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この章では、Cisco Nexus 6000 シリーズ スイッチの概要を示します。この概要には、スイッチに取り付けることができる拡張モジュール、電源モジュール、およびファン モジュールに関する情報が含まれます。この章では、Cisco Nexus 6000 シリーズ スイッチについて説明します。内容は次のとおりです。
ここでは、Cisco Nexus 6004 スイッチ(N6K-C6004-96Q)およびそのコンポーネントについて説明します。この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「機能」
• 「シャーシ」
• 「ポート」
• 「トランシーバ」
Cisco Nexus 6004 スイッチは、4RU、96 ポート、10/40 ギガビット イーサネット、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)スイッチです。Cisco Nexus 6004 は、業界初の 40 ギガビット FCoE スイッチです。
Cisco Nexus 6004 スイッチの機能は次のとおりです。
• スイッチ背面にある、拡張モジュール用の 4 つのスロット。
• スイッチ前面にある、前面から背面および背面から前面に冷却用のエアーフローを送る、ホットスワップ可能な電源モジュール用の 6 つのスロット。
Cisco Nexus 6004 シャーシは、高さ 4 RU、つまり 6.97 インチ(17.7 cm)、幅 17.3 インチ(43.9 cm)、奥行 30 インチ(76.2 cm)です。
これは、標準的な 19 インチ幅のラックに取り付けられるように設計されています。図 1-1 に示すスイッチの前面には、コンソール管理ポートと USB ポート、6 つの電源モジュール、4 つのファン モジュールがあります。
図 1-1 Cisco Nexus 6004 スイッチの前面図
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図 1-2 に示す Cisco Nexus 6004 スイッチ シャーシの背面には、48 個の固定 10/40 ギガビット イーサネット ポートと拡張モジュール用の 4 つのスロットがあります。
図 1-2 Cisco Nexus 6004 スイッチの背面図
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拡張モジュールを使用すると、Cisco Nexus 6004 スイッチを、費用対効果が高い 10/40 ギガビット イーサネット スイッチとして設定したり、
ネイティブ ファイバ チャネル接続を伴う I/O 統合プラットフォームとして設定したりできます。
Cisco Nexus 6004 スイッチには、次の拡張モジュールに使用できる 4 つのスロットがあります。
• N6K-C6004-M12Q
ホット スワップ可能なラインカード拡張モジュール(LEM)です。12 個の 40 ギガビット イーサネット/FCoE QSFP ポートを提供します。
図 1-3 に、N6K-C6004-M12Q 拡張モジュールを示します。
図 1-3 Cisco Nexus 6004 拡張モジュール
Cisco Nexus 6004 スイッチのすべてのポートには番号が付いています。また、ポート グループは、その機能に基づいて番号付けされています。Cisco Nexus 6004 スイッチには 96 個のポートがあり、設定に応じて使用できます。ポートの番号付けは、上から下、左から右という順序になっています。固定ポートはグループ化され、モジュラ ポートもグループ化されています。
図 1-4 に、番号付けと機能によるグループ化を示します。
図 1-4 Cisco Nexus 6004 スイッチのポートの番号付け
Cisco Nexus 6004 スイッチは、フロントエンドの電源モジュールを使用します。シャーシには、6 つの電源モジュールに対応したスロットが用意されています。 表 1-1 に、Cisco Nexus 6004 スイッチとともに発注できる電源モジュールを示します。
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図 1-5 に、Cisco Nexus 6004 電源モジュールを示します。
図 1-5 Cisco Nexus 6004 電源モジュール
(注) 電源モジュールのスロットを空のままにしないでください。電源モジュールを取り外す場合は、別のものと交換します。交換用の電源モジュールがない場合は、交換が可能になるまで、機能していない電源モジュールをそのままにしておいてください。
Cisco Nexus 6004 スイッチには 4 つのファン モジュールがあります。このスイッチは、ファン モジュール内でファンが機能を停止した場合に機能できますが、ファン モジュール全体が機能を停止した場合は、ファン モジュールを交換する必要があります。Cisco Nexus 6004 スイッチは、前面から背面へのエアーフロー(N6K-C6004-FAN-F)と背面から前面へのエアーフロー(N6K-C6004-FAN-B)をサポートしています。
図 1-6 に、ファン モジュールを示します。
図 1-6 Cisco Nexus 6004 のファン モジュール
2 色のステータス LED によって、ファン トレイの状態が示されます。グリーンは正常な動作を示し、オレンジはファン障害を示します。LED の詳細については、 表 D-1 を参照してください。
目的のエアーフローの方向に応じて、電源モジュールとファン モジュールを選択する必要があります。
Cisco Nexus 6004 シリーズ スイッチは、Cisco 40GBASE QSFP およびブレークアウト ケーブル オプションを使用した、さまざまな 10/40 ギガビット イーサネット接続オプションをサポートしています。
Cisco Nexus 6004 スイッチは、次の QSFP トランシーバもサポートしています。
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Cisco 40GBASE-CR4 QSFP+ ~ 4 本の 10GBASE-CU SFP+ 直接接続ブレークアウト ケーブル、7 m、アクティブ |
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Cisco 40GBASE-CR4 QSFP+ ~ 4 本の 10GBASE-CU SFP+ 直接接続ブレークアウト ケーブル、10 m、アクティブ |
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(注) ラック内、または隣接するラックのケーブル接続の場合、Cisco Nexus 6004 プラットフォームは、トランシーバと Twinax ケーブルを統合して、エネルギー効率がよく低コスト、低遅延の革新的ソリューションを提供する QSFP+ 直接接続 40 ギガビット イーサネット銅線ケーブルをサポートします。QSFP+ 直接接続 40 ギガビット イーサネット Twinax 銅線ケーブルは、1 つのトランシーバあたり 1.5 ワット(W)の電力しか使用せず、1 つのリンクあたり 0.1 マイクロ秒未満の遅延しか発生しません。長いケーブルの場合、Cisco Nexus 6004 プラットフォームは、マルチモードの短距離光 QSFP+ トランシーバをサポートします。これらの光トランシーバは 1 つのトランシーバあたり約 1.5 W を使用し、遅延は 0.1 マイクロ秒未満になります。