C バンドルには、Cisco UCS S3260 ストレージ サーバ用のファームウェア イメージも含まれています。『Release Bundle Contents for Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、C シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルの内容の詳細が掲載されています。
(注)
Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から、ローカル ディスクのように、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルに共通するエンドポイント用のファームウェアは、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルで入手できます。
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機能カタログ ソフトウェア バンドル:T バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、実装固有の調整可能なパラメータ、ハードウェア仕様、および機能制限が指定されます。
Cisco UCS Manager 機能カタログを使用して、新しく承認された DIMM やディスク ドライブなどのサーバ コンポーネントの表示と設定可能性を更新します。Cisco UCS Manager 機能カタログは単一のイメージですが、Cisco UCS Manager ソフトウェアにも組み込まれています。Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降のリリースは、任意の 3.1 カタログ ファイルを使用できますが、2.2 カタログ バージョンは使用できません。サーバ コンポーネントが特定の BIOS バージョンに依存していない場合、それを使用したり、Cisco UCS Manager に認識させたりすることは、主にカタログ バージョンの機能になります。機能カタログは、UCS インフラストラクチャ リリースにバンドルされるのに加えて、スタンドアロン イメージとしてリリースされる場合もあります。
Cisco UCS ドメイン のエンドポイントのアップグレードの順序は、アップグレード パスによって異なります。
Cisco UCS ドメイン のエンド ポイントをアップグレードする適切な順序を決定するアップグレード パスについては、ステップの決められた順序を参照してください。
シスコでは、このマニュアルおよびテクニカル ノート『Unified Computing System Firmware Management Best Practices』において、ファームウェア イメージおよびファームウェア アップデートを管理するための一連のベスト プラクティスを保持しています。
このマニュアルでは、ファームウェアの管理について、次の定義を使用しています。
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更新:ファームウェア イメージをエンドポイントのバックアップ パーティションにコピーします。
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アクティブ化:バックアップ パーティションのファームウェアをエンドポイントのアクティブなファームウェア バージョンとして設定します。アクティベーションには、エンドポイントのリブートが必要な場合やリブートが発生する場合があります。
(注) |
機能カタログのアップグレードの場合は、更新とアクティブ化が同時に行われます。このようなアップグレードについては、アップデートまたはアクティブ化のいずれかのみを実行する必要があります。両方の手順を実行する必要はありません。 |
Cisco UCS Manager リリース 3.1 の新機能
Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) には、Cisco UCS S3260 システムのサポートが導入されています。『Cisco UCS S3260 Server Integration with Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、Cisco UCS S3260 システムのファームウェア管理についての詳細情報が記載されています。
Cisco UCS Manager リリース 3.1(1) には、各種プラットフォームの次の機能が追加されています。
Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト(B シリーズ および C シリーズ サーバと接続)
このリリースには、新しいプラットフォームと次のサポートが追加されています。
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4 個の 10 GbE ポートに分割することができる専用 40 GbE ポートを搭載した Cisco UCS 6332 および Cisco UCS 6332-16 UP ファブリック インターコネクト。『Cisco UCS Manager スタートアップ ガイド』には、専用ポートとブレイクアウト機能に関する詳細情報が掲載されています。
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ファブリック インターコネクト接続用の 40 GbE ポートを搭載した Cisco UCS-IOM-2304。
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C シリーズ サーバへの直接接続と FEX ベース接続。
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40 GbE アップリンク ポートと 10 GbE ポートを搭載した Cisco N2K-C2348UPQ-10GE FEX。
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シャーシの電源装置のファームウェアの独立したアップグレード。
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ファームウェア アップグレードによってトリガーされた FI リブートが確認されるときに未処理のデータ パス障害を表示。
Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト(B シリーズ および C シリーズ サーバと接続)
このリリースには、次のサポートが追加されています。
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シャーシの電源装置のファームウェアの独立したアップグレード
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ファームウェア アップグレードによってトリガーされた FI リブートが確認されるときに未処理のデータ パス障害を表示
Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクト(B シリーズ および C シリーズ サーバと接続)(Cisco UCS Mini)
このリリースでは、Cisco UCS Mini に次のサポートが追加されています。
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セカンダリ シャーシ
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セカンダリ UCS 5108 ブレード サーバ シャーシの IOM
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セカンダリ ブレード サーバ シャーシの電源装置のファームウェアの独立したアップグレード
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ファームウェア アップグレードによってトリガーされた FI リブートが確認されるときに未処理のデータ パス障害を表示
Cisco UCS Manager ユーザ マニュアル
Cisco UCS Manager では、次の表に示す、使用例を基本とした従来よりもコンパクトな新しいマニュアルが用意されています。
ガイド |
説明 |
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Cisco UCS アーキテクチャのほか、Cisco UCS Manager の初期設定や構成のベスト プラクティスなど、稼働前に必要な操作について説明しています。 |
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パスワード管理、ロール ベース アクセスの設定、リモート認証、通信サービス、CIMC セッション管理、組織、バックアップと復元、スケジューリング オプション、BIOS トークン、および遅延展開について説明しています。 |
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Cisco UCS Manager によって使用および管理される物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャのコンポーネントについて説明します。 |
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ファームウェアのダウンロードと管理、自動インストール によるアップグレード、サービス プロファイルによるアップグレード、ファームウェアの自動同期によるエンドポイントでの直接アップグレード、機能カタログの管理、展開シナリオ、およびトラブルシューティングについて説明しています。 |
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新しいランセンス、 Cisco UCS ドメイン への Cisco UCS Central の登録、パワー キャッピング、サーバ ブート、サーバ プロファイル、サーバ関連のポリシーについて説明しています。 |
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Cisco UCS Manager の SAN や VSAN など、ストレージ管理のあらゆる側面について説明しています。 |
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Cisco UCS Manager の LAN や VLAN 接続など、ネットワーク管理のあらゆる側面について説明しています。 |
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Cisco UCS Manager における、システム統計を含むシステムおよびヘルス モニタリングのあらゆる側面について説明しています。 |