ラックの仕様

ラックの概要

外部の周囲温度が 0 ~ 40 °C(0 ~ 104 °F)であると想定し、次の種類のキャビネットおよびラックにスイッチを取り付けます。

  • 標準穴あき型キャビネット

  • ルーフ ファン トレイ(下から上への冷却用)付きの 1 枚壁型キャビネット

  • 標準オープンラック


(注)  


閉鎖型キャビネットに仕様する場合には、標準穴あき型またはファン トレイ付き 1 枚壁型の温度調節タイプを使用することを推奨します。



(注)  


障害物(電源ストリップなど)があるラックの使用は推奨されません。これらの障害物が原因で現場交換可能ユニット(FRU)にアクセスしにくくなる場合があります。


キャビネットおよびラックの一般的な要件

キャビネットまたはラックは、次の要件を満たしている必要があります。

  • 標準 19 インチ(48.3 cm)(ANSI/EIA-310-D-1992 のセクション 1 に基づく英国ユニバーサル ピッチの規格に準拠しているマウント レール付きの 2 支柱または 4 支柱の EIA キャビネットまたはラック)。詳細については、穴あき型キャビネットの要件を参照してください。

  • シャーシごとのラックの垂直方向の最小スペース要件:

    • 1 RU(ラック ユニット)スイッチの場合、1.75 インチ(4.4 cm)

    • 1 1/2 RU(ラック ユニット)スイッチの場合、2.63 インチ(6.68 cm)

    • 2 RU(ラック ユニット)スイッチの場合、3.5 インチ(8.8 cm)

    • 3 RU(ラック ユニット)スイッチの場合、5.25 インチ(13.3 cm)

  • 装置の背面をラックに取り付けない場合、2 本のラック取り付けレールの間の幅が、17.75 インチ(45.0 cm)以上であること。4 支柱 EIA ラックの場合、前方の 2 本のレールの距離が 17.75 インチ(45.1 cm)であること。

4 支柱 EIA キャビネット(穴あき型または壁型)は、次の要件を満たしている必要があります。

  • 光ファイバ ケーブルの最小曲げ半径を確保するために、キャビネットの前方取り付けレールから前面扉までに 3 インチ(7.6 cm)以上のスペースが必要です。

  • 背面ブラケットを取り付けられるように、前方取り付けレールの外面と後方取り付けレールの外面の距離が 23.0 ~ 30.0 インチ(58.4 ~ 76.2 cm)となっている必要があります。

標準オープンラックの要件

オープン ラック(側面パネルまたは扉が付いていないもの)にシャーシを取り付ける場合は、ラックが次の要件を満たしていることを確認してください。

  • 各シャーシについて、最低限、縦方向のラック スペースは、シャーシのラック ユニット(RU)と等しくなければなりません。1 ラック ユニットは 1.75 インチ(4.4 cm)に相当します。

  • シャーシ通気口と壁の間隔が 2.5 インチ(6.4 cm)であること。

穴あき型キャビネットの要件

穴あき型キャビネットの穴は、前面扉、背面扉、および側面にあります。穴あき型キャビネットは、次の要件を満たす必要があります。

  • 前面扉および背面扉の全体に穴があり、60 % 以上穴が開いていること。扉の高さの 1 RU あたり 15 平方インチ(96.8 平方 cm)以上開口部があること。

  • キャビネットの上面にも開口部があり、20% 以上穴が開いていること。

  • 冷却が促進されるように、キャビネットの床面は開放型か穴あき型であること。

Cisco R シリーズ ラックは、これらの要件に適合しています。

ケーブル管理の注意事項

ケーブル管理を考慮し、ラック内のシャーシの上下のスペースを広げて、すべての光ファイバまたは銅ケーブルを簡単にラックに通せるようにすることもできます。