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目次
この章の内容は、次のとおりです。
コンフィギュレーション ファイルには、Cisco NX-OS デバイスの機能の設定に使用する Cisco NX-OS ソフトウェアのコマンドが含まれます。 コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、またはコンフィギュレーション モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco NX-OS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、copy running-config startup-config コマンドを使用してスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーション ファイルを保存するか、ファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
Cisco NX-OS ソフトウェアには、実行コンフィギュレーションとスタートアップ コンフィギュレーションという 2 つのタイプのコンフィギュレーション ファイルがあります。 デバイスは、その起動時にスタートアップ コンフィギュレーション(startup-config)を使用して、ソフトウェア機能を設定します。 実行コンフィギュレーション(running-config)には、スタートアップコンフィギュレーション ファイルに対して行った現在の変更が保存されます。 2 つのコンフィギュレーション ファイルは別々の設定にできます。 デバイス構成は、永続的ではなく一時的に変更することもできます。 この場合、グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを使用することにより、実行コンフィギュレーションを変更しますが、スタートアップ コンフィギュレーションにはその変更を保存しないようにします。
実行コンフィギュレーションを変更するには、configure terminal コマンドを使用して、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 Cisco NX-OS コンフィギュレーション モードの使用時には、コマンドは通常すぐに実行され、入力直後またはコンフィギュレーション モードを終了した時点で実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。
スタートアップコンフィギュレーション ファイルを変更するには、実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに保存するか、コンフィギュレーション ファイルをファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
コンフィギュレーション ファイルにライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能は nx-os イメージにバンドルされており、無料で提供されます。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
ここでは、コンフィギュレーション ファイルの管理方法について説明します。
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存することで、次にデバイスをリロードするときのために変更を保存できます。
内部メモリに保存されたコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーして、バックアップとして使用したり、他の Cisco NX-OS デバイスを設定するために使用したりすることができます。
switch# copy running-config tftp://10.10.1.1/sw1-run-config.bak switch# copy startup-config tftp://10.10.1.1/sw1-start-config.bak
別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。 このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用して実行コンフィギュレーションにダウンロードします。
ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。
ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。 ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。
デバイスからリモート サーバへのルートを確保します。 サブネットワーク間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、使用デバイスとリモート サーバが同じサブネットワーク内にあることが必要です。
ping または ping6 コマンドを使用して、リモート サーバへの接続を確認します。
別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。 このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用してスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。
注意 |
この手順を実行すると、Cisco NX-OS デバイス上のすべてのトラフィックが中断されます。 |
コンソール ポート上のセッションにログインします。
ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。
ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。 ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。
デバイスからリモート サーバへのルートを確保します。 サブネットワーク間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、使用デバイスとリモート サーバが同じサブネットワーク内にあることが必要です。
ping または ping6 コマンドを使用して、リモート サーバへの接続を確認します。
後で使用するために、コンフィギュレーション ファイルをバックアップとして外部フラッシュ メモリ デバイスにコピーできます。
外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | dir {usb1: | usb2:}[directory/] 例: switch# dir usb1: |
(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。 |
ステップ 2 | copy running-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename 例: switch# copy running-config usb1:dsn-running-config.cfg |
外部フラッシュ メモリ デバイスに実行コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
ステップ 3 | copy startup-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename 例: switch# copy startup-config usb1:dsn-startup-config.cfg |
外部フラッシュ メモリ デバイスにスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
デバイスを設定するには、別の Cisco NX-OS デバイスで作成され、外部フラッシュ メモリ デバイスに保存されたコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | dir {usb1: | usb2:}[directory/] 例: switch# dir usb1: |
(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。 |
ステップ 2 | copy {usb1: | usb2:}[directory/]filename running-config 例: switch# copy usb1:dsn-config.cfg running-config |
外部フラッシュ メモリ デバイスから実行コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
ステップ 3 | show running-config 例: switch# show running-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 4 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ステップ 5 | show startup-config 例: switch# show startup-config |
(任意) スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
デバイス上のスタートアップ コンフィギュレーションを回復するには、外部フラッシュ メモリ デバイスに保存された新しいスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。
外部フラッシュ メモリ デバイスを、アクティブなスーパーバイザ モジュールに挿入します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | dir {usb1: | usb2:}[directory/] 例: switch# dir usb1: |
(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。 |
ステップ 2 | copy {usb1: | usb2:}[directory /]filename startup-config 例: switch# copy usb1:dsn-config.cfg startup-config |
外部フラッシュ メモリ デバイスからスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
ステップ 3 | show startup-config 例: switch# show startup-config |
(任意) スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
後で使用するために、コンフィギュレーション ファイルをバックアップとして内部メモリにコピーできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | copy running-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename 例: switch# copy running-config bootflash:sw1-run-config.bak |
実行コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。 filesystem、directory、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
ステップ 2 | copy startup-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename 例: switch# copy startup-config bootflash:sw1-start-config.bak |
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。 filesystem、directory、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。 |
メモリ破損などの障害が発生し、バックアップされたバージョンからコンフィギュレーションを復元することが必要になる場合があります。
(注) |
copy running-config startup-config コマンドを実行するたびに、バイナリ ファイルが作成され、ASCII ファイルが更新されます。 有効なバイナリ コンフィギュレーション ファイルを使用すると、ブート全体の時間が大幅に短縮されます。 バイナリ ファイルはアップロードできませんが、その内容を使用して既存のスタートアップ コンフィギュレーションを上書きできます。 write erase コマンドを実行すると、バイナリ ファイルが消去されます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | write erase 例: switch# write erase |
スイッチの現在のコンフィギュレーションを削除します。 |
||
ステップ 2 | reload 例: switch# reload |
デバイスを再起動します。 デバイスを起動して実行できるように、nx-os イメージ ファイルを提供するように求められます。 |
||
ステップ 3 | copy configuration-file running-configuration 例: switch# copy bootflash:start-config.bak running-configuration |
以前に保存されたコンフィギュレーション ファイルを実行コンフィギュレーションにコピーします。
|
||
ステップ 4 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
シャーシから I/O モジュールを取り外す場合は、実行コンフィギュレーションからそのモジュールのコンフィギュレーションを削除することもできます。
(注) |
シャーシの空のスロットに対するコンフィギュレーションのみを削除できます。 |
シャーシから I/O モジュールを取り外します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show hardware 例: switch# show hardware |
(任意) デバイスに取り付けられたハードウェアを表示します。 |
ステップ 2 | purge module slot running-config 例: switch# purge module 3 running-config |
実行コンフィギュレーションから存在しないモジュールのコンフィギュレーションを削除します。 |
ステップ 3 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイス上のコンフィギュレーションを削除して、工場出荷時のデフォルト値に戻すことができます。
デバイス上の永続メモリに保存された次のコンフィギュレーション ファイルを削除できます。
write erase コマンドを使用すると、次のものを除くすべてのスタートアップ コンフィギュレーションが削除されます。
mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 コンフィギュレーションを削除するには、write erase boot コマンドを使用します。
(注) |
write erase コマンドを入力した後、ブレークアウト コンフィギュレーションを適用するには、ASCII コンフィギュレーションを 2 回リロードする必要があります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | write erase [boot | debug] 例: switch# write erase Warning: This command will erase the startup-configuration. Do you wish to proceed anyway? (y/n) [n] y |
永続メモリのコンフィギュレーションを削除します。 デフォルトのアクションにより、スタートアップ コンフィギュレーションが削除されます。 boot オプションを使用すると、mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 コンフィギュレーションが削除されます。 debug オプションを使用すると、デバッグ コンフィギュレーションが削除されます。
|
非アクティブな QoS と ACL のコンフィギュレーションの両方またはいずれか一方をクリアできます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show running-config type inactive-if-config 例: # show running-config ipqos inactive-if-config |
(任意) 非アクティブなアクセス コントロール リスト(ACL)または Quality of Service(QoS)の設定を表示します。 type 引数の値は、aclmgr および ipqos です。 |
ステップ 2 | clear inactive-config policy 例: # clear inactive-config qos clear qos inactive config Inactive if config for QoS manager is saved at/bootflash/qos_inactive_if_config.cfg for vdc default you can see the log file @ show inactive-if-config log |
非アクティブなコンフィギュレーションをクリアします。 policy 引数の値は、qos および acl です。 次に、値について説明します。 |
ステップ 3 | show inactive-if-config log 例: # show inactive-if-config log |
(任意) 非アクティブなコンフィギュレーションをクリアするのに使用されたコマンドを表示します。 |
POAP を使用してデバイスのブートストラップ後の設定を確認するには、次のコマンドのいずれかを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config |
実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show startup-config |
スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
ここでは、コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例を示します。
次に、NVRAM の既存のコンフィギュレーションの内容を上書きする例を示します。
switch# copy nvram:snapshot-config nvram:startup-config Warning: this command is going to overwrite your current startup-config. Do you wish to continue? {y/n} [y] y
次に、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをコピーする例を示します。
switch# copy system:running-config bootflash:my-config
この例では、bootflash: ファイル システムにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy startup-config bootflash:my-config
この例では、TFTP サーバにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy startup-config tftp://172.16.10.100/my-config
この例では、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy running-config bootflash:my-config
現在のコンフィギュレーションを以前保存したコンフィギュレーションのスナップショット コピーにロールバックするには、次の手順を実行する必要があります。
ここでは、コンフィギュレーション ファイルの管理に関する追加情報について説明します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
ライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
目次
- コンフィギュレーション ファイルの操作
- コンフィギュレーション ファイルについて
- コンフィギュレーション ファイルのタイプ
- コンフィギュレーション ファイルのライセンス要件
- コンフィギュレーション ファイルの管理
- 実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
- リモート サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- リモート サーバからの実行コンフィギュレーションのダウンロード
- リモート サーバからのスタートアップ コンフィギュレーションのダウンロード
- 外部フラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- 外部フラッシュ メモリ デバイスからの実行コンフィギュレーションのコピー
- 外部フラッシュ メモリ デバイスからのスタートアップ コンフィギュレーションのコピー
- 内部ファイル システムへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- 以前のコンフィギュレーションへのロールバック
- 存在しないモジュールのコンフィギュレーションの削除
- コンフィギュレーションの削除
- 非アクティブなコンフィギュレーションのクリア
- デバイス コンフィギュレーションの確認
- コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例
- コンフィギュレーション ファイルのコピー
- コンフィギュレーション ファイルのバックアップ
- 以前のコンフィギュレーションへのロールバック
- コンフィギュレーション ファイルに関する追加情報
- コンフィギュレーション ファイルの関連資料
この章の内容は、次のとおりです。
- コンフィギュレーション ファイルについて
- コンフィギュレーション ファイルのライセンス要件
- コンフィギュレーション ファイルの管理
- デバイス コンフィギュレーションの確認
- コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例
- コンフィギュレーション ファイルに関する追加情報
コンフィギュレーション ファイルについて
コンフィギュレーション ファイルには、Cisco NX-OS デバイスの機能の設定に使用する Cisco NX-OS ソフトウェアのコマンドが含まれます。 コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、またはコンフィギュレーション モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco NX-OS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、copy running-config startup-config コマンドを使用してスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーション ファイルを保存するか、ファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
コンフィギュレーション ファイルのタイプ
Cisco NX-OS ソフトウェアには、実行コンフィギュレーションとスタートアップ コンフィギュレーションという 2 つのタイプのコンフィギュレーション ファイルがあります。 デバイスは、その起動時にスタートアップ コンフィギュレーション(startup-config)を使用して、ソフトウェア機能を設定します。 実行コンフィギュレーション(running-config)には、スタートアップコンフィギュレーション ファイルに対して行った現在の変更が保存されます。 2 つのコンフィギュレーション ファイルは別々の設定にできます。 デバイス構成は、永続的ではなく一時的に変更することもできます。 この場合、グローバル コンフィギュレーション モードでコマンドを使用することにより、実行コンフィギュレーションを変更しますが、スタートアップ コンフィギュレーションにはその変更を保存しないようにします。
実行コンフィギュレーションを変更するには、configure terminal コマンドを使用して、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 Cisco NX-OS コンフィギュレーション モードの使用時には、コマンドは通常すぐに実行され、入力直後またはコンフィギュレーション モードを終了した時点で実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。
スタートアップコンフィギュレーション ファイルを変更するには、実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに保存するか、コンフィギュレーション ファイルをファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。
コンフィギュレーション ファイルの管理
- 実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
- リモート サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- リモート サーバからの実行コンフィギュレーションのダウンロード
- リモート サーバからのスタートアップ コンフィギュレーションのダウンロード
- 外部フラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- 外部フラッシュ メモリ デバイスからの実行コンフィギュレーションのコピー
- 外部フラッシュ メモリ デバイスからのスタートアップ コンフィギュレーションのコピー
- 内部ファイル システムへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
- 以前のコンフィギュレーションへのロールバック
- 存在しないモジュールのコンフィギュレーションの削除
- コンフィギュレーションの削除
- 非アクティブなコンフィギュレーションのクリア
実行コンフィギュレーションのスタートアップ コンフィギュレーションへの保存
リモート サーバへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
手順内部メモリに保存されたコンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーして、バックアップとして使用したり、他の Cisco NX-OS デバイスを設定するために使用したりすることができます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 copy running-config scheme://server/[url /]filename
例:switch# copy running-config tftp://10.10.1.1/sw1-run-config.bakリモート サーバへ実行コンフィギュレーション ファイルをコピーします。
scheme 引数として、tftp:、ftp:、scp:、または sftp: を指定できます。 server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。
server、url、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。
ステップ 2 copy startup-config scheme://server/[url /]filename
例:switch# copy startup-config tftp://10.10.1.1/sw1-start-config.bakスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをリモート サーバにコピーします。
scheme 引数として、tftp:、ftp:、scp:、または sftp: を指定できます。 server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。
server、url、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。
リモート サーバからの実行コンフィギュレーションのダウンロード
別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。 このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用して実行コンフィギュレーションにダウンロードします。
はじめる前に手順ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。
ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。 ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。
デバイスからリモート サーバへのルートを確保します。 サブネットワーク間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、使用デバイスとリモート サーバが同じサブネットワーク内にあることが必要です。
ping または ping6 コマンドを使用して、リモート サーバへの接続を確認します。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 copy scheme://server/[url/]filename running-config
例:switch# copy tftp://10.10.1.1/my-config running-configリモート サーバから実行コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。
scheme 引数として、tftp:、ftp:、scp:、または sftp: を指定できます。 server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。
server、url、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。
ステップ 2 show running-config
例:switch# show running-config(任意) 実行コンフィギュレーションを表示します。
ステップ 3 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ステップ 4 show startup-config
例:switch# show startup-config(任意) スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。
関連情報
リモート サーバからのスタートアップ コンフィギュレーションのダウンロード
別の Cisco NX-OS デバイスで作成し、リモート サーバにアップロードしたコンフィギュレーション ファイルを使用して、Cisco NX-OS デバイスを設定できます。 このファイルを、リモート サーバから TFTP、FTP、Secure Copy(SCP)を使用してデバイスに、または Secure Shell FTP(SFTP)を使用してスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードします。
注意
この手順を実行すると、Cisco NX-OS デバイス上のすべてのトラフィックが中断されます。
はじめる前に手順コンソール ポート上のセッションにログインします。
ダウンロードするコンフィギュレーション ファイルが、リモート サーバの正しいディレクトリにあることを確認します。
ファイルに対する許可が正しく設定されていることを確認します。 ファイルのアクセス権は、誰でも読み取り可能に設定されている必要があります。
デバイスからリモート サーバへのルートを確保します。 サブネットワーク間でトラフィックをルーティングするルータまたはデフォルト ゲートウェイがない場合は、使用デバイスとリモート サーバが同じサブネットワーク内にあることが必要です。
ping または ping6 コマンドを使用して、リモート サーバへの接続を確認します。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 write erase
例:switch# write eraseスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを削除します。
ステップ 2 reload
例:switch# reload This command will reboot the system. (y/n)? [n] y ... Enter the password for "admin": <password> Confirm the password for "admin": <password> ... Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no): n switch#Cisco NX-OS デバイスをリロードします。
(注) デバイスを設定するために、セットアップ ユーティリティを使用しないでください。
ステップ 3 copy scheme://server/[url /]filename running-config
例:switch# copy tftp://10.10.1.1/my-config running-configリモート サーバから実行コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。
scheme 引数として、tftp:、ftp:、scp:、または sftp: を指定できます。 server 引数は、リモート サーバのアドレスまたは名前であり、url 引数はリモート サーバにあるソース ファイルへのパスです。
server、url、および filename の各引数は、大文字小文字を区別して入力します。
ステップ 4 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルとして保存します。
ステップ 5 show startup-config
例:switch# show startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを表示します。
関連情報
外部フラッシュ メモリ デバイスへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 dir {usb1: | usb2:}[directory/]
例:switch# dir usb1:(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。
ステップ 2 copy running-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename
例:switch# copy running-config usb1:dsn-running-config.cfg外部フラッシュ メモリ デバイスに実行コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。
ステップ 3 copy startup-config {usb1: | usb2:}[directory/]filename
例:switch# copy startup-config usb1:dsn-startup-config.cfg外部フラッシュ メモリ デバイスにスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。
関連情報
外部フラッシュ メモリ デバイスからの実行コンフィギュレーションのコピー
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 dir {usb1: | usb2:}[directory/]
例:switch# dir usb1:(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。
ステップ 2 copy {usb1: | usb2:}[directory/]filename running-config
例:switch# copy usb1:dsn-config.cfg running-config外部フラッシュ メモリ デバイスから実行コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。
ステップ 3 show running-config
例:switch# show running-config(任意) 実行コンフィギュレーションを表示します。
ステップ 4 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
ステップ 5 show startup-config
例:switch# show startup-config(任意) スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。
関連情報
外部フラッシュ メモリ デバイスからのスタートアップ コンフィギュレーションのコピー
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 dir {usb1: | usb2:}[directory/]
例:switch# dir usb1:(任意) 外部フラッシュ メモリ デバイス上のファイルを表示します。
ステップ 2 copy {usb1: | usb2:}[directory /]filename startup-config
例:switch# copy usb1:dsn-config.cfg startup-config外部フラッシュ メモリ デバイスからスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。 filename 引数では、大文字と小文字が区別されます。
ステップ 3 show startup-config
例:switch# show startup-config(任意) スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。
関連情報
内部ファイル システムへのコンフィギュレーション ファイルのコピー
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 copy running-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename
例:switch# copy running-config bootflash:sw1-run-config.bak実行コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。
filesystem、directory、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。
ステップ 2 copy startup-config [filesystem:][directory/] | [directory/]filename
例:switch# copy startup-config bootflash:sw1-start-config.bakスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを内部メモリにコピーします。
filesystem、directory、および filename の各引数では、大文字と小文字が区別されます。
関連情報
以前のコンフィギュレーションへのロールバック
手順メモリ破損などの障害が発生し、バックアップされたバージョンからコンフィギュレーションを復元することが必要になる場合があります。
(注)
copy running-config startup-config コマンドを実行するたびに、バイナリ ファイルが作成され、ASCII ファイルが更新されます。 有効なバイナリ コンフィギュレーション ファイルを使用すると、ブート全体の時間が大幅に短縮されます。 バイナリ ファイルはアップロードできませんが、その内容を使用して既存のスタートアップ コンフィギュレーションを上書きできます。 write erase コマンドを実行すると、バイナリ ファイルが消去されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 write erase
例:switch# write eraseスイッチの現在のコンフィギュレーションを削除します。
ステップ 2 reload
例:switch# reloadデバイスを再起動します。 デバイスを起動して実行できるように、nx-os イメージ ファイルを提供するように求められます。
ステップ 3 copy configuration-file running-configuration
例:switch# copy bootflash:start-config.bak running-configuration以前に保存されたコンフィギュレーション ファイルを実行コンフィギュレーションにコピーします。
(注) configuration-file ファイル名引数では、大文字と小文字が区別されます。
ステップ 4 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
存在しないモジュールのコンフィギュレーションの削除
手順シャーシから I/O モジュールを取り外す場合は、実行コンフィギュレーションからそのモジュールのコンフィギュレーションを削除することもできます。
(注)
シャーシの空のスロットに対するコンフィギュレーションのみを削除できます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 show hardware
例:switch# show hardware(任意) デバイスに取り付けられたハードウェアを表示します。
ステップ 2 purge module slot running-config
例:switch# purge module 3 running-config実行コンフィギュレーションから存在しないモジュールのコンフィギュレーションを削除します。
ステップ 3 copy running-config startup-config
例:switch# copy running-config startup-config(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。
コンフィギュレーションの削除
手順デバイス上のコンフィギュレーションを削除して、工場出荷時のデフォルト値に戻すことができます。
デバイス上の永続メモリに保存された次のコンフィギュレーション ファイルを削除できます。
write erase コマンドを使用すると、次のものを除くすべてのスタートアップ コンフィギュレーションが削除されます。
mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 コンフィギュレーションを削除するには、write erase boot コマンドを使用します。
(注)
write erase コマンドを入力した後、ブレークアウト コンフィギュレーションを適用するには、ASCII コンフィギュレーションを 2 回リロードする必要があります。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 write erase [boot | debug]
例:switch# write erase Warning: This command will erase the startup-configuration. Do you wish to proceed anyway? (y/n) [n] y永続メモリのコンフィギュレーションを削除します。 デフォルトのアクションにより、スタートアップ コンフィギュレーションが削除されます。
boot オプションを使用すると、mgmt0 インターフェイスのブート変数定義と IPv4 コンフィギュレーションが削除されます。
debug オプションを使用すると、デバッグ コンフィギュレーションが削除されます。
(注) 実行コンフィギュレーション ファイルは、このコマンドによって影響を受けません。
非アクティブなコンフィギュレーションのクリア
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 show running-config type inactive-if-config
例:# show running-config ipqos inactive-if-config(任意) 非アクティブなアクセス コントロール リスト(ACL)または Quality of Service(QoS)の設定を表示します。
type 引数の値は、aclmgr および ipqos です。
ステップ 2 clear inactive-config policy
例:# clear inactive-config qos clear qos inactive config Inactive if config for QoS manager is saved at/bootflash/qos_inactive_if_config.cfg for vdc default you can see the log file @ show inactive-if-config log非アクティブなコンフィギュレーションをクリアします。
policy 引数の値は、qos および acl です。
次に、値について説明します。
ステップ 3 show inactive-if-config log
例:# show inactive-if-config log(任意) 非アクティブなコンフィギュレーションをクリアするのに使用されたコマンドを表示します。
コンフィギュレーション ファイルを使用した作業例
コンフィギュレーション ファイルのコピー
次に、NVRAM の既存のコンフィギュレーションの内容を上書きする例を示します。
switch# copy nvram:snapshot-config nvram:startup-config Warning: this command is going to overwrite your current startup-config. Do you wish to continue? {y/n} [y] y次に、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをコピーする例を示します。
switch# copy system:running-config bootflash:my-configコンフィギュレーション ファイルのバックアップ
この例では、bootflash: ファイル システムにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy startup-config bootflash:my-configこの例では、TFTP サーバにスタートアップ コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy startup-config tftp://172.16.10.100/my-configこの例では、bootflash: ファイル システムに実行コンフィギュレーションをバックアップする方法を示します(ASCII ファイル)。
switch# copy running-config bootflash:my-config