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フラッシュ ファイル システムは、ファイルを格納できる単一のフラッシュ デバイスです。ソフトウェア バンドルおよびコンフィギュレーション ファイルの管理に役立つ複数のコマンドも備えています。デバイスのデフォルトのフラッシュ ファイル システムは flash: です。
アクティブなデバイスまたは任意のスタック メンバから見ると、flash: はローカル フラッシュ デバイスを指します。これは、ファイル システムが表示されているいるのと同じデバイスに接続されているデバイスです。デバイス スタックでは、さまざまなスタック メンバからの各フラッシュ デバイスを、アクティブなデバイスから参照できます。これらのフラッシュ ファイル システムの名前には、対応するデバイス メンバ番号が含まれています。たとえば、アクティブなデバイスから参照できる flash-3: は、スタック メンバ 3 にある flash: と同じファイル システムを指します。デバイス スタックにあるフラッシュ ファイル システムを含むすべてのファイル システムのリストを表示するには、show file systems 特権 EXEC コマンドを使用します。
デバイス スタックでは、一度に 1 人のユーザのみが、ソフトウェア バンドルおよびコンフィギュレーション ファイルを管理できます。
デバイス で使用可能なファイル システムを表示するには、show file systems 特権 EXEC コマンドを使用します(次のスタンドアロン デバイス の例を参照)。
次の例では、デバイス スタックを示します。この例では、アクティブな デバイス がスタック メンバ 1 です。スタック メンバ 2 のファイル システムはフラッシュ 2 として表示されます。スタック メンバ 3 のファイル システムはフラッシュ 3 として表示されます。同様にして、スタック メンバ 8 もスタック メンバ 8 はフラッシュ 8 として表示されます。また、この例では、次のように、crashinfo ディレクトリと、アクティブな デバイス に接続された USB フラッシュ ドライブも示します。
Device# show file systems
File Systems:
Size(b) Free(b) Type Flags Prefixes
- - opaque rw system:
- - opaque rw tmpsys:
1651314688 1520742400 disk rw crashinfo: crashinfo-1:
1651507200 1516240896 disk rw crashinfo-2: stby-crashinfo:
1651507200 1517289472 disk rw crashinfo-3:
1651507200 1519386624 disk rw crashinfo-4:
1651507200 1524629504 disk rw crashinfo-5:
1651507200 1523580928 disk rw crashinfo-6:
1651507200 1517289472 disk rw crashinfo-7:
1651507200 1526726656 disk rw crashinfo-8:
* 11353194496 7916576768 disk rw flash: flash-1:
11353980928 7944011776 disk rw flash-2: stby-flash:
11353980928 7876902912 disk rw flash-3:
11353980928 7944011776 disk rw flash-4:
11353980928 7939817472 disk rw flash-5:
11353980928 7944011776 disk rw flash-6:
11353980928 7944011776 disk rw flash-7:
11353980928 7944011776 disk rw flash-8:
3824013312 3756507136 disk ro webui:
- - opaque rw null:
- - opaque ro tar:
- - network rw tftp:
2097152 2052489 nvram rw nvram:
- - opaque wo syslog:
- - network rw rcp:
- - network rw http:
- - network rw ftp:
- - network rw scp:
- - network rw https:
- - opaque ro cns:
2097152 2052489 nvram rw stby-nvram:
- - nvram rw stby-rcsf:
- - opaque rw revrcsf:
フィールド |
値 |
---|---|
Size(b) |
ファイル システムのメモリ サイズ(バイト単位)です。 |
Free(b) |
ファイル システムの空きメモリ サイズ(バイト単位)です。 |
タイプ(Type) |
ファイル システムのタイプです。 disk:ファイル システムは、フラッシュ メモリ デバイス、USB フラッシュ、crashinfo ファイル用です。 network:ファイル システムは、FTP サーバや HTTP サーバなどのネットワーク デバイス用です。 nvram:ファイル システムは NVRAM(不揮発性 RAM)デバイス用です。 opaque:ファイル システムは、ローカルに生成された pseudo ファイル システム(system など)、またはダウンロード インターフェイス(brimux など)です。 unknown:ファイル システムのタイプは不明です。 |
フラグ(Flags) |
ファイル システムの権限です。 ro:読み取り専用です。 rw:読み取りおよび書き込みです。 wo:書き込み専用です。 |
プレフィックス(Prefixes) |
ファイル システムのエイリアスです。 crashinfo:crashinfo ファイルです。 flash: :フラッシュ ファイル システムです。 ftp:FTP サーバです。 http:HTTP サーバです。 https:セキュア HTTP サーバです。 nvram: :NVRAM です。 null: :コピーのヌル宛先です。リモート ファイルをヌルへコピーして、サイズを判別できます。 rcp:Remote Copy Protocol(RCP)サーバです。 scp:Session Control Protocol(SCP)サーバです。 system: :実行コンフィギュレーションを含むシステム メモリが格納されています。 tftp: :TFTP ネットワーク サーバです。 usbflash0:USB フラッシュ メモリです。 ymodem: :YMODEM プロトコルを使用して、ネットワーク マシンからファイルを取得します。 |
デフォルトのファイル システムとして使用されるファイル システムまたはディレクトリを指定するには、cd filesystem: 特権 EXEC コマンドを使用します。デフォルト ファイル システムを設定すると、関連するコマンドを実行するときに filesystem: 引数を省略できます。たとえば、オプションの filesystem: 引数を持つすべての特権 EXEC コマンドでは、cd コマンドで指定されたファイル システムが使用されます。
デフォルトでは、デフォルト ファイル システムは flash: です。
cd コマンドで指定された現在のデフォルトのファイル システムを表示するには、pwd 特権 EXEC コマンドを使用します。
ファイル システムの内容を操作する前に、そのリストを表示できます。たとえば、新しいコンフィギュレーション ファイルをフラッシュ メモリにコピーする前に、ファイル システムに同じ名前のコンフィギュレーション ファイルが格納されていないことを確認できます。同様に、フラッシュ コンフィギュレーション ファイルを別の場所にコピーする前に、ファイル名を確認して、その名前を別のコマンドで使用できます。ファイル システムのファイルに関する情報を表示するには、次の表に記載する特権 EXEC コマンドのいずれかを使用します。
コマンド(Command) |
説明 |
---|---|
dir [/all] [filesystem:filename] |
ファイル システムのファイル リストを表示します。 |
show file systems |
ファイル システムのファイルごとの詳細を表示します。 |
show file information file-url |
特定のファイルに関する情報を表示します。 |
show file descriptors |
開いているファイルの記述子のリストを表示します。ファイル記述子は開いているファイルの内部表現です。このコマンドを使用して、別のユーザによってファイルが開かれているかどうかを調べることができます。 |
たとえば、ファイル システムのすべてのファイルのリストを表示するには、次のように dir 特権 EXEC コマンドを使用します。
デバイス# dir flash: DDirectory of bootflash:/ 616513 drwx 4096 Jul 15 2015 07:11:35 +00:00 .installer 608402 -rw- 33818 Sep 25 2015 11:41:35 +00:00 bootloader_evt_handle.log 608403 drwx 4096 Feb 27 2017 13:56:47 +00:00 .ssh 608410 -rw- 0 Jun 5 2015 10:16:17 +00:00 dc_stats.txt 608411 drwx 20480 Sep 23 2015 11:50:13 +00:00 core 624625 drwx 4096 Sep 23 2015 12:29:27 +00:00 .prst_sync 640849 drwx 4096 Feb 27 2017 13:57:30 +00:00 .rollback_timer 608412 drwx 4096 Jun 17 2015 18:12:47 +00:00 orch_test_logs 608413 -rw- 33554432 Sep 25 2015 11:43:15 +00:00 nvram_config 608417 -rw- 35 Sep 25 2015 20:17:42 +00:00 pnp-tech-time 608439 -rw- 214054 Sep 25 2015 20:17:48 +00:00 pnp-tech-discovery-summary 608419 drwx 4096 Jul 23 2015 07:50:25 +00:00 util 616514 drwx 4096 Mar 18 2015 11:09:04 +00:00 onep 608442 -rw- 556 Mar 18 2015 11:19:34 +00:00 vlan.dat 608448 -rw- 1131779 Mar 28 2015 13:13:48 +00:00 log.txt 616516 drwx 4096 Apr 1 2015 09:34:56 +00:00 gs_script 616517 drwx 4096 Apr 6 2015 09:42:38 +00:00 tools 608440 -rw- 252 Sep 25 2015 11:41:52 +00:00 boothelper.log 624626 drwx 4096 Apr 17 2015 06:10:55 +00:00 SD_AVC_AUTO_CONFIG 608488 -rw- 98869 Sep 25 2015 11:42:15 +00:00 memleak.tcl 608437 -rwx 17866 Jul 16 2015 04:01:10 +00:00 ardbeg_x86 632745 drwx 4096 Aug 20 2015 11:35:09 +00:00 CRDU 632746 drwx 4096 Sep 16 2015 08:57:44 +00:00 ardmore 608418 -rw- 1595361 Jul 8 2015 11:18:33 +00:00 system-report_RP_0_20150708-111832-UTC.tar.gz 608491 -rw- 67587176 Aug 12 2015 05:30:35 +00:00 mcln_x86_kernel_20170628.SSA 608492 -rwx 74880100 Aug 12 2015 05:30:57 +00:00 stardust.x86.idprom.0718B 11250098176 bytes total (9128050688 bytes free) デバイス#
ディレクトリを変更し、作業ディレクトリを表示するには、次の手順を実行します。
特権 EXEC モードを開始して、ディレクトリを作成するには次の手順を実行します。
ディレクトリを、その内部のすべてのファイルおよびサブディレクトリとともに削除するには、delete /force /recursivedelete /force /recursivefilesystem:/file-url 特権 EXEC コマンドを使用します。
名前で指定されたディレクトリを、その内部のすべてのサブディレクトリおよびファイルとともに削除するには、/recursive キーワードを使用します。ディレクトリ内のファイルごとに表示される、削除を確認するためのプロンプトを省略するには、/force キーワードを使用します。この削除プロセスを実行すると、最初に 1 度だけプロンプトが表示されます。
filesystem でシステム ボードのフラッシュ デバイスを指定する場合は、flash: を使用します。file-url には、削除するディレクトリの名前を入力します。ディレクトリ内のすべてのファイルおよびディレクトリが削除されます。
注意 | ディレクトリが削除された場合、その内容は回復できません。 |
送信元から宛先にファイルをコピーするには、copy source-url destination-url 特権 EXEC コマンドを使用します。送信元および宛先の URL には、running-config および startup-config キーワード ショートカットを使用できます。たとえば、copy running-config startup-config コマンドを実行すると、現在の実行コンフィギュレーション ファイルがフラッシュ メモリの NVRAM セクションに保存され、システム初期化中のコンフィギュレーションとして使用されます。
XMODEM または YMODEM プロトコルを使用するネットワーク マシンのファイルに対する送信元として特殊なファイル システム(xmodem:、ymodem:)を指定し、そこからコピーすることもできます。
ネットワーク ファイル システムの URL には、ftp: 、rcp: 、tftp などがあり、構文は次のとおりです。
FTP:ftp:[[//username [:password]@location]/directory]/filename
RCP:rcp:[[//username@location]/directory]/filename
TFTP:tftp:[[//location]/directory]/filename
ローカルにある書き込み可能なファイル システムには flash: などがあります。
送信元および宛先の組み合わせによっては、無効な場合があります。特に、次に示す組み合わせの場合は、コピーできません。
フラッシュ メモリ デバイスのファイルが不要になった場合は、そのファイルを永久に削除できます。指定されたフラッシュ デバイスからファイルまたはディレクトリを削除するには、delete [/force] [/recursive] [filesystem:]/file-url 特権 EXEC コマンドを使用します。
ディレクトリを、その内部のすべてのサブディレクトリやファイルとともに削除するには、/recursive キーワードを使用します。ディレクトリ内のファイルごとに表示される、削除を確認するためのプロンプトを省略するには、 /force キーワードを使用します。この削除プロセスを実行すると、最初に 1 度だけプロンプトが表示されます。/force キーワードおよび /recursive キーワードを使用して、archive download-sw コマンドを使用してインストールされ、不要になった古いソフトウェア イメージを削除します。
filesystem: オプションを省略すると、デバイスは cd コマンドで指定したデフォルトのデバイスを使用します。file-url には、削除するファイルのパス(ディレクトリ)および名前を指定します。
ファイルを削除しようとすると、削除の確認を求めるプロンプトが表示されます。
注意 | ファイルが削除された場合、その内容は回復できません。 |
Device# delete myconfig
ファイルを作成してそこにファイルを書き込んだり、ファイル内のファイルをリスト表示したり、ファイルからファイルを抽出したりできます(次の項を参照)。
ファイルの作成、内容の表示、およびファイルの抽出を行うには、特権 EXEC コマンドで次の手順を実行します。
関連項目 |
参照先 |
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flash: ファイル システムの管理コマンド |
『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』 |
標準(Standards) |
役職(Title) |
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この機能によってサポートされる新しい標準または変更された標準はありません。またこの機能による既存標準のサポートに変更はありません。 |
-- |
MIB |
MIB リンク |
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この機能によってサポートされる新しい MIB または変更された MIB はありません。またこの機能による既存 MIB のサポートに変更はありません。 |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
RFC |
役職(Title) |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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説明 |
リンク |
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次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースのみを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。
リリース |
変更箇所 |
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Cisco IOS XE Everest 16.5.1a |
この機能が導入されました。 |