Cisco IOS リリースの MIB サポートの判断
Cisco 4500 シリーズ スイッチで動作する Cisco IOS リリースに含まれている MIB を調べるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 次の URL の Cisco MIB サポート ページにアクセスします。
http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml
ステップ 2 [Cisco Access Products] で [Cisco 4500 switch] を選択すると、Cisco 4500 スイッチでサポートされる MIB のリストが表示されます。
ステップ 3 リスト内をスクロールして目的のリリースを探します。
Cisco IOS MIB ツールの使用
ここでは、Cisco MIB ツール ページにアクセスする方法について説明します。MIB Locator を使用すると、Cisco IOS ソフトウェア リリースの MIB がわかります。MIB の一般情報、SNMP Object Navigator を使用して SNMP Object Identifier(OID; オブジェクト ID)を SNMP 名に変換する方法、および Cisco MIB をロードする方法もわかります。
Cisco IOS MIB ツールのサイトには次の手順でアクセスできます。
ステップ 1 次の URL の Cisco Products and Services ページにアクセスします。
http://tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/servlet/index
ステップ 2 [MIB Locator] をクリックしてアプリケーションを起動します。MIB Locator を使用して MIB を探すには、3 つの方法があります。
[MIB Locator] ページを利用する方法
a. ドロップダウン メニューをクリックし、目的の Cisco IOS ソフトウェア リリースを選択します。
b. [Platform Family] メニューに表示されたフィーチャ セット( CAT4500-SUP2-PLUS、CAT4500-SUP2-PLUS-TS、CAT4500-SUP3、CAT4500-SUP4、CAT4500-SUP5、CAT4500-SUP5-10gGE2、CAT4948 )から、適切なフィーチャ セットを選択します。最初にプラットフォームを選択すると、Cisco 4500 シリーズ スイッチに適用されるリリースおよびフィーチャ セットだけが表示されます。
c. [Feature Set] メニューで、[Service Provider W/VIP] を選択します。
ステップ 3 [MIB Locator] ページではイメージ名で検索できます。たとえば、次のように入力して [Submit] ボタンをクリックします。
ステップ 4 [MIB Locator] ページでは、メニューに表示された MIB のリストから MIB を検索することもできます。MIB を選択することも、 Ctrl キーを押したままクリックすることによって複数の MIB を選択することもできます。そのあと、[Submit] ボタンをクリックします。
(注) MIB を選択したら、リンクおよび指示に従います。
MIB のダウンロードおよびコンパイル
次の項では、
Cisco 4500 シリーズ スイッチの MIB をダウンロードしてコンパイルする方法について説明します。
• 「MIB を扱う際の考慮事項」
• 「MIB のダウンロード」
• 「MIB のコンパイル」
MIB を扱う際の考慮事項
MIB を扱う際は次の点を考慮してください。
データタイプ定義のミスマッチ
• データタイプ定義のミスマッチにより、コンパイラ エラーが発生したり警告メッセージが表示されることがあります。Cisco MIB データタイプ定義にはミスマッチはありませんが、一部の標準 RFC MIB にはミスマッチがあります。次に例を示します。
MIB A defines: SomeDatatype ::= INTEGER(0..100)
MIB B defines: SomeDatatype ::= INTEGER(1..50)
この例は小さなエラーと見なされ、MIB は警告メッセージが表示されますが正しくロードされます。
次の例は小さなエラーとは見なされず(どちらの定義も本質的に同じですが)、MIB は正しく解析されません。
MIB A defines: SomeDatatype ::= DisplayString
MIB B defines: SomeDatatype ::= OCTET STRING (SIZE(0..255))
MIB コンパイラがこれらをエラーとして扱う場合、または警告メッセージを消す場合は、定義が一致するようにこれと同じデータタイプを定義するいずれかの MIB を編集します。
• MIB の多くは他の MIB から定義をインポートします。使用する管理アプリケーションに MIB をロードする必要があり、未定義オブジェクトに関する問題が発生する場合は、次の MIB を記載順にロードします。
SNMPv2-SMI.my
SNMPv2-TC.my
SNMPv2-MIB.my
RFC1213-MIB.my
IF-MIB.my
CISCO-SMI.my
CISCO-PRODUCTS-MIB.my
CISCO-TC.my
• その他の情報や SNMP テクニカル ティップスを入手するには、[Locator] ページで [SNMP MIB Technical Tips] をクリックしてリンクをクリックするか、次の URL にアクセスします。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/Support/browse/psp_view.plp=Internetworking:SNMP&s=Implementation_and_Configuration#Samples_and_Tips
• MIB オブジェクトに割り当てられている SNMP OID のリストを入手するには、次の URL で [SNMP Object Navigator] をクリックし、リンクを参照します。
http://tools.cisco.com/ITDIT/MIBS/servlet/index
(注) MIB Locator にアクセスするには、Cisco CCO 名とパスワードが必要です。
• Cisco MIB をダウンロードしてコンパイルする方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/warp/public/477/SNMP/mibcompilers.html
MIB のコンパイル
Cisco 4500 シリーズ スイッチを SNMP ベースの管理アプリケーションと統合する場合は、そのプラットフォーム用に MIB をコンパイルする必要があります。たとえば、HP Open View を UNIX オペレーティング システム上で実行する場合は、Cisco 4500 シリーズ スイッチ MIB を HP Open View Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)でコンパイルする必要があります。手順については、NMS のマニュアルを参照してください。
SNMP サポートのイネーブル化
次に、Cisco 4500 シリーズ スイッチに SNMP サポートを設定する手順の概要について説明します。
SNMP コマンドの詳細については、次のシスコ マニュアルを参照してください。
• 次の URL でアクセスできる『 Cisco IOS Release 12.3 Configuration Fundamentals Configuration Guide 』の「Monitoring the Router and Network」の章
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/ffun_c/index.htm
• 次の URL でアクセスできる『 Cisco IOS Release 12.3 Configuration Fundamentals Command Reference 』の「Part 3: System Management Commands」の「Router and Network Configuration Commands」の項
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_2/security/command/reference/fsecur_r.html
Cisco 4500 シリーズ スイッチに SNMP サポートを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ルータの Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用し、SNMP の基本設定を行います。これらの基本コンフィギュレーション コマンドは SNMPv2c に対して実行されます。SNMPv3 では SNMP ユーザおよびグループも設定する必要があります (コマンドおよび設定情報については、上記のマニュアルを参照してください)。
a. SNMP リード(read)コミュニティおよびリード/ライト(read/write)コミュニティを定義します。
Router (config)# snmp-server community Read_Only_Community_Name ro
Router (config)# snmp-server community Read_Write_Community_Name rw
b. SNMP ビューを設定します(他の SNMP ユーザ グループにアクセス可能にするオブジェクトの範囲を制限するため)。
Router (config)# snmp-server view view_name oid-tree {included | excluded}
ステップ 2 ルータから SNMP 通知を受信するホストを(IP アドレスで)指定します。
Router (config)# snmp-server host host
ステップ 3 ルータで通知を生成できるように設定します。キーワードを使用すると、生成するメッセージの数および種類を制限できます。
Router (config)# snmp-server enable traps [notification-type] [notification-option]
ステップ 4 (任意) Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)に関する SNMP 通知をルータで生成するように設定します。
Router (config)# snmp-server enable traps fru-ctrl
ステップ 5 (任意) 環境モニタリングに関する SNMP 通知をルータで生成するように設定します。
Router (config)# snmp-server enable traps envmon