VLAN の設定

VLAN の前提条件

VLAN 設定時の前提条件と考慮事項を次に示します。

  • VLAN を作成する前に、VLAN トランキング プロトコル(VTP)を使用してネットワークのグローバルな VLAN 設定を維持するかどうかを決定する必要があります。

  • スイッチは、VTP クライアント、サーバ、およびトランスペアレントの各モードで 256 の VLAN をサポートしています。

VLAN の制約事項

次に、VLAN を設定する際の制約事項を示します。

  • 標準範囲の VLAN 設定の CPU 使用率が高いことを示す警告メッセージを回避するには、使用する VLAN を 256 までにすることを推奨します。多数のアクセス インターフェイスまたはトランク インターフェイスが同時にフラップすると、CPU 使用率が過度に高くなる可能性があります。

VLAN について

論理ネットワーク

VLAN は、ユーザの物理的な位置に関係なく、機能、プロジェクト チーム、またはアプリケーションなどで論理的に分割されたスイッチド ネットワークです。VLAN は、物理 LAN と同じ属性をすべて備えていますが、同じ LAN セグメントに物理的に配置されていないエンド ステーションもグループ化できます。どのスイッチ ポートも VLAN に割り当てることができます。ユニキャスト、ブロードキャスト、およびマルチキャスト パケットは、VLAN 内のエンド ステーションだけに転送およびフラッディングが行われます。各 VLAN は 1 つの論理ネットワークと見なされ、VLAN に属さないステーション宛のパケットは、ルータまたはフォールバックブリッジングをサポートするスイッチを経由して伝送しなければなりません。VLAN はそれぞれが独立した論理ネットワークと見なされるので、VLAN ごとに独自のブリッジ管理情報ベース(MIB)情報があり、スパニングツリーの独自の実装をサポートできます。

VLAN は通常、IP サブネットワークに対応付けられます。たとえば、特定の IP サブネットに含まれるエンド ステーションはすべて同じ VLAN に属します。スイッチ上のインターフェイスの VLAN メンバーシップは、インターフェイスごとに手動で割り当てます。この方法でスイッチ インターフェイスを VLAN に割り当てた場合、これをインターフェイス ベース(またはスタティック)VLAN メンバーシップと呼びます。

VLAN 間のトラフィックは、ルーティングする必要があります。

スイッチは、スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を使用して、VLAN 間でトラフィックをルーティングできます。VLAN 間でトラフィックをルーティングするには、SVI を明示的に設定して IP アドレスを割り当てる必要があります。

サポートされる VLAN

スイッチは、VTP クライアント、サーバ、およびトランスペアレントの各モードで VLAN をサポートしています。VLAN は、1 ~ 4094 の番号で識別します。VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよびファイバ分散データ インターフェイス(FDDI)VLAN 専用です。

VTP バージョン 1 およびバージョン 2 は、標準範囲の VLAN(VLAN ID 1 ~ 1005)だけをサポートします。これらのバージョンで 1006 ~ 4094 の VLAN ID を作成する場合は、スイッチを VTP トランスペアレント モードにする必要があります。Cisco IOS Release 12.2(52)SE 以降では VTP バージョン 3 をサポートします。VTP バージョン 3 は、VLAN 範囲全体(VLAN 1 ~ 4094)をサポートします。拡張範囲 VLAN(VLAN 1006 ~ 4094)は、VTP バージョン 3 でのみサポートされます。拡張 VLAN がドメインに設定されている場合は、VTP バージョン 3 から VTP バージョン 2 に変換できません。

スイッチは、最大 64 のスパニングツリー インスタンスを持つ Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)または Rapid PVST+ をサポートします。VLAN ごとに 1 つずつスパニングツリー インスタンスを使用できます。スイッチは、イーサネット ポート経由の VLAN トラフィックの送信方式として IEEE 802.1Q トランキングのみをサポートします。

VLAN ポート メンバーシップ モード

VLAN に所属するポートは、メンバーシップ モードを割り当てることで設定します。メンバーシップ モードは、各ポートが伝送できるトラフィックの種類、および所属できる VLAN の数を指定します。

ポートが VLAN に所属すると、デバイスは VLAN 単位で、ポートに対応するアドレスを学習して管理します。

表 1. ポートのメンバーシップ モードとその特性

メンバーシップ モード

VLAN メンバーシップの特性

VTP の特性

スタティック アクセス

スタティック アクセス ポートは、手動で割り当てられ、1 つの VLAN だけに所属します。

VTP は必須ではありません。VTP にグローバルに情報を伝播させないようにする場合は、VTP モードをトランスペアレント モードに設定します。VTP に加入するには、あるデバイスのトランクポートに接続した別のデバイス上に 1 つまたは複数のトランクポートがなければなりません。

トランク(IEEE 802.1Q)

  • IEEE 802.1Q:業界標準のトランキング カプセル化方式です。

デフォルトで、トランク ポートは拡張範囲 VLAN を含むすべての VLAN のメンバです。ただし、メンバーシップは許可 VLAN リストを設定して制限できます。また、プルーニング適格リストを変更して、リストに指定したトランク ポート上の VLAN へのフラッディング トラフィックを阻止することもできます。

VTP を推奨しますが、必須ではありません。VTP は、ネットワーク全体にわたって VLAN の追加、削除、名前変更を管理することにより、VLAN 設定の整合性を維持します。VTP はトランクリンクを通じて他のデバイスと VLAN コンフィギュレーション メッセージを交換します。

ダイナミック アクセス

ダイナミックアクセス ポートは 1 つの VLAN(VLAN ID が 1 ~ 4094)にのみ所属し、VLAN Member Policy Server(VMPS)によって動的に割り当てられます。

同一のデバイス上でダイナミックアクセスポートとトランクポートを使用できますが、ダイナミックアクセスポートは別のデバイスではなく、エンドステーションまたはハブに接続する必要があります。

VTP は必須です。

VMPS およびクライアントを同じ VTP ドメイン名で設定してください。

VTP に加入するには、別のデバイスのトランクポートに、デバイス上の少なくとも 1 つのトランクポートが接続されている必要があります。

音声 VLAN

音声 VLAN ポートは、Cisco IP Phone に接続し、電話に接続されたデバイスからの音声トラフィックに 1 つの VLAN を、データ トラフィックに別の VLAN を使用するように設定されたアクセス ポートです。

VTP は不要です。VTP は音声 VLAN に対して無効です。

VLAN コンフィギュレーション ファイル

VLAN ID 1 ~ 1005 の設定は vlan.dat ファイル(VLAN データベース)に書き込まれます。この設定を表示するには、show vlan 特権 EXEC コマンドを入力します。vlan.dat ファイルはフラッシュ メモリに格納されます。VTP モードがトランスペアレントモードの場合、それらの設定もデバイスの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。

さらに、インターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して、ポートのメンバーシップ モードの定義、VLAN に対するポートの追加および削除を行います。これらのコマンドの実行結果は、実行コンフィギュレーション ファイルに書き込まれます。このファイルを表示するには、show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。

VLAN および VTP 情報(拡張範囲 VLAN 設定情報を含む)をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存して、デバイスを再起動すると、デバイスの設定は次のように選択されます。

  • スタートアップ コンフィギュレーションおよび VLAN データベース内の VTP モードがトランスペアレントで、VLAN データベースとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの VTP ドメイン名が一致する場合は、VLAN データベースが無視され(クリアされ)、スタートアップ コンフィギュレーション ファイル内の VTP および VLAN 設定が使用されます。VLAN データベース内の VLAN データベース リビジョン番号は変更されません。

  • スタートアップ コンフィギュレーション内の VTP モードまたはドメイン名が VLAN データベースと一致しない場合、VLAN ID 1 ~ 1005 のドメイン名、VTP モード、および VTP 設定には VLAN データベース情報が使用されます。

  • VTP バージョン 1 および 2 では、VTP モードがサーバである場合、VLAN ID 1 ~ 1005 のドメイン名と VLAN 設定で VLAN データベース情報が使用されます。VTP バージョン 3 は、VLAN 1006 ~ 4094 もサポートします。


(注)  

スイッチの設定をリセットする前に、write erase コマンドを使用して、必ずコンフィギュレーション ファイルと一緒に vlan.dat ファイルを削除してください。これにより、リセット時にスイッチが正しく再起動します。


標準範囲 VLAN 設定時の注意事項

標準範囲 VLAN は、ID が 1 ~ 1005 の VLAN です。

ネットワーク内で標準範囲 VLAN を作成または変更する場合には、次の注意事項に従ってください。

  • 標準範囲 VLAN は、1 ~ 1001 の番号で識別します。VLAN 番号 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN 専用です。

  • VLAN 1 ~ 1005 の VLAN 設定は、常に VLAN データベースに格納されます。VTP モードがトランスペアレントモードの場合、VTP と VLAN の設定もスイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。

  • スイッチが VTP サーバモードまたは VTP トランスペアレントモードにある場合は、VLAN データベース内の VLAN 2 ~ 1001 について設定を追加、変更、または削除できます。(VLAN ID 1 および 1002 ~ 1005 は自動作成され、削除できません)。

  • VTP トランスペアレント モードで作成された拡張範囲 VLAN は、VLAN データベースに保存されず、伝播されません。VTP バージョン 3 では、VTP サーバ モードでの拡張範囲 VLAN(VLAN 1006~4094)データベース伝播をサポートします。

  • VLAN を作成する前に、スイッチを VTP サーバ モードまたは VTP トランスペアレント モードにしておく必要があります。スイッチが VTP サーバである場合には、VTP ドメインを定義する必要があります。VTP ドメインを定義しないと、VTP は機能しません。

  • スイッチは、トークンリングまたは FDDI メディアをサポートしません。スイッチは FDDI、FDDI-Net、TrCRF、または TrBRF トラフィックを伝送しませんが、VTP を介して VLAN 設定を伝播します。

  • スイッチは 64 のスパニング ツリー インスタンスをサポートします。スイッチのアクティブな VLAN 数が、サポートされているスパニング ツリー インスタンス数より多い場合でも、スパニングツリーはサポートされている数の VLAN でのみ有効になり、残りの VLAN ではスパニングツリーは無効になります。

    スイッチ上の使用可能なスパニングツリー インスタンスをすべて使い切ってしまった後に、VTP ドメインの中にさらに別の VLAN を追加すると、そのスイッチ上にスパニングツリーが稼働しない VLAN が生成されます。そのスイッチのトランク ポート上でデフォルトの許可リスト(すべての VLAN を許可するリスト)が設定されていると、すべてのトランク ポート上に新しい VLAN が割り当てられます。ネットワーク トポロジによっては、新しい VLAN 上で、切断されないループが生成されることがあります。特に、複数の隣接スイッチでスパニングツリー インスタンスをすべて使用してしまっている場合には注意が必要です。スパニングツリー インスタンスの割り当てを使い果たしたスイッチのトランク ポートに許可リストを設定することにより、このような可能性を防ぐことができます。

    デバイス上の VLAN の数がサポートされているスパニングツリー インスタンスの最大数を超える場合、デバイス上に IEEE 802.1s Multiple STP(MSTP)を設定して、複数の VLAN を単一のスパニングツリー インスタンスにマッピングすることを推奨します。

拡張範囲 VLAN 設定時の注意事項

拡張範囲 VLAN は、ID が 1006 ~ 4094 の VLAN です。

拡張範囲 VLAN を作成するときは次の注意事項に従ってください。

  • 拡張範囲の VLAN ID は、スイッチが VTP バージョン 3 を実行していない場合は VLAN データベースに保存されず、VTP で認識されません。

  • プルーニング適格範囲に拡張範囲 VLAN を含めることはできません。

  • VTP バージョン 1 または 2 では、グローバル コンフィギュレーション モードで、VTP モードをトランスペアレントに設定できます。VTP トランスペアレントモードでデバイスが始動するように、この設定をスタートアップ コンフィギュレーションに保存する必要があります。このようにしないと、デバイスをリセットした場合に、拡張範囲 VLAN 設定が失われます。VTP バージョン 3 で拡張範囲 VLAN を作成する場合は、VTP バージョン 1 または 2 に変更できません。

VLAN のデフォルト設定

イーサネット VLAN のデフォルト設定

次の表に、イーサネット VLAN のデフォルト設定を記載します。


(注)  

スイッチがサポートするのは、イーサネット インターフェイスだけです。FDDI およびトークンリング VLAN は、ローカルではサポートされないので、FDDI およびトークンリング メディア固有の特性は、他のスイッチに対する VTP グローバル アドバタイズにのみ設定します。


表 2. イーサネットVLAN のデフォルトおよび範囲

パラメータ

デフォルト

範囲

VLAN ID

1

1 ~ 4094

(注)   

拡張範囲 VLAN(VLAN ID 1006 ~ 4094)は、VTP バージョン 3 の VLAN データベースにのみ保存されます。

VLAN 名

VLANxxxx。xxxx は VLAN ID 番号に等しい 4 桁の数字(先行ゼロを含む)です。

範囲なし

IEEE 802.10 SAID

100001(100000 と VLAN ID の和)

1 ~ 4294967294

IEEE 802.10 SAID

1500

576 ~ 18190

VLAN のデフォルト設定

拡張範囲 VLAN については MTU サイズおよびリモート SPAN 設定ステートしか変更できません。残りのすべての特性はデフォルト状態のままでなければなりません。

VLAN の設定方法

標準範囲 VLAN の設定方法

VLAN データベースに新しい標準範囲 VLAN を作成したり、VLAN データベース内の既存の VLAN を変更したりする場合、次のパラメータを設定できます。

  • VLAN ID

  • VLAN 名

  • VLAN タイプ

    • イーサネット

    • Fiber Distributed Data Interface [FDDI]

    • FDDI ネットワーク エンティティ タイトル [NET]

    • TrBRF または TrCRF

    • トークンリング

    • トークンリング Net

  • VLAN ステート(アクティブまたは中断)

  • Security Association Identifier(SAID)

  • TrBRF VLAN のブリッジ識別番号

  • FDDI および TrCRF VLAN のリング番号

  • TrCRF VLAN の親 VLAN 番号

  • TrCRF VLAN のスパニングツリー プロトコル(STP)タイプ

  • ある VLAN タイプから別の VLAN タイプに変換するときに使用する VLAN 番号

vlan.dat ファイルを手動で削除しようとすると、VLAN データベースに不整合が生じる可能性があります。VLAN 設定を変更する場合は、この項の手順に従ってください。

イーサネット VLAN の作成または変更

VLAN データベース内の各イーサネット VLAN の ID は 4 桁の一意の数字で、1 ~ 1001 を指定できます。VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN 用に予約されています。標準範囲 VLAN を作成して VLAN データベースに追加するには、VLAN に番号および名前を割り当てます。


(注)  

VTP バージョン 1 および 2 でデバイスが VTP トランスペアレントモードの場合は、1006 を超える VLAN ID を割り当てることができますが、それらを VLAN データベースに追加できません。


手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

vlan vlan-id

例:


Device(config)# vlan 20

VLAN ID を入力して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。新規の VLAN ID を入力して VLAN を作成するか、または既存の VLAN ID を入力してその VLAN を変更します。

(注)   

このコマンドで指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 4094 です。

ステップ 4

name vlan-name

例:


Device(config-vlan)# name test20

(任意)VLAN の名前を入力します。VLAN 名を指定しなかった場合には、デフォルトとして、VLAN という語の後ろに先行ゼロを含めた vlan-id 値が付加されます。たとえば、VLAN 4 のデフォルトの VLAN 名は VLAN0004 になります。

ステップ 5

end

例:


Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show vlan { name vlan-name | id vlan-id}

例:


Device# show vlan name test20 id 20

入力を確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

例:


Device# copy running-config startup-config 

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN の削除

VTP サーバモードのデバイスから VLAN を削除すると、VTP ドメイン内のすべてのデバイスの VLAN データベースから、その VLAN が削除されます。VTP トランスペアレントモードのデバイスから VLAN を削除した場合、その特定のデバイス上に限り VLAN が削除されます。

イーサネット VLAN 1 および FDDI、またはトークンリング VLAN 1002 ~ 1005 の、メディア タイプ別のデフォルト VLAN は削除できません。


注意    

VLAN を削除すると、その VLAN に割り当てられていたすべてのポートが非アクティブになります。これらのポートは、新しい VLAN に割り当てられるまで、元の VLAN に(非アクティブで)対応付けられたままです。


手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

no vlan vlan-id

例:


Device(config)# no vlan 4

VLAN ID を入力して、VLAN を削除します。

ステップ 4

end

例:


Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 5

show vlan brief

例:


Device# show vlan brief

VLAN が削除されたことを確認します。

ステップ 6

copy running-config startup-config

例:


Device# copy running-config startup-config 

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN へのスタティック アクセス ポートの割り当て

VTP をディセーブルにすることによって(VTP トランスペアレント モード)、VTP に VLAN 設定情報をグローバルに伝播させずに、スタティック アクセス ポートを VLAN に割り当てることができます。

存在しない VLAN にインターフェイスを割り当てると、新しい VLAN が作成されます

手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface interface-id

例:


Device(config)# interface gigabitethernet 1/0/1

VLAN に追加するインターフェイスを入力します。

ステップ 4

switchport mode access

例:


Device(config-if)# switchport mode access

ポート(レイヤ 2 アクセス ポート)の VLAN メンバーシップ モードを定義します。

ステップ 5

switchport access vlan vlan-id

例:


Device(config-if)# switchport access vlan 2

VLAN にポートを割り当てます。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。

ステップ 6

end

例:


Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 7

show running-config interface interface-id

例:


Device# show running-config interface gigabitethernet 1/0/1

インターフェイスの VLAN メンバーシップ モードを確認します。

ステップ 8

show interfaces interface-id switchport

例:


Device# show interfaces  gigabitethernet 1/0/1 switchport

表示された [Administrative Mode] フィールドおよび [Access Mode VLAN] フィールドの設定を確認します。

拡張範囲 VLAN の設定方法

VTP バージョン 1 およびバージョン 2 でスイッチが VTP トランスペアレント モード(VTP がディセーブル)の場合、拡張範囲 VLAN(1006 ~ 4094)を作成できます。VTP バージョンは、拡張範囲 VLAN をサーバ モードおよびトランスペアレント モードでサポートします。サービス プロバイダーは拡張範囲 VLAN を使用することにより、インフラストラクチャを拡張して、多数の顧客に対応できます。拡張範囲 VLAN ID は、VLAN ID が許可されている switchport コマンドで使用できます。

VTP バージョン 1 または 2 での拡張範囲 VLAN の設定は VLAN データベースに格納されません。ただし、VTP モードがトランスペアレントであるため、スイッチの実行コンフィギュレーション ファイルにストアされます。設定をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存するには、copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを使用します。VTP バージョン 3 で作成された拡張範囲 VLAN は、VLAN データベースに保存されます。

拡張範囲 VLAN の作成

グローバル コンフィギュレーション モードで拡張範囲 VLAN を作成するには、vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、1006 ~ 4094 の VLAN ID を指定します。拡張範囲 VLAN には、デフォルトのイーサネット VLAN の特性と MTU サイズがあります。すべてのパラメータのデフォルト設定については、コマンド リファレンスに記載された vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドの説明を参照してください。VTP バージョン 1 または 2 で、スイッチが VTP トランスペアレント モードでない場合に拡張範囲 VLAN ID を入力すると、VLAN コンフィギュレーション モードの終了時にエラー メッセージが生成され、拡張範囲 VLAN が作成されません。

VTP バージョン 1 および 2 では、拡張範囲 VLAN は VLAN データベースに保存されず、スイッチの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。拡張範囲 VLAN 設定をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存するには、copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを使用します。VTP バージョン 3 は、拡張範囲 VLAN を VLAN データベースに保存します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

vtp mode transparent

例:


Device(config)# vtp mode transparent

デバイスを VTP トランスペアレントモードで設定し、VTP をディセーブルにします。

(注)   

この手順は、VTP バージョン 3 では不要です。

ステップ 4

vlan vlan-id

例:


Device(config)# vlan 2000
Device(config-vlan)#

拡張範囲 VLAN ID を入力して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。指定できる範囲は 1006 ~ 4094 です。

ステップ 5

end

例:


Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

ステップ 6

show vlan id vlan-id

例:


Device# show vlan id 2000

VLAN が作成されたことを確認します。

ステップ 7

copy running-config startup-config

例:


Device# copy running-config startup-config 

(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。

VLAN のモニタリング

表 3. 特権 EXEC 表示コマンド

コマンド

目的

show interfaces [ vlan vlan-id]

デバイス上に設定されたすべてのインターフェイスまたは特定の VLAN の特性を表示します。

show vlan [brief | group [ group-name name] | id vlan-id | ifindex | internal | mtu | name name summary]]

デバイス上のすべての VLAN または特定の VLAN のパラメータを表示します。次のコマンド オプションが使用可能です。

  • brief:VTP VLAN のステータス概要を表示します。

  • group:VLAN グループをグループ名と使用可能な接続済みの VLAN と一緒に表示します。

  • id:識別番号別に VTP VLAN ステータスを表示します。

  • ifindex:SNMP ifIndex を表示します。

  • mtu:VLAN MTU 情報を表示します。

  • name:指定された名前の VTP VLAN 情報を表示します。

  • summary:VLAN 情報の要約を表示します。

show vlan [ access-log {config | flow | statistics} | access-map name | brief | dot1q { tag native } | filter [ access-map | vlan ] | group [ group-name name ] | id vlan-id | ifindex | internal usage | mtu | name name | summary ]

デバイス上のすべての VLAN または特定の VLAN のパラメータを表示します。次のコマンド オプションが使用可能です。

  • access-log:VACL ロギングを表示します。

  • access-map:VLAN アクセスマップを表示します。

  • brief:VTP VLAN のステータス概要を表示します。

  • dot1q:dot1q パラメータを表示します。

  • filter:VLAN フィルタ情報を表示します。

  • group:VLAN グループをグループ名と使用可能な接続済みの VLAN と一緒に表示します。

  • id:識別番号別に VTP VLAN ステータスを表示します。

  • ifindex:SNMP ifIndex を表示します。

  • mtu:VLAN MTU 情報を表示します。

  • name:指定された名前の VTP VLAN 情報を表示します。

  • summary:VLAN 情報の要約を表示します。

設定例

例:VLAN 名の作成

次に、イーサネット VLAN 20 を作成し、test20 という名前を付け、VLAN データベースに追加する例を示します。


Switch# configure terminal
Switch(config)# vlan 20
Switch(config-vlan)# name test20
Switch(config-vlan)# end

例:アクセス ポートとしてのポートの設定

次に、VLAN 2 のアクセス ポートとしてポートを設定する例を示します。


Switch# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)# interface gigabitethernet 1/0/1
Switch(config-if)# switchport mode access
Switch(config-if)# switchport access vlan 2
Switch(config-if)# end

例:拡張範囲 VLAN の作成

次に、すべてデフォルトの特性で拡張範囲 VLAN を新規作成し、VLAN コンフィギュレーション モードを開始して、新規 VLAN をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存する例を示します。


Switch(config)# vtp mode transparent
Switch(config)# vlan 2000
Switch(config-vlan)# end
Switch# copy running-config startup config

VLAN の設定の機能履歴と情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
表 4. VLAN の設定の機能履歴と情報

機能

リリース

機能情報

VLAN の設定

Cisco IOS リリース 15.2(7)E1

この機能が導入されました。