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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS デバイス上でトラフィック クラスのポリシングを設定する方法について説明します。ここでは、次の内容を説明します。
ポリシングとは、トラフィックの特定のクラスについて、そのデータ レートをモニタすることです。データ レートがユーザ設定値を超えると、ただちにパケットのマーキングまたはドロップが発生します。ポリシングではトラフィックがバッファリングされないため、伝搬遅延への影響はありません。トラフィックがデータ レートを超えた場合に、パケットをドロップするかパケット内の Quality of Service(QoS)フィールドをマーキングするかを、ユーザがシステムに指示します。
シングルレート、デュアルレート、およびカラー対応のポリサーを定義できます。
シングルレート ポリサーは、トラフィックの Committed Information Rate(CIR; 認定情報レート)をモニタします。デュアルレート ポリサーは、CIR と Peak Information Rate(PIR; 最大情報レート)の両方をモニタします。また、システムは、関連するバースト サイズもモニタします。指定したデータ レート パラメータに応じて、適合(グリーン)、超過(イエロー)、違反(レッド)の 3 つのカラー、つまり条件が、パケットごとにポリサーによって決定されます。
各条件について設定できるアクションは 1 つだけです。たとえば、最大 200 ミリ秒のバーストで、256,000 bps のデータ レートに適合するように、クラス内のトラフィックをポリシングするとします。この場合、システムは、このレートの範囲内のトラフィックに対して適合アクションを適用し、このレートを超えるトラフィックに対して違反アクションを適用します。
カラー対応ポリサーは、トラフィックが以前にカラーによってすでにマーキングされているものと見なします。次に、このタイプのポリサーが実行するアクションの中で、その情報が使用されます。
ポリサーの詳細については、 Request For Comments(RFC)2697 および RFC 2698 を参照してください。
QoS では、一致したトラフィック内のすべてのフローに対して、共有ポリサー内で指定された帯域幅上限が累積的に適用されます。共有ポリサーによって、同一のポリサーが複数のインターフェイスに同時に適用されます。
たとえば、VLAN 1 および VLAN 3 上のすべての Trivial File Transfer Protocol(TFTP)トラフィック フローについて 1 Mbps を許可するように共有ポリサーを設定した場合、デバイスでは、VLAN 1 および VLAN 3 上で結合されるすべてのフローについて、TFTP トラフィックが 1 Mbps に制限されます。
• 名前付き共有ポリサーを作成するには、 qos shared-policer コマンドを入力します。共有ポリサーを作成し、その共有ポリサーを使用するポリシーを作成して、そのポリシーを複数の入力ポートに付加した場合、デバイスでは、その付加先となっているすべての入力ポートからの一致するトラフィックがポリシングされます。
• 共有ポリサーはポリシング コマンドの中のポリシー マップ クラスで定義します。名前付き共有ポリサーを複数の入力ポートに付加した場合、デバイスでは、その付加先となっているすべての入力ポートからの一致するトラフィックがポリシングされます。
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QoS 機能にライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能は、Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされて提供されます。追加料金は発生しません。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『 Cisco NX-OS Licensing Guide 』を参照してください。 |
ただし、Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)の使用には Advanced Services ライセンスが必要です。
• 「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」に精通している。
• 正しい VDC 内にいる。VDC とは、システム リソースのセットを論理的に表現したものです。 switchto vdc コマンドでは VDC 番号を使用できます。
ポリシングに関する注意事項および制約事項は、次のとおりです。
• ポリシングはモジュールごとに独立して実行されます。このことは、複数のモジュールにわたって分散しているトラフィックに適用される QoS 機能に影響を与える可能性があります。このような QoS 機能の例を次に示します。
– ポート チャネル インターフェイスに適用されるポリサー。
– レイヤ 3 インターフェイスに適用される入力ポリサー。デバイスでは、入力モジュール上の入力インターフェイス側で出力ポリシングの決定が実行されます。
• 入力と出力のどちらの方向についても、すべてのポリサーで同じモードを使用する必要があります。たとえば、クラスに対してカラー対応モードが必要な場合、そのポリシー内で同じ方向のすべてのクラスをカラー対応モードにする必要があります。
シングルレートまたはデュアルレートのポリサーを設定できます。
• 「1 レートおよび 2 レート、2 カラーおよび 3 カラーのポリシングの設定」
デバイスによって作成されるポリサーのタイプは、 表 6-1 に示す polic e コマンドの引数の組み合わせに基づきます。
(注) 1 レート 3 カラーのポリシングを設定する場合は、pir と cir とでまったく同じ値を指定する必要があります。
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認定情報レート(つまり、望ましい帯域幅)を、ビット レート、またはリンク レートの割合として指定します。 cir は必須ですが、引数そのものは省略可能です。値の範囲は 1 ~ 80000000000 です。数値的に意味のあるポリシング値の範囲は 8000 ~ 80 Gbps です。 |
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cir を超過できる量を、ビット レート、または cir 時の時間量として指定します。デフォルトは、設定されたレートで 200 ミリ秒のトラフィックです。デフォルトのデータ レートの単位はバイトであり、ギガビット/秒(Gbps)のレートはこのパラメータではサポートされていません。 |
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最大情報レートを、PIR ビット レート、またはリンク レートの割合として指定します。デフォルトはありません。値の範囲は 1 ~ 80000000000 です。数値的に意味のあるポリシング値の範囲は 8000 ~ 80 Gbps です。割合値の範囲は 1 ~ 100% です。 |
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pir を超過できる量を、ビット レート、または pir 時の時間量として指定します。 bc 値を指定しない場合のデフォルトは、設定されたレートで 200 ミリ秒のトラフィックです。デフォルトのデータ レートの単位はバイトであり、ギガビット/秒(Gbps)のレートはこのパラメータではサポートされていません。 の値は、デバイスによってこの引数が表示される前に指定する必要があります。 |
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トラフィックのデータ レートが制限内に収まっている場合に実行される単一のアクション。基本的なアクションは、transmit(送信)、または 表 6-4 に示すいずれかの set コマンドです。デフォルトは transmit です。 |
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トラフィックのデータ レートが超過した場合に実行される単一のアクション。基本的なアクションは、drop またはマークダウンです。デフォルトは drop です。 |
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トラフィックのデータ レートが設定済みのレート値に違反した場合に実行される単一のアクション。基本的なアクションは、drop またはマークダウンです。デフォルトは drop です。 |
(注) カラー対応の police コマンドの引数については、「カラー対応ポリシングの設定」を参照してください。
表 6-1 に示した引数はすべて省略可能ですが、 cir の値は必ず指定する必要があります。ここでは、 cir はその値の内容を示しており、必ずしもキーワードそのものを示しているわけではありません。 表 6-2 に、これらの引数の組み合わせと、その結果得られるポリサーのタイプおよびアクションを示します。
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に同一の値を指定する必要があります。 | ||
表 6-3 および 表 6-4 に、指定できるポリサー アクションを示します。
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パケットをドロップします。このアクションは、パケットがパラメータを超過した場合またはパラメータに違反した場合にだけ使用できます。 |
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テーブル マップから指定したフィールドを設定して、パケットを送信します。システム定義またはデフォルトのテーブル マップの詳細については、「マーキングの設定」を参照してください。このアクションは、パケットがパラメータを超過した場合(cir-markdown-map を使用)またはパラメータに違反した場合(pir-markdown-map を使用)にだけ、使用できます。 |
(注) ポリサーは、指定したパラメータに対して超過または違反となっているパケットだけをドロップまたはマークダウンできます。パケットのマークダウンについては、「マーキングの設定」を参照してください。
表 6-5 に、 police コマンドで使用されるデータ レートを示します。
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表 6-6 に、 police コマンドで使用されるバースト サイズを示します。
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1 レート 3 カラーのポリシングを設定する場合は、 pir と cir とでまったく同じ値を指定する必要があります。
2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { qos-policy-map-name | qos-dynamic }
3. class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default} [ insert-before before-class-map-name ]
4. police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed-burst-rate [ link-speed ]] [ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] { conform { transmit | set-prec-transmit | set-dscp-transmit | set-cos-transmit | set-qos-transmit | set-discard-class-transmit } [ exceed { drop | set dscp dscp table { cir-markdown-map }} [ violate { drop | set dscp dscp table { pir-markdown-map }}]]}
7. show policy-map [ type qos ] [ policy-map-name | qos-dynamic ]
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policy-map [ type qos ] [ match-first ] [ qos-policy-map-name | qos-dynamic ] |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
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class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default } [ insert-before before-class-map-name ] |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。 |
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police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed- burst-rate [ link-speed ]][ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] [ conform { transmit | set-prec-transmit | set-dscp-transmit | set-cos-transmit | set-qos-transmit | set-discard-class-transmit } [ exceed { drop | set dscp dscp table { cir-markdown-map }} [ violate { drop | set dscp dscp table { pir-markdown-map }}]]} switch(config-pmap-c-qos)# police cir 256000 conform transmit violate set dscp dscp table pir-markdown-map switch(config-pmap-c-qos)# police cir 256000 pir 256000 conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop |
cir をビット数で、またはリンク レートの割合としてポリシングします。データ レート ≤ cir の場合は、 conform アクションが実行されます。 be および pir を指定しない場合は、他のすべてのトラフィックで violate アクションが実行されます。 be または violate を指定した場合は、データ レート ≤ pir ならば exceed アクションが実行され、それ以外ならば violate アクションが実行されます。アクションについては 表 6-3 および 表 6-4 を参照してください。データ レートとリンク速度については 表 6-5 および 表 6-6 を参照してください。 1 番目の例は 1 レート 2 カラーのポリサーで、データ レートが 256,000 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒以内の場合は送信し、データ レートが超過している場合は IP precedence を 6 にマーキングします。 2 番目の例は 1 レート 3 カラーのポリサーで、データ レートが 256,000 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒以内の場合は送信し、256,000 bps 時のトラフィックで 300 ミリ秒以内の場合は DSCP を 6 にマーキングし、それ以外の場合はパケットをドロップします。 に同一の値を指定する必要があります。 |
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show policy-map [ type qos ] [ policy-map-name | qos-dynamic ] |
(任意)設定済みのすべてのタイプ qos のポリシー マップ、または選択したタイプ qos のポリシー マップについて情報を表示します。 |
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policy1 ポリシー マップ設定を表示するには、次のように show policy-map コマンドを使用します。
カラー対応ポリシングでは、トラフィック クラス内の QoS DSCP フィールドが、ユーザがポリサーで使用できる値によって以前にマーキングされているものと見なされます。この機能により、ネットワーク内のあるノードでトラフィックをマーキングしたあと、後続のノードでそのマーキングに基づいてアクションを実行できるようになります。
(注) police コマンドについては、「1 レートおよび 2 レート、2 カラーおよび 3 カラーのポリシングの設定」を参照してください。
police コマンドの 4 つのクラス マップ conform-color または exceed-color のうち 1 つまたは複数を使用して、カラー対応ポリシングを実行できます。これらのキーワードでは、パケットの分類に使用されるクラス マップ名が必要です。ユーザがクラス マップ内で指定した一致基準に基づいて、トラフィックはこれら 2 つのクラスのいずれかに分類されるか、一致がない場合は class-default に分類されます。次に、ポリサーによって次のアクションが実行されます。
• conform-color クラスに属するパケットは、 police コマンドの cir および pir 引数を使用してポリシングされます。
• exceed-color クラスに属するパケットは、 police コマンドの pir 引数に対してだけポリシングされます。 pir を指定しない場合は、 cir の値が使用されます。
• conform-color クラスにも exceed-color クラスにも一致しなかったために最終的に class-default に分類されたパケットには、ただちに違反アクションが実行されます。
(注) RFC 2697 および RFC 2698 の規定により、すべてのパケットに必ずカラーを割り当てなければならないため、class-default 以外のカラーを違反アクションに割り当てることはできません。
カラー対応ポリシングの DSCP 値に、指定した値を設定できます。 表 6-7 に、有効な DSCP 値の一覧を示します。
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カラー対応ポリシングを適用すると、デバイス内のすべての一致するパケットが、カラー対応ポリサーの指定に従ってポリシングされます。
ステップ 1 クラス マップを作成します。クラス マップの設定の詳細については、「分類の設定」を参照してください。
ステップ 2 ポリシー マップを作成します。ポリシー マップについては、この章および「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。
ステップ 3 ここで説明する方法を使用して、カラー対応クラス マップを設定します。
ステップ 4 サービス ポリシーをインターフェイスに適用します。インターフェイスへのポリシーの付加の詳細については、「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。
(注) 共有ポリサーで指定したレートは、サービス ポリシーを適用したインターフェイスの数だけ共有されます。共有ポリサーで指定するような独自の専用レートを各インターフェイスが指定することはありません。
2. class-map { conform-color-in | conform-color-out | exceed-color-in | exceed-color-out }
4. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { qos-policy-map-name | qos-dynamic }
5. class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default} [ insert-before before-class-map-name ]
6. police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed-burst-rate [ link-speed ]] [ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] { conform { transmit | set-prec-transmit | set-dscp-transmit | set-cos-transmit | set-qos-transmit | set-discard-class-transmit } [ exceed { drop | set dscp dscp table { cir-markdown-map }} [ violate { drop | set dscp dscp table { pir-markdown-map }}]]}
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class-map { conform-color-in | conform-color-out | exceed-color-in | exceed-color-out } |
カラー対応クラス マップにアクセスし、カラー マップ モードを開始します。このコマンドを入力すると、次のメッセージが返されます。 「 |
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カラー対応ポリサーに対して照合する DSCP 値を指定します。有効な値の一覧については 表 6-7 を参照してください。 |
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policy-map [ type qos ] [ match-first ] [ qos-policy-map-name | qos-dynamic ] |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
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class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default } [ insert-before before-class-map-name ] |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。 |
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police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed- burst-rate [ link-speed ][ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ] [ conform { transmit | set-prec-transmit | set-dscp-transmit | set-cos-transmit | set-qos-transmit | set-discard-class-transmit } [ exceed { drop | set dscp dscp table { cir-markdown-map }} [ violate { drop | set dscp dscp table { pir-markdown-map }}]]] switch(config-pmap-c-qos)# police cir 256000 be 300 ms conform-class my_conform_class_map exceed-class my_exceed_class_map conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop switch(config-pmap-c-qos)# police cir 256000 pir 512000 conform-class my_conform_class_map exceed-class my_exceed_class_map conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop |
cir をビット数で、またはリンク レートの割合としてポリシングします。データ レート ≤ cir の場合は、 conform アクションが実行されます。 be および pir を指定しない場合は、他のすべてのトラフィックで violate アクションが実行されます。 be または violate を指定した場合は、データ レート ≤ pir ならば exceed アクションが実行され、それ以外ならば violate アクションが実行されます。アクションについては 表 6-3 および 表 6-4 を参照してください。データ レートとリンク速度については 表 6-5 および 表 6-6 を参照してください。 1 番目の例は 1 レート 3 カラーのカラー対応ポリサーで、conform-class のデータ レートが 256,000 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒以内の場合は送信し、exceed-class のデータ レートが 256,000 bps 時のトラフィックで 300 ミリ秒以内の場合は DSCP を 6 にマーキングし、それ以外の場合はパケットをドロップします。 2 番目の例は 2 レート 3 カラーのカラー対応ポリサーで、データ レートが 256,000 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒以内の場合は送信し、512 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒を超える場合は CoS を 5 にマーキングし、それ以外の場合はパケットをドロップします。 |
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show policy-map [ type qos ] [ policy-map-name | qos-dynamic ] |
(任意)設定済みのすべてのタイプ qos のポリシー マップ、または選択したタイプ qos のポリシー マップについて情報を表示します。 |
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次に、policy1 ポリシー マップ設定の表示方法例を示します。
QoS ポリシー マップをインターフェイスに付加することにより、その QoS ポリシー マップ内のポリシング命令を入力または出力パケットに適用できます。入力または出力を選択するには、 service-policy コマンドで input または output キーワードのいずれかを指定します。インターフェイスに対する QoS ポリシー アクションの付加および消去については、「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。
マークダウン ポリシングとは、ポリシングされたデータ レートに対してトラフィックが超過または違反している場合にパケット内の QoS フィールドを設定することです。マークダウン ポリシングを設定するには、 表 6-3 および 表 6-4 に示すポリシング アクションに対する set コマンドを使用します。
2. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { qos-policy-map-name | qos-dynamic }
3. class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default} [ insert-before before-class-map-name ]
4. police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed-burst-rate [ link-speed ]] [ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] { conform conform-action [ exceed { drop | set dscp dscp table cir-markdown-map } [ violate { drop | set dscp dscp table pir-markdown-map }]]}}
7. show policy-map [ type qos ] [ policy-map-name | qos-dynamic ]
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policy-map [ type qos ] [ match-first ] [qos-policy-map-name | qos-dynamic ] |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
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class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default } [ insert-before before-class-map-name ] |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。 |
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police [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir- link-percent } [[ bc | burst ] burst-rate [ link-speed ]] [[ be | peak-burst ] peak-burst-rate [ link-speed ]] [ conform conform-action [ exceed set dscp dscp table cir-markdown-map [ violate drop set dscp dscp table pir-markdown-map ]]} switch(config-pmap-c-qos)# police cir 256000 be 300 ms conform transmit exceed set dscp dscp table cir-markdown-map violate drop |
cir をビット数で、またはリンク レートの割合としてポリシングします。データ レート ≤ cir の場合は、 conform アクションが実行されます。 be および pir を指定しない場合は、他のすべてのトラフィックで violate アクションが実行されます。 be または violate を指定した場合は、データ レート ≤ pir ならば exceed アクションが実行され、それ以外ならば violate アクションが実行されます。アクションについては 表 6-3 および 表 6-4 を参照してください。データ レートとリンク速度については 表 6-5 および 表 6-6 を参照してください。 この例は 1 レート 3 カラーのポリサーで、データ レートが 256000 bps 時のトラフィックで 200 ミリ秒以内の場合は送信し、256000 bps 時のトラフィックで 300 ミリ秒以内の場合はシステム定義のテーブル マップを使用して DSCP をマークダウンし、それ以外の場合はパケットをドロップします。 |
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show policy-map [ type qos ] [ policy-map-name | qos-dynamic ] |
(任意)設定済みのすべてのタイプ qos のポリシー マップ、または選択したタイプ qos のポリシー マップについて情報を表示します。 |
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policy1 ポリシー マップ設定を表示するには、次のように show policy-map コマンドを使用します。
共有ポリサー機能を使用すると、同じポリシング パラメータを複数のインターフェイスに同時に適用できます。共有ポリサーを作成するには、ポリサーに名前を割り当て、指定したインターフェイスに付加したポリシー マップにそのポリサーを適用します。シスコの他のマニュアルでは、共有ポリサーは名前付き集約ポリサーとも呼ばれています。
(注) 共有ポリサーを設定したあと、「1 レートおよび 2 レート、2 カラーおよび 3 カラーのポリシングの設定」、「カラー対応ポリシングの設定」、「入力および出力ポリシングの設定」、および「マークダウン ポリシングの設定」で説明しているように、共有ポリサー名を使用して任意のタイプの共有ポリシングを設定できます。
ステップ 1 ここで説明する方法を使用して、共有ポリサーを設定します。
ステップ 2 クラス マップを作成します。クラス マップの設定の詳細については、「分類の設定」を参照してください。
ステップ 3 ポリシー マップを作成します。ポリシー マップについては、この章および「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。
ステップ 4 ここで説明する方法を使用して、ポリシー マップから共有ポリサーを参照します。
ステップ 5 サービス ポリシーをインターフェイスに適用します。インターフェイスへのポリシーの付加の詳細については、「モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)の使用」を参照してください。
(注) 共有ポリサーで指定したレートは、サービス ポリシーを適用したインターフェイスの数だけ共有されます。共有ポリサーで指定するような独自の専用レートを各インターフェイスが指定することはありません。
2. qos shared-policer [ type qos ] shared-policer-name [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed-burst-rate [ link-speed ]] [ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] {{ conform conform-action [ exceed { drop | set dscp dscp table cir-markdown-map } [ violate { drop | set dscp dscp table pir-markdown-map }]]}
3. policy-map [ type qos ] [ match-first ] { qos-policy-map-name | qos-dynamic }
4. class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default} [ insert-before before-class-map-name ]
5. police aggregate shared-policer-name
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qos shared-policer [ type qos ] shared-policer-name [ cir ] { committed-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ bc committed- burst-rate [ link-speed ]][ pir ] { peak-rate [ data-rate ] | percent cir-link-percent } [ be peak-burst-rate [ link-speed ]] [ conform conform-action [ exceed { drop | set dscp dscp table cir-markdown-map [ violate set dscp dscp table pir-markdown-map }]]} |
共有ポリサーを作成するか、共有ポリサーにアクセスします。共有ポリサー名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。共有ポリサー名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 cir をビット数で、またはリンク レートの割合としてポリシングします。データ レート ≤ cir の場合は、 conform アクションが実行されます。 be および pir を指定しない場合は、他のすべてのトラフィックで violate アクションが実行されます。 be または violate を指定した場合は、データ レート ≤ pir ならば exceed アクションが実行され、それ以外ならば violate アクションが実行されます。アクションについては 表 6-3 および 表 6-4 を参照してください。データ レートとリンク速度については 表 6-5 および 表 6-6 を参照してください。 |
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policy-map [ type qos ] [ match-first ] [ qos-policy-map-name | qos-dynamic ] |
policy-map-name という名前のポリシー マップを作成するか、そのポリシー マップにアクセスし、ポリシー マップ モードを開始します。ポリシー マップ名には、アルファベット、ハイフン、またはアンダースコア文字を含めることができます。ポリシー マップ名は大文字と小文字が区別され、最大 40 文字まで設定できます。 |
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class [ type qos ] { class-map-name | qos-dynamic | class-default } [ insert-before before-class-map-name ] |
class-map-name への参照を作成し、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 insert-before を使用して事前挿入するクラスを指定しない限り、ポリシー マップの末尾にクラスが追加されます。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、 class-default キーワードを使用します。 |
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police aggregate shared-policer-name |
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test1 共有ポリサー設定を表示するには、次のように show qos shared-policer コマンドを使用します。
ポリシングの設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。
次に、1 レート、2 カラーのポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
次に、DSCP マークダウンを使用して 1 レート、2 カラーのポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
次に、1 レート、3 カラーのポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
次に、2 レート、3 カラーのポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
次に、指定の DSCP 値のカラー対応ポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
次に、共有ポリサーにポリシングを設定する方法の例を示します。
表 6-8 に、この機能のリリース履歴を示します。
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