EtherChannel の概要
ここでは、EtherChannel の仕組みについて説明します。
• 「EtherChannel の概要」
• 「ポートチャネル インターフェイス」
• 「PAgP」
• 「LACP」
• 「EtherChannel の On モード」
• 「ロードバランシングおよび転送方式」
EtherChannel の概要
EtherChannel は、単一の論理リンクにバンドルされた個々のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット リンクで構成されます(図28-1を参照)。
図28-1 一般的な EtherChannel 構成
EtherChannel は、スイッチ間またはスイッチとホスト間に、最大 800 Mbps(ファスト EtherChannel)または 8 Gb/s(ギガビット EtherChannel)の全二重帯域幅を提供します。
各 EtherChannel は、互換性のある設定のイーサネット ポートを 8 つまで使用して構成できます。各 EtherChannel 内のすべてのポートは、レイヤ 2 ポートとして設定する必要があります。EtherChannel の数は 6 に制限されています。詳細については、「EtherChannel 設定時の注意事項」を参照してください。
EtherChannel には、Port Aggregation Protocol(PAgP)、Link Aggregation Control Protocol(LACP)、または on のいずれかのモードを設定できます。EtherChannel の両端は同じモードで設定します。
• EtherChannel の一方の端を PAgP または LACP モードに設定すると、システムはもう一方の端とネゴシエーションし、アクティブにするポートを決定します。互換性のないポートは suspended ステートになります。Cisco IOS Release 12.2(35)SE 以上では、ローカル ポートは suspended ステートの代わりに独自のステートに入り、他の単一リンク内と同様にデータ トラフィックを伝送し続けます。ポートの設定に変更はありませんが、そのポートは EtherChannel には参加しません。
• EtherChannel を on モードに設定すると、ネゴシエーションは実行されません。スイッチは EtherChannel 内で互換性のあるすべてのポートを強制的にアクティブにします。EtherChannel のもう一方の端(他のスイッチ上)も、同じように on モードに設定する必要があります。それ以外を設定した場合、パケットの損失が発生します。
EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、それまでその障害リンクで伝送されていたトラフィックは EtherChannel 内の残りのリンクに切り替えられます。スイッチでトラップがイネーブルになっている場合、スイッチ、EtherChannel、および失敗したリンクを区別したトラップが送信されます。EtherChannel の 1 つのリンク上の着信ブロードキャストおよびマルチキャスト パケットは、EtherChannel の他のリンクに戻らないようにブロックされます。
ポートチャネル インターフェイス
レイヤ 2 EtherChannel を作成すると、ポートチャネル論理インターフェイスが必要となります。EtherChannel は次の方法で作成できます。
• channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。チャネル グループに最初の物理ポートが追加されると、ポートチャネル論理インターフェイスが自動的に作成されます。 channel-group コマンドにより、物理ポート(10/100/1000 ポート)と論理ポートがバインドされます(図28-2を参照)。
• interface port-channel port-channel-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動でポートチャネル論理インターフェイスを作成します。次に、 channel-group channel-group-number インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、物理ポートに論理インターフェイスをバインドします。 channel-group-number は port - channel-number と同じ値に設定することも、新しい値を使用することもできます。新しい値を使用すると、 channel-group コマンドによって新しいポートチャネルが動的に作成されます。
各 EtherChannel には 1 ~ 6 番のポートチャネル論理インターフェイスがあります。ポートチャネル インターフェイス番号は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで指定された番号に対応しています。
図28-2 物理ポート、論理ポートチャネル、およびチャネル グループの関係
EtherChannel の設定後、ポートチャネル インターフェイスに適用した設定変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。物理ポートに適用した設定変更は、設定を適用したポートだけに作用します。EtherChannel のすべてのポートのパラメータを変更するには、コンフィギュレーション コマンド(スパニングツリー コマンド、またはレイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定するコマンドなど)をポートチャネル インターフェイスに適用します。
PAgP
Port Aggregation Protocol(PAgP)はシスコ独自のプロトコルで、シスコ製スイッチおよび PAgP をサポートするベンダーによってライセンス供与されたスイッチでのみ稼働します。PAgP を使用すると、イーサネット ポート間で PAgP パケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に作成できます。
スイッチは PAgP を使用することによって、PAgP をサポートできるパートナーの識別情報、および各ポートの機能を学習します。次に、設定が類似しているポートを単一の倫理リンク(チャネルまたは集約ポート)に動的にグループ化します。設定が類似しているポートをグループ化する場合の基準は、ハードウェア、管理、およびポート パラメータ制約です。たとえば、PAgP は速度、デュプレックス モード、ネイティブ VLAN、VLAN 範囲、トランキング ステータス、およびトランキング タイプが同じポートをグループとしてまとめます。リンクをまとめて EtherChannel を形成したあとで、PAgP は単一スイッチ ポートとして、スパニングツリーにそのグループを追加します。
PAgP モード
表28-1 に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでユーザが設定できる EtherChannel PAgP モードを示します。
表28-1 EtherChannel PAgP モード
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auto |
ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。これにより、PAgP パケットの送信は最小限に抑えられます。 |
desirable |
ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始します。 |
スイッチ ポートは、 auto モードまたは desirable モードに設定された相手ポートとだけ PAgP パケットを交換します。 on モードに設定されたポートは、PAgP パケットを交換しません。
auto および desirable の両モードでは相手ポートとのネゴシエーションを行い、ポート速度などの条件に基づいて EtherChannel を形成できるかどうかを判別します。レイヤ 2 EtherChannel では、トランキング ステートおよび VLAN 番号を使用します。
PAgP モードが異なっていても、モード間で互換性があるかぎり、ポートは EtherChannel を形成できます。次に例を示します。
• desirable モードのポートは、 desirable モードまたは auto モードの別のポートとともに EtherChannel を形成できます。
• auto モードのポートは、 desirable モードの別のポートとともに EtherChannel を形成できます。
どのポートも PAgP ネゴシエーションを開始しないため、 auto モードのポートは、 auto モードの別のポートとは EtherChannel を形成できません。
PAgP 対応のデバイスにスイッチを接続する場合、 non-silent キーワードを使用すると、非サイレント動作としてスイッチ ポートを設定できます。 auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレント モードが指定されているとみなされます。
サイレント モードを使用するのは、PAgP 非対応で、かつほとんどパケットを送信しないデバイスにスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、サイレント パートナーに接続された物理ポート上で PAgP を稼働させると、このスイッチ ポートが動作しなくなります。ただし、サイレントを設定すると、PAgP が動作してチャネル グループにポートを結合し、このポートが伝送に使用されます。
PAgP と他の機能との相互作用
Dynamic Trunking Protocol(DTP)および Cisco Discovery Protocol(CDP)は、EtherChannel の物理ポートを使用してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最も小さい VLAN 上で PAgP Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)を送受信します。
レイヤ 2 EtherChannel では、チャネル内で最初に起動するポートが EtherChannel に MAC アドレスを提供します。このポートがバンドルから削除されると、バンドル内の他のポートの 1 つが EtherChannel に MAC アドレスを提供します。
PAgP が PAgP PDU を送受信するのは、PAgP が auto モードまたは desirable モードでイネーブルになっている、稼働状態のポート上だけです。
LACP
LACP は IEEE 802.3ad で定義されており、シスコ製スイッチが IEEE 802.3ad プロトコルに適合したスイッチ間のイーサネット チャネルを管理できるようにします。LACP を使用すると、イーサネット ポート間で LACP パケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に作成できます。
スイッチは LACP を使用することによって、LACP をサポートできるパートナーの識別情報、および各ポートの機能を学習します。次に、設定が類似しているポートを単一の倫理リンク(チャネルまたは集約ポート)に動的にグループ化します。設定が類似しているポートをグループ化する場合の基準は、ハードウェア、管理、およびポート パラメータ制約です。たとえば、LACP は速度、デュプレックス モード、ネイティブ VLAN、VLAN 範囲、トランキング ステータス、およびトランキング タイプが同じポートをグループとしてまとめます。リンクをまとめて EtherChannel を形成したあとで、LACP は単一スイッチ ポートとして、スパニングツリーにそのグループを追加します。
LACP モード
表28-2 に、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでユーザが設定できる EtherChannel LACP モードを示します。
表28-2 EtherChannel LACP モード
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アクティブ |
ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは LACP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始します。 |
passive |
ポートはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、ポートは受信する LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。これにより、LACP パケットの送信を最小限に抑えます。 |
active モードおよび passive LACP の両モードでは相手ポートとのネゴシエーションを行い、ポート速度などの条件に基づいて EtherChannel を形成できるかどうかを判別します。レイヤ 2 EtherChannel では、トランキング ステートおよび VLAN 番号を使用します。
LACP モードが異なっていても、モード間で互換性があるかぎり、ポートは EtherChannel を形成できます。次に例を示します。
• active モードのポートは、 active モードまたは passive モードの別のポートとともに EtherChannel を形成できます。
• どのポートも LACP ネゴシエーションを開始しないため、 passive モードのポートは、 passive モードの別のポートとは EtherChannel を形成できません。
LACP と他の機能との相互作用
DTP および CDP は、EtherChannel の物理ポートを介してパケットを送受信します。トランク ポートは、番号が最も小さい VLAN 上で LACP PDU を送受信します。
レイヤ 2 EtherChannel では、チャネル内で最初に起動するポートが EtherChannel に MAC アドレスを提供します。このポートがバンドルから削除されると、バンドル内の他のポートの 1 つが EtherChannel に MAC アドレスを提供します。
LACP が LACP PDU を送受信するのは、LACP が active モードまたは passive モードでイネーブルになっている稼働状態のポートとの間だけです。
EtherChannel の On モード
EtherChannel の on モードは、EtherChannel の手動設定に使用します。on モードを使用すると、ポートはネゴシエーションせずに強制的に EtherChannel に参加します。リモート デバイスが PAgP や LACP をサポートしていない場合にこの on モードが役立ちます。on モードでは、リンクの両端のスイッチが on モードに設定されている場合のみ EtherChannel を使用できます。
同じチャネル グループの on モードで設定されたポートは、速度やデュプレックスのようなポート特性に互換性が必要です。on モードで設定されていたとしても、互換性のないポートは suspended ステートになります。
注意 on モードでの作業は慎重に行ってください。このモードは手動による設定が必要です。EtherChannel の両端のポートには同じ内容を設定する必要があります。グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニングツリー ループが発生する可能性があります。
ロードバランシングおよび転送方式
EtherChannel は、フレーム内のアドレスに基づいて形成されたバイナリ パターンの一部を、チャネル内の 1 つのリンクを選択する数値に縮小することによって、チャネル内のリンク間でトラフィックのロードバランシングを行います。EtherChannel のロードバランシングには、MAC アドレスまたは IP アドレス、送信元アドレスや宛先アドレスのどちらか一方、またはその両方のアドレスを使用できます。選択したモードは、スイッチ上で設定されているすべての EtherChannel に適用されます。ロードバランシングおよび転送方式を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの送信元 MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。したがって、ロードバランシングを行うために、送信元ホストが異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートを使用しますが、送信元ホストが同じパケットは同じチャネル ポートを使用します。
宛先 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットに指定されている宛先ホストの MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。したがって、宛先が同じパケットは同じポートに転送され、宛先の異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートに転送されます。
送信元および宛先 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、送信元および宛先の両方の MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。この転送方式は、負荷分散の送信元 MAC アドレス転送方式と宛先 MAC アドレス転送方式を組み合わせたものです。特定のスイッチに対して送信元 MAC アドレス転送と宛先 MAC アドレス転送のどちらが適切であるかが不明な場合に使用できます。送信元および宛先 MAC アドレス転送の場合、ホスト A からホスト B、ホスト A からホスト C、およびホスト C からホスト B に送信されるパケットは、それぞれ異なるチャネル ポートを使用できます。
送信元 IP アドレスベース転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの送信元 IP アドレスに基づいて EtherChannel ポート間で分配されます。したがって、ロードバランシングを行うために、IP アドレスが異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートを使用しますが、IP アドレスが同じパケットは同じチャネル ポートを使用します。
宛先 IP アドレスベース転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの宛先 IP アドレスに基づいて EtherChannel ポート間で分配されます。したがって、ロードバランシングを行うために、同じ送信元 IP アドレスから異なる宛先 IP アドレスに送信されるパケットは、異なるチャネル ポートに送信できます。ただし、異なる送信元 IP アドレスから同じ宛先 IP アドレスに送信されるパケットは、常に同じチャネル ポートで送信されます。
送信元/宛先 IP アドレスベース転送の場合、パケットは EtherChannel に転送され、着信パケットの送信元および宛先の両方の IP アドレスに基づいて EtherChannel ポート間で分配されます。この転送方式は、送信元 IP アドレスベース転送方式と宛先 IP アドレスベース転送方式を組み合わせたものです。特定のスイッチに対して送信元 IP アドレスベース転送と宛先 IP アドレスベース転送のどちらが適切であるかが不明な場合に使用できます。この方式では、IP アドレス A から IP アドレス B に、IP アドレス A から IP アドレス C に、および IP アドレス C から IP アドレス B に送信されるパケットは、それぞれ異なるチャネル ポートを使用できます。
ロードバランシング方式ごとに利点が異なります。ロードバランシング方式は、ネットワーク内のスイッチの位置、および負荷分散が必要なトラフィックの種類に基づいて選択する必要があります。図28-3では、4 台のワークステーションのデータを集約するスイッチが EtherChannel でルータと通信します。ルータは単一 MAC アドレス デバイスなので、スイッチ EtherChannel で送信元ベース転送を行うことにより、スイッチがルータの使用可能なすべての帯域幅を使用することが保証されます。ルータは、宛先アドレスベース転送を行うように設定されます。これは、多数のワークステーションで、トラフィックがルータ EtherChannel から均等に分配されることになっているためです。
設定で一番種類が多くなるオプションを使用してください。たとえば、チャネル上のトラフィックが単一 MAC アドレスを宛先とする場合、宛先 MAC アドレスを使用すると、チャネル内の同じリンクが常に選択されます。ただし、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用した方が、ロードバランシングの効率がよくなる場合があります。
図28-3 負荷の分散および転送方式
EtherChannel の設定
ここでは、次の設定情報について説明します。
• 「EtherChannel のデフォルト設定」
• 「EtherChannel 設定時の注意事項」
• 「レイヤ 2 EtherChannel の設定」(必須)
• 「EtherChannel ロードバランシングの設定」(任意)
• 「PAgP 学習方式およびプライオリティの設定」(任意)
• 「LACP ホット スタンバイ ポートの設定」(任意)
(注) 必ず、ポートを正しく設定してください。詳細については、「EtherChannel 設定時の注意事項」を参照してください。
(注) EtherChannel の設定後、ポートチャネル インターフェイスに適用した設定変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。また、物理ポートに適用した設定変更は、設定を適用したポートだけに作用します。
EtherChannel のデフォルト設定
表28-3 に、EtherChannel のデフォルト設定を示します。
表28-3 EtherChannel のデフォルト設定
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チャネル グループ |
割り当てなし |
ポートチャネル論理インターフェイス |
未定義 |
PAgP モード |
デフォルトなし |
PAgP 学習方式 |
すべてのポートで集約ポート ラーニング |
PAgP プライオリティ |
すべてのポートで 128 |
LACP モード |
デフォルトなし |
LACP 学習方式 |
すべてのポートで集約ポート ラーニング |
LACP ポート プライオリティ |
すべてのポートで 32768 |
LACP システム プライオリティ |
32768 |
LACP システム ID |
LACP システム プライオリティとスイッチ MAC アドレス |
ロードバランシング |
着信パケットの送信元 MAC アドレスに基づいてスイッチ上で負荷を分散 |
EtherChannel 設定時の注意事項
EtherChannel ポートを正しく設定していない場合は、ネットワーク ループおよびその他の問題を回避するために、一部の EtherChannel インターフェイスが自動的にディセーブルになります。設定上の問題を防ぐため、次の注意事項に従ってください。
• スイッチ上では、6 を超える数の EtherChannel を設定しないでください。
• PAgP EtherChannel は、同じタイプのイーサネット ポートを 8 つまで使用して設定します。
• LACP EtherChannel は、同じタイプのイーサネット ポートを最大 16 まで使用して設定します。最大 8 つのポートを active モードに、最大 8 つのポートを standby モードにできます。
• EtherChannel 内のすべてのポートを同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するように設定します。
• EtherChannel 内のすべてのポートをイネーブルにします。 shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによってディセーブルにされた EtherChannel 内のポートは、リンク障害として扱われます。そのポートのトラフィックは、EtherChannel 内の他のポートの 1 つに転送されます。
• グループを初めて作成したときには、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ設定値をすべてのポートが引き継ぎます。次のパラメータのいずれかで設定を変更した場合は、グループ内のすべてのポートでも変更する必要があります。
–許可 VLAN リスト
–各VLANのスパニングツリー パス コスト
–各 VLAN のスパニングツリー ポート プライオリティ
–スパニングツリー PortFast の設定
• 1 つのポートが複数の EtherChannel グループのメンバーになるように設定しないでください。
• 1 つの EtherChannel に PAgP モードと LACP モードの両方を設定しないでください。PAgP および LACP が稼働している複数の EtherChannel グループは、同じスイッチ上で共存できます。個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のいずれかを実行できますが、相互運用はできません。
• EtherChannel の一部として Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)宛先ポートを設定しないでください。
• EtherChannel の一部としてセキュア ポートを設定したり、セキュア ポートの一部として EtherChannel を設定したりしないでください。
• EtherChannel のアクティブ メンバーであるポート、またはこれからアクティブ メンバーにするポートを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。
• EtherChannel がスイッチ インターフェイス上に設定されている場合、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、IEEE 802.1x をスイッチ上でグローバルにイネーブルにする前に、EtherChannel の設定をインターフェイスから削除してください。
• レイヤ 2 EtherChannel の場合
–EtherChannel 内のすべてのポートを同じ VLAN に割り当てるか、またはトランクとして設定してください。複数のネイティブ VLAN に接続されるポートは、EtherChannel を形成できません。
–トランク ポートから EtherChannel を設定する場合は、すべてのトランクでトランキング モード(ISL[スイッチ間リンク]または IEEE 802.1Q)が同じであることを確認してください。EtherChannel ポートのトランクのモードが一致していないと、予想外の結果になる可能性があります。
–EtherChannel は、トランキング レイヤ 2 EtherChannel 内のすべてのポート上で同じ VLAN 許容範囲をサポートしています。VLAN 許容範囲が一致していないと、PAgP が auto モードまたは desirable モードに設定されていても、ポートは EtherChannel を形成しません。
–スパニングツリー パス コストが異なるポートは、設定上の矛盾がないかぎり、EtherChannel を形成できます。異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannel を形成するポートの矛盾にはなりません。
レイヤ 2 EtherChannel の設定
レイヤ 2 EtherChannel を設定するには、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、チャネル グループにポートを割り当てます。このコマンドにより、ポートチャネル論理インターフェイスが自動的に作成されます。
レイヤ 2 EtherChannel にレイヤ 2 イーサネット ポートを割り当てるには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は必須です。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface interface-id |
物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 指定できるインターフェイスとして、物理ポートも含まれます。 PAgP EtherChannel の場合、同じタイプおよび速度のポートを 8 つまで同じグループに設定できます。 LACP EtherChannel の場合、同じタイプのイーサネット ポートを 16 まで設定できます。最大 8 つのポートを active モードに、最大 8 つのポートを standby モードにできます。 |
ステップ 3 |
switchport mode { access | trunk } switchport access vlan vlan-id |
すべてのポートをスタティックアクセス ポートとして同じ VLAN に割り当てるか、またはトランクとして設定します。 ポートをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、ポートを 1 つの VLAN にのみ割り当ててください。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ステップ 4 |
channel-group channel -group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on } | { active | passive } |
チャネル グループにポートを割り当て、PAgP モードまたは LACP モードを指定します。 channel-group-number の範囲は 1 ~ 6 です。 mode には、次のキーワードのいずれか 1 つを選択します。 • auto -- PAgP デバイスが検出された場合に限り、PAgP をイネーブルにします。ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。 • desirable -- PAgP を無条件でイネーブルにします。ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始します。 • on -- PAgP または LACP を使用せずにポートが強制的にチャネル化されます。 on モードの場合、EtherChannel が存在するのは、 on モードのポート グループが同じく on モードの別のポート グループに接続される場合だけです。 • non-silent -- (任意)PAgP 対応のデバイスに接続されたスイッチのポートが auto または desirable モードの場合に、非サイレント動作を行うようにこのポートを設定します。 non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されたものとみなされます。サイレント設定は、ファイル サーバまたはパケット アナライザとの接続に適しています。サイレントを設定すると、PAgP が動作してチャネル グループにポートを結合し、このポートが伝送に使用されます。 • active -- LACP デバイスが検出された場合に限り、LACP をイネーブルにします。ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは LACP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始します。 • passive -- ポート上で LACP をイネーブルにして、ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始することはありません。 スイッチおよびデバイスのモードの互換性に関する情報については、「PAgP モード」および「LACP モード」を参照してください。 |
ステップ 5 |
end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show running-config |
設定を確認します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
EtherChannel グループからポートを削除するには、 no channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、EtherChannel を設定する例を示します。2 つのポートを VLAN 10 のスタティック アクセス ポートとして、PAgP モードが desirable であるチャネル 5 に割り当てます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable non-silent
Switch(config-if-range)# end
次に、EtherChannel を設定する例を示します。2 つのポートは VLAN 10 のスタティックアクセス ポートとして、LACP モードが active であるチャネル 5 に割り当てられます。
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface range gigabitethernet0/1 -2
Switch(config-if-range)# switchport mode access
Switch(config-if-range)# switchport access vlan 10
Switch(config-if-range)# channel-group 5 mode active
Switch(config-if-range)# end
EtherChannel ロードバランシングの設定
ここでは、送信元ベースまたは宛先ベースの転送方式を使用することによって、EtherChannel のロードバランシングを設定する手順について説明します。詳細については、「ロードバランシングおよび転送方式」を参照してください。
EtherChannel のロードバランシングを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac } |
EtherChannel のロードバランシング方式を設定します。 デフォルトは src-mac です。 次のいずれかの負荷分散方式を選択します。 • dst-ip -- 宛先ホスト IP アドレスに基づいて負荷を分散します。 • dst-mac -- 着信パケットの宛先ホスト MAC アドレスに基づいて負荷を分散します。 • src-dst-ip -- 送信元および宛先ホスト IP アドレスに基づいて負荷を分散します。 • src-dst-mac -- 送信元および宛先ホスト MAC アドレスに基づいて負荷を分散します。 • src-ip -- 送信元ホスト IP アドレスに基づいて負荷を分散します。 • src-mac -- 着信パケットの送信元 MAC アドレスに基づいて負荷を分散します。 |
ステップ 3 |
end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show etherchannel load-balance |
設定を確認します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
EtherChannel のロードバランシングをデフォルトの設定に戻す場合は、 no port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定
ネットワーク デバイスは、PAgP 物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーに分類されます。物理ポートによってアドレスを学習し、その知識に基づいて送信を指示するデバイスは物理ラーナーです。集約(論理)ポートによってアドレスを学習するデバイスは、集約ポート ラーナーです。学習方式はリンクの両端で同じ方式に設定する必要があります。
デバイスとそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーの場合、論理ポートチャネル上のアドレスを学習します。デバイスは EtherChannel のいずれかのポートを使用することによって、送信元にパケットを送信します。集約ポート ラーニングを使用している場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。
PAgP は、パートナー デバイスが物理ラーナーの場合およびローカル デバイスが集約ポート ラーナーの場合には自動検出できません。したがって、物理ポートでアドレスを学習するには、ローカル デバイスに手動で学習方式を設定する必要があります。また、負荷の分散方式を送信元ベース分散に設定して、指定された送信元 MAC アドレスが常に同じ物理ポートに送信されるようにする必要もあります。
グループ内の 1 つのポートですべての伝送を行うように設定して、他のポートをホット スタンバイに使用することもできます。選択された 1 つのポートでハードウェア信号が検出されなくなった場合は、数秒以内に、グループ内の未使用のポートに切り替えて動作させることができます。パケット伝送用に常に選択されるように、ポートを設定するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプライオリティを変更します。プライオリティが高いほど、そのポートが選択される可能性が高まります。
(注) CLI(コマンドライン インターフェイス)で physical-port キーワードを指定した場合でも、スイッチがサポートするのは、集約ポート上でのアドレス ラーニングのみです。pagp learn-method コマンドおよび pagp port-priority コマンドは、スイッチ ハードウェアに対して無効です。ただし、このコマンドは物理ポートでのアドレス学習だけをサポートするデバイスとの間で PAgP インターオペラビリティを確立する場合に必要となります。
Catalyst 2960 スイッチとのリンク パートナーが物理ラーナー(Catalyst 1900 スイッチ等)である場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して Catalyst 2960 スイッチを物理ラーナーとして設定することを推奨します。送信元 MAC アドレスに基づいて負荷の分散方式を設定するには、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このように設定すると、送信元アドレスの学習元である EtherChannel 内の同じポートを使用して、パケットが Catalyst 1900 スイッチに送信されます。pagp learn-method コマンドは、このような場合のみ使用してください。
スイッチを PAgP 物理ポート ラーナーとして設定し、バンドル内の同じポートがパケット送信用として選択されるようにプライオリティを調整するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface interface-id |
伝送ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
pagp learn-method physical-port |
PAgP 学習方式を選択します。 デフォルトでは、 aggregation-port learning が選択されています。つまり、EtherChannel 内のポートのいずれかを使用して、パケットが送信元に送信されます。集約ポート ラーニングを使用している場合、どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。 物理ラーナーである別のスイッチに接続するには、 physical-port を選択します。 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドは、必ず src-mac に設定してください(EtherChannel ロードバランシングの設定を参照)。 学習方式はリンクの両端で同じ方式に設定する必要があります。 |
ステップ 4 |
pagp port-priority priority |
選択したポートがパケット伝送用として選択されるように、プライオリティを割り当てます。 priority に指定できる範囲は 0 ~ 255 です。デフォルト値は 128 です。プライオリティが高いほど、ポートが PAgP 伝送に使用される可能性が高くなります。 |
ステップ 5 |
end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show running-config または show pagp channel-group-number internal |
設定を確認します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
プライオリティをデフォルト設定に戻すには、 no pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。学習方式をデフォルト設定に戻すには、 no pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
イネーブルの場合、LACP はチャネル内の LACP 互換ポート数を最大に設定しようとします(最大 16 ポート)。同時にアクティブになれる LACP リンクは 8 つだけです。リンクが追加されるとソフトウェアによってホット スタンバイモードになります。アクティブ リンクの 1 つが非アクティブになると、ホット スタンバイ モードのリンクが代わりにアクティブになります。
9 つ以上のリンクが EtherChannel グループとして設定された場合、ソフトウェアは LACP プライオリティに基づいてアクティブにするホット スタンバイ ポートを決定します。ソフトウェアは、LACP を操作するシステム間のすべてのリンクに、以下の要素(プライオリティ順)で構成された一意のプライオリティを割り当てます。
• LACP システム プライオリティ
• システム ID(スイッチの MAC アドレス)
• LACP ポート プライオリティ
• ポート番号
プライオリティを比較する場合、数値的により低い方が高いプライオリティを持っています。プライオリティは、ハードウェア上の制約がある場合に、すべての互換ポートが集約されないように、スタンバイ モードにするポートを決定します。
アクティブ ポートかホット スタンバイ ポートかを判別するには、次の(2 つの)手順を使用します。はじめに、数値的に低いシステム プライオリティとシステム ID を持つシステムの方を選びます。次に、ポート プライオリティおよびポート番号の値に基づいて、そのシステムのアクティブ ポートとホット スタンバイ ポートを決定します。他のシステムのポート プライオリティとポート番号の値は使用されません。
ソフトウェアのアクティブおよびスタンバイ リンクの選択方法に影響を与えるように、LACP システム プライオリティおよび LACP ポート プライオリティのデフォルト値を変更できます。詳細については、「LACP システム プライオリティの設定」および「LACP ポート プライオリティの設定」を参照してください。
LACP システム プライオリティの設定
lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して LACP をイネーブルにしているすべての EtherChannel に対してシステム プライオリティを設定できます。LACP を設定済みの各チャネルに対しては、システム プライオリティを設定できません。デフォルト値を変更すると、ソフトウェアのアクティブおよびスタンバイ リンクの選択方法に影響します。
show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用して、ホット スタンバイ モードのポートを確認できます(ポートステート フラグが H になっています)。
LACP システム プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
lacp system-priority priority |
LACP システム プライオリティを設定します。 priority に指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルト値は 32768 です。 値が小さいほど、システム プライオリティは高くなります。 |
ステップ 3 |
end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show running-config または show lacp sys-id |
設定を確認します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
LACP システム プライオリティをデフォルトの値に戻すには、 no lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
LACP ポート プライオリティの設定
デフォルトでは、すべてのポートは同じポート プライオリティです。ローカル システムのシステム プライオリティおよびシステム ID の値がリモート システムよりも小さい場合は、LACP EtherChannel ポートのポート プライオリティをデフォルトよりも小さな値に変更して、最初にアクティブになるホットスタンバイ リンクを変更できます。ホット スタンバイ ポートは、番号が小さい方が先にチャネルでアクティブになります。ホットスタンバイ モードのポートを確認するには、 show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用します(ホットスタンバイ モードのポートには H ポートステート フラグが付加されます)。
(注) LACP がすべての互換ポートを集約できない場合(たとえば、ハードウェアの制約が大きいリモート システム)、EtherChannel 中でアクティブにならないポートはすべてホット スタンバイ ステートになり、チャネル化されたポートのいずれかが機能しない場合に限り使用されます。
LACP ポート プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。この手順は任意です。
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ステップ 1 |
configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface interface-id |
設定するポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
lacp port-priority priority |
LACP ポート プライオリティを設定します。 priority に指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルト値は 32768 です。プライオリティが高いほど、ポートが LACP 伝送に使用される可能性が高くなります。 |
ステップ 4 |
end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
show running-config または show lacp [ channel-group-number ] internal |
設定を確認します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config |
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
LACP ポート プライオリティをデフォルト値に戻すには、 no lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。