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Customer Order Number: DOC-J-7811627=
製品番号:
WS-F6K-DFC(=)
WS-F6K-DFC3A(=)
このマニュアルでは、Catalyst 6500シリーズ ファブリック対応モジュールにCatalyst 6500シリーズDistributed Forwarding Card(DFC)およびDFC3Aを取り付ける手順について説明します。
(注) ファブリック対応モジュールに取り付けることができるのは、DFCまたはDFC3Aだけです。詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェア要件」を参照してください。
ファブリック対応スイッチング モジュールに搭載したDFCおよびDFC3Aは、各モジュール上でレイヤ2およびレイヤ3ルーティング機能および転送機能をローカルに提供するとともに、Distributed Cisco Express Forwarding(dCEF)によるレイヤ3スイッチングを提供します。DFC3AによってMultiprotocol Label Switching(MPLS;マルチプロトコル ラベル スイッチング)、Network
Address Translation(NAT;ネットワーク アドレス変換)、およびレイヤ4サービスが追加されます。
DFCは、Error Checking and Correction(ECC)付き128 MBの100 MHz SDRAM(1ビット エラー検出/訂正および2ビット エラー検出)で出荷されますが、ECC付き256 MBまたはECC付き512 MBにアップグレードできます。
DFC3は、ECC付き512 MBの100 MHz Double Data Rate(DDR)SDRAMで出荷されます。
DFCまたはDFC3Aを使用する場合の要件は、次のとおりです。
• Catalyst 6500シリーズ スイッチ(Catalyst 6506、6509、6509-NEB、6513のいずれか)または
Cisco 7600シリーズ インターネット ルータ(Cisco 7606、7609、7613のいずれか)
• Multilayer Switch Feature Card 2(MSFC2)を搭載したSupervisor Engine 2(Supervisor Engine 2およびMSFC2は、どちらもCisco IOSソフトウェアで稼働)
(注) DFCは、Supervisor Engine 720を搭載したシステムでサポートされていません。
• Switch Fabric Module(SFM)(WS-C6500-SFM)またはSFM 2(WS-X6500-SFM2)
(注) SFMは6スロット シャーシまたは9スロット シャーシのスロット5またはスロット6に装着する必要があります。3スロット シャーシまたは13スロット シャーシに装着することはできません。
(注) SFM 2は6スロット シャーシまたは9スロット シャーシのスロット5またはスロット6、13スロット シャーシのスロット7またはスロット8のいずれかに装着する必要があります。
• Catalyst 6500シリーズ スイッチ(Catalyst 6503、6506、6509、6509-NEB、6513のいずれか)またはCisco 7600シリーズ インターネット ルータ(Cisco 7603、7606、7609、7613のいずれか)
• MSFC3を搭載したSupervisor Engine 720(Supervisor Engine 720およびMSFC3は、どちらもCisco IOSソフトウェアで稼働)
(注) DFC3Aは、Supervisor Engine 2を搭載したシステムでサポートされていません。
(注) Supervisor Engine 720は、次のWS-X6516-GBICハードウェア リビジョンでDFC3をサポートします。
Supervisor Engine 720は、DFC3をWS-X6516-GBICハードウェア リビジョン5.0~5.3でサポートしていません。Supervisor Engine 720およびDFC3が搭載されている場合、WS-X6516-GBICハードウェア リビジョン5.0~5.3は電源投入されません。
DFC3が搭載されていない場合、WS-X6516-GBICハードウェア リビジョン5.0~5.3はbusモードで動作します。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
注:これらの注意事項を保存しておいてください。
注:このマニュアルは、製品に付属のインストレーション ガイドと併せて利用してください。詳細については、インストレーション ガイド、コンフィギュレーション ガイド、またはその他の添付資料を参照してください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
Catalyst 6500シリーズDFCまたはDFC3Aを取り付けるには、次の工具が必要です。
• 取り外したモジュールを置くための静電気防止用マットまたは静電気防止用フォーム パッド
• モジュールにDFCを固定するためのネジおよびキャップ ナット用のNo.1プラス ドライバ
• 手持ちの静電気防止用器具、またはアップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU)、およびスペア品に付属の使い捨て静電気防止用リスト ストラップ
モジュールを扱う際は、必ずリスト ストラップまたはその他のアース器具を使用して、ESD(静電気放電)を防止してください。ESDの防止については、『 Site Preparation and Safety Guide 』の「Preventing ESD」を参照してください。
(注) ここでは、「DFC」という用語はDFCおよびDFC3Aを意味します。
(注) この手順の図では、DFCを示します。手順は、DFCおよびDFC3Aで同じです。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチからモジュールを取り外します(取り外し手順については、『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation and Verification Note』を参照してください)。
ステップ 2 モジュールの前面が手前になるように、静電気防止用マットまたはフォームの上にモジュールを置きます。
ステップ 3 プラス ドライバを使用して、DFCから固定ネジおよび2つのキャップ ナットを取り外します(図1を参照)。
ステップ 4 図2に示す2つの部分でモジュールをつかみ、DFCを上下にゆっくりと動かし、基板のコネクタから解放します。
ステップ 5 図3に表示されるように、電源コネクタを外します。
ステップ 6 両手で同時にDFCをゆっくりと持ち上げて、図4に表示されるようにモジュールからDFCを取り外します。
ステップ 7 取り外したDFCを静電気防止用マットまたは静電気防止用フォーム パッドの上に置きます。
(注) ここでは、「DFC」という用語はDFCおよびDFC3Aを意味します。
(注) この手順の図では、DFCを示します。手順は、DFCおよびDFC3Aで同じです。
ファブリック対応モジュールにDFCを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチからモジュールを取り外します(取り外し手順については、『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照してください)。
ステップ 2 モジュールの前面が手前になるように、静電気防止用マットまたはフォームの上にモジュールを置きます(図6を参照)。
ステップ 4 DFCの2つの取り付け穴(図5を参照)を、モジュールの2つのオス スタンドオフに合わせます(図6を参照)。DFCの残りの取り付け穴が、残りのスタンドオフの位置に合っていることを確認します。
(注) DFCは、さまざまなモジュールに搭載できるように設計されています。そのため、DFCの取り付け穴の数が、搭載先モジュールのスタンドオフの数より多い場合があります。DFCの取り付け穴をすべて使用するとは限りません。取り付け穴の下にスタンドオフがあることを確認してから、固定ネジを取り付けてください。
ステップ 5 DFCのコネクタの位置が、モジュールのコネクタの位置と合っていることを確認します。図7に、DFCの裏面のコネクタを示します。
図7 Distributed Forwarding Cardのコネクタ
ステップ 6 図8に示す部分を押して、電源コネクタを固定します。
ステップ 7 左手で図9に示す部分をしっかりと押します。左手でDFCを押しながら、右手で上下に動かし、DFCをモジュールに仮固定します。動かす幅は上下方向に0.5インチ以内です。
ステップ 8 完全にモジュールを固定する前に、コネクタのキーの位置が合い、キーと相対するコネクタの隙間が1/16インチ(1.6 mm)以内であることを確認します(図10を参照)。
• キーの位置が合っていない場合は、DFCを取り外し、ステップ 4~ステップ 7を繰り返します。
• キーが奥まできちんと差し込まれていない場合は、ステップ 7を繰り返します。
ステップ 9 手のひらで図11に示す部分をしっかりと押し、モジュールにDFCを完全に固定します。
図11 モジュールへのDistributed Forwarding Cardの固定
(注) コネクタのキーの間に隙間がなければDFCが完全に固定されており、DFCの底がスタンドオフの上部に接触します(図10を参照)。
ステップ 10 プラス ドライバを使用して、図12に表示される順にDFCの前面に2つのネジを取り付けてから、電源コネクタに1つのネジを取り付けます。
(注) 取り付け穴の下にスタンドオフがあることを確認してから、固定ネジを取り付けてください。
ステップ 11 プラス ドライバを使用して、コネクタを囲む2つのキャップ ナットと2つのネジを取り付けます(図13を参照)。
ステップ 12 プラス ドライバを使用して、残りのネジを取り付けます(図14を参照)。
(注) 取り付け穴の下にスタンドオフがあることを確認してから、固定ネジを取り付けてください。
ステップ 13 Catalyst 6500シリーズ スイッチにモジュールを取り付けます。
取り付け手順については、『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照してください。
スイッチがオンラインになると、システムはモジュールおよびDFCを認識し、これらをオンラインにします。
Catalyst 6500シリーズ スイッチの関連資料は次のとおりです。
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation and Verification Note』
• 『Catalyst 6500 Series Installation Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Module Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Supervisor Engine Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Command Reference』
• 『Catalyst 6500 Series Cisco IOS Software Configuration Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Cisco IOS Command Reference』
• 『Catalyst 6500 Series DFC/DFC3A Memory Upgrade Installation Note』
シスコのマニュアルおよび資料はCisco.comから入手できます。また、シスコのテクニカル サポートおよびその他のリソースは、さまざまな方法でご利用いただけます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
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重大度3(S3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
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