Industrial Ethernet 4010 スイッチ(Cisco IOS リリース 15.2(4)EC2)リリースノート
Parallel Redundancy Protocol(PRP)
Resilient Ethernet Protocol(REP)
Cisco IOS リリース 15.2(4)EC2 は、すべて Cisco Industrial Ethernet IE 4010 スイッチ上で実行されます。
Cisco IOS ソフトウェアリリース 15.2(4)EC2 は、Cisco IE 4010 シリーズ スイッチの新しいソフトウェアリリースの一部です。このリリースでは、多くのテクノロジーを広く普及させている産業用の環境に、新しいソフトウェアの革新機能を提供します。
これらのリリースノートには、Cisco IOS Release15.2(4)EC2 に関する重要な情報と、このリリースに適用される制限事項、制約事項、警告が含まれます。
スイッチ ソフトウェアは、次のサイトからダウンロードできます(ログイン パスワードを持つ Cisco.com の登録ユーザ)。
https://software.cisco.com/download/home/286307930?catid=268438038
SFP モジュールはスイッチのイーサネット SFP モジュールであり、他の装置との接続を可能にします。スイッチのモデルに応じて、これらの現場交換可能なトランシーバモジュールは、アップリンク インターフェイスを提供します。このモジュールには、光ファイバ接続用の LC コネクタがあります。サポートされる SFP モジュールの一覧については、 IE 4010 のデータシート を参照してください。
IE 4010 には、「lanbase」永久ライセンスが付属しています。このライセンスは、CLI コマンドを使用して「ipservices」評価ライセンスまたは Right-To-Use(RTU)永久ライセンスにアップグレードできます。
次の方法を使用して、スイッチに IP 情報を割り当てることができます。
■スイッチのスタートアップガイドに説明されている Express Setup プログラム。
■スイッチのハードウェア インストレーション ガイドに説明されている CLI ベースのセットアッププログラム。
このリリースは 15.2(4)EA IOS リリースから派生したものであるため、このリリースでサポートされる機能も類似しています。
このリリースの次の新機能に関する詳細については、以下の関連するコンフィギュレーション ガイドを参照してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/lan/cisco_ie4010/software/release/15-2_4_EC/configuration/guide/scg-ie4010_5000.html
「Right to Use」(RTU)は、お客様の利便性を高めるために設計された信頼ベースのライセンス方式です。RTU は、RMA のためのライセンスのアップグレード、ダウングレード、または移動をお客様が簡単な EXEC CLI コマンドを使用して柔軟に行えるように設計されています。「信頼」ベースの方式であるため、お客様は特定数のライセンスに対して事前に支払いを行った後は、ライセンス数がその数を超えない限り、導入されたスイッチの全範囲にわたってこれらのライセンスをいつでも柔軟にアクティブ化できます。
IE4010 に使用されるライセンスには、主に「評価」と「永久 RTU(PRTU)」の 2 種類があります。「評価」ライセンスを使用すると、お客様は 60 日間無料でイメージを評価できます。「永久 RTU」ライセンスは、有効期限のない有料のライセンスです。定期的なリマインダによって、評価ライセンスの有効期限が切れる前に永久ライセンスへの変更を求める通知が表示されます。このライセンスは、CISL モデルの現在の「評価ライセンス」と同じようにイメージに「組み込まれています」ので、お客様はシスコのサーバに接続してライセンスを取得する必要がありません。PRTU ライセンスは特定のハードウェアに関連付けられていません。このライセンスは、古いハードウェアや切り替え済みのハードウェアから非アクティブ化し、CLI を使用して交換スイッチでアクティブ化できます。
MACsec は、レイヤ 2 で強力な暗号化の保護を行うための IEEE 802.1AE 規格です。MACsec は、同じ LAN に接続されているステーション間で、フレーム単位のセキュアな(暗号化および認証)MAC サービスを提供します。
PROFIBUS International(PI)のオープンな産業用イーサネットの標準である PROFINET V2.31 をサポートし、オートメーション コントロール用に TCP/IP および IT 標準を使用しています。PROFINET は、装置およびテスト機器の動きや精度の制御が重要である産業用オートメーション システムやプロセス制御ネットワークに有用です。PROFINET はデータ交換を重視しており、速度要件に合った通信パスを定義しています。
Common Industrial Protocol(CIP)は、産業オートメーション アプリケーション用の産業プロトコルです。DeviceNet、EtherNet/IP、CIP Safety および CIP sync などの CIP に基づいたネットワーク テクノロジーをサポートする組織である、Open DeviceNet Vendors Association(ODVA)によってサポートされます。
これまで制御および情報プロトコルとして知られていましたが、CIP は、制御、安全、時間同期、モーション、設定、情報、といった産業オートメーション アプリケーション向けのメッセージとサービスを包括的に網羅しています。これらの産業用アプリケーションは CIP によって、エンタープライズレベルのイーサネットやインターネットに統合することができます。
■スイッチの電源が喪失した場合に、「Dying Gasp」メッセージを OAM センターに送信し、状況を通知します。
■これらのメッセージによってスイッチの電源喪失がダウンストリームノードに通知されるため、ダウンタイムの回復に役立ちます。
PRP は、ネットワークノードにその宛先に到達するための 2 つのトラフィック用代替パスを提供します。これにより、データ伝送における障害を防止できます。
2 つのローカル エリア ネットワーク(LAN)が、独立した LAN セグメントを通過するトラフィック用の代替パスを提供します。ただし、この 2 つの LAN は、同じトポロジを共有する必要があります。
PRP で IE4010 を動作させるには、2 つの異なるポートを通って各 LAN に同時に 2 つのパケットを宛先ノードへ送信します。宛先ノードが最初のパケットを正常に受信すると、2 番目のパケットは、正常に受信しても破棄されます。送信された各パケットには、宛先ノードで重複パケットを区別するための、インクリメント シーケンス番号が含まれます。
PTP は、IEEE-1588 で、ネットワーク化された測定/制御システムの精密クロック同期として定義されており、精度と安定性が異なる分散デバイスクロックを含むパケットベースのネットワークでクロックを同期させるために開発されました。PTP は、最小限の帯域幅でオーバーヘッド処理はほぼ必要としないため、分散システムでの使用に最適です。
■IEEE 802.3af 準拠の受電デバイス(ポートあたり最大 15.4 W の PoE)のサポート、および IEEE 802.3at 準拠の受電デバイス(ポートあたり最大 30 W の PoE+)のサポート。
次のブラウザ設定は、Microsoft Internet Explorer で Express Setup を表示するために必要な時間を短縮するために推奨されます。
1. [ツール(Tools)] > [インターネット オプション(Internet Options)] を選択します。
2. [インターネット一時ファイル(Temporary Internet files)] エリアで [設定(Settings)] をクリックします。
3. [Settings] ウィンドウで、[Automatically] を選択します。
5. [OK] をクリックして [Internet Options] ウィンドウを終了します。
HTTP サーバインターフェイスは、Express Setup を表示できるようにイネーブルにする必要があります。デフォルトでは、HTTP サーバがスイッチでイネーブルになっています。HTTP サーバがイネーブルか、またはディセーブルかを表示するには、show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
HTTP サーバ インターフェイスを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
■Express Setup は、HTTP プロトコル(デフォルトはポート 80)および認証(enable パスワード)のデフォルト方式を使用して、スイッチかイーサネットポートのいずれかを経由して通信し、標準 Web ブラウザからのスイッチ管理を許可します。
■HTTP ポートを変更する場合は、ブラウザの [参照先(Location)] または [アドレス(Address)] フィールドに IP アドレスを入力するときに新しいポート番号を組み込む必要があります(http://10.1.126.45:184 など。ここで 184 は新しい HTTP のポート番号を意味します)。接続時に経由するポート番号を記録しておきます。スイッチの IP 情報を変更する場合は注意してください。
■認証(enable パスワード)のデフォルト方式を使用しない場合、スイッチで使用する認証方式の HTTP サーバインターフェイスを設定する必要があります。
HTTP サーバ インターフェイスを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
注 :Express Setup が Web ブラウザで失敗した場合は、リセットボタンを使用してスイッチをデフォルトにリセットします。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/switches/industrial-ethernet-4010-series-switches/series.html#~tab-documents
■次の MIB ツールで、IOS のバージョン番号を使用して MIB を検索できます。
tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/
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