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この章の内容は、次のとおりです。
DHCP スヌーピングは、信頼できないホストと信頼できる DHCP サーバとの間でファイアウォールのような機能を果たします。DHCP スヌーピングでは次のアクティビティを実行します。
信頼できない送信元からの DHCP メッセージを検証し、無効なメッセージをフィルタ処理して除外します。
DHCP スヌーピング バインディング データベースを構築し、管理します。このデータベースには、リース IP アドレスがある信頼できないホストに関する情報が保存されています。
DHCP スヌーピング バインディング データベースを使用して、信頼できないホストからの以降の要求を検証します。
DHCP スヌーピングは、VLAN ベースごとにイネーブルに設定されます。デフォルトでは、すべての VLAN でこの機能は非アクティブです。この機能は、1 つの VLAN または特定の VLAN 範囲でイネーブルにできます。
DHCP スヌーピングを設定するときは、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化と DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化の違いを理解することが重要です。
DHCP スヌーピング機能は、デフォルトではディセーブルです。DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングまたはこれに依存する機能を設定できません。DHCP スヌーピングおよびその依存機能を設定するコマンドは、DHCP スヌーピングがディセーブルになっているときは使用できません。
DHCP スヌーピング機能をイネーブルにすると、スイッチで DHCP スヌーピング バインディング データベースの構築と維持が開始されます。DHCP スヌーピング バインディング データベースに依存する機能は、その時点から使用できるようになり、設定も可能になります。
DHCP スヌーピング機能をイネーブルにしても、グローバルにイネーブルになるわけではありません。DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、個別に行う必要があります。
DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、スイッチから DHCP スヌーピングの設定がすべて削除されます。DHCP スヌーピングをディセーブルにして設定を維持したい場合は、DHCP スヌーピング機能をディセーブルにするのではなく、DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブル化します。
DHCP スヌーピングのイネーブル化の実行後、DHCP スヌーピングはデフォルトでグローバルにディセーブルになります。グローバルなイネーブル化は第 2 レベルのイネーブル化です。これにより、DHCP スヌーピング バインディング データベースのイネーブル化とは別に、スイッチがアクティブに DHCP スヌーピングを実行しているかどうかを個別に制御できます。
DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、DHCP スヌーピングがイネーブルになっている VLAN の信頼できない各インターフェイスについて、受信した DHCP メッセージの検証が開始され、DHCP スヌーピング バインディング データベースを使用して、信頼できないホストからの以降の要求を検証します。
DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP メッセージの検証と、信頼できないホストからの以降の要求の検証を停止します。DHCP スヌーピング バインディング データベースも削除されます。DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにしても、DHCP スヌーピングの設定や、DHCP スヌーピング機能に依存するその他の機能の設定は削除されません。
DHCP スヌーピングがトラフィックの送信元を信頼するかどうかを設定できます。信頼できないソースの場合、トラフィック攻撃やその他の敵対的アクションが開始される可能性があります。こうした攻撃を防ぐため、DHCP スヌーピングは信頼できない送信元からのメッセージをフィルタリングします。
企業ネットワークでは、信頼できる送信元はその企業の管理制御下にあるスイッチです。これらのスイッチには、ネットワーク内のスイッチ、ルータ、およびサーバが含まれます。ファイアウォールを越えるスイッチやネットワーク外のスイッチは信頼できない送信元です。一般的に、ホスト ポートは信頼できない送信元として扱われます。
サービス プロバイダーの環境では、サービス プロバイダー ネットワークにないスイッチは、信頼できない送信元です(カスタマー スイッチなど)。ホスト ポートは、信頼できない送信元です。
Cisco Nexus デバイスでは、接続インターフェイスの信頼状態を設定することにより送信元が信頼されることを示します。
すべてのインターフェイスのデフォルトの信頼状態は、信頼できない状態になります。DHCP サーバ インターフェイスは、信頼できるインターフェイスとして設定する必要があります。ユーザのネットワーク内でスイッチ(スイッチまたはルータ)に接続されている場合、他のインターフェイスも信頼できるインターフェイスとして設定できます。ホスト ポート インターフェイスは、通常、信頼できるインターフェイスとしては設定しません。
(注) | DHCP スヌーピングを正しく機能させるためには、すべての DHCP サーバを信頼できるインターフェイス経由でスイッチに接続する必要があります。 |
DHCP スヌーピングは、代行受信した DHCP メッセージから抽出した情報を使用し、ダイナミックにデータベースを構築し維持します。DHCP スヌーピングがイネーブルにされた VLAN に、ホストが関連付けられている場合、データベースには、リース IP アドレスがある信頼できない各ホストのエントリが保存されています。データベースには、信頼できるインターフェイスを介して接続するホストに関するエントリは保存されません。
(注) | DHCP スヌーピング バインディング データベースは DHCP スヌーピング バインディング テーブルとも呼ばれます。 |
スイッチが特定の DHCP メッセージを受信すると、DHCP スヌーピングはデータベースをアップデートします。たとえば、サーバからの DHCPACK メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースにエントリが追加されます。IP アドレスのリース期限が切れると、またはホストからの DHCPRELEASE メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースのエントリが削除されます。
DHCP スヌーピング バインディング データベースの各エントリには、ホストの MAC アドレス、リース IP アドレス、リース期間、バインディング タイプ、VLAN 番号、およびホストに関連するインターフェイス情報が保存されます。
clear ip dhcp snooping binding コマンドを使用すると、バインディング データベースからエントリ削除できます。
DHCP では、多数の加入者に対する IP アドレスの割り当てを一元管理できます。Option 82 をイネーブルにすると、デバイスはネットワークに接続する加入者デバイス(およびその MAC アドレス)を識別します。加入者 LAN 上のマルチ ホストをアクセス デバイスの同一ポートに接続でき、これらは一意に識別されます。
Cisco NX-OS デバイスで Option 82 をイネーブルにすると、次のイベントが順番に発生します。
ホスト(DHCP クライアント)は DHCP 要求を生成し、これをネットワーク上にブロードキャストします。
Cisco NX-OS デバイスはこの DHCP 要求を受信すると、パケット内に Option 82 情報を追加します。Option 82 情報には、デバイスの MAC アドレス(リモート ID サブオプション)、およびパケットを受信したポートの識別子である vlan-mod-port(回線 ID サブオプション)が含まれます。ポート チャネルの背後にあるホストの場合、回線 ID にはポート チャネルの if_index が入力されます。
(注) | vPC ピア スイッチの場合、リモート ID サブオプションには vPC スイッチの MAC アドレスが入ります。これは両方のスイッチにおいて一意です。この MAC アドレスは vPC ドメイン ID とともに計算されます。Option 82 情報は、DHCP 要求が他の vPC ピア スイッチに転送される前に最初に受信したスイッチで挿入されます。 |
デバイスは、Option 82 フィールドを含む DHCP 要求を DHCP サーバに転送します。
DHCP サーバはこのパケットを受信します。Option 82 に対応しているサーバであれば、このリモート ID、回線 ID、またはその両方を使用して、IP アドレスの割り当てやポリシーの適用を行うことができます。たとえば、単一のリモート ID または回線 ID に割り当てることのできる IP アドレスの数を制限するポリシーなどです。DHCP サーバは、DHCP 応答内に Option 82 フィールドをエコーします。
DHCP サーバは Cisco NX-OS デバイスに応答を送信します。Cisco NX-OS デバイスは、リモート ID フィールド、および場合によっては回線 ID フィールドを検査することで、最初に Option 82 データを挿入したのがこのデバイス自身であることを確認します。Cisco NX-OS デバイスは Option 82 フィールドを削除してから、DHCP 要求を送信した DHCP クライアントと接続しているインターフェイスにパケットを転送します。
上記の一連のイベントが発生した場合、次の値は変更されません。
次の図は、リモート ID サブオプションおよび回線 ID サブオプションのパケット形式を示しています。Cisco NX-OS デバイスがこのパケット形式を使用するのは、DHCP スヌーピングがグローバルにイネーブル化され、Option 82 データの挿入と削除がイネーブルに設定された場合です。回線 ID サブオプションの場合、モジュール フィールドはモジュールのスロット番号となります。
Cisco NX-OS Release 6.0(2)N1(2) から開始し、Option 82 情報が高度の DHCP pps スケールに使用されます。次の図は、Option 82 が DHCP スヌーピングに対してイネーブルなったときにレギュラ インターフェイスおよび vPC インターフェイスに対して使用される新しいデフォルト回線 ID 形式を示しています。
仮想ポート チャネル(vPC)では、2 台の Cisco NX-OS スイッチを 3 番目のスイッチに 1 つの論理ポート チャネルとして認識させることができます。3 番目のスイッチは、スイッチ、サーバ、またはポート チャネルをサポートするその他のネットワーク スイッチのいずれかにすることができます。
標準的な vPC 環境では、DHCP 要求は一方の vPC ピア スイッチに到達でき、応答は他方の vPC ピア スイッチに到達できるため、一方のスイッチには部分的な DHCP(IP-MAC)バインディング エントリが生成され、他方のスイッチにはバインディング エントリが生成されません。この問題は Cisco Fabric Service over Ethernet(CFSoE)分散を使用して、すべての DHCP パケット(要求および応答)が両方のスイッチに確実に認識されるようにすることで対処されます。これにより、vPC リンクの背後に存在するすべてのクライアントについて、両方のスイッチで同じバインディング エントリが作成および管理されるようになります。
CFSoE 分散ではまた、vPC リンク上の DHCP 要求および応答を 1 台のスイッチのみが転送するようにもできます。vPC 以外の環境では、両方のスイッチが DHCP パケットを転送します。
スイッチは、DHCP スヌーピングがイネーブルの VLAN にある信頼できないインターフェイスで受信された DHCP パケットを検証します。次の条件が発生(この場合パケットは破棄される)しない限り、スイッチでは、DHCP パケットが転送されます。
信頼できないインターフェイスで DHCP 応答パケット(DHCPACK、DHCPNAK、または DHCPOFFER などのパケット)を受信した場合。
信頼できないインターフェイスからパケットを受信し、この送信元 MAC アドレスと DHCP クライアント ハードウェア アドレスが一致しない場合。このチェックは、DHCP スヌーピングの MAC アドレス検証オプションがオンの場合だけ、実行されます。
DHCP スヌーピング バインディング テーブル内にエントリを持つ信頼できないホストから DHCPRELEASE または DHCPDECLINE メッセージを受信したが、バインディング テーブル内のインターフェイス情報が、このメッセージを受信したインターフェイスと一致しない場合。
リレー エージェントの IP アドレス(0.0.0.0 以外)を含む DHCP パケットを受信した場合。
さらに、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルにすることもできます。これにより、DHCP パケットのオプション フィールドが確認されます。これには、オプション フィールドの最初の 4 バイト内の「マジック クッキー」値も含まれます。デフォルトでは、厳密な検証はディセーブルになっています。これを ip dhcp packet strict-validation コマンドによりイネーブルにすると、DHCP スヌーピングで無効なオプション フィールドを含むパケットを処理した場合に、パケットがドロップされます。
DHCP リレー エージェントを実行するようにデバイスを設定できます。DHCP リレー エージェントは、クライアントとサーバの間で DHCP パケットを転送します。これは、クライアントとサーバが同じ物理サブネット上にない場合に便利な機能です。リレー エージェントは DHCP メッセージを受信すると、新規の DHCP メッセージを生成して別のインターフェイスに送信します。リレー エージェントはゲートウェイ アドレスを設定し(DHCP パケットの giaddr フィールド)、パケットにリレー エージェント情報のオプション(Option 82)を追加して(設定されている場合)、DHCP サーバに転送します。サーバからの応答は、Option 82 を削除してからクライアントに転送されます。
Option 82 をイネーブルにすると、デバイスはデフォルトでバイナリの ifindex 形式を使用します。デバイスがリレー エージェントとして機能し、Option 82 を挿入するように設定されると、回線 ID は、異なるポートに接続した場合でもすべてのホストで同じになります。クライアントによって挿入される一意の回線 ID を保持するには、ip dhcp relay sub-option circuit-id customized コマンドを使用できます。
(注) | デバイスは、Option 82 情報がすでに含まれている DHCP 要求を中継するときには、Option 82 情報を変更せずに元のままの状態で要求と一緒に転送します。 |
DHCP ブロードキャスト メッセージを Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンスのクライアントから別の VRF の DHCP サーバに転送するように、DHCP リレー エージェントを設定できます。単一の DHCP サーバを使用して複数の VRF のクライアントの DHCP をサポートできるため、IP アドレス プールを VRF ごとではなく 1 つにまとめることにより、IP アドレスを節約できます。
DHCP リレー エージェントに対する VRF サポートをイネーブルにするには、DHCP リレー エージェントに対する Option 82 をイネーブルにする必要があります。
DHCP リレー アドレスと VRF 情報を設定したインターフェイスに DHCP 要求が着信した場合、DHCP サーバのアドレスが、別の VRF のメンバーであるインターフェイスのネットワークに属するものであれば、デバイスは要求に Option 82 情報を挿入し、サーバの VRF の DHCP サーバにそれが転送されます。Option 82 情報は次のとおりです。
DHCP 要求を受信するインターフェイスが属する VRF の名前。
DHCP 要求を受信するインターフェイスのサブネット アドレス。
DHCP 要求を受信するインターフェイスの IP アドレス。
(注) | DHCP サーバは、VPN 識別子、リンクの選択、サーバ識別子オーバーライドの各オプションをサポートする必要があります。 |
デバイスは DHCP 応答メッセージを受信すると、Option 82 情報を取り除き、クライアントの VRF の DHCP クライアントに応答を転送します。
リレー バインディングは、リレー エージェントのアドレスおよびサブネットに、DHCP または BOOTP クライアントを関連付けるエントリです。各リレー バインディングは、クライアントの MAC アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス マスク、クライアントが接続されている論理および物理インターフェイス、giaddr リトライ回数、および合計リトライ回数を格納します。giaddr リトライ回数は、リレー エージェント アドレスに送信される要求パケットの数です。合計リトライ回数は、リレー エージェントによって送信される要求パケットの合計数です。1 つのリレー バインディング エントリが、各 DHCP または BOOTP クライアントに対して維持されます。
(注) | DHCP スマート リレーをグローバルにイネーブルにするか、または任意のスイッチのインターフェイス レベルでイネーブルにする場合、すべてのスイッチのリレー バインディングは vPC ピアと同期する必要があります。 |
DHCPv6 リレー エージェントの概要
DHCPv6 リレー エージェントを実行するようにデバイスを設定できます。DHCPv6 リレー エージェントは、クライアントとサーバの間で DHCP パケットを転送します。これは、クライアントとサーバが同じ物理サブネット上にない場合に便利な機能です。リレー エージェントは DHCPv6 メッセージを受信すると、新規の DHCPv6 メッセージを生成して別のインターフェイスに送信します。リレー エージェントはゲートウェイ アドレス(DHCPv6 パケットの giaddr フィールド)をセットし、DHCPv6 サーバに転送します。
DHCPv6 ブロードキャスト メッセージを仮想ルーティング/転送(VRF)インスタンスのクライアントから別の VRF の DHCPv6 サーバに転送するように、DHCPv6 リレー エージェントを設定できます。単一の DHCPv6 サーバを使用して複数 VRF のクライアントに DHCPv6 サポートを提供できるため、VRF ごとに 1 つずつではなく、単一の IP アドレス プール使用することで、IP アドレスを節約できます。
1 つ以上のルータへの IPv6 ノードのアグリゲーションには、さまざまなリンク レイヤ ネットワーク トポロジがあります。単一リンクに多くのノードがあるレイヤ 2 アグリゲーション ネットワーク(IEEE 802.1D ブリッジングなど)では、DHCP バージョン 6(DHCPv6)サーバまたは DHCP リレー エージェントは通常、DHCP クライアントがどのようにネットワークに接続されているかを認識しません。Cisco NX-OS リリース 7.3(0)N1(1) 以降では、デバイスのインターフェイスを設定して、クライアントとサーバ間の DHCPv6 メッセージを転送する Lightweight DHCPv6 リレー エージェント(LDRA)を実行できます。
LDRA 機能は主に DHCPv6 メッセージ交換にリレー エージェント オプションを挿入してクライアント側のインターフェイスを特定するために使用されます。LDRA は、クライアントおよび DHCPv6 リレー エージェントまたはサーバと同じ IPv6 リンクに存在します。
VLAN およびインターフェイスの LDRA を設定できます。LDRA はデフォルトでは有効になっていません。LDRA を有効にするには、グローバルおよびインターフェイス レベルで有効にする必要があります。インターフェイスは、クライアント側の信頼できるインターフェイス、クライアント側の信頼できないインターフェイス、サーバ側インターフェイスとして設定する必要があります。すべてのクライアント側インターフェイスは、信頼できるインターフェイス、または信頼できないインターフェイスとして設定する必要があります。デフォルトでは、LDRA のすべてのクライアント側インターフェイスが信頼できないインターフェイスとして設定されます。クライアント側インターフェイスが信頼できないインターフェイスであると考えられる場合、LDRA はクライアント側インターフェイスから受信した RELAY-FORWARD タイプのメッセージを破棄します。
VLAN の LDRA 設定は、クライアント側の信頼できる VLAN またはクライアント側の信頼できない VLAN として設定する必要があります。VLAN の LDRA 機能を設定すると、VLAN 内のすべてのポートやインターフェイスにこの機能が設定されます。ただし、VLAN のインターフェイスをクライアント側の信頼できないインターフェイスとして設定し、VLAN をクライアント側の信頼できる VLAN として設定した場合、インターフェイスの設定が VLAN の設定よりも優先されます。VLAN の少なくとも 1 つのインターフェイスをサーバ側のインターフェイスとして設定する必要があります。
Cisco NX-OS リリース 7.2(0)N1(1) 以降、vIP HSRP の拡張機能は、インターフェイス サブネットと異なるサブネットに存在する HSRP VIP 設定のサポートを提供します。この機能は IPv4 のみに適用されます。IPv6 には適用されません。次の拡張機能を使用できます。
DHCP スヌーピングを設定する場合は、次の注意事項および制約事項を考慮してください。
DHCP スヌーピング データベースには 2,000 のバインディングを格納できます。
DHCP をグローバルにイネーブル化し、さらに少なくとも 1 つの VLAN で DHCP スヌーピングをイネーブルにするまで、DHCP スヌーピングはアクティブになりません。
スイッチ上で DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする前に、DHCP サーバや DHCP リレー エージェントとして機能するスイッチが設定され、イネーブルになっていることを確認してください。
DHCP スヌーピングを使用して設定を行っている VLAN で VLAN ACL(VACL)が設定されている場合、その VACL で DHCP サーバと DHCP ホストの間の DHCP トラフィックが許可されていることを確認します。
DHCP スヌーピングおよび DHCP リレー機能は、同一の VLAN ポート上ではサポートされません。
デフォルトで、DHCP バインディングは、スイッチの再起動後に永続的に保存されません。スイッチの再起動後にも永続的なバインディングを保持するには、copy r s コマンドを使用します。copy r s コマンドが発行されると、その時点で存在するすべてのバインディングは、スイッチの再起動後も永続的な状態になります。
vPC リンク内のスイッチ間で DHCP 設定が同期されていることを確認します。同期されていないと、ランタイム エラーが発生し、パケットがドロップされる場合があります。
リモート DHCP サーバとローカル DHCP サーバの両方を使用するには、DHCP リレー機能を設定し、ローカル DHCP サーバのユニキャスト アドレスを定義し、またはローカル DHCP サーバが常駐するサブネットのローカル ブロードキャスト アドレスを設定する必要があります。DHCP サーバのユニキャスト アドレスを定義せず、またはサブネットのローカル ブロードキャスト アドレスを設定しない場合、ローカル DHCP パケットは配信できません。たとえば、この状況は SVI に IP DHCP アドレスを適用する場合に発生することがあります。
インターフェイスに DHCPv6 サーバ アドレスを設定する場合、宛先インターフェイスはグローバル IPv6 アドレスと共に使用できません。
リリース 6.0(2)N2(1) 以降、DHCPv6 リレーに対して、1 つのインターフェイス上に最大 32 の DHCPv6 サーバ アドレスを設定できます。ただし、6.0(2)N2(1) より以前のリリースのどれかにダウングレードする前には、すべてのインターフェイス上のサーバ アドレスの数が 16 以下であることを確認,してください。
リリース 6.0(2)N2(1) 以降、DHCPv4 リレーに対して、1 つのインターフェイス上に最大 32 の DHCPv4 サーバ アドレスを設定できます。ただし、6.0(2)N2(1) より以前のリリースのどれかにダウングレードする前には、すべてのインターフェイス上のサーバ アドレスの数が 16 以下であることを確認,してください。
次の注意事項および制約事項は、FabricPath を含む実装に適用されます。
DHCP スヌーピングは、CE-Fabric 境界スイッチ上でイネーブルにする必要があります。
アクセス レイヤでネットワークを保護するために、DHCP スヌーピングはすべてのアクセス レイヤ スイッチ上でイネーブルになっています。
DHCP は、FabricPath モードで設定されたポート上のバインディング エントリを学習しません。DHCP スヌーピングは、すべてのアクセス レイヤ スイッチで手動でイネーブルにする必要があります。
ダイナミック ARP インスペクション(DAI)がイネーブルになっている場合、FabricPath ポート上で受信された ARP パケットは許可されます。
FabricPath モードでは、ポート上で IPSG をイネーブルにすることはできません。
システムのすべての FabricPath ポートは、信頼できるポートとして設定する必要があります。
FabricPath の DHCP スヌーピングは、スイッチに設定されたすべての VLAN でイネーブルにする必要があります。スイッチ上のすべての VLAN の FabricPath をイネーブルにしない場合、DHCP がイネーブルにされていない VLAN で DHCP パケットはドロップされます。
DHCP パケットがドロップされないようにするには、次の設定すべてを実行する必要があります。
この機能は VPC のトポロジと組み合わせて HSRP でのみ動作します。HSRP スタンバイが VPC ペアでないシナリオでは、非 VPC のケースの定期的な隣接同期のサポートがないため、この機能は動作しません。
この機能は IPv4 のみに適用されます。IPv6 には適用されません。
この機能のサポートは、定期的 HSRP のみでありエニーキャスト HSRP はサポートされないため、エニーキャスト HSRP を有効にするとこの機能は動作しません。
HSRP アクティブ/スタンバイ ボックスから VIP サブネット宛てに SUP が生成した IP トラフィック(たとえば、ping/traceroute/ICMP エラー パケット)は、引き続き vIP ではなく IPv4 SVI インターフェイス IP を送信元とします。ping と traceroute のループバック IP を使用して明示的にソースにするには、source キーワードとともにループバック IP を指定できます。
VIP のサブネットでエントリを作成するためのスタティック ARP 設定はサポートされていません。
DHCP リレー エージェントは DHCP サーバとの通信に常にプライマリ VIP アドレスを使用します。DHCP リレー エージェントは、プライマリ VIP が使用できる限りセカンダリ VIP アドレスの使用を考慮しません。
inter-vrf のケースでは DHCP リレー エージェントの動作が異なり、DHCP パケットの Option-82 情報を使用する必要があります。DHCP サーバとクライアントは同じ VRF になります。inter-vrf リレーのための VIP の使用はサポートされません。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
DHCP スヌーピング機能 |
ディセーブル |
DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化 |
いいえ |
DHCP スヌーピング VLAN |
なし |
DHCP スヌーピングの Option 82 サポート |
ディセーブル |
DHCP スヌーピング信頼状態 |
信頼できない |
DHCP リレー エージェントに対する VRF サポート |
ディセーブル |
DHCPv6 リレー エージェントに対する VRF サポート |
ディセーブル |
DHCP リレー エージェント |
ディセーブル |
DHCPv6 リレー エージェント |
ディセーブル |
DHCPv6 relay option type cisco |
ディセーブル |
DHCP スヌーピングの設定
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | DHCP スヌーピング機能をイネーブルにします。 | DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングを設定できません。 詳細については、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 2 | DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにします。 | 詳細については、DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 3 | 少なくとも 1 つの VLAN で、DHCP スヌーピングをイネーブルにします。 | デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。 詳細については、VLAN に対する DHCP スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 4 | DHCP サーバとスイッチが、信頼できるインターフェイスを使用して接続されていることを確認します。 | 詳細については、インターフェイスの信頼状態の設定を参照してください。 |
スイッチの DHCP スヌーピング機能をイネーブルまたはディセーブルに設定できます。デフォルトでは、DHCP スヌーピングはディセーブルです。
DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの設定がすべて消去されます。DHCP スヌーピングをオフにして DHCP スヌーピングの設定を維持したい場合は、DHCP をグローバルにディセーブル化します。
スイッチに対して DHCP スヌーピング機能のグローバルなイネーブル化またはディセーブル化が可能です。DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの実行や DHCP メッセージのリレーはスイッチで停止されますが、DHCP スヌーピングの設定は維持されます。
DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。デフォルトでは、DHCP スヌーピングはグローバルにディセーブルです。
1 つまたは複数の VLAN に対して DHCP スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。
デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
(注) | DHCP スヌーピングを使用して設定を行っている VLAN で VACL が設定されている場合、その VACL で DHCP サーバと DHCP ホストの間の DHCP トラフィックが許可されていることを確認します。 |
DHCP リレー エージェントを使用せずに転送された DHCP パケットへの Option 82 情報の挿入および削除をイネーブルまたはディセーブルにできます。
デフォルトでは、スイッチは DHCP パケットに Option 82 情報を挿入しません。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
DHCP スヌーピング機能では、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルまたはディセーブルにできます。デフォルトでは、DHCP パケットの厳密な検証はディセーブルになっています。
各インターフェイスが DHCP メッセージの送信元として信頼できるかどうかを設定できます。DHCP の信頼状態は、次のタイプのインターフェイスに設定できます。
デフォルトでは、すべてのインターフェイスは信頼できません。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
DHCP リレー エージェントをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。デフォルトでは、DHCP リレー エージェントはイネーブルです。
DHCP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
デバイスに対し、リレー エージェントによって転送された DHCP パケットへの Option 82 情報の挿入と削除をイネーブルまたはディセーブルにできます。
デフォルトでは、DHCP リレー エージェントは DHCP パケットに Option 82 情報を挿入しません。
ある VRF のインターフェイスで受信した DHCP 要求を、別の VRF インスタンスの DHCP サーバにリレーできるよう、デバイスを設定することができます。
DHCP リレー エージェントの Option 82 をイネーブルにする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | [no] ip dhcp relay information option vpn 例: switch(config)# ip dhcp relay information option vpn |
DHCP リレー エージェントに対して VRF サポートをイネーブルにします。no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
ステップ 3 | [no] ip dhcp relay sub-option type cisco 例: switch(config)# ip dhcp relay sub-option type cisco |
リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID リレー エージェント Option 82 サブオプションを設定する場合は、DHCP をイネーブルにして、シスコ独自の番号である 150、152、および 151 を使用します。no オプションを使用すると、DHCP では、リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID サブオプションに対して、RFC 番号 5、11、151 が使用されるようになります。 |
ステップ 4 | show ip dhcp relay 例: switch(config)# show ip dhcp relay | (任意)
DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 5 | showrunning-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp | (任意)
DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
クライアントからのサブネットのブロードキャスト IP アドレスに DHCP パケットのリレーをサポートするように、デバイスを設定できます。この機能がイネーブルの場合、VLAN ACL(VACL)は、IP ブロードキャスト パケット、すべてのサブネット ブロードキャスト(プライマリ サブネット ブロードキャストおよびセカンダリ サブネット ブロードキャスト)パケットを許容します。
DHCP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
DHCP リレー エージェントがイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | interface interface slot/port 例: switch(config)# interface ethernet 2/2 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。slot/port は、DHCP リレー エージェントに対するサブネット ブロードキャスト サポートをイネーブルまたはディセーブルにするインターフェイスです。 |
ステップ 3 | [no] ip dhcp relay subnet-broadcast 例: switch(config-if)# ip dhcp relay subnet-broadcast |
DHCP リレー エージェントに対するサブネット ブロードキャスト サポートをイネーブルにします。no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
ステップ 4 | exit 例: switch(config-if)# exit switch(config)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 | showip dhcp relay 例: switch# show ip dhcp relay | (任意)
DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 7 | showrunning-config dhcp 例: switch# show running-config dhcp | (任意)
DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 8 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
レイヤ 2 インターフェイスにスタティック DHCP ソース バインディングを作成できます。
DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | ip source binding IP-address MAC-address vlan vlan-id {interface ethernet slot/port | port-channel channel-no} 例: switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3 |
レイヤ 2 イーサネット インターフェイスにスタティックな送信元アドレスをバインドします。 |
ステップ 3 | show ip dhcp snooping binding 例: switch(config)# ip dhcp snooping binding | (任意)
DHCP スヌーピングのスタティックおよびダイナミック バインディングを示します。 |
ステップ 4 | show ip dhcp snooping binding dynamic 例: switch(config)# ip dhcp snooping binding dynamic | (任意)
DHCP スヌーピングのダイナミック バインディングを示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次に、イーサネット インターフェイス 2/3 上に、VLAN 100 に関連付ける固定 IP ソース エントリを作成する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3 switch(config)#
DHCPv6 の設定
DHCPv6 リレー エージェントをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。デフォルトでは、DHCPv6 リレー エージェントはディセーブルにされます。
DHCP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | [no] ipv6 dhcp relay 例: switch(config)# ipv6 dhcp relay |
DHCPv6 リレー エージェントをイネーブルにします。no オプションを使用すると、リレー エージェントがディセーブルになります。 |
ステップ 3 | show ipv6 dhcp relay [interface interface] 例: switch(config)# show ipv6 dhcp relay | (任意)
DHCPv6 リレーの設定を表示します。 |
ステップ 4 | showrunning-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp | (任意)
DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ある VRF のインターフェイスで受信した DHCPv6 要求を、別の VRF の DHCPv6 サーバにリレーする機能をサポートするように、デバイスを設定できます。
DHCP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
DHCPv6 リレー エージェントがイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | [no] ipv6 dhcp relay option vpn 例: switch(config)# ipv6 dhcp relay option vpn |
DHCPv6 リレー エージェントに対して VRF サポートをイネーブルにします。no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
ステップ 3 | show ipv6 dhcp relay [interface interface] 例: switch(config)# show ipv6 dhcp relay | (任意)
DHCPv6 リレーの設定を表示します。 |
ステップ 4 | showrunning-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp | (任意)
DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
DHCPv6 リレー エージェントの送信元インターフェイスを設定できます。デフォルトでは、DHCPv6 リレー エージェントは発信パケットの送信元アドレスとしてリレー エージェント アドレスを使用します。送信元インターフェイスを設定すると、リレーされたメッセージの送信元アドレスとして、より安定したアドレス(ループバック インターフェイス アドレスなど)を使用することができます。
DHCP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
DHCPv6 リレー エージェントがイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | [no] ipv6 dhcp relay source-interfaceinterface 例: switch(config)# ipv6 dhcp relay source-interface loopback 2 |
DHCPv6 リレー エージェントの送信元インターフェイスを設定します。
| ||
ステップ 3 | show ipv6 dhcp relay [interface interface] 例: switch(config)# show ipv6 dhcp relay | (任意)
DHCPv6 リレーの設定を表示します。 | ||
ステップ 4 | showrunning-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp | (任意)
DHCP 設定を表示します。 | ||
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次のタスクを実行してインターフェイスの Lightweight DHCPv6 リレー エージェント(LDRA)を設定します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | [no] ipv6 dhcp ldra 例: switch(config)# ipv6 dhcp ldra |
LDRA 機能をグローバルにイネーブルにします。 | ||
ステップ 3 | interfaceslot/port 例: switch(config)# interface ethernet 0/0 |
インターフェイスのタイプおよび番号を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 4 | switchport 例: switch(config-if)# switchport |
レイヤ 3 モードになっているインターフェイスを、レイヤ 2 設定用にレイヤ 2 モードに切り替えます。 | ||
ステップ 5 | [no] ipv6 dhcp-ldra{client-facing-trusted | client-facing-untrusted | client-facing-disable | server-facing} 例: switch(config-if)# ipv6 dhcp-ldra server-facing |
指定されたインターフェイスまたはポートの LDRA 機能をイネーブルにします。no オプションを指定すると、LDRA 機能が無効になります。
|
次のタスクを実行して VLAN の Lightweight DHCPv6 リレー エージェント(LDRA)を設定します。
VLAN に IP アドレスが割り当てられていないことを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | [no] ipv6 dhcp ldra 例: switch(config)# ipv6 dhcp ldra |
LDRA 機能をグローバルにイネーブルにします。 | ||
ステップ 3 | [no] ipv6 dhcp-ldra attach–policyvlanvlan-id{client-facing-trusted | client-facing-untrusted} 例: switch(config)# ipv6 dhcp-ldra attach-policy vlan 25 client-facing-trusted |
指定した VLAN で LDRA 機能をイネーブルにします。no オプションを指定すると、LDRA 機能が無効になります。
|
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# [no] ip dhcp relay source-address hsrp |
VIP をグローバルで使用するために DHCP リレー エージェントを有効または無効にします。 |
ステップ 3 | switch(config)# interfacetype number |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# [no] ip dhcp relay source-address hsrp |
VIP を L3 インターフェイス レベルで使用するために DHCP リレー エージェントを有効または無効にします。 |
ステップ 5 | switch(config-if)# end | 特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 | (任意)switch# show ip dhcp relay |
DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 7 | (任意)switch# show hsrp brief |
Hot Standby Router Protocol(HSRP)情報の概要を表示します。 |
次の例では、VIP アドレスを使用して DHCP リレー エージェントを有効化します。
interface vlan 500 ip address 5.5.5.5/24 ip dhcp relay source-address hsrp ip dhcp relay address 100.100.100.100 hsrp 10 ip 17.17.17.17/28 ip 15.15.15.20/28 secondary
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config dhcp |
DHCP スヌーピング設定を表示します。 |
show ip dhcp relay |
DHCP リレーの設定を表示します。 |
show ipv6 dhcp relay [interfaceinterface] |
DHCPv6 リレーのグローバルまたはインターフェイス レベルの設定を表示します。 |
show ip dhcp snooping |
DHCP スヌーピングに関する一般的な情報を表示します。 |
DHCP スタティックおよびダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用します。DHCP ダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding dynamic を使用します。
このコマンドの出力フィールドの詳細については、Cisco Nexus デバイスの『System Management Configuration Guide』を参照してください。
次に、スタティック DHCP バインディングを作成してから、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用してバインディングを確認する例を示します。
switch# configuration terminal switch(config)# ip source binding 10.20.30.40 0000.1111.2222 vlan 400 interface port-channel 500 switch(config)# show ip dhcp snooping binding MacAddress IpAddress LeaseSec Type VLAN Interface ----------------- --------------- -------- ---------- ---- ------------- 00:00:11:11:22:22 10.20.30.40 infinite static 400 port-channel500
コマンド |
目的 |
---|---|
show ipv6 dhcp-ldra |
LDRA 設定の詳細を表示します。 |
show ipv6 dhcp-ldra statistics |
DHCP セッションを開始する前後の LDRA 設定統計情報を表示します。 |
show ipv6 dhcp-ldra statistics vlanvlan-id |
指定した VLAN の LDRA 設定統計情報を表示します。 |
show ipv6 dhcp-ldra statistics interfaceinterface-id |
指定したインターフェイスの LDRA 設定統計情報を表示します。 |
DHCPv6 LDRA の固有の統計情報をクリアするには、clear ipv6 dhcp-ldra statistics コマンドを使用します。
次の例では、スイッチの LDRA 設定の詳細を示します。
switch(config)# show ipv6 dhcp-ldra DHCPv6 LDRA is Enabled. DHCPv6 LDRA policy: client-facing-trusted Target: Ethernet1/1 DHCPv6 LDRA policy: client-facing-untrusted Target: vlan 102 vlan 103 DHCPv6 LDRA policy: server-facing Target: port-channel101
次の例は、LDRA の統計情報を表示します。
switch(config)# show ipv6 dhcp-ldra statistics PACKET STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- CFS STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Non-DHCPv6 LDRA Packets: --------------------------------------------------------- Total Packets Received: 0 Total Packets Forwarded: 0 Total Packets Dropped: 0 --------------------------------------------------------- DHCPv6 LDRA DROPS --------------------------------------------------------- Invalid Message Type: 0 Max hops exceeded: 0 Relay Forward Received on Untrusted port: 0 Packet received over MCT: 0 Invalid Message Type on Client facing port: 0 No Server Port Present: 0
次の例では、Ethernet1/1 インターフェイスの LDRA の統計情報を表示します。
SWITCH(config)# show ipv6 dhcp-ldra statistics interface e1/1 INTERFACE: Ethernet1/1 PACKET STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- CFS STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Non-DHCPv6 LDRA Packets: --------------------------------------------------------- Total Packets Received: 0 Total Packets Forwarded: 0 Total Packets Dropped: 0 --------------------------------------------------------- DHCPv6 LDRA DROPS --------------------------------------------------------- Invalid Message Type: 0 Max hops exceeded: 0 Relay Forward Received on Untrusted port: 0 Packet received over MCT: 0 Invalid Message Type on Client facing port: 0 No Server Port Present: 0
次の例では、VLAN 101 の LDRA の統計情報を表示します。
SWITCH(config)# show ipv6 dhcp-ldra statistics vlan 101 VLAN: 101 PACKET STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- CFS STATS: --------------------------------------------------------- Message Type Rx Tx Drops | --------------------------------------------------------- SOLICIT 0 0 0 | ADVERTISE 0 0 0 | REQUEST 0 0 0 | CONFIRM 0 0 0 | RENEW 0 0 0 | REBIND 0 0 0 | REPLY 0 0 0 | RELEASE 0 0 0 | DECLINE 0 0 0 | RECONFIGURE 0 0 0 | INFORMATION_REQUEST 0 0 0 | RELAY_FORWARD 0 0 0 | RELAY_REPLY 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Total 0 0 0 | --------------------------------------------------------- Non-DHCPv6 LDRA Packets: --------------------------------------------------------- Total Packets Received: 0 Total Packets Forwarded: 0 Total Packets Dropped: 0 --------------------------------------------------------- DHCPv6 LDRA DROPS --------------------------------------------------------- Invalid Message Type: 0 Max hops exceeded: 0 Relay Forward Received on Untrusted port: 0 Packet received over MCT: 0 Invalid Message Type on Client facing port: 0 No Server Port Present: 0
DHCP スヌーピング バインディング データベースからエントリを削除できます。1 つのエントリ、インターフェイスに関連するすべてのエントリ、データベース内のすべてのエントリなどを削除することが可能です。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clear ip dhcp snooping binding 例: switch# clear ip dhcp snooping binding | (任意)
DHCP スヌーピング バインディング データベースからすべてのエントリをクリアします。 |
ステップ 2 | clear ip dhcp snooping binding interface ethernet slot/port[.subinterface-number] 例: switch# clear ip dhcp snooping binding interface ethernet 1/4 | (任意)
DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のイーサネット インターフェイスに関連するエントリをクリアします。 |
ステップ 3 | clear ip dhcp snooping binding interface port-channel channel-number[.subchannel-number] 例: switch# clear ip dhcp snooping binding interface port-channel 72 | (任意)
DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のポート チャネル インターフェイスに関連するエントリをクリアします。 |
ステップ 4 | clear ip dhcp snooping binding vlan vlan-id mac mac-address ip ip-address interface {ethernet slot/port[.subinterface-number | port-channel channel-number[.subchannel-number] } 例: switch# clear ip dhcp snooping binding vlan 23 mac 0060.3aeb.54f0 ip 10.34.54.9 interface ethernet 2/11 | (任意)
DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のエントリをクリアします。 |
ステップ 5 | show ip dhcp snooping binding 例: switch# show ip dhcp snooping binding | (任意)
DHCP スヌーピング バインディング データベースを表示します。 |
グローバル DHCP リレーの統計情報をクリアするには、clear ip dhcp relay statistics コマンドを使用します。
特定のインターフェイスの DHCP リレーの統計情報をクリアするには、clear ip dhcp relay statistics interface interface コマンドを使用します。
clear ip dhcp relay statistics interface interface serverip ip-address [use-vrf vrf-name] コマンドを使用して、特定のインターフェイスのサーバ レベルでの DHCP リレー統計情報をクリアします。
グローバル DHCPv6 リレーの統計情報をクリアするには、clear ipv6 dhcp relay statistics コマンドを使用します。
特定のインターフェイスの DHCPv6 リレーの統計情報をクリアするには、clear ipv6 dhcp relay statistics interfaceinterface コマンドを使用します。
clear ipv6 dhcp relay statistics interfaceinterfaceserver-ipip-address [use-vrfvrf-name] コマンドを使用して、特定のインターフェイスのサーバ レベルでの DHCPv6 リレー統計情報をクリアします。
DHCP スヌーピングをモニタするには、show ip dhcp snooping statistics コマンドを使用します。
show ip dhcp relay statistics[interfaceinterface [serveripip-address [use-vrfvrf-name]]] コマンドを使用して、グローバル、サーバ、またはインターフェイス レベルでの DHCP リレー統計情報をモニタします。
show ip dhcp snooping statisticsvlan [vlan-id] interface[ethernet|port-channel][id] コマンド(オプション)を使用して、VLAN より下位のインターフェイス別のスヌーピング統計情報に関する正確な統計情報を確認します。
show ipv6 dhcp relay statistics[interfaceinterface [server-ipip-address [use-vrfvrf-name]]] コマンドを使用して、グローバル、サーバ、またはインターフェイス レベルでの DHCPv6 リレー統計情報をモニタします。
次に、2 つの VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにして、Option 82 サポートをイネーブルにし、さらに DHCP サーバがイーサネット インターフェイス 2/5 に接続されているためにそのインターフェイスを信頼できるインターフェイスとして設定する例を示します。
feature dhcp ip dhcp snooping ip dhcp snooping info option interface Ethernet 2/5 ip dhcp snooping trust ip dhcp snooping vlan 1 ip dhcp snooping vlan 50
次の例では、LDRA を有効にして、インターフェイス Ethernet 1/1 をクライアント側の信頼できるインターフェイスとして設定する方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# ipv6 dhcp ldra switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# switchport switch(config-if)# ipv6 dhcp-ldra client-facing-trusted switch(config-if)# exit switch(config)# interface ethernet 1/0 switch(config-if)# switchport switch(config-if)# ipv6 dhcp-ldra attach-policy server-facing switch(config-if)# exit
次の例では、LDRA を有効にして、VLAN を VLAN ID 25 でクライアント側の信頼できる VLAN として設定する方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# ipv6 dhcp ldra switch(config)# ipv6 dhcp-ldra attach-policy vlan 25 client-facing-trusted