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目次
この章では、Cisco NX-OS デバイス上で、基本的な管理作業を実行する手順を説明します。
この章は、次の内容で構成されています。
ここでは、基本的なデバイス管理の概要について説明します。
コマンド プロンプトに表示されるデバイスのホスト名を、デフォルト(switch)から別のストリングに変更できます。 デバイスに固有のホスト名を付けると、コマンドラインインターフェイス(CLI)プロンプトからそのデバイスを容易に特定できます。
Message-of-The-Day(MOTD)バナーは、デバイス上でユーザ ログイン プロンプトの前に表示されます。 このメッセージには、デバイスのユーザに対して表示する任意の情報を含めることができます。
デバイスを NTP クロック ソースなどの有効な外部の時間調整機構と同期させない場合は、デバイスの起動時にクロック タイムを手動で設定できます。 NTP の詳細については、を参照してください。
Nexus 7000 シャーシには、同期化する必要のある異なるタイプのクロックを搭載することができます。 これらのクロックは、さまざまなコンポーネント(スーパーバイザ、LC プロセッサ、またはラインカードなど)の一部で、それぞれ異なるプロトコルを使用している場合があります。
クロック マネージャには、これらの異なるクロックを同期する機能があります。
デバイスのタイム ゾーンと夏時間を設定できます。 これらの値により、クロックの時刻が協定世界時(UTC)からオフセットされます。 UTC は、国際原子時(TAI)をベースにしており、うるう秒を定期的に追加することで地球の自転の遅れを補償しています。 UTC は、以前はグリニッジ標準時(GMT)と呼ばれていました。
デバイス上のアクティブなユーザ セッションを表示できます。 また、ユーザ セッションにメッセージを送信することもできます。 ユーザ セッションとアカウントの管理の詳細については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Security Configuration Guide』を参照してください。
基本的なデバイス管理は、仮想デバイス コンテキスト(VDC)に対してローカルです。 VDC の詳細については、 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide』を参照してください。
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
基本的なデバイス管理にライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。 Cisco NX-OS のライセンス方式の詳細については、 Cisco NX-OS ライセンス ガイドを参照してください。 |
コマンド プロンプトに表示されるデバイスのホスト名を、デフォルト(switch)から別のストリングに変更できます。
ユーザがログインするときに端末でログイン プロンプトの後に MOTD が表示されるよう設定できます。 MOTD バナーには次の特徴があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | banner motd delimiting-character message delimiting-character 例: switch(config)# banner motd #Welcome to the Switch# switch(config)# |
MOTD バナーを設定します。 message テキストでは、delimiting-character を使用しないでください。
|
||
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 4 | show banner motd 例: switch# show banner motd |
(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。 |
||
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
UTC からデバイスのクロック時刻をオフセットするためにタイム ゾーンを設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | clock timezone zone-name offset-hours offset-minutes 例: switch(config)# clock timezone EST -5 0 |
タイム ゾーンを設定します。 zone-name 引数は、タイム ゾーンの略語(PST や EST など)である 3 文字のストリングです。 offset-hours 引数は、UTC からのオフセット値であり、有効な範囲は –23 ~ 23 時間です。 offset-minutes 引数の範囲は、0 ~ 59 分です。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show clock 例: switch# show clock |
(任意) 時間とタイム ゾーンを表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイスで夏時間を有効にする時期と、オフセット(分単位)を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | clock summer-time zone-name start-week start-day start-month start-time end-week end-day end-month end-time offset-minutes 例: switch(config)# clock summer-time PDT 1 Sunday March 02:00 1 Sunday November 02:00 60 |
夏時間を設定します。 zone-name 引数は、タイムゾーンの略語(PST、EST など)である 3 文字のストリングです。 start-day および end-day 引数の値は、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、Saturday、および Sunday です。 start-month および end-month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November、および December です。 start-time および end-time 引数の値は、hh:mm フォーマットです。 offset-minutes引数の範囲は、0 ~ 1440 分です。 |
ステップ 3 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show clock detail 例: switch(config)# show clock detail |
(任意) 設定された MOTD バナーを表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイスがリモートの時刻源にアクセスできない場合、クロックを手動で設定できます。
タイム ゾーンを設定します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clock set time day month year 例: switch# clock set 15:00:00 30 May 2008 Fri May 30 15:14:00 PDT 2008 |
デバイス クロックを設定します。 time 引数のフォーマットは hh:mm:ss です。 day 引数の範囲は 1 ~ 31 です。 month 引数の値は、January、February、March、April、May、June、July、August、September、October、November および December です。 year 引数の範囲は 2000 ~ 2030 です。 |
ステップ 2 | show clock 例: switch(config)# show clock |
(任意) 現在のクロック値を表示します。 |
Nexus 7000 シャーシに含まれるコンポーネントのクロックをすべて同期するように、クロック マネージャを設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | clock protocol protocol vdc vdc-num 例: #clock protocol ptp vdc 2 |
クロック マネージャを設定します。 protocol 引数の値は ptp、ntp、および none です。 次に、値について説明します。
vdc 引数の範囲は、1 ~ 8 です。 |
||||
ステップ 2 | show run clock_manager 例: #show run clock_manager |
(任意) クロック マネージャの設定を表示します。 |
デバイスにログインしたユーザの情報を表示したり、それらのユーザにメッセージを送信したりできます。
デバイス上のユーザ セッションに関する情報を表示できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show users 例: switch# show users |
ユーザ セッションを表示します。 |
デバイス CLI を使用して、現在アクティブなユーザにメッセージを送信できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show users 例: switch# show users |
(任意) アクティブなユーザ セッションを表示します。 |
ステップ 2 | send [session line] message-text 例: switch# send Reloading the device is 10 minutes! |
すべてのアクティブなユーザまたは特定のユーザにメッセージを送信します。 このメッセージは最大 80 文字の英数字で、大文字と小文字が区別されます。 |
次のコマンドの 1 つを使用して、POAP によるデバイスのブートストラップ後のコンフィギュレーションを確認します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config |
実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show startup-config |
スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
各コマンド出力のフィールドの詳細については、 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Command Reference』Cisco MDS 9000 Family Command Reference, Release 4.2(x)を参照してください。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
MOTD バナー テキスト |
User Access Verification |
クロック タイム ゾーン |
UTC |
Telnet サーバ |
ディセーブル |
基本的なデバイス管理に関する追加情報を示します。
関連項目 |
参照先 |
---|---|
ライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
コマンド リファレンス |
『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Command Reference』 |
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
デバイス管理 |
4.0(1) |
この機能が導入されました。 |