この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
IP インターフェイスのアドレスは、ユーザが手動で割り当てるか、または、DHCP サーバから自動的に割り当てられます。この章では、スイッチの IP アドレスを割り当てる方法について説明します。
•
DHCP リレー
•
ARP の設定
このスイッチは、レイヤ 2 モードまたはレイヤ 3 モードで使用できます。
•
レイヤ 2 モードの場合、このスイッチはレイヤ 2 VLAN 対応スイッチとして動作します。ルーティング機能は利用できません。
•
レイヤ 3 モードの場合は、レイヤ 2 の機能に加えて IP ルーティング機能も利用できます。
レイヤ 3 モードの場合、MAC ベース VLAN、DVA、VLAN 単位レート制限、SYN レート DoS 保護、拡張 QoS ポリサー の各機能は利用できません。
いずれのモードで動作するスイッチも、アドミニストレーション ガイドの「 コンソール メニュー インターフェイス 」に説明されているコンソール インターフェイス、または『 CLI Reference Guide 』に説明されている CLI で設定できます。
(注) レイヤ モードを切り替えた場合は、リブートする必要があります、これにより、スイッチのスタートアップ コンフィギュレーションが削除されます。以降の各項では、レイヤ 2 モードとレイヤ 3 モードにおける IP アドレス設定の違いについて説明します。
レイヤ 2 モードの場合、管理 VLAN において、スイッチには IP アドレスを 1 つしか割り当てることができません。この IP アドレスとデフォルト ゲートウェイは、手動で設定することも、DHCP によって設定することもできます。レイヤ 2 モードにおけるスタティック IP アドレスおよびデフォルト ゲートウェイは、[IPv4インターフェイス] ページで設定します。レイヤ 2 モードにおいてデフォルト ゲートウェイが設定されている場合、同じ IP サブネット上にないデバイスと通信する際、デフォルト ゲートウェイが使用されます。デフォルトでは VLAN 1 が管理 VLAN ですが、変更することもできます。レイヤ 2 モードで動作しているときに、スイッチにアクセスするには、そのスイッチの管理 VLAN 経由で、そのスイッチに割り当てられている IP アドレスに接続します。
出荷時設定では、IP アドレスは DHCP サーバから割り当てられます。つまり、スイッチは DHCP クライアントとして動作し、起動時にスイッチから DHCP 要求が送信されます。
DHCP サーバから、IP アドレスが含まれている DHCP 応答が受信された場合、スイッチから Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットが送信されます。これにより、一意の IP アドレスがスイッチに割り当てられます。「IP アドレスが使用中である」という内容の DHCP 応答が受信された場合は、スイッチからその DHCP サーバに DHCPDECLINE メッセージが送信され、続いて、DHCPDISCOVER パケットが再度送信され、DHCP サーバ検出プロセスがやり直されます。
60 秒以内に DHCP 応答が受信されなかった場合、スイッチから DHCPDISCOVER クエリーが引き続き送信されると共に、デフォルトの IP アドレス(192.168.1.254/24)が使用されます。
同じ IP サブネット上で複数のデバイスによって同じ IP アドレスが使用されている場合、IP アドレス衝突が発生します。IP アドレス衝突が発生した場合、DHCP サーバ上、または、IP アドレスがスイッチと衝突するデバイス上、あるいはその両方で、管理作業を行う必要があります。
ダイナミック IP アドレスを使用するように VLAN を設定している場合、DHCP サーバからスイッチに IP アドレスが割り当てられるまで、スイッチから DHCP 要求が送信され続けます。レイヤ 2 モードの場合、管理 VLAN だけにスタティック IP アドレスまたはダイナミック IP アドレスを割り当てることができます。レイヤ 3 モードの場合は、スイッチ上の最大 32 個のインターフェイス(ポート、LAG、および VLAN)にスタティック IP アドレスまたはダイナミック IP アドレスを割り当てることができます。これらの IP アドレスが属する IP サブネットを直接接続 IP サブネットと呼びます。
このスイッチにおける IP アドレス割り当てルールは次のとおりです。
•
レイヤ 2 モードでは、スイッチにスタティック IP アドレスが割り当てられていない場合、DHCP サーバから応答が受信されるまで、スイッチから DHCP クエリーが送信され続けます。
•
スイッチの IP アドレスが変更された場合、Gratuitous ARP パケットがスイッチから VLAN に送信され、IP アドレスが衝突していないかどうかが検査されます。このルールは、スイッチの IP アドレスがデフォルト値に戻された場合にも適用されます。
•
DHCP サーバから新しい一意の IP アドレスが割り当てられると、システム ステータス LED が緑で点灯します。スタティック IP アドレスを割り当てた場合も、システム ステータス LED は緑で点灯します。IP アドレス割り当て処理中、および出荷時設定の IP アドレス(192.168.1.254)が使用されている場合、システム ステータス LED は点滅します。
•
リース期間終了前に DHCPREQUEST メッセージを送信してリース期間を更新しなければならない場合、同様のルールが適用されます。
•
スタティック IP アドレスも DHCP サーバから割り当てられた IP アドレスも使用できない場合、デフォルトの IP アドレスが使用されます。デフォルト以外の IP アドレスが使用可能になると、その IP アドレスが自動的に使用されます。デフォルトの IP アドレスは、常に管理 VLAN 上にあります。
レイヤ 3 モードの場合、スイッチに複数の IP アドレスを割り当てることができます。各 IP アドレスは、特定のポート、LAG、または VLAN に割り当てることができます。IP アドレスを割り当てるには、スイッチがレイヤ 3 モードで動作しているときに [IPv4インターフェイス] を使用します。レイヤ 2 モードではスイッチに IP アドレスを 1 つしか割り当てることができないため、レイヤ 2 モードよりもレイヤ 3 モードの方がネットワークの柔軟性が高くなります。レイヤ 3 モードで動作しているスイッチにアクセスするには、各インターフェイスに割り当てられているいずれかの IP アドレスに接続します。
レイヤ 3 モードの場合、デフォルト ルートは設定されていません。スイッチをリモート管理するには、デフォルト ルートを設定する必要があります。DHCP サーバから割り当てられたデフォルト ゲートウェイは、デフォルト ルートとして保持されます。デフォルト ルートを手動で設定することもできます。これを定義するには、[IPv4スタティックルート] ページを使用します。
このガイドでは、スイッチに設定または割り当てられているすべての IP アドレスを「管理 IP アドレス」と呼びます。Web ベースのスイッチ設定ユーティリティを使用してスイッチを管理するには、IPv4 管理 IP アドレスが設定されており、かつ、その IP アドレスを知っている必要があります。スイッチの IP アドレスは、手動で割り当てることも、DHCP サーバから自動的に割り当てることもできます。
ステップ 1
[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv4インターフェイス] をクリックします。[IPv4インターフェイス] ページが開きます。
•
[管理VLAN] :Telnet または Web GUI を使用してスイッチにアクセスする際に使用する、管理 VLAN を選択します。VLAN1 がデフォルトの管理 VLAN です。
–
[ダイナミック]:管理 VLAN から DHCP サーバを使用して IP アドレスを割り当てます。
–
[スタティック]:スタティック IP アドレスを手動で割り当てます。
スタティック IP アドレスを使用する場合は、次の各フィールドの値も指定します。
•
[IPアドレス] :IP アドレスを入力し、次のいずれかのフィールドの値を指定します。
•
[マスク] :このフィールドを選択し、IP アドレス マスクを入力します。
•
[プレフィクス長] :このフィールドを選択し、IPv4 アドレス プレフィクス長を入力します。
•
[管理デフォルトゲートウェイ] :デフォルト ゲートウェイを設定するには、[ユーザ定義] を選択し、デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。インターフェイスに対してすでに設定されているデフォルト ゲートウェイ IP アドレスを削除するには、[なし] を選択します。
•
[動作デフォルトゲートウェイ] :現在のデフォルト ゲートウェイのステータスが表示されます。
DHCP サーバから IP アドレスを自動的に割り当てる場合は、次のフィールドを選択します。
•
[IPアドレスを今すぐ更新] :スイッチのダイナミック IP アドレスは、DHCP サーバから割り当てられた後はいつでも更新できます。使用している DHCP サーバの設定によっては、更新後に新しい IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、Web ベースのスイッチ設定ユーティリティとの接続が解除されます。
•
[DHCP経由の自動コンフィギュレーション] :自動設定機能のステータスが表示されます。DHCP 自動設定機能を設定するには、[各種管理] > [ファイル管理] > [DHCP自動コンフィギュレーション] をクリックします。
ステップ
3 [適用] をクリックします。IPv4 インターフェイス設定が定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
スイッチがレイヤ 3 モードで動作しているときに [IPv4インターフェイス] ページを使用します。レイヤ 3 モードの場合、スイッチ管理用の IP アドレスを複数個設定すること、および、ルーティング サービスを利用することができます。
IP アドレスは、ポート、LAG、または VLAN に対して割り当てることができます。
スイッチがレイヤ 3 モードで動作している場合、スイッチで設定されている直接接続 IP サブネット間でトラフィックがルーティングされます。また、レイヤ 2 モードの場合と同様に、同じ VLAN 上のデバイス間のトラフィックがブリッジされます。直接接続していないサブネットにルーティングするための IPv4 ルートを追加設定するには、[IPv4スタティックルート] ページを使用します。
(注) スイッチ ソフトウェアでは、ポートまたは LAG に割り当てられた IP アドレスごとに VLAN ID(VID)が 1 つ使用されます。4094 以降の未使用の VID が順に使用されます。 ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv4インターフェイス] をクリックします。[IPv4インターフェイス] ページが開きます。
•
[インターフェイス] :IP アドレスが割り当てられているインターフェイス。
–
[スタティック] :手動で入力されたスタティック IP アドレス。
–
[DHCP] :DHCP サーバから割り当てられた IP アドレス。
•
[IPアドレス] :このインターフェイスに割り当てられている IP アドレス。
–
[暫定] :IP アドレス重複検査の最終結果がありません。
–
[有効] :IP アドレス重複検査の結果、重複は検出されませんでした。
–
[妥当な重複] :IP アドレス重複検査の結果、重複が検出されました。
–
[重複] :デフォルトの IP アドレスと重複する IP アドレスが検出されました。
–
[遅延] :起動時に DHCP クライアントが有効な場合は、DHCP アドレスの検出に時間がかかるため、60 秒間遅れて IP アドレスが割り当てられます。
–
[未受信] :DHCP アドレスに関係します。DCHP クライアントが検出プロセスを開始すると、実際のアドレスが取得されるまで、仮の IP アドレス 0.0.0.0 が割り当てられます。この仮のアドレスのステータスは、「未受信」になります。
ステップ
2 [追加] をクリックします。[IPインターフェイスの追加] ページが開きます。
•
[インターフェイス] :この IP 設定をバインドするインターフェイスのタイプ([ポート]、[LAG]、または [VLAN])を選択し、次に、選択したフィールドのリストでインターフェイスの値を選択します。
–
[ダイナミックIPアドレス]:DHCP サーバから IP アドレスを自動的に割り当てます。
–
[スタティックIPアドレス]:スタティック IP アドレスを手動で入力します。
ステップ
4 [スタティックIPアドレス] を選択した場合、このインターフェイスに対する IP アドレスを入力します。
ステップ
5 この IP アドレスに対するネットワーク マスクまたはプレフィクス長を入力します。
•
[ネットワークマスク] :この IP アドレスに対するマスク。
ステップ
6 [適用] をクリックします。IPv4 アドレス設定が定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
Internet Protocol version 6(IPv6)は、パケット交換ネットワーク用のネットワーク層プロトコルです。IPv6 は、広く普及している IPv4 の後継プロトコルとして策定されました。
IPv6 ではアドレス長が 32 ビットから 128 ビットに拡張されたので、アドレス割り当ての柔軟性が大幅に向上しています。IPv6 アドレスは、4 桁の 16 進数のグループ 8 個で記述します(たとえば、FE80:0000:0000:0000:0000:9C00:876A:130B)。すべての桁が 0 であるグループを「::」に置き換えた、短縮形で記述することもできます(たとえば、::-FE80::9C00:876A:130B)。
IPv4 しか使用できないネットワーク上で IPv6 ノードどうしが通信するには、途中でマッピングする技術が必要です。この技術をトンネルと呼びます。トンネルを使用すれば、IPv6 にしか対応していないホストでも IPv4 サービスを利用できます。また、孤立した IPv6 ホストおよび IPv6 ネットワークが IPv4 インフラストラクチャ上で他の IPv6 ノードと通信できます。
トンネリングでは、ISATAP プロトコルが使用されます。このプロトコルでは、IPv4 ネットワークが仮想 IPv6 ローカル リンクとして扱われ、各 IPv4 アドレスがこのローカル リンク上の IPv6 アドレスにマッピングされます。
このスイッチでは、IPv6 フレームを検出する際、フレームの EtherType が IPv6 であるかどうかが検査されます。
[IPv6グローバルコンフィギュレーション] ページでは、このスイッチから送信される IPv6 ICMP エラー メッセージの頻度を設定します。
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6グローバルコンフィギュレーション] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6グローバルコンフィギュレーション] をクリックします。
[IPv6グローバルコンフィギュレーション] ページが開きます。
•
[ICMPv6レート制限間隔] :最大メッセージ送信件数の単位となる時間を入力します。
•
[ICMPv6レート制限バケットサイズ] :[ICMPv6レート制限間隔] で入力した時間内にスイッチから送信できる ICMP エラー メッセージの最大件数を入力します。
ステップ
3 [適用] をクリックします。IPv6 グローバル パラメータが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
[IPv6インターフェイス] ページには、スイッチの IPv6 パラメータが表示され、このインターフェイスを設定できます。IPv6 インターフェイス情報は、ポート、LAG、VLAN、または ISATAP トンネル インターフェイスに対して設定できます。このスイッチでは、1 つの IPv6 インターフェイスを IPv6 エンド デバイスとして使用できます。
トンネル インターフェイスには、[IPv6トンネル] で設定した内容に基づいて、IPv6 アドレスが割り当てられます。
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6インターフェイス] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6インターフェイス] をクリックします。
このページには、設定済みの IPv6 インターフェイス情報が一覧表示されます。
ステップ
2 [追加] をクックし、IPv6 を有効にする新しいインターフェイスを追加します。
ステップ
3 [IPv6インターフェイスの追加] ページが開きます。
•
[IPv6インターフェイス] :特定のポート、LAG、VLAN、または ISATAP トンネルを選択します。
•
[DAD試行回数] :このインターフェイスのユニキャスト IPv6 アドレスに対して Duplicate Address Detection(DAD; 重複アドレス検出)処理を実行しているときに送信する、ネイバー送信要求メッセージの件数を入力します。DAD は、ユニキャスト IPv6 アドレスを新規に割り当てる前に、そのアドレスが重複していないかどうかを検査する処理です。DAD 処理中、新規アドレスは仮割り当て状態になります。「0」を入力した場合、このインターフェイスに対する DAD 処理は無効になります。「1」を入力した場合、メッセージは 1 回だけ送信されます。
•
[IPv6アドレス自動コンフィギュレーション] :IPv6 アドレスをDHCP サーバから自動的に設定します。この機能を有効にした場合、このインターフェイスで受信された IPv6 ルータ アドバタイズメントを基にして、サイト ローカル IPv6 アドレスおよびグローバル IPv6 アドレスをステートレス方式で自動的に割り当てることができます。このスイッチでは、ステートフル方式でアドレスを自動的に割り当てることはできません。
•
[ICMPv6メッセージの送信] :宛先到達不能メッセージを生成します。
ステップ
5 [適用] をクリックし、選択したインターフェイス上での IPv6 処理を有効にします。正規の IPv6 インターフェイスには、次のアドレスが自動的に割り当てられます。
•
リンク ローカル アドレス。インターフェイス ID 部はデバイスの MAC アドレスから生成され、EUI-64 形式になっています。
•
すべてのノード リンク ローカル マルチキャスト アドレス(「FF02::1」)。
•
送信要求ノード マルチキャスト アドレス。形式は「FF02::1:FFXX:XXXX」です。
ステップ
6 必要があれば、[IPv6アドレステーブル] をクリックし、インターフェイスに IPv6 アドレスを手動で割り当てます。このページについては、 IPv6 アドレスを割り当てる手順で説明します。
IPv6 インターフェイスに IPv6 アドレスを割り当てるには
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6アドレス] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6アドレス] をクリックします。
ステップ
2 インターフェイス名を選択し、[実行] をクリックします。このインターフェイスが [IPv6アドレステーブル] に表示されます。
ステップ
3 [追加] をクリックします。[IPv6アドレスの追加] ページが開きます。
•
[IPv6インターフェイス] :フィルタに基づいて IPv6 アドレスが自動生成される、インターフェイスが表示されます。
•
[IPv6アドレスタイプ] :割り当てる IPv6 アドレスのタイプを選択します。
–
[リンクローカル] :IPv6 アドレスによって、同一ネットワーク リンク上のホストが一意に識別されます。リンク ローカル アドレスのプレフィクス部は FE80 です。このタイプのアドレスはルーティング不能であり、ローカル ネットワーク内で通信する場合にのみ使用できます。リンク ローカル アドレスは 1 つだけサポートされます。リンク ローカル アドレスがインターフェイス上に存在している場合、この入力値が、コンフィギュレーション内のアドレスと置き換わります。
–
[グローバル] :IPv6 アドレスは、他のネットワークからも認識かつアクセス可能なグローバル ユニキャスト IPv6 タイプになります。
•
[IPv6アドレス] :このスイッチ上で設定できる IPv6 インターフェイスは 1 つです。インターフェイスには、デフォルトのリンク ローカル アドレスとマルチキャスト アドレスが割り当てられますが、それに加え、受信されたルータ アドバタイズメントに基づいて、グローバル アドレスが自動的に割り当てられます。1 つのインターフェイスに割り当て可能なアドレスは最大 128 個です。各アドレスは、16 ビット値をコロンで区切った 16 進表記で入力する必要があります。
•
[プレフィックス長] :グローバル IPv6 プレフィクス部の長さ。0 ~ 128 の範囲の値を入力します。この値は、プレフィクス(アドレスのネットワーク部)を構成する、アドレスの上位ビットの数を意味します。
•
[EUI-64] :EUI-64 パラメータを使用して、グローバル IPv6 アドレスのインターフェイス ID 部をスイッチの MAC アドレスから生成する場合に選択します。
ステップ
5 [適用] をクリックします。実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
[IPv6デフォルトルータリスト] ページでは、デフォルトの IPv6 ルータのアドレスを設定および表示できます。このリストには、外部ネットワークとの間で送受信されるトラフィックを処理するための、このスイッチに対するデフォルト ルータになり得るルータが表示されます(空の場合もあります)。このリスト内のルータが無作為に選択されます。このスイッチでは、スタティック IPv6 デフォルト ルータを 1 台使用できます。ダイナミック デフォルト ルータとは、ルータ アドバタイズメントをこのスイッチの IPv6 インターフェイスに送信したルータのことです。
IP アドレスを追加または削除すると、次の処理が実行されます。
•
IP インターフェイスを削除すると、デフォルト ルータの IP アドレスがすべて削除されます。
•
ユーザ定義アドレスを複数個挿入しようとすると、アラート メッセージが表示されます。
•
リンク ローカル アドレス(プレフィクスが「fe80:」)でないアドレスを挿入しようとすると、アラート メッセージが表示されます。
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6デフォルトルータリスト] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6デフォルトルータリスト] をクリックします。
このページには、次のフィールドがデフォルト ルータごとに表示されます。
•
[デフォルトルータIPv6アドレス] :デフォルト ルータのリンク ローカル IP アドレス。
•
[インターフェイス] :デフォルト ルータが接続されている IPv6 インターフェイス。
–
[スタティック] :デフォルト ルータは、[追加] ボタンをクリックすることによって手動でリストに追加されました。
–
[ダイナミック] :デフォルト ルータは動的に設定されました。
–
[未完了] :アドレス解決処理中です。デフォルト ルータからの応答はまだありません。
–
[到達可能] :到達可能時間内に肯定確認応答が受信されました。
–
[失効] :既知の近隣ネットワークが現在到達不能になっています。トラフィックを送信する必要性が生じるまで、この近隣ネットワークの到達可能性は検査されません。
–
[遅延] :既知の近隣ネットワークが現在到達不能になっています。このデバイスは、事前定義された遅延時間の間、[遅延] 状態になります。確認応答が受信されない場合、状態が [プローブ] に変わります。
–
[プローブ] :近隣ネットワークが使用不能であり、ステータスを検査するためのユニキャスト ネイバー送信要求プローブを送信中です。
ステップ
2 [追加] をクリックし、スタティック デフォルト ルータを追加します。[デフォルトルータの追加] ページが開きます。
このウィンドウにリンク ローカル インターフェイスが表示されます。このインターフェイスは、ポート、LAG、VLAN、またはトンネルです。
ステップ
3 [デフォルトルータIPv6アドレス] フィールドにスタティック デフォルト ルータの IP アドレスを入力します。
ステップ
4 [適用] をクリックします。デフォルト ルータが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
ISATAP を使用すれば、IPv6 パケットを IPv4 パケットの中にカプセル化し、IPv4 ネットワーク上で送信することができます。トンネルを設定するには、次の手順を実行します。
•
ISATAP トンネルの IPv6 インターフェイスを手動で定義します。
これらの処理の後、その IPv6 インターフェイスにリンク ローカル IPv6 アドレスが自動的に割り当てられます。
ISATAP トンネルを設定する際、次の点に留意してください。
•
リンク ローカル IPv6 アドレスが、ISATAP インターフェイスに割り当てられます。最初の IP アドレスが ISATAP インターフェイスに割り当てられると、その ISATAP インターフェイスがアクティブ化されます。
•
ISATAP インターフェイスがアクティブ化されている場合、ISATAP と IPv4 がマッピングされ、DNS プロセスによって ISATAP ルータの IPv4 アドレスが解決されます。ISATAP DNS レコードが解決されない場合、ホスト マッピング テーブル内の、ISATAP ホストの名前とアドレスのマッピングが検索されます。
•
ISATAP ルータの IPv4 アドレスが DNS プロセスで解決されない場合、ISATAP IP インターフェイスはアクティブ化されたままになります。DNS プロセスでアドレスが解決されるまで、ISATAP トラフィックを処理するためのデフォルト ルータは設定されません。
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6トンネル] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6トンネル] をクリックします。
•
[トンネル番号] :自動トンネル ルータのドメイン番号が表示されます。
•
[トンネルタイプ] :常に [ISATAP] と表示されます。
•
[送信元IPv4アドレス] :ISATAP トンネルを無効にするか、または、IPv4 インターフェイス上で ISATAP トンネルを有効にします。選択された IPv4 インターフェイスに割り当てられている IPv4 アドレス。この IPv4 アドレスは、ISATAP トンネル インターフェイスに割り当てる IPv6 アドレスの一部となります。IPv6 アドレスの上位 64 ビットはネットワーク プレフィクス部(「fe80::」)であり、下位 64 ビットは「0000:5EFE」と IPv4 アドレスで構成されます。
–
[自動]:設定済みの各 IPv4 インターフェイスに割り当てられている IPv4 アドレスの中から、最も小さい IPv4 アドレスが自動選択されます。
–
[手動]:IPv4 アドレスを手動で設定します。設定する IPv4 アドレスは、スイッチの IPv4 インターフェイスに割り当てられている IPv4 アドレスのいずれかでなければなりません。
•
[トンネルルータのドメイン名] :特定の自動トンネル ルータのドメイン名を表すグローバル文字列。デフォルト名(「ISATAP」)をそのまま使用することも、ユーザ定義名を使用することもできます。
•
[クエリー間隔] :ISATAP ルータの IP アドレスがわかっていないときに、このトンネルに対して DNS クエリーを送信する間隔を、10 ~ 3600 秒の範囲で入力します。デフォルト値(10 秒)をそのまま使用することも、ユーザ定義値を使用することもできます。
•
[ISATAP送信要求間隔] :アクティブ化された ISATAP ルータがない場合に、ISATAP ルータに送信要求メッセージを送信する間隔を、10 ~ 3600 秒の範囲で入力します。デフォルト値(10 秒)をそのまま使用することも、ユーザ定義値を使用することもできます。
•
[ISATAPロバストネス] :DNS クエリーまたは対ルータ送信要求メッセージの送信間隔を計算する際に使用されます。値が大きいほど、クエリー送信頻度が高くなります。デフォルト値は 3 です。入力できる値は 1 ~ 20 の範囲です。
ステップ
3 [適用] をクリックします。トンネルが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
[IPv6ネイバー] では、IPv6 インターフェイス上の IPv6 ネイバーのリストを設定および表示できます。IPv6 ネイバー テーブル(別名:IPv6 近隣探索キャッシュ)には、スイッチと同じ IPv6 サブネット上にある IPv6 ネイバーの MAC アドレスが表示されます。このテーブルは、ネイバーの到達可能性を検査する目的で使用されます。いわば、IPv4 の ARP テーブルの IPv6 版です。スイッチがネイバーと通信する際、この IPv6 ネイバーテーブルが使用され、ネイバーの IPv6 アドレスに基づいて MAC アドレスが特定されます。
このページには、自動検出されたエントリと手動設定されたエントリが表示されます。エントリごとに、ネイバーが接続されているインターフェイス、ネイバーの IPv6 アドレスと MAC アドレス、エントリ タイプ(スタティックまたはダイナミック)、およびネイバーの状態が表示されます。
ステップ 1
レイヤ 2 モードの場合は、[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6ネイバー] をクリックします。
レイヤ 3 モードの場合は、[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6ネイバー] をクリックします。
ステップ
2 [テーブルのクリア] で次のいずれかを選択し、IPv6 ネイバーテーブル内の IPv6 アドレスの全部または一部を消去します。
•
[スタティックのみ] :スタティック IPv6 アドレス エントリを削除します。
•
[ダイナミックのみ] :ダイナミック IPv6 アドレス エントリを削除します。
•
[すべてのダイナミックおよびスタティック] :スタティック IPv6 アドレス エントリとダイナミック IPv6 アドレス エントリを両方とも削除します。
•
[インターフェイス] :近隣 IPv6 インターフェイスのタイプ。
•
[IPv6アドレス] :ネイバーの IPv6 アドレス。
•
[MACアドレス] :指定された IPv6 アドレスに対応する MAC アドレス。
•
[タイプ] :近隣探索キャッシュ情報エントリのタイプ(スタティックまたはダイナミック)。
•
[状態] :IPv6 ネイバーのステータス。表示される値は次のとおりです。
–
[未完了]:アドレス解決処理中です。ネイバーからの応答はまだありません。
–
[失効]:既知のネイバーが現在到達不能になっています。トラフィックを送信する必要性が生じるまで、このネイバーの到達可能性は検査されません。
–
[遅延]:既知のネイバーが現在到達不能になっています。このインターフェイスは、事前定義された遅延時間の間、[遅延] 状態になります。到達可能性確認応答が受信されない場合、状態が [プローブ] に変わります。
–
[プローブ]:ネイバーが到達不能になっており、到達可能性を検査するためのユニキャスト ネイバー宛送信要求プローブを送信中です。
ステップ
3 監視対象ネイバーを追加するには、[追加] をクリックします。[IPv6ネイバーの追加] ページが開きます。
•
[インターフェイス] :追加する近隣 IPv6 インターフェイスを指定します。
•
[IPv6アドレス] :インターフェイスに割り当てられている IPv6 アドレスを入力します。このアドレスは、有効な IPv6 アドレスでなければなりません。
•
[MACアドレス] :入力した IPv6 アドレスに対応する MAC アドレスを入力します。
ステップ
5 [適用] をクリックします。実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
ステップ
6 IP アドレスのタイプをダイナミックからスタティックに変更するには、[IPv6ネイバーの編集] ページを使用します。
[IPv6ルート] ページには、IPv6 ルート テーブルが表示されます。このテーブルにはデフォルト ルート(IPv6 アドレスは「0」)が 1 つ登録されています。このルートは、IPv6 デフォルト ルータ リストから選択されたデフォルト ルータを使用して、スイッチと同じ IPv6 サブネット上にない宛先デバイスにパケットを送信するものです。このテーブルには、デフォルト ルートの他に、ダイナミック ルートも登録されています。ダイナミック ルートとは、ICMP リダイレクト メッセージを使用して IPv6 ルータから受信された ICMP リダイレクト ルートのことです。デフォルト ルータが、スイッチが通信したい IPv6 サブネットとの間でトラフィックをルーティングしているルータでない場合に、ICMP リダイレクト メッセージが送信されます。
レイヤ 2 モードにおいて IPv6 ルーティング エントリを表示するには
ステップ 1
[各種管理] > [管理インターフェイス] > [IPv6ルート] をクリックします。
レイヤ 3 モードにおいて IPv6 ルーティング エントリを表示するには
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [管理およびIPインターフェイス] > [IPv6ルート] をクリックします。
•
[IPv6アドレス] :IPv6 サブネット アドレス。
•
[プレフィクス長] :宛先 IPv6 サブネット アドレスの IP ルート プレフィクス長。数値の前にスラッシュ(/)が付加されています。
•
[インターフェイス] :パケットの転送に使用されるインターフェイス。
•
[ネクストホップ] :パケット転送先アドレス。通常は、ネイバールータのアドレスです。これは必ずリンク ローカル アドレスです。
•
[メトリック] :このルートを、IPv6 ルート テーブル内にある同一宛先の他ルートと比較する際に使用される値。デフォルト ルートにはすべて同じ値が設定されています。
•
[ライフタイム] :パケットの送信および再送信のタイムアウト時間。この時間内に送信または再送信されなかったパケットは破棄されます。
•
[ルートタイプ] :宛先アドレスが割り当てられた方法、および、エントリの取得に使用された方式。表示される値は次のとおりです。
–
[ローカル]:手動で割り当てられた、スイッチの IPv6 アドレス。
–
[ダイナミック]:間接的に割り当てられた IPv6 サブネット アドレス。このエントリは、ICMP によって動的に取得されました。
ステップ
2 [適用] をクリックします。IPv6 ルートが追加され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
スイッチがレイヤ 3 モードで動作している場合、以下のページでスイッチ上の IPv4 スタティック ルートを表示または定義することができます。トラフィックのルーティング時、Longest Prefix Match(LPM; 最長プレフィクス一致)アルゴリズムによってネクスト ホップ ルータが決まります。宛先 IPv4 アドレスが、IPv4 スタティック ルート テーブル内の複数のルートと合致することがあります。その場合、サブネット マスクが最長のルートが使用されます。
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [IPv4スタティックルート] をクリックします。
ステップ
2 [追加] をクリックします。[IPスタティックルートの追加] ページが開きます。
•
[送信先IPプレフィクス] :宛先 IP アドレス プレフィクスを入力します。
•
[マスク] :このフィールドを選択し、次のいずれかの情報を入力します。
–
[ネットワークマスク] :宛先 IP アドレスの IP ルート プレフィクス。
–
[プレフィクス長] :宛先 IP アドレスの IP ルート プレフィクス長。
•
[ネクストホップルータIPアドレス] :ネクスト ホップ ルータの、このルート上での IP アドレスまたは IP エイリアスを入力します。
–
[拒否]:このルートが拒否され、ゲートウェイ経由での宛先ネットワークへのルーティングが停止します。このルートの宛先 IP アドレスに届いたフレームは、破棄されます。
•
[メトリック] :次のホップ ルータまでのアドミニストレーティブ ディスタンスを入力します。入力できる値は 1 ~ 255 の範囲です。
ステップ
4 [適用] をクリックします。IP スタティック ルートが追加され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
プロキシ ARP 技術は、IP サブネット上のデバイスが、その IP サブネット上にないネットワーク アドレスへの ARP クエリーに対して代理で応答するための手法です。
ARP プロキシ デバイスはトラフィックの宛先を認識し、応答の中で別の MAC アドレスを返します。ARP プロキシ デバイスが別のホストの代理として動作することにより、トラフィックがそのホストに振り向けられます。ARP プロキシ デバイスに届いたデータ トラフィックはルーティングされ、トンネルまたは別のインターフェイスを使用して、本来の宛先に送信されます。
ARP プロキシ デバイスが別の IP アドレスへの ARP クエリー要求に対して代理とで自身の MAC アドレスを返すプロセスを、パブリッシングと呼ぶことがあります。
[ARPプロキシ] ページでは、ARP プロキシ機能を有効にすることができます。このページで ARP プロキシ機能を有効にすると、すべての IP インターフェイス上で ARP プロキシ機能が有効になります。
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [ARPプロキシ] をクリックします。
ステップ
2 [ARPプロキシ] を選択します。これで、スイッチが ARP 要求に対してリモート ノードの代理でスイッチ自体の MAC アドレスを返すようになります。
ステップ
3 [適用] をクリックします。ARP プロキシが有効となり、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
UDP リレー機能を利用できるのは、スイッチがレイヤ 3 モードで動作している場合だけです。スイッチでは通常、IP ブロードキャスト パケットが IP サブネット間でルーティングされることはありません。ただし、スイッチ上で UDP リレー機能が定義されている場合、IPv4 インターフェイスで受信された特定の UDP ブロードキャスト パケットが特定の宛先 IP アドレスに中継されます。
特定の IPv4 インターフェイスで受信された UDP パケットを特定の宛先 UDP ポートに中継するよう設定するには
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [UDPリレー] をクリックします。 [UDPリレー] ページが開きます。
ステップ
2 [追加] をクリックします。[UDPリレーの追加] ページが開きます。
ステップ
3 [送信元IPインターフェイス] リストで、宛先ポートの UDP ブロードキャスト パケットがリレーされる IP インターフェイスを選択します。このインターフェイスは、このスイッチ上で設定されているいずれかの IPv4 インターフェイスでなければなりません。
ステップ
4 [UDP宛先ポート] に、パケットの中継先となる UDP 宛先ポート番号を入力します。ドロップダウン リストから一般的なポートを選択するか、ポートのオプション ボタンをクリックして番号を手動で入力します。
ステップ
5 [宛先IPアドレス] に、中継された UDP パケットを受信する宛先 IP アドレスを入力します。「0.0.0.0」と入力した場合、UDP パケットは破棄されます。「255.255.255.255」と入力した場合、UDP パケットはすべての IP インターフェイスにフラッディングされます。
ステップ
6 [適用] をクリックします。UDP リレー設定が定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
このスイッチを DHCP リレー エージェントとして使用することができます。その場合、DHCP メッセージを待ち受け、別々の VLAN 上または IP サブネット上にある DHCP サーバと DHCP クライアントの間で、DHCP メッセージを中継することができます。
DHCP リレー機能は、グローバルかつ VLAN 単位で有効にする必要があります。
レイヤ 2 モードの場合、VLAN で受信された DHCP メッセージを 1 台以上の設定済み DHCP サーバに中継できます。ステーションから DHCP メッセージが受信された場合、フレームにオプション 82 フィールドが付加され、入力 VLAN と入力ポートの情報が保持されます。DHCP サーバから応答が受信されると、フレームからオプション 82 フィールドが除去され、オプション 82 フィールドの内容に基づいて、要求元ステーションが接続されているインターフェイスが特定されます。このモードでは、ステーションから受信された DHCP フレームのうち、オプション 82 がすでに付加されているフレームは、すべて破棄されます。
レイヤ 3 モードの場合、IPv4 インターフェイスで受信された DHCP メッセージを 1 台以上の設定済み DHCP サーバに中継できます。スイッチ上で IPv4 アドレスが DHCP メッセージの giaddr フィールドに格納されてから、DHCP サーバに中継されます。このときに格納される IP アドレスは、メッセージが受信されたインターフェイスの IPv4 アドレスです。DHCP サーバから応答が返されると、スイッチ上で、DHCP 応答内の giaddr フィールドの内容に基づいて、応答を DHCP クライアントに返す方法が決定されます。
レイヤ 2 モードの場合、DHCP クライアントから受信された DHCP メッセージに、スイッチ独自の DHCP オプション 82 フィールドが付加され、そのフィールドに入力 VLAN と入力ポートの情報が格納されます。このため、DHCP サーバ側で DHCP オプション 82 がサポートされている必要があります。DHCP クライアントから受信された DHCP メッセージにオプション 82 フィールドがすでに付加されていた場合、その DHCP メッセージは破棄されます。
[プロパティ] ページでは、スイッチ上での DHCP リレー機能のステータス、および、DHCP メッセージ中継先 DHCP サーバの IP アドレスを設定できます。
DHCP リレー機能を利用するには、中継対象の DHCP メッセージが受信されるインターフェイス上で DHCP リレー機能をアクティブ化する必要があります。この作業を行うには、[DHCPリレーインターフェイス] ページを使用します。
オプション 82 機能によって、ホストから送信されたパケットに情報が付加されます。DHCP サーバからは、TCP/IP ネットワーク上のホストにコンフィギュレーションが渡されます。これにより、DHCP サーバから承認済みホストへのアドレス割り当てを制限できます。DHCP のオプション 82 機能を有効にできるのは、DHCP リレー機能が有効になっている場合だけです。
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [UDPリレー] > [プロパティ] をクリックします。[プロパティ] ページが開きます。
•
[DHCPリレー] :DHCP リレー機能を有効または無効にします。
•
[オプション82] :デバイスの MAC アドレスと入力パラメータ値をパケットに挿入してデバイスを識別できるようにするには、このフィールドを選択します。このフィールドは、レイヤ 3 モードの場合にのみ設定できます。
•
[DHCPサーバテーブル] :DHCP サーバのリストが表示されます。
ステップ
3 DHCP サーバの IP アドレスを入力するため、[追加] をクリックします。[DHCPサーバの追加] ページが開きます。
•
[IPバージョン] :IPv4 だけがサポートされている旨が表示されます。
•
[DHCPサーバIPアドレス] :DHCP サーバの IP アドレスを入力します。
ステップ
5 [適用] をクリックします。DHCP サーバが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
DHCP リレーをサポートするインターフェイスを設定するには、[DHCPリレーインターフェイス] ページを使用します。
[DHCPリレーインターフェイス] ページでは、DHCP リレー機能を利用するようにポート、LAG、または VLAN を設定できます。DHCP リレー機能を利用するには、[プロパティ] ページでグローバルにアクティブ化する必要もあります。
DHCP リレー機能を利用するようにインターフェイスを設定するには
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [UDPリレー] > [DHCPリレーインターフェイス] をクリックします。[DHCPリレーインターフェイス] ページが開きます。
このページには、DHCP リレー機能を利用するように設定されているインターフェイス、および、そのインターフェイスに割り当てられている IP アドレスが表示されます。レイヤ 3 モードの場合は、ポート、LAG、および VLAN で DHCP リレー機能を利用できます。レイヤ 2 モードの場合は、VLAN でのみ利用できます。
ステップ
2 インターフェイスを追加するには、[追加] をクリックします。[DHCPリレーインターフェイスの追加]ページが開きます。
•
スイッチがレイヤ 2 モードで動作している場合は、DHCP リレー機能を有効にする VLAN を選択します。
•
スイッチがレイヤ 3 モードで動作している場合は、DHCP リレー機能を有効にするポート、VLAN、または LAG を選択します。
ステップ
4 [適用] をクリックします。DHCP リレー インターフェイスが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
このスイッチには、直接接続されている IP サブネット上にある既知のデバイスが登録された、Address Resolution Protocol(ARP)テーブルが保持されています。直接接続されている IP サブネットとは、スイッチの IPv4 インターフェイスが接続されているサブネットのことです。スイッチ上でローカル デバイスにパケットが送信またはルーティングされる際、ARP テーブルが検索され、そのデバイスの MAC アドレスが取得されます。ARP テーブルには、スタティック アドレスとダイナミック アドレスの両方が登録されます。スタティック アドレスとは、手動で割り当てられたアドレスのことであり、有効期間がありません。スイッチ上では、受信された ARP パケットからダイナミック アドレスが生成されます。ダイナミック アドレスには有効期間が設定されています。
(注) レイヤ 2 モードの場合、ARP テーブル内の IP アドレスと MAC アドレスのマッピング情報は、スイッチ上で生成されたトラフィックを転送する際に使用されます。レイヤ 3 モードの場合、このマッピング情報は、レイヤ 3 ルーティングを行う際および生成されたトラフィックを転送する際に使用されます。 ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [ARP] をクリックします。[ARPテーブル] ページが開きます。
•
[ARPエントリのエージングアウト] :ARP テーブル内でダイナミック アドレスを保持する期間(単位:秒)を入力します。テーブルに登録されている期間がこの値を超えると、そのダイナミック アドレスは期限切れになります。期限切れになったダイナミック アドレスは ARP テーブルから削除されます。再学習された場合のみ、再登録されます。
•
[ARPテーブルエントリのクリア] :システムから削除する ARP エントリのタイプを選択します。
–
[すべて]:すべてのスタティック アドレスとすべてのダイナミック アドレスを今すぐ削除します。
–
[ダイナミック]:すべてのダイナミック アドレスを今すぐ削除します。
–
[スタティック]:すべてのスタティック アドレスを今すぐ削除します。
–
[標準エージングアウト]:[ARPエントリのエージングアウト] フィールドで指定した期間に基づいて、ダイナミック アドレスを削除します。
ステップ
3 [適用] をクリックします。ARP グローバル設定が変更され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
•
[インターフェイス] :IP デバイスが存在する直接接続されている IP サブネットに対する、IPv4 インターフェイス。
•
[MACアドレス] :IP デバイスの MAC アドレス。
•
[ステータス] :エントリのタイプ(手動で入力されたか、動的に学習されたか)。
ステップ
4 [追加] をクリックします。[ARPの追加] ページが開きます。
•
[IPバージョン] :このホストでサポートされている IP アドレス形式。サポートされているのは IPv4 だけです。
•
[インターフェイス] :スイッチ上の IPv4 インターフェイス。
レイヤ 2 モードの場合、直接接続されている IP サブネットが 1 つだけあります。このサブネットは常に管理 VLAN 内にあります。ARP テーブル内のスタティック アドレスとダイナミック アドレスはすべて、管理 VLAN 上にあります。
レイヤ 3 モードの場合、ポート、LAG、または VLAN に対して IPv4 インターフェイスを設定できます。スイッチ上ですでに設定されている IPv4 インターフェイスのリストから、インターフェイスを選択します。
•
[IPアドレス] :ローカル デバイスの IP アドレスを入力します。
•
[MACアドレス] :ローカル デバイスの MAC アドレスを入力します。
ステップ
6 [適用] をクリックします。ARP エントリが定義され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)は、ユーザ定義ドメイン名を IP アドレスに変換するものです。これにより、ドメインを探すことやドメインにデータを送信することができます。
このスイッチは、DNS クライアントとして動作させることができます。その場合、1 台以上の設定済み DNS サーバを使用することによって、ドメイン名が IP アドレスに変換されます。
[DNSサーバ] ページを使用して、DNS 機能の有効化、DNS サーバの設定、およびスイッチによって使用されるデフォルト ドメインの設定を実行できます。
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [ドメインネームシステム] > [DNSサーバ] をクリックします。[DNSサーバ] ページが開きます。
•
[DNS] :スイッチを DNS クライアントにし、1 台以上の設定済み DNS サーバを使用してドメイン名を IP アドレスに変換できるようにするには、このフィールドを選択します。
•
[デフォルトドメイン名] :デフォルト DNS ドメイン名を 1 ~ 158 文字で入力します。入力したドメイン名が Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)でない場合、必要な文字列が付加されて FQDN になります。
•
[タイプ] :デフォルト ドメインのタイプが表示されます。
–
[DHCP]:デフォルト ドメイン名は DHCP サーバから動的に割り当てられたものです。
–
[スタティック]:デフォルト ドメイン名はユーザが設定しました。
•
[DNSサーバ] :DNS サーバの IP アドレス。定義できる DNS サーバは最大 8 台です。
•
[サーバ状態] :アクティブな DNS サーバ。アクティブにできる DNS サーバは 1 台だけです。それぞれのスタティック サーバにはプライオリティが設定されています。値が小さいほどプライオリティが高くなります。要求の初回送信時には、プライオリティが最も高いスタティック サーバが選択されます。2 回送信してもこのサーバから応答がない場合、プライオリティが 2 番目に高いサーバが選択されます。どのスタティック サーバからも応答がない場合、このテーブルの先頭のダイナミック サーバが選択されます。なお、このテーブの DNS サーバは、IP アドレスの小さい順に並んでいます。
ステップ
3 [適用] をクリックします。実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
ステップ
4 DNS サーバを追加するには、[追加] をクリックします。[DNSサーバの追加] ページが開きます。
•
[IPバージョン] :IPv6 の場合は [バージョン6]、IPv4 の場合は [バージョン4] を選択します。
•
[IPv6アドレスタイプ] :IPv6 を使用する場合、IPv6 アドレス タイプを選択します。次のオプションがあります。
–
[リンクローカル] :IPv6 アドレスによって、同一ネットワーク リンク上のホストが一意に識別されます。リンク ローカル アドレスのプレフィクス部は FE80 です。このタイプのアドレスはルーティング不能であり、ローカル ネットワーク内で通信する場合にのみ使用できます。リンク ローカル アドレスは 1 つだけサポートされます。リンク ローカル アドレスがインターフェイス上に存在している場合、この入力値が、コンフィギュレーション内のアドレスと置き換わります。
–
[グローバル] :IPv6 アドレスは、他のネットワークからも認識かつアクセス可能なグローバル ユニキャスト IPv6 タイプになります。
•
[リンクローカルインターフェイス] :IPv6 アドレス タイプがリンク ローカルの場合、VLAN2 と ISATAP のどちらから IPv6 アドレスを受け取るかを選択します。
•
[DNSサーバIPアドレス] :DNS サーバの IP アドレスを入力します。
•
[DNSサーバ状態] - [アクティブ] :新規に定義した DNS サーバをアクティブにするには、このフィールドを選択します。
ステップ
6 [適用] をクリックします。DNS サーバが追加され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。
DNS サーバから取得された、頻繁に照会されるドメイン名は、スイッチのローカル DNS キャッシュに格納されます。このキャッシュには、スタティック エントリを最大 64 個、ダイナミック エントリを最大 64 個、および、DHCP サーバから割り当てられたこのスイッチの IP アドレスごとにエントリを 1 つ格納できます。名前解決処理では必ず、最初にこれらのスタティック エントリが検査されます。一致するエントリがない場合は、ダイナミック エントリが検査されます。ここでも一致するエントリがない場合は、外部 DNS サーバに要求が送信されます。
1 つの DNS ホスト名に複数の IP アドレスをマッピングすることもできます。
ステップ 1
[IPコンフィギュレーション] > [ドメインネームシステム] > [ホストマッピング] をクリックします。[ホストマッピング] ページが開きます。
•
[ホスト名] :ユーザ定義ドメイン名。最大 158 文字です。
•
[IPアドレス] :ホスト名に対応する IP アドレス。
ステップ
2 ホスト マッピングを追加するには、[追加] をクリックします。[ホストマッピングの追加] ページが開きます。
•
[IPバージョン] :IPv6 の場合は [バージョン6]、IPv4 の場合は [バージョン4] を選択します。
•
[IPv6アドレスタイプ] :IPv6 を使用する場合、IPv6 アドレス タイプを選択します。次のオプションがあります。
–
[リンクローカル] :IPv6 アドレスによって、同一ネットワーク リンク上のホストが一意に識別されます。リンク ローカル アドレスのプレフィクス部は FE80 です。このタイプのアドレスはルーティング不能であり、ローカル ネットワーク内で通信する場合にのみ使用できます。リンク ローカル アドレスは 1 つだけサポートされます。リンク ローカル アドレスがインターフェイス上に存在している場合、この入力値が、コンフィギュレーション内のアドレスと置き換わります。
–
[グローバル] :IPv6 アドレスは、他のネットワークからも認識かつアクセス可能なグローバル ユニキャスト IPv6 タイプになります。
•
[リンクローカルインターフェイス] :IPv6 アドレス タイプがリンク ローカルの場合、VLAN2 と ISATAP のどちらから IPv6 アドレスを受け取るかを選択します。
•
[ホスト名] :ドメイン名を 158 文字以内で入力します。
•
[IPアドレス] :IPv4 アドレスを入力するか、または、最大 4 つの IPv6 ホスト IP アドレスを入力します。アドレス 2 ~ 4 はバックアップ アドレスです。
ステップ
4 [適用] をクリックします。DNS ホストが追加され、実行コンフィギュレーション ファイルが更新されます。