このマニュアルでは、Catalyst 6500シリーズSSLサービス モジュールの設置手順について説明します。内容は、次のとおりです。
• 「システム要件」
• 「安全上の警告」
• 「必要な工具」
• 「関連資料」
SSLサービス モジュールの前面パネル(図1を参照)には、STATUS LED、Federal Information Processing Standards(FIPS;連邦情報処理規格)LED、SHUTDOWNボタン、およびコンソール ポートが配置されています。
ここでは、SSLサービス モジュールの前面パネルについて説明します。
コンソール ポートは、SSLサービス モジュールの初期設定で使用されます。初期設定の詳細については、『 Catalyst 6500 Series SSL Services Module Software Configuration Note』 を参照してください。
(注) SSLサービス モジュールの初期設定は、コンソール ポートに直接接続して行う必要があります。初期設定の完了後は、モジュールにSSH接続またはTelnet接続を行って、さらに詳細にモジュールを設定できます。
STATUS LEDは、モジュールの動作状態を示します。 表 1 に、LEDの動作を示します。
SSLサービス モジュールのハード ディスクの損傷を防止するには、SSLサービス モジュールを正しくシャットダウンしてから、シャーシから取り外したり、電源を切断したりする必要があります。モジュールをシャットダウンするには、ルータCLI(コマンドライン インターフェイス)からイネーブル モードで、hw-mod module mod shutdown コマンドを入力する必要があります。
SSLサービス モジュールがこのコマンドに応答しない場合は、前面パネルのSHUTDOWNボタンを押して、モジュールをシャットダウンしてください。
Catalyst 6500シリーズ スイッチにSSLサービス モジュールを取り付ける前に、『 Release Notes for Catalyst 6500 Series SSL Services Module』 を参照して、スイッチがハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしていることを確認してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。作業の際は、十分注意してください。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な役割があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
警告 この装置は、アクセス制限区域での設置を前提としています。アクセス制限区域には、専用の工具、鍵、またはその他のセキュリティ手段を使用してのみアクセスできます。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
(注) SSLサービス モジュールを取り付ける前に、Catalyst 6500シリーズ スイッチのシャーシを設置し、少なくとも1つのスーパバイザ エンジンを搭載する必要があります。スイッチ シャーシの設置手順については、『Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide』を参照してください。
ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチにSSLサービス モジュールを取り付ける方法について説明します。
(注) スーパバイザ エンジン(冗長スーパバイザ エンジンがある場合)を含むすべてのモジュールで、ホットスワップがサポートされています。システムの電源を切断したり、他のソフトウェアまたはインターフェイスをシャットダウンしなくても、モジュールの追加、交換、または取り外しを行うことができます。ホットスワップ対応モジュールの詳細については、『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide』を参照してください。
警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
Catalyst 6500シリーズ スイッチにSSLサービス モジュールを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ESDによる損傷を防止するために必要な対策を講じます。
ステップ 2 SSLサービス モジュールを取り付けるスロットを選びます。Catalyst 6500シリーズ スイッチのスロット番号については、図2を参照してください。
図2 Catalyst 6500シリーズ スイッチのスロット番号
ステップ 3 スーパバイザ エンジンまたはスイッチング モジュールのポートにインターフェイス機器を直接接続できるだけの十分なスペースがあることを確認します。
(注) 可能な場合は、スイッチング モジュール用フィラー プレート(シスコ部品番号
800-00292-01)が取り付けられている空きスロットの間にあるスロットにスイッチング モジュールを搭載するようにしてください。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な役割があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
ステップ 4 目的のスロットにスイッチング モジュール用フィラー プレート(または既存のスイッチング モジュール)を固定している非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 5 スイッチング モジュール用フィラー プレート(または既存のスイッチング モジュール)を取り外します。
ステップ 6 SSLサービス モジュールのハンドルを片手でつかみ、もう一方の手をフレームの下に添えて、モジュールを支えます。プリント基板またはコネクタ ピンに触れないよう注意してください。
ステップ 7 スロットにSSLサービス モジュールを合わせます。スイッチング モジュール フレームの両側のノッチとスロットの溝を合わせます(図3を参照)。
図3 Catalyst 6500シリーズ スイッチへのモジュールの取り付け
ステップ 8 SSLサービス モジュールをバックプレーンに対して垂直に保ち、スイッチング モジュールの前面プレートがイジェクト レバーと接触するまで、SSLサービス モジュールをスロットに慎重に押し込みます(図4図4を参照)。
ステップ 9 両手の親指と人差し指で左右のイジェクト レバーを同時に押し込んで、SSLサービス モジュールをバックプレーン コネクタに完全に固定します。
(注) ホットスワップを実行すると、コンソールに[Module n has been inserted]というメッセージが表示されます。ただし、Telnetセッションを介してCatalyst 6500シリーズ スイッチに接続している場合は、このメッセージは表示されません。
ステップ 10 ドライバで、SSLサービス モジュールの左右にある非脱落型ネジを締めます。
SSLサービス モジュールをCatalyst 6500シリーズ スイッチに取り付けると、モジュールはブート シーケンスを自動的に実行します。ブート シーケンスが正常に終了すると、STATUS LEDがグリーンに点灯した状態になります。STATUS LEDがグリーンに点灯しない場合、または、別の色に点灯する場合は、表 1を参照して、モジュールの状態を確認してください。
ここでは、Catalyst 6500シリーズ スイッチからSSLサービス モジュールを取り外す方法について説明します。
警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
SSLサービス モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次のいずれかの方法で、モジュールをシャットダウンします。
• イネーブル モードで、ルータ プロンプトにhw-mod module mod shutdown コマンドを入力します。
(注) このコマンドを入力してモジュールをシャットダウンした場合は、コンフィギュレーション モードで次に示すコマンドを入力して、モジュールを再起動(電源を切断してから再投入)する必要があります。Router# no power enable module mod
Router# power enable module mod
• モジュールがいずれのコマンドにも応答しない場合は、モジュールの前面パネルにあるSHUTDOWNボタンを押してください。
ステップ 2 SSLサービス モジュールがシャットダウンしたことを確認します。STATUS LEDが消灯するか、オレンジに点灯するまで、スイッチからモジュールを取り外さないでください。
ステップ 3 ドライバで、モジュールの左右にある非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 4 左右のイジェクト レバーを持ち、両方のレバーを外側に同時に倒して、バックプレーン コネクタからモジュールを外します。
ステップ 5 モジュールをスロットから引き出すときには、片手をモジュールのフレームの下に添えます。モジュール本体には触れないように注意してください。
ステップ 6 片手でフレームを下から支えながら、スロットからモジュールをまっすぐ引き出します。モジュールをバックプレーンに対して垂直(床と水平)に保つように注意します。
ステップ 7 取り外したモジュールを静電気防止用マットまたは静電気防止材の上に置きます。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3つの重要な役割があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置へのEMIの影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
ステップ 8 スロットが空のままになる場合は、スイッチング モジュール用フィラー プレートを取り付けて、シャーシの中に埃が入らないように、またモジュール コンパートメント内部の通気が適切に保たれるようにします。
インストレーションおよびコンフィギュレーションの詳細は、次の関連資料を参照してください。
• 『 Release Notes for Catalyst 6500 Series SSL Services Module 』
• 『 Catalyst 6500 Series SSL Services Module Software Configuration Note 』
• 『 Catalyst 6500 Series SSL Services Module Command Reference 』
• 『 Catalyst 6500 Series SSL Services Module System Messages 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch Command Reference 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch IOS Software Configuration Guide 』
• 『 Catalyst 6500 Series Switch IOS Command Reference 』
• 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches 』
シスコの製品マニュアル、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
WWW上の次のURLから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独、年間、または3カ月契約で入手することができます。
Cisco.com登録ユーザの場合、Cisco Orderingツールから単独のDocumentation CD-ROM(Customer Order Number DOC-CONDOCCD=)を単独で発注できます。次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/ordering_place_order_ordering_tool_launch.html
また、どなたでも、オンラインのSubscription Storeから毎月または3カ月ごとの購読契約で発注できます。次のURLにアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
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• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
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