SPAN の概要
SPAN は、外付けアナライザが接続された宛先ポートに SPAN セッション トラフィックを送ることで、送信元ポート間のすべてのトラフィックを分析します。
ローカル デバイス上で、SPAN セッションでモニタする送信元と宛先を定義できます。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「SPAN 送信元」
• 「SPAN 宛先」
• 「SPAN セッション」
• 「仮想 SPAN セッション」
• 「マルチ SPAN セッション」
• 「ハイ アベイラビリティ」
• 「仮想化サポート」
SPAN 送信元
トラフィックをモニタできるインターフェイスを SPAN 送信元と呼びます。送信元では、モニタするトラフィックを指定し、さらに入力、出力、または両方向のトラフィックをコピーするかどうかを指定します。SPAN 送信元には次のものが含まれます。
• イーサネット ポート
• VLAN:VLAN が SPAN 送信元として指定されている場合、VLAN でサポートされているすべてのインターフェイスが SPAN 送信元となります。
• リモート SPAN(RSPAN)VLAN
• コントロール プレーン CPU の帯域内インターフェイス:帯域内インターフェイスをモニタできるのは、デフォルト VDC からに限定されます。すべての VDC からの帯域内トラフィックがモニタされます。
(注) 1 つの SPAN セッションに、上述の送信元を組み合わせて使用できます。
送信元ポートの特性
SPAN 送信元ポートには、次の特性があります。
• 送信元ポートとして設定されたポートを宛先ポートとしても設定することはできません。
• RSPAN VLAN は、SPAN 送信元としてのみ使用できます。
• スーパーバイザ帯域内インターフェイスを SPAN 送信元として使用する場合、次のパケットがモニタされます。
– スーパーバイザ ハードウェアに着信するすべてのパケット(入力)
– スーパーバイザ ハードウェアによって生成されるすべてのパケット(出力)
SPAN 宛先
SPAN 宛先とは、送信元ポートをモニタするインターフェイスを指します。宛先ポートは SPAN 送信元からコピーされたトラフィックを受信します。
宛先ポートの特性
SPAN 宛先元ポートには、次の特性があります。
• SPAN セッションの宛先には、アクセス モードまたはトランク モードのイーサネット ポートまたはポートチャネル インターフェイスが含まれます。
• 宛先ポートとして設定されたポートを送信元ポートとしても設定することはできません。
• 宛先ポートは、一度に 1 つの SPAN セッションだけで設定できます。
• 宛先ポートはスパニング ツリー インスタンスに関与しません。SPAN 出力には Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)hello パケットが含まれます。
• RSPAN VLAN は、SPAN 宛先として使用できません。
• Intrusion Detection System(IDS; 侵入検知システム)のサポートとして、パケットを挿入して特定の TCP パケット ストリームを中断するように SPAN 宛先を設定できます。
• 転送エンジンが IDS の MAC アドレスを学習できるように SPAN 宛先を設定できます。
SPAN セッション
最大 18 の SPAN セッションを作成し、送信元と宛先を指定できます。
(注) 同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけです。
図 15-1 に、SPAN の設定を示します。3 つのイーサネット ポート上のパケットが宛先ポート イーサネット 2/5 にコピーされます。コピーされるのは、指定した方向のトラフィックだけです。
図 15-1 SPAN の設定
仮想 SPAN セッション
仮想 SPAN セッションを作成すると、複数の VLAN 送信元をモニタし、複数の宛先ポートでの送信に関係する VLAN だけを選択できます。たとえば、トランク ポートで SPAN を設定し、さまざまな宛先ポートでさまざまな VLAN からのトラフィックをモニタできます。
図 15-2 に、仮想 SPAN の設定を示します。仮想 SPAN セッションでは、3 つの VLAN から指定した 3 つの宛先ポートへトラフィックがコピーされます。各宛先ポートで許可する VLAN を選択することによって、そのポートでデバイスが送信するトラフィックを制限できます。図 15-2 では、デバイスは各宛先ポートで 1 つの VLAN からのパケットを送信します。
(注) 仮想 SPAN セッションでは、パケットが宛先で必要かどうかに関係なく、すべての送信元パケットがすべての宛先にコピーされます。VLAN トラフィックのフィルタリングは、出力側の宛先ポート レベルで行われます。
図 15-2 仮想 SPAN の設定
仮想 SPAN セッションの設定については、「仮想 SPAN セッションの設定」を参照してください。
マルチ SPAN セッション
最大 18 の SPAN セッションを定義できますが、同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけです。未使用の SPAN セッションをシャットダウンできます。
SPAN セッションのシャットダウンについては、「SPAN セッションのシャットダウンまたは再開」を参照してください。
ハイ アベイラビリティ
SPAN 機能はステートレス リスタートおよびステートフル リスタートをサポートします。リブート後またはスーパーバイザ スイッチオーバー後に、実行コンフィギュレーションが適用されます。
ハイ アベイラビリティの詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS High Availability and Redundancy Guide, Release 5.x 』を参照してください。
仮想化サポート
Virtual Device Context(VDC; 仮想デバイス コンテキスト)は、一連のシステム リソースに対応する論理表現です。SPAN が適用されるのは、コマンドが入力された VDC だけです。
(注) 帯域内インターフェイスをモニタできるのは、デフォルトの VDC からだけです。すべての VDC からの帯域内トラフィックがモニタされます。
VDCの設定については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide, Release 5.x 』を参照してください。
注意事項および制約事項
SPAN に関する設定時の注意事項および制約事項は、次のとおりです。
• 表 15-1 に SPAN セッションの上限をまとめます。
表 15-1 SPAN セッションの上限
|
|
設定済みの SPAN セッション |
18 |
同時に実行される SPAN セッション |
2 |
セッションごとの送信元インターフェイス |
128 |
セッションごとの送信元 VLANS |
32 |
セッションごとの宛先インターフェイス |
32 |
• 宛先ポートは、一度に 1 つの SPAN セッションだけで設定できます。
• 1 つのポートを送信元ポートと宛先ポートの両方に設定することはできません。
• 1 つの SPAN セッションに、次の送信元を組み合わせて使用できます。
– サブインターフェイスではないイーサネット ポート。
– VLAN。ポート チャネル サブインターフェイスに割り当て可能です。
– コントロール プレーン CPU への帯域内インターフェイス。
• 宛先ポートはスパニング ツリー インスタンスに関与しません。SPAN 出力には Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)hello パケットが含まれます。
• SPAN セッションに、送信方向または送信および受信方向でモニタされている送信元ポートが含まれている場合、パケットが実際にはその送信元ポートで送信されなくても、これらのポートを受け取るパケットが SPAN の宛先ポートに複製される可能性があります。送信元ポートでこの動作が生じる例の一部を示します。
– フラッディングから生じたトラフィック
– ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィック
• 入力と出力の両方が設定されている VLAN SPAN セッションでは、パケットが同じ VLAN 上でスイッチングされる場合に、宛先ポートから 2 つのパケット(入力側から 1 つ、出力側から 1 つ)が転送されます。
• VLAN SPAN がモニタするのは、VLAN のレイヤ 2 ポートを出入りするトラフィックだけです。
• 帯域内インターフェイスをモニタできるのは、デフォルトの VDC からだけです。すべての VDC からの帯域内トラフィックがモニタされます。
• RSPAN VLAN を設定できるのは、SPAN セッションの送信元として使用する場合に限られます。
• SPAN セッションを設定できるのはローカル デバイス上だけです。
• 経路選択済みのインターフェイスをモニタするよう SPAN セッションを設定すると、セッションが両方向に設定されている場合でも、受信されたトラフィックだけがキャプチャされます。この制限は、レイヤ 2 インターフェイス(およびレイヤ 3 インターフェイスとしての VLAN インターフェイス)に入り、モニタ セッションの送信元である、経路選択済みの(物理レイヤ 3)インターフェイスから出るトラフィックだけを対象としています。トラフィックが、経路選択済みの(物理レイヤ 3)インターフェイスに入り、モニタ セッションの送信元である、別の経路選択済みの(物理レイヤ 3)インターフェイスから出ると、モニタ セッションの宛先ポートは、両方向のトラフィックをキャプチャします。経路選択済みのポートに入るトラフィックが、スイッチ上の IP アドレス(VLAN インターフェイス)に宛先指定されている場合、SPAN セッションは両方向のトラフィックをキャプチャします。
SPAN の設定
ここでは、次の内容について説明します。
• 「SPAN セッションの設定」
• 「仮想 SPAN セッションの設定」
• 「RSPAN VLAN の設定」
• 「SPAN セッションのシャットダウンまたは再開」
(注) この機能の Cisco NX-OS コマンドは、Cisco IOS のコマンドと異なる場合があります。
SPAN セッションの設定
SPAN セッションを設定できるのはローカル デバイス上だけです。デフォルトでは、SPAN セッションはシャット ステートで作成されます。
送信元にはイーサネット ポート、ポート チャネル、スーパーバイザ帯域内インターフェイス、VLAN、および RSPAN VLAN を指定できます。SPAN 送信元ではプライベート VLAN(プライマリ、分離、およびコミュニティ)を指定できます。
1 つの SPAN セッションに、イーサネット ポート、VLAN、コントロール プレーンへの帯域内インターフェイスを組み合わせた送信元を使用できます。イーサネット ポートのサブインターフェイスを、SPAN セッションの送信元として指定することはできません。
(注) モニタ セッションで、レイヤ 3 ポートチャネル サブインターフェイスを SPAN 送信元として使用するには、フィルタ VLAN としてサブインターフェイスに IEEE 802.1Q VLAN カプセル化を設定するときに入力した vlan ID を指定する必要があります。メイン インターフェイスと SPAN VLAN フィルタを使用して、サブインターフェイス上の 802.1Q VLAN をフィルタする場合、SPAN には、SPAN の宛先ポート上のすべてのサブインターフェイスに対するトラフィックが示されます。
SPAN 送信元としてスーパーバイザ帯域内インターフェイスを指定すると、デバイスはスーパーバイザ ハードウェアに到達したすべてのパケット(入力)およびスーパーバイザ ハードウェアによって生成されたすべてのパケット(出力)をモニタします。
宛先ポートには、アクセス モードまたはトランク モードのイーサネット ポートまたはポートチャネルを指定できます。すべての宛先ポートでモニタ モードをイネーブルにする必要があります。
操作の前に
正しい VDC を使用していることを確認します。VDC を切り替えるには、 switchto vdc コマンドを使用します。
アクセス モードまたはトランク モードで宛先ポートが設定されている必要があります。詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide, Release 5.x 』を参照してください。
手順の概要
1. config t
2. interface ethernet slot / port [ -port ]
3. switchport
4. switchport mode [access | trunk | private-vlan]
5. switchport monitor [ingress [learning]]
6. ステップ 2 および 3 を繰り返して、追加の SPAN 宛先でモニタリングを設定します。
7. no monitor session session-number
8. monitor session session-number
9. description description
10. source { interface type | vlan { number | range } [ rx | tx | both ]
11. ステップ 8 を繰り返して、すべての SPAN 送信元を設定します。
12. filter vlan { number | range }
13. ステップ 10 を繰り返して、すべての送信元 VLAN のフィルタリングを設定します。
14. destination interface type { number | range }
15. ステップ 12 を繰り返して、すべての SPAN 宛先ポートを設定します。
16. no shut
17. show monitor session { all | session-number | range session-range } [ brief ]
18. copy running-config startup-config
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface ethernet slot / port [- port ] 例: switch(config)# interface ethernet 2/5 switch(config-if)# |
選択したスロットおよびポートまたはポート範囲で、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switchport 例: switch(config-if)# switchport switch(config-if)# |
選択したスロットおよびポートまたはポート範囲でスイッチポート パラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
switchport mode [access | trunk | private-vlan] 例: switch(config-if)# switchport mode trunk switch(config-if)# |
選択したスロットおよびポートまたはポート範囲でスイッチポート モードを設定します。 • access • trunk • private-vlan |
ステップ 5 |
switchport monitor [ingress [learning]] 例: switch(config-if)# switchport monitor |
SPAN 宛先としてスイッチポート インターフェイスを設定します。 • ingress SPAN 宛先ポートで、IDS を使用するネットワークなどで特定の TCP パケット ストリームを中断するパケットを挿入できるようにします。 • ingress learning SPAN 宛先ポートで、パケットを挿入して IDS アドレスなどの MAC アドレスを学習できるようにします。 |
ステップ 6 |
(任意)ステップ 2 および 3 を繰り返して、追加の SPAN 宛先でモニタリングを設定します。 |
-- |
ステップ 7 |
no monitor session session-number 例: switch(config)# no monitor session 3 |
指定した SPAN セッションのコンフィギュレーションを消去します。新しいセッション コンフィギュレーションは、既存のセッション コンフィギュレーションに追加されます。 |
ステップ 8 |
monitor session session-number 例: switch(config)# monitor session 3 switch(config-monitor)# |
モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。新しいセッション コンフィギュレーションは、既存のセッション コンフィギュレーションに追加されます。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。 |
ステップ 9 |
description description 例: switch(config-monitor)# description my_span_session_3 |
セッションの説明を設定します。デフォルトでは、説明は定義されません。説明には最大 32 の英数字を使用できます。 |
ステップ 10 |
source { interface type | vlan {1-3967,4048-4093}} [ rx | tx | both ] 例 1: switch(config-monitor)# source interface ethernet 2/1-3, ethernet 3/1 rx 例 2: switch(config-monitor)# source interface port-channel 2 例 3: switch(config-monitor)# source interface sup-eth 0 both 例 4: switch(config-monitor)# source vlan 3, 6-8 tx |
送信元およびパケットをコピーするトラフィックの方向を設定します。イーサネット ポート範囲、ポート チャネル、帯域内インターフェイス、または VLAN 範囲を入力できます。 送信元は 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。最大 128 のインターフェイスを指定できます。VLAN の範囲は 1 ~ 3967 または 4048 ~ 4093 です。 コピーするトラフィックの方向は、受信(rx)、送信(tx)、または両方(both)を設定できます。方向のデフォルトは both です。 (注) 帯域内インターフェイスをモニタできるのは、デフォルトの VDC からだけです。すべての VDC からの帯域内トラフィックがモニタされます。 |
ステップ 11 |
(任意)ステップ 8 を繰り返して、すべての SPAN 送信元を設定します。 |
-- |
ステップ 12 |
filter vlan { number | range } 例: switch(config-monitor)# filter vlan 3-5, 7 |
設定された送信元から選択する VLAN を設定します。VLAN は 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。VLAN の範囲は 1 ~ 3967 または 4048 ~ 4093 です。 |
ステップ 13 |
(任意)ステップ 10 を繰り返して、すべての送信元 VLAN のフィルタリングを設定します。 |
-- |
ステップ 14 |
destination interface type { number | range } 例: switch(config-monitor)# destination interface ethernet 2/5, ethernet 3/7 |
コピーする送信元パケットの宛先を設定します。宛先は 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。最大 128 のインターフェイスを指定できます。 (注) SPAN 宛先ポートは、アクセス ポートまたはトランク ポートのどちらかにする必要があります。 |
ステップ 15 |
(任意)ステップ 12 を繰り返して、すべての SPAN 宛先ポートを設定します。 |
-- |
ステップ 16 |
no shut 例: switch(config-monitor)# no shut |
SPAN セッションをイネーブルにします。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。 (注) 同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけです。 |
ステップ 17 |
show monitor session { all | session-number | range session-range } [ brief ] 例: switch(config-monitor)# show monitor session 3 |
(任意)SPAN コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 18 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-monitor)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
仮想 SPAN セッションの設定
仮想 SPAN セッションを設定すると、送信元ポート、VLAN、および RSPAN VLAN からローカル デバイス上の宛先ポートへのパケットをコピーできます。デフォルトでは、SPAN セッションはシャット ステートで作成されます。
送信元には、ポート、VLAN または RSPAN VLAN を指定できます。
宛先ポートにはイーサネット ポートを指定できます。各宛先ポートで許可する VLAN を選択することによって、そのポートでデバイスが送信するトラフィックを制限できます。
操作の前に
正しい VDC を使用していることを確認します(または switchto vdc コマンドを使用します)。
トランク モードで宛先ポートが設定されています。詳細については、『 Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide, Release 5.x 』を参照してください。
switchport monitor コマンドを使用して、SPAN セッションをモニタする宛先ポートが設定されています。
手順の概要
1. config t
2. no monitor session session-number
3. monitor session session-number
4. source { interface type | vlan } { number | range } [ rx | tx | both ]
5. ステップ 4 を繰り返して、すべての仮想 SPAN VLAN 送信元を設定します。
6. destination interface type { number | range }
7. ステップ 6 を繰り返して、すべての仮想 SPAN 宛先ポートを設定します。
8. no shut
9. show monitor session { all | session-number | range session-range } [ brief ]
10. interface ethernet slot / port [- port ]
11. switchport trunk allowed vlan {{ number | range } | add { number | range } | except { number | range } | remove { number | range } | all | none }
12. ステップ 10 および 11 を繰り返して、各宛先ポートで許可する VLAN を設定します。
13. show interface ethernet slot / port [- port ] trunk
14. copy running-config startup-config
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no monitor session session-number 例: switch(config)# no monitor session 3 |
指定した SPAN セッションのコンフィギュレーションを消去します。新しいセッション コンフィギュレーションは、既存のセッション コンフィギュレーションに追加されます。 |
ステップ 3 |
monitor session session-number 例: switch(config)# monitor session 3 switch(config-monitor)# |
モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。新しいセッション コンフィギュレーションは、既存のセッション コンフィギュレーションに追加されます。 |
ステップ 4 |
source { interface type | vlan } { number | range } [ rx | tx | both ] 例: switch(config-monitor)# source vlan 3, 6-8 tx |
送信元およびパケットをコピーするトラフィックの方向を設定します。送信元は 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。最大 128 のインターフェイスを指定できます。VLAN の範囲は 1 ~ 3967 または 4048 ~ 4093 です。 コピーするトラフィックの方向は、受信(rx)、送信(tx)、または両方(both)を設定できます。方向のデフォルトは both です。 |
ステップ 5 |
(任意)ステップ 4 を繰り返して、すべての仮想 SPAN 送信元 VLAN を設定します。 |
-- |
ステップ 6 |
destination interface type { number | range } 例: switch(config-monitor)# destination interface ethernet 2/5, ethernet 3/7 |
コピーする送信元パケットの宛先を設定します。インターフェイスは 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。設定可能な範囲は 1 ~ 128 です。 』を参照してください。 |
ステップ 7 |
(任意)ステップ 6 を繰り返して、すべての仮想 SPAN 宛先ポートを設定します。 |
-- |
ステップ 8 |
no shut 例: switch(config-monitor)# no shut |
SPAN セッションをイネーブルにします。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。 (注) 同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけです。 |
ステップ 9 |
show monitor session { all | session-number | range session-range } [ brief ] 例: switch(config-monitor)# show monitor session 3 |
(任意)仮想 SPAN コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 10 |
interface ethernet slot / port [- port ] 例: switch(config)# interface ethernet 2/5 switch(config-if)# |
選択したスロットおよびポートまたはポート範囲で、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 11 |
switchport trunk allowed vlan {{ number | range } | add { number | range } | except { number | range } | remove { number | range } | all | none } 例: switch(config-if)# switchport trunk allowed vlan 3-5 |
インターフェイスで許可する VLAN の範囲を設定します。既存の VLAN に対して追加または削除する、指定した以外のすべての VLAN を選択する、すべての VLAN を選択する、またはすべての VLAN を選択しないでおくことができます。デフォルトでは、インターフェイス上ですべての VLAN が許可されます。 VLAN は 1 つ設定することも、またはカンマで区切った一連のエントリとして、または番号の範囲として、複数設定することもできます。VLAN の範囲は 1 ~ 3967 または 4048 ~ 4093 です。 |
ステップ 12 |
(任意)ステップ 10 および 11 を繰り返して、各宛先ポートで許可する VLAN を設定します。 |
-- |
ステップ 13 |
show interface ethernet slot / port [- port ] trunk 例: switch(config-if)# show interface ethernet 2/5 trunk |
(任意)選択したスロットおよびポートまたはポート範囲に対応するインターフェイス トランキング コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 14 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
RSPAN VLAN の設定
RSPAN VLAN を SPAN セッション送信元として指定できます。
操作の前に
正しい VDC を使用していることを確認します(または switchto vdc コマンドを使用します)。
手順の概要
1. config t
2. vlan vlan
3. remote-span
4. exit
5. show vlan
6. copy running-config startup-config
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
vlan vlan 例: switch(config)# vlan 901 switch(config-vlan)# |
指定した VLAN の VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
remote-span 例: switch(config-vlan)# remote-span |
VLAN を RSPAN VLAN として設定します。 |
ステップ 4 |
exit 例: switch(config-vlan)# exit switch(config)# |
VLAN コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 |
show vlan 例: switch(config)# show vlan |
(任意)VLAN コンフィギュレーションを表示します。RSPAN VLAN が一覧表示されます。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
SPAN セッションのシャットダウンまたは再開
SPAN セッションをシャットダウンすると、送信元から宛先へのパケットのコピーを切断することができます。同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけなので、セッションの 1 つをシャットダウンしてハードウェア リソースを解放することによって、別のセッションが使用できるようになります。デフォルトでは、SPAN セッションはシャット ステートで作成されます。
SPAN セッションを再開(イネーブルに)すると、送信元から宛先へのパケットのコピーを再開できます。すでにイネーブルになっていて、動作状況がダウンの SPAN セッションをイネーブルにするには、そのセッションを一度シャットダウンしてから、改めてイネーブルにする必要があります。
SPAN セッションのシャット ステートおよびイネーブル ステートは、グローバルまたはモニタ コンフィギュレーション モードのどちらのコマンドでも設定できます。
操作の前に
正しい VDC を使用していることを確認します(または switchto vdc コマンドを使用します)。
手順の概要
1. config t
2. monitor session { session-range | all } shut
3. no monitor session { session-range | all } shut
4. monitor session session-number
5. shut
6. no shut
7. show monitor
8. copy running-config startup-config
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
config t 例: switch# config t switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
monitor session { session-range | all } shut 例: switch(config)# monitor session 3 shut |
指定の SPAN セッションをシャットダウンします。セッションの範囲は 1 ~ 18 です。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。同時に実行できるセッションは 2 つだけです。 |
ステップ 3 |
no monitor session { session-range | all } shut 例: switch(config)# no monitor session 3 shut |
指定の SPAN セッションを再開(イネーブルに)します。セッションの範囲は 1 ~ 18 です。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。同時に実行できるセッションは 2 つだけです。 コマンドを続ける必要があります。 |
ステップ 4 |
monitor session session-number 例: switch(config)# monitor session 3 switch(config-monitor)# |
モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。新しいセッション コンフィギュレーションは、既存のセッション コンフィギュレーションに追加されます。 |
ステップ 5 |
shut 例: switch(config-monitor)# shut |
SPAN セッションをシャットダウンします。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。 |
ステップ 6 |
no shut 例: switch(config-monitor)# no shut |
SPAN セッションをイネーブルにします。デフォルトでは、セッションはシャット ステートで作成されます。 (注) 同時に実行できる SPAN セッションは 2 つだけです。 |
ステップ 7 |
show monitor 例: switch(config-monitor)# show monitor |
(任意)SPAN セッションの状況を表示します。 |
ステップ 8 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-monitor)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |