Cisco MDS NX-OS リリース 8.x での設定制限

このドキュメントでは、Cisco MDS NX-OS リリース 8.x のさまざまな SAN スイッチング パラメータの設定制限および拡張性制限に関するトピックについて説明します。

Cisco MDS 9000 シリーズ スイッチに関するスイッチ レベルでのファイバ チャネル設定制限


(注)  

設定制限を超過するたびに、システム メッセージが生成されます。詳細については、『Cisco MDS 9000 Series and Nexus 7000 Series NX-OS System Messages Reference』を参照してください。


次の表は、Cisco MDS 9000 シリーズ スイッチに関するスイッチレベルでのファイバ チャネル設定制限を示します。

表 1. スイッチレベルでのファイバ チャネル設定制限

機能

パラメータ

MDS 9700 シリーズ

MDS 9250i

MDS 9148S

MDS 9396S

MDS 9132T

MDS 9396T

MDS 9148T

ログイン(FLOGI または FDISC)

ポートあたりの FLOGI 数または FDISC 数

256

256

256

256

256

256

256

スイッチあたりの FLOGI 数または FDISC 数1

4000

1

8000

2

400

1000

1000

1000

1000

1000

モジュールあたりの FLOGI 数または FDISC 数

1000

2

2000

3

該当なし

該当なし

該当なし

該当なし

1000

1000

N ポート仮想化(NPV)

NPIV コア スイッチあたりの NPV スイッチ

105

8

8

8

8

8

8

Inter-Switch Link(ISL)

スイッチあたりの ISL インスタンス

最大 200 ISL で、各 ISL に 16 VSAN があるので、合計で 3200 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 40 ISL で、各 ISL に 29 VSAN があるので、合計で 1160 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 48 ISL で、各 ISL に 29 VSAN があるので、合計で 1392 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 96 ISL で、各 ISL に 15 VSAN があるので、合計で 1440 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 32 ISL で、各 ISL に 29 VSAN があるので、合計で 928 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 96 ISL で、各 ISL に 15 VSAN があるので、合計で 1440 ポート VSAN インスタンスとなります。

最大 48 ISL で、各 ISL に 29 VSAN があるので、合計で 1392 ポート VSAN インスタンスとなります。

ポートチャネル

ポート チャネルとポート チャネルのメンバー ポート

256 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

40 ポート チャネルで各ポート チャネルに最大 16 のメンバー、および 8 イーサネット ポート チャネルで各イーサネット ポート チャネルに最大 8 のメンバー

48 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

96 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

32 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

96 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

48 ポート チャネルで、各ポート チャネルに最大 16 のメンバー

SSH

スイッチあたりの最大同時 SSH セッション

16

16

16

16

16

16

16

SAN 分析および SAN テレメトリ ストリーミング

スイッチごとのサンプリング間隔ごとの最大アクティブ Initiator-

Target-Lun(ITL)数

8.3(2) 以降のリリース:40,000

8.3(1) 以前のリリース:20,000

該当なし

該当なし

該当なし

20,000

該当なし

該当なし

モジュールごとのサンプリング間隔ごとの最大アクティブ ITL 数

DS-X9648-1536K9:20,000

該当なし

該当なし

該当なし

20,000

該当なし

該当なし

テレメトリ レシーバの最大数

2

該当なし

該当なし

該当なし

2

該当なし

該当なし

1 スイッチあたりおよびファブリックあたりのサポートされる FCID 数は、FLOGI 制限と同じです。
2 Cisco MDS 9706 および 9710 スイッチにのみ適用されます。
3 Cisco MDS NX-OS リリース 8.1(1) 以降、Cisco MDS 9718 スイッチにのみ適用されます。

考慮事項

  • ポート チャネル数とメンバー ポート数がサポートされている最大設定制限を超えると、システム メッセージがユーザのセッションに表示されます。

  • SSH セッション数がサポートされている最大数を超えると、システム メッセージがユーザのセッションに表示されます。

Cisco MDS 9000 シリーズ スイッチに関するファブリック レベルでのファイバ チャネル設定制限

次の表は、Cisco MDS 9000 のファイバ チャネル ファブリック ネットワークに関するファイバ チャネル設定制限を示します。

表 2. ファブリックレベルでのファイバ チャネル設定制限

機能

パラメータ

MDS 9700 のみのネットワーク(MDS 9500、9200、9100 は存在しない)

MDS 混在ファブリック ネットワーク

(MDS 9700、9500、9200、9148、9148S、9396S)

VSAN

物理ファブリックあたりの VSAN 数

80

80

ログインおよびエイリアス

ファブリック内の FCNS エントリ数

200004

100005

130006

ファブリック内のデバイス エイリアスのエントリ数

20000

8000

ドメインおよびホップ

物理ファブリックあたりのドメインの数

80

80

サーバからストレージへのスイッチ ホップ数

7

7

ゾーン/スマート ゾーン

(注)   
ゾーンあたりの望ましいメンバー数は 2 であり、推奨される上限値は 50 です。

ゾーン セット

1000

1000

ゾーン

16000 7

80008

10400 9

ゾーン メンバー

32000 10

1600011

2080012

ゾーン DB サイズ

3.8 MB 13

2 MB

3.8 MB14

IVR

IVR ゾーン セット

32

32

IVR ゾーン

2000

2000

IVR ゾーン メンバー

4000

4000

IVR サービス グループ

16

16

CFS

CFS ピア

80

80

IP 経由の CFS 静的ピア

100

100

4 FCNS エントリ数が 20000 を超えると、エラー メッセージがユーザのセッションに表示されます。
5 Cisco MDS 9700 以外のプラットフォームの場合、FCNS エントリ数が 10000 を超えると、警告がユーザのセッションに表示されます。
6 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用されます。
7 ゾーンの総数が 16000 を超えると、エラー メッセージと syslog がユーザのセッションに表示されます。
8 Cisco MDS 9700 以外のプラットフォームの場合、ゾーン数が 8000 を超えると、警告がユーザのセッションに表示されます。ただし、これ以上の値に設定することは可能です。
9 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用されます。
10 一意なゾーン メンバーの総数が 32000 を超えると、エラー メッセージと syslog がユーザのセッションに表示されます。
11 Cisco MDS 9700 以外のプラットフォームの場合、一意なゾーン メンバーの数が 16000 を超えると、警告がユーザのセッションに表示されます。
12 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用されます。
13 ゾーン データベースのサイズが 3.8 MB を超えると、エラー メッセージがユーザのコンソールに表示されます。
14 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用されます。

考慮事項

  • Cisco MDS 9700 および 9500 のディレクタ クラス スイッチと Cisco MDS 9148 および 9148S のファブリック スイッチで構成される混在ファブリックでは、それらのスイッチすべてを最初の 32 の VSAN に配置できます。残りの VSAN には、32 を超える VSAN をサポートするスイッチのみが配置されます。

  • Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(11) 以降では、物理ファブリックあたりのドメイン数は、80 に拡張されています。

  • CFS ピア数がサポートされている設定制限を超えると、システム メッセージがユーザのセッションに表示されます。

  • Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(7) 以降では、ゾーン データベースのサイズが 2 MB から 3.8 MB へ拡大しており、ゾーン スケールが拡張されています。ただし、ファブリック内に Cisco MDS NX-OS 6.2(5) 以前のリリースを実行するスイッチが存在する場合、以前の 2 MB のゾーン データベース制限が適用され、新しいゾーン スケール拡張は使用できません。ファブリック内に Cisco MDS NX-OS 6.2(7) より前のリリースを実行しているスイッチが存在する場合、2 MB のゾーン データベースの制限を超過しないようにすることをお勧めします。

  • 2000 の IVR ゾーン数は、すべての VSAN で使用できます。ただし、単一の VSAN で 1000 IVR ゾーンを超えることはできません。

ゾーン DB サイズの計算例

次の例は、ファブリックのゾーン DB サイズを計算する方法を示します。


(config)# show zone status vsan 310 | Inc "Db Size" P 1

Full Zoning Database :
    Db Size: 1040524 Bytes
--
Active Zoning Database :
    Db Size: 962156 Bytesc 
Now, Add 962156 with 1040524 = 2002680
       2002680 / (1024 * 1024) = 1.9 MB. 

(注)  

このデータベース サイズには、セッションの保留中の変更は含まれません。


Cisco MDS 9700 40-Gbps 24 ポート FCoE モジュールを使用した Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチの回線レート制限

Cisco MDS 9706、9710、9718 の各スイッチでファブリックがフルライン レートで動作するには、ポートと帯域幅に対して特定の設定を行う必要があります。次の表は、Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチでのポートレベルの設定制限と帯域幅の制限を示します。

表 3. Cisco MDS 9700 40-Gbps 24 ポート FCoE モジュールを使用した Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチの回線レート制限

ファブリック カード数

前面パネル FCoE のスロットあたりの帯域幅

最大ポート数/速度

3

660 Gbps

16 ポート/40 Gbps

4

880 Gbps

20 ポート/40 Gbps

5

1100 Gbps

24 ポート/40 Gbps


(注)  

設定されているポート数がポート数の上限を超えると、すべてのポートがオーバーサブスクライブ モードで動作するようになります。


ファイバ チャネルのトポロジの組み合わせとスケーリング

Cisco MDS NX0-OS リリース 6.2(7) 以降、スケール拡張支援を目的に次の設定機能がサポートされています。

  • ファイバ チャネル ネーム サーバ(FCNS)の一括通知

  • 結合スイッチ Registered State Change Notification(SW-RSCN)

FCNS 機能および SW-RSCN 機能の詳細については、『』および『Cisco MDS 9000 Family Command Reference』を参照してください。


(注)  

多次元スケール設定では、スーパバイザの搭載メモリが 1 GB の場合、sysmgr hap-reset が発生する可能性があります。

次の表は、FCNS と SW-RSCN の最適化の有効/無効に関係しない設定制限を示します。

表 4. ファイバ チャネルのトポロジの組み合わせとスケーリング

スケール トポロジ

FCNS の一括通知

結合スイッチ RSCN

設定の制限値

スケール最適化

Cisco MDS 9700 シリーズのみで構成されるファブリックでの Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(9) 以降

オン

オン

MDS NX-OS リリース 6.2(7) 以降

イネーブル

モジュールあたりの FLOGI:1000

FLOGI ノード:4000

FCNS:20000

ゾーン:16000

ゾーン メンバー:32000

オフ

オフ

MDS NX-OS リリース 6.2(5) 以降

ディセーブル(Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(7) ではデフォルトでディセーブル)

モジュールあたりの FLOGI:500

FLOGI ノード:2500

FCNS:10000

ゾーン:8000

ゾーン メンバー:16000

MDS 混在ファブリックでの Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(9)15(Cisco MDS 9700 シリーズ、9500、9250i、9222i、9148)

オン/オフ

オン/オフ

モジュールあたりの FLOGI:400

FLOGI ノード:2000

FCNS:10000、13000 16

ゾーン:8000、10400 17

ゾーン メンバー:16000、20800 18

イネーブルまたはディセーブル

15 MDS NX-OS 6.2(7) 以降で導入されているスケール拡張機能は、すべてのスイッチでリリース 6.2(7) が実行されており、設定可能な最適化オプションである FCNS 一括通知と RSCN 結合が有効である、MDS 9700 シリーズのみのネットワークで利用できます。これらの拡張機能は、FCNS および RSCN が有効かどうかに関係なく、混在ファブリックでは使用できません。Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(9) 以降では、FCNS 一括通知はデフォルトで有効です。FCNS 一括通知を無効にするには、fcns no-bulk-notify コマンドを使用します。結合スイッチ RSCN は、デフォルトで無効です。
16 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用できます。
17 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用できます。
18 このスケール拡張は、Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールに対してのみ適用できます。

ファイバ チャネルのスケール制限

制限事項 1

Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(7) 以降では、fcns bulk-notify コマンドと rscn coalesce swrscn vsan コマンドがすべてのプラットフォームで利用できます。これらのコマンドは、48 ポート、16 Gbps ファイバ チャネル スイッチング モジュールを搭載している Cisco MDS 9700 シリーズでのみ使用することをお勧めします。これは、このような高い設定制限は、他のどの MDS プラットフォームでも現在サポートされていないためです。


(注)  

FCNS 一括通知機能と結合スイッチ RSCN 機能は、NX-OS リリース 6.2(7) 以降でのみサポートされます。結合スイッチ RSCN は、ファブリック内のすべてのスイッチが Cisco MDS スイッチであり、MDS NX-OS リリース 6.2(7) 以降を実行している場合にのみ有効化することをお勧めします。

制限事項 2

ゾーン スケール拡張を実現するために、MDS リリース 6.2(7) 以降ですべての MDS 9700 シリーズ スイッチに対してゾーン データベースの最大サイズが 2 MB から 3.8 MB に増えています。16000 ゾーンの新しい制限値は、MDS 9700 のみのファブリックでサポートされます。Cisco MDS 9500、9200、または 9100 シリーズ スイッチを使用するファブリックでは、引き続き 2 MB のゾーン データベース制限値が適用され、サポートされるゾーン数は最大 8000 です。

制限事項 3

3 ノード シリアル トポロジでは、スイッチ間で設定されたポート チャネル数が同じである場合、トラフィックの不均衡が発生する可能性があります。任意の数のメンバー ポートが設定されている 2 つのスイッチ間に単一ポート チャネルを 1 つ設定することをお勧めします。複数のポート チャネルが設定されている場合、スイッチ間のポート チャネル数が異なるようにします。

制限事項 4

FCIP リンクでサポートされる最大遅延(ラウンドトリップ時間)とパケット ドロップ率は、それぞれ 250 ミリ秒と 0.05 % です。


(注)  

制限値は、遅延とパケット ドロップの状態が両方存在するか、いずれか一方だけが存在するかにかかわらず、同じです。


ファイバ チャネル ネットワークのスケールに関する syslog および警告

次の表は、ファイバ チャネル ネットワークに関する syslog および警告を示します。

表 5. FC ファブリック スケール関連の syslog および警告

syslog および警告

Cisco MDS 9700 シリーズ

Cisco MDS 9500、9200、9100

ゾーン制限

16000 ゾーン – ハード制限:設定可能なゾーン数の上限に達したことを示す syslog 警告。

“Maximum configurable zone 
limit of 16,000 reached.
Creation of any more zones 
is not supported.”

8000 ゾーン – ハード制限:設定可能なゾーン数の上限に達したことを示す syslog 警告。


“Maximum configurable zone 
limit of 8,000 reached. 
Creation of any more zones 
is not supported.”

10400 ゾーン – Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールのハード制限:設定可能なゾーン数の上限に達したことを示す syslog 警告。


“Maximum configurable zone 
limit of 10,400 reached. 
Creation of any more zones 
is not supported.”

FCNS 制限

20000 FCNS エントリ – ハード制限:サポート可能なネーム サーバ エントリ数の上限に達したことを示す syslog 警告。


“Maximum Name-Server entry 
limit of 20,000 reached. 
No more entries are supported.”

10000 FCNS エントリ – ソフト制限:検証済み制限に関する syslog 警告。


“Number of Name-Server entries has 
reached the maximum validated limit 
of 10,000. Any more entries could 
potentially destabilize the fabric.”

13000 FCNS エントリ – Cisco MDS 9500 シリーズ Supervisor-2A モジュールのソフト制限:検証済み制限に関する syslog 警告。


“Number of Name-Server entries has 
reached the maximum validated limit of 13,000. 
Any more entries could potentially 
destabilize the fabric.”

20000 FCNS エントリ – ハード制限:syslog 警告。


“Maximum Name-Server entry 
limit of 20,000 reached. 
No more entries are supported.”

Fibre Channel over Ethernet(FCoE)に関するスイッチレベルでの設定制限

設定制限を超過するたびに、システム メッセージが生成されます。詳細については、『Cisco MDS 9000 Series and Nexus 7000 Series NX-OS System Messages Reference』を参照してください。

次の表は、Cisco MDS の Fibre Channel over Ethernet(FCoE)に関するスイッチレベルでの設定制限を示します。

表 6. Fibre Channel over Ethernet に関するスイッチレベルでの設定制限

機能

48 ポート、10 Gbps の Fibre Channel over Ethernet モジュールを搭載する MDS 9710

ポートあたりの FLOGI

256

モジュールあたりの FLOGI

1000

スイッチあたりの FLOGI

4000

VSAN

80

VSAN-VLAN マッピング

80

vFC PortChannel およびメンバー ポート

128 vFC PortChannel および vFC PortChannel あたり最大 16 のメンバー

Fibre Channel over IP(FCIP)に関するファブリックレベル設定制限

次の表に、ファブリックレベル設定制限を示します。

表 7. Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチでの FCIP に関するファブリックレベル設定制限

機能

Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチ

FCIP リンクでサポートされる最大遅延(ラウンド トリップ時間)およびパケット ドロップ

250 ミリ秒のラウンドトリップおよび 0.05 % のパケット ドロップ

表 8. Cisco MDS 24/10 ポート SAN 拡張モジュールを備えた Cisco MDS 9700 シリーズ マルチレイヤ ディレクタでの FCIP に関するファブリックレベル設定制限

機能

Cisco MDS 24/10 ポート SAN 拡張モジュールを備えた Cisco MDS 9700 シリーズ マルチレイヤ ディレクタ

FCIP リンクでサポートされる最大遅延(ラウンド トリップ時間)およびパケット ドロップ

250 ミリ秒のラウンドトリップおよび 0.05 % のパケット ドロップ

MDS 9700 シリーズでの Fibre Channel over Ethernet(FCoE)に関するファブリック レベル設定制限

次の表は、MDS 9700 シリーズでの Fibre Channel over Ethernet に関するファブリックレベル設定制限を示します。

表 9. MDS 9700 シリーズでの Fibre Channel over Ethernet に関するファブリックレベル設定制限

機能

48 ポート、10 Gbps の Fibre Channel over Ethernet モジュールを搭載する MDS 9700 ネットワーク

ゾーン

16000

ゾーン メンバー

32000

ゾーン セット

1000

ゾーン DB サイズ

3.8 MB 19

ネットワーク内の FCNS エントリ数

20000

デバイス エイリアス

12000

19 ゾーン データベースのサイズが 3.8 MB を超えると、エラー メッセージがユーザのコンソールに表示されます。

考慮事項

  • ゾーン数が 8000 を超えると、警告がユーザのコンソールに表示されます。ただし、これ以上の値に設定することは可能です。

  • 一意なゾーン メンバーの総数が 16000 を超えると、エラー メッセージがユーザのコンソールに表示されます。

  • Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(7) 以降では、ゾーン データベースのサイズが 2 MB から 3.8 MB へ拡大しており、ゾーン スケールが拡張されています。ただし、ファブリック内に Cisco MDS NXOS リリース 6.2(5) 以前を実行するスイッチが存在する場合、以前の 2 MB のゾーン データベース制限が適用され、新しいゾーン スケール拡張は使用できません。ファブリック内に 6.2(7) より前のリリースを実行しているスイッチが存在する場合、2 MB のゾーン データベースの制限を超過しないようにすることをお勧めします。

  • FCNS エントリ数が 10000 を超えると、エラー メッセージがユーザのコンソールに表示されます。

ゾーン DB サイズの計算例

次の例は、ファブリックのゾーン DB サイズを計算する方法を示します。


(config)# show zone status vsan 310 | Inc "Db Size" P 1

Full Zoning Database :
    Db Size: 1040524 Bytes
--
Active Zoning Database :
    Db Size: 962156 Bytesc 
Now, Add 962156 with 1040524 = 2002680
       2002680 / (1024 * 1024) = 1.9 MB. 

(注)  

このデータベース サイズには、セッションの保留中の変更は含まれません。


Cisco IOA の設定制限

次の表は、IOA 設定と対応する制限を示します。

表 10. Cisco I/O アクセラレータの設定制限

パラメータ

MDS 9222i および MDS 9500 のモジュラ型シャーシと MDS 9250i ファブリック スイッチでの MSM-18/4 または SSN-16 モジュール、MDS 9710 シャーシでの 24/10 ポート SAN 拡張モジュール

クラスタ内のスイッチ数

4

スイッチあたりのクラスタ数

16

FC リダイレクト用の SAN ファブリックでのスイッチ数

34

ターゲットあたりのホスト数

128

IOA サービス エンジンあたりの同時フロー数

128

IOA サービス エンジンあたりのフロー数(ハード制限)

128 - リリース 4.2(1)(MDS 9222i/MDS 9500)

512 - リリース 4.2(7) 以降(MDS 9222i/MDS 9500)

512 - リリース 6.2(5) 以降(MDS 9250i)

512 - リリース 8.2(1) 以降(MDS 9710)

IOA サービス エンジンあたりのフロー数(ソフト制限)

64 - リリース 4.2(1)(MDS 9222i/MDS 9500)

256 - リリース 4.2(7) 以降(MDS 9222i/MDS 9500)

256 - リリース 6.2(5) 以降(MDS 9250i)

(注)   

IOA に参加しているイニシエータまたはターゲットが MDS 9250i スイッチに存在する場合、制限値はテープに対しては 203、ディスクに対しては 160 です。

256 - リリース 8.2(1) 以降(MDS 9710)

クラスタでのフロー数

1024 - リリース 4.2(7d)

1248 - リリース 5.2(6b) 以降

ファイバ チャネルのフロー設定制限

次の表は、ファイバ チャネルのフロー設定制限を示します。

表 11. ファイバ チャネルのフロー制限

Cisco MDS デバイス

集約フローとフロー統計情報の制限

モジュールあたりのフロー ステートメント

第 1 世代モジュール

1000

1024

第 2 世代モジュール

2000

2048

第 3 世代モジュール

512

512

第 4 世代モジュール

512

512

第 5 世代モジュール

512

512