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目次
この章の内容は、次のとおりです。
プライベート VLAN(PVLAN)では VLAN のイーサネット ブロードキャスト ドメインがサブドメインに分割されるため、スイッチ上のポートを互いに分離することができます。 サブドメインは、1 つのプライマリ VLAN と 1 つ以上のセカンダリ VLAN とで構成されます(次の図を参照)。 1 つの PVLAN に含まれる VLAN はすべて、同じプライマリ VLAN を共有します。 セカンダリ VLAN ID は、各サブドメインの区別に使用されます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかの場合があります。 独立 VLAN 上のホストは、そのプライマリ VLAN 上でアソシエートされている無差別ポートのみと通信できます。 コミュニティ VLAN 上のホストは、それぞれのホスト間およびアソシエートされている無差別ポートと通信できますが、他のコミュニティ VLAN にあるポートとは通信できません。
![]() (注) |
VLAN をプライマリまたはセカンダリの PVLAN に変換する場合は、あらかじめその VLAN を作成しておく必要があります。 |
プライベート VLAN ドメインには、プライマリ VLAN が 1 つのみ含まれています。 プライベート VLAN ドメインの各ポートは、プライマリ VLAN のメンバです。プライマリ VLAN は、プライベート VLAN ドメイン全体です。
セカンダリ VLAN は、同じプライベート VLAN ドメイン内のポート間を分離します。 プライマリ VLAN 内のセカンダリ VLAN には、次の 2 つのタイプがあります。
PVLAN ポートには、次の 3 種類があります。
![]() (注) |
トランクは、無差別ポート、独立ポート、およびコミュニティ ポートの間でトラフィックを伝送する VLAN をサポートできるため、独立ポートとコミュニティ ポートのトラフィックはトランク インターフェイスを経由してスイッチと送受信されることがあります。 |
プライマリ VLAN および 2 つのタイプのセカンダリ VLAN(独立 VLAN とコミュニティ VLAN)には、次のような特徴があります。
次の図は、PVLAN 内でのトラフィック フローを VLAN およびポートのタイプ別に示したものです。
![]() (注) |
PVLAN のトラフィック フローは、ホスト ポートから無差別ポートへの単方向です。 プライマリ VLAN で受信したトラフィックによって隔離は行われず、転送は通常の VLAN として実行されます。 |
無差別アクセス ポートでは、ただ 1 つのプライマリ VLAN と複数のセカンダリ VLAN(コミュニティ VLAN および独立 VLAN)を処理できます。 無差別トランク ポートでは、複数のプライマリ VLAN のトラフィックを伝送できます。 無差別トランク ポートには、同じプライマリ VLAN に従属する複数のセカンダリ VLAN をマップすることができます。 無差別ポートを使用すると、さまざまなデバイスを PVLAN への「アクセス ポイント」として接続できます。 たとえば、すべての PVLAN サーバを管理ワークステーションから監視したりバックアップしたりするのに、無差別ポートを使用できます。
スイッチング環境では、個々のエンド ステーションに、または共通グループのエンド ステーションに、個別の PVLAN や、関連する IP サブネットを割り当てることができます。 エンド ステーションはデフォルト ゲートウェイとの通信を行うだけで、プライベート VLAN の外部と通信することができます。
セカンダリ PVLAN 内のホスト ポートで PVLAN の外部と通信できるようにするためには、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付ける必要があります。 アソシエーションの操作が可能ではない場合、セカンダリ VLAN のホスト ポート(コミュニティ ポートと独立ポート)は、ダウンされます。
![]() (注) |
セカンダリ VLAN は、1 つのプライマリ VLAN のみにアソシエートすることができます。 |
アソシエーションの操作を可能にするには、次の条件を満たす必要があります。
![]() (注) |
関連付けの操作が可能かどうかを確認する場合は、show vlan private-vlan コマンドを使用します。 関連付けが動作していないとき、スイッチはエラー メッセージを表示しません。 |
プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。 VLAN を通常モードに戻す場合は、no private-vlan コマンドを使用します。 その VLAN におけるプライマリとセカンダリの関連付けはすべて一時停止されますが、インターフェイスは PVLAN モードのままです。 VLAN を PVLAN モードに戻すと、関連付けも元の状態に戻ります。
プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けられている PVLAN はすべて削除されます。 ただし、セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN と PVLAN との関連付けは一時停止します。この VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると、関連付けは元の状態に戻ります。
セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN の関連付けを変更するには、現在の関連付けを削除してから目的の関連付けを追加します。
無差別トランク ポートでは、複数のプライマリ VLAN のトラフィックを伝送できます。 無差別トランク ポートには、同じプライマリ VLAN に従属する複数のセカンダリ VLAN をマップすることができます。 無差別ポートでは、プライマリ VLAN タグを使用してトラフィックの送受信が行われます。
独立トランク ポートでは、複数の独立 PVLAN のトラフィックを伝送することができます。 コミュニティ VLAN のトラフィックは、独立トランク ポートによっては伝送されません。 独立トランク ポートでは、独立 VLAN タグを使用してトラフィックの送受信が行われます。 独立トランク ポートは、ホスト サーバに接続することを目的としたものです。
Cisco Nexus 2000 シリーズ FEX の独立 PVLAN ポートをサポートするためには、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチにより FEX 上の独立ポート間の通信が回避される必要があります。転送はすべて、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチを経由して行われます。
ユニキャスト トラフィックに対しては、他に影響を与えることなく、こうした通信を回避することができます。
マルチキャスト トラフィックに対しては、FEX によりフレームのレプリケーションが行われます。 FEX の独立 PVLAN ポート間での通信を回避するため、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチではマルチキャスト フレームがファブリック ポート経由で返送されないようになっています。 これにより、FEX 上の独立 VLAN と無差別ポートとの間での通信は行われません。 ただし、ホスト インターフェイスは別のスイッチやルータに接続することを目的としたものではないため、FEX で無差別ポートをイネーブルにすることはできません。
プライベート VLAN にあるポートからのブロードキャスト トラフィックは、次のように流れます。
PVLAN を使用すると、次のように、エンド ステーションへのアクセスを制御できます。
PVLAN を設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
PVLAN 機能を使用するためには、スイッチ上で PVLAN をイネーブルにする必要があります。
![]() (注) |
PVLAN コマンドは、PVLAN 機能をイネーブルにするまで表示されません。 |
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# feature private-vlan
3. (任意) switch(config)# no feature private-vlan
次の例は、スイッチの PVLAN 機能をイネーブルにする方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# feature private-vlan
PVLAN を作成するには、まず VLAN を作成したうえで、その VLAN を PVLAN として設定します。
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# vlan {vlan-id | vlan-range}
3. switch(config-vlan)# private-vlan {community | isolated | primary}
4. (任意) switch(config-vlan)# no private-vlan {community | isolated | primary}
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vlan {vlan-id | vlan-range} |
VLAN 設定サブモードにします。 |
ステップ 3 | switch(config-vlan)# private-vlan {community | isolated | primary} |
VLAN を、コミュニティ PVLAN、独立 PVLAN、またはプライマリ PVLAN として設定します。 PVLAN には、プライマリ VLAN を 1 つ設定する必要があります。 複数のコミュニティ VLAN と独立 VLAN を設定することができます。 |
ステップ 4 | switch(config-vlan)# no private-vlan {community | isolated | primary} |
(任意) 指定した VLAN から PVLAN の設定を削除し、通常の VLAN モードに戻します。 プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。 |
次の例は、VLAN 5 をプライマリ VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vlan 5
switch(config-vlan)# private-vlan primary
次の例は、VLAN 100 をコミュニティ VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vlan 100
switch(config-vlan)# private-vlan community
次の例は、VLAN 200 を独立 VLAN として PVLAN に割り当てる方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vlan 200
switch(config-vlan)# private-vlan isolated
セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN とアソシエートするときには、次の事項に注意してください。
プライマリ VLAN とセカンダリ VLAN のいずれかを削除した場合、関連付けが設定されているポート上では、その VLAN は非アクティブになります。 no private-vlan コマンドを入力すると、VLAN は通常の VLAN モードに戻ります。 その VLAN におけるプライマリとセカンダリの関連付けはすべて一時停止されますが、インターフェイスは PVLAN モードのままです。 指定した VLAN を PVLAN モードに再変換すると、関連付けも元の状態に戻ります。
プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けられている PVLAN はすべて失われます。 ただし、セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN と PVLAN との関連付けは一時停止します。この VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると、関連付けは元の状態に戻ります。
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# vlan primary-vlan-id
3. switch(config-vlan)# private-vlan association {[add] secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list}
4. (任意) switch(config-vlan)# no private-vlan association
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vlan primary-vlan-id |
PVLAN の設定作業を行うプライマリ VLAN の番号を入力します。 |
ステップ 3 | switch(config-vlan)# private-vlan association {[add] secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list} |
セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN に関連付けます。 セカンダリ VLAN とプライマリ VLAN とのアソシエーションをクリアするには、secondary-vlan-list に remove キーワードを使用します。 |
ステップ 4 | switch(config-vlan)# no private-vlan association |
(任意) プライマリ VLAN からすべてのアソシエーションを削除し、通常の VLAN モードに戻します。 |
次の例は、コミュニティ VLAN 100 ~ 110 および独立 VLAN 200 をプライマリ VLAN 5 に関連付ける方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vlan 5
switch(config-vlan)# private-vlan association 100-110, 200
PVLAN では、ホスト ポートはセカンダリ VLAN の一部であり、セカンダリ VLAN はコミュニティ VLAN または独立 VLAN のいずれかです。 PVLAN のホスト ポートを設定する手順には 2 つのステップがあります。 1 つ目はポートを PVLAN のホスト ポートとして定義すること、2 つ目はプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN のホスト アソシエーションを設定することです。
![]() (注) |
ホスト ポートとして設定したすべてのインターフェイスで BPDU ガードをイネーブルにすることを推奨します。 |
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
3. switch(config-if)# switchport mode private-vlan host
4. switch(config-if)# switchport private-vlan host-association {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
5. (任意) switch(config-if)# no switchport private-vlan host-association
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type [chassis/]slot/port |
PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport mode private-vlan host |
選択したポートを PVLAN のホスト ポートとして設定します。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# switchport private-vlan host-association {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id} |
選択したポートを、PVLAN のプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN に関連付けます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。 |
ステップ 5 | switch(config-if)# no switchport private-vlan host-association |
(任意) PVLAN の関連付けをポートから削除します。 |
次の例は、PVLAN のホスト ポートとしてイーサネット ポート 1/12 を設定し、プライマリ VLAN 5 とセカンダリ VLAN 101 にそのポートを関連付ける方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/12
switch(config-if)# switchport mode private-vlan host
switch(config-if)# switchport private-vlan host-association 5 101
PVLAN ドメインでは、無差別ポートはプライマリ VLAN の一部です。 無差別ポートを設定する手順には 2 つのステップがあります。 1 つ目はポートを無差別ポートとして定義すること、2 つ目はセカンダリ VLAN とプライマリ VLAN とのマッピングを設定することです。
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type slot/port
3. switch(config-if)# switchport mode private-vlan promiscuous
4. switch(config-if)# switchport private-vlan mapping {primary-vlan-id} {secondary-vlan-list | add secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list}
5. (任意) switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
PVLAN の無差別ポートとして設定するポートを選択します。 物理インターフェイスが必要です。 このポートとして、FEX のポートを選択することはできません。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport mode private-vlan promiscuous |
選択したポートを PVLAN の無差別ポートとして設定します。 物理イーサネット ポートのみを、無差別ポートとしてイネーブルにできます。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# switchport private-vlan mapping {primary-vlan-id} {secondary-vlan-list | add secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list} |
ポートを無差別ポートとして設定し、プライマリ VLAN と、セカンダリ VLAN の選択リストに、指定したポートをアソシエートします。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。 |
ステップ 5 | switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping |
(任意) PVLAN から、マッピングをクリアします。 |
次の例は、プライマリ VLAN 5 およびセカンダリ独立 VLAN 200 に関連付けられた無差別ポートとしてイーサネット インターフェイス 1/4 を設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# switchport mode private-vlan promiscuous
switch(config-if)# switchport private-vlan mapping 5 200
PVLAN ドメインでは、無差別トランク ポートはプライマリ VLAN の一部です。 無差別トランク ポートでは、複数のプライマリ VLAN を伝送できます。 無差別トランク ポートには、同じプライマリ VLAN に従属する複数のセカンダリ VLAN をマップすることができます。
無差別ポートを設定する手順には 2 つのステップがあります。 1 つ目はポートを無差別ポートとして定義すること、2 つ目はセカンダリ VLAN とプライマリ VLAN とのマッピングを設定することです。 複数のマッピングを設定することにより、複数のプライマリ VLAN をイネーブルにすることができます。
![]() (注) |
各 PVLAN トランク ポートに対するマッピングの数は最大 16 です。 |
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type slot/port
3. switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous
4. switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
5. (任意) switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping trunk [primary-vlan-id]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
PVLAN の無差別トランク ポートとして設定するポートを選択します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous |
選択したポートを PVLAN の無差別トランク ポートとして設定します。 物理イーサネット ポートのみを、無差別ポートとしてイネーブルにできます。 このポートとして、FEX のポートを選択することはできません。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id} |
PVLAN のプライマリ VLAN およびセカンダリ VLAN に、選択したトランク ポートを関連付けます。 セカンダリ VLAN は、独立 VLAN またはコミュニティ VLAN のいずれかとして設定できます。 |
ステップ 5 | switch(config-if)# no switchport private-vlan mapping trunk [primary-vlan-id] |
(任意) ポートから PVLAN のマッピングを削除します。 primary-vlan-id が指定されない場合は、PVLAN のすべてのマッピングがポートから削除されます。 |
次の例は、イーサネット インターフェイス 1/1 を、PVLAN の無差別トランク ポートとして設定し、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN にマップする方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/1
switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk promiscuous
switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 5 100
switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 5 200
switch(config-if)# switchport private-vlan mapping trunk 6 300
PVLAN ドメインでは、独立トランクはセカンダリ VLAN の一部です。 独立トランク ポートは、複数の独立 VLAN を送受信できます。 指定されたプライマリ VLAN の 1 つの独立 VLAN のみを、独立トランク ポートに関連付けることができます。 独立トランク ポートを設定する手順には 2 つのステップがあります。 1 つ目はポートを独立トランク ポートとして定義すること、2 つ目は独立 VLAN とプライマリ VLAN の関連付けを設定することです。 複数の関連付けを設定することにより、複数の独立 VLAN をイネーブルにすることができます。
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
3. switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk [secondary]
4. switch(config-if)# switchport private-vlan association trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id}
5. (任意) switch(config-if)# no switchport private-vlan association trunk [primary-vlan-id]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interface type [chassis/]slot/port |
PVLAN の独立トランク ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。 |
||
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk [secondary] |
選択したポートを PVLAN のセカンダリ トランク ポートとして設定します。
|
||
ステップ 4 | switch(config-if)# switchport private-vlan association trunk {primary-vlan-id} {secondary-vlan-id} |
PVLAN のプライマリ VLAN およびセカンダリ VLAN に、独立トランク ポートを関連付けます。 セカンダリ VLAN は独立 VLAN である必要があります。 特定のプライマリ VLAN の下でマップできる独立 VLAN は 1 つだけです。 |
||
ステップ 5 | switch(config-if)# no switchport private-vlan association trunk [primary-vlan-id] |
(任意) PVLAN の関連付けをポートから削除します。 primary-vlan-id が指定されない場合は、PVLAN のすべての関連付けがポートから削除されます。 |
次の例は、イーサネット インターフェイス 1/1 を、PVLAN の無差別トランク ポートとして設定し、セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN にマップする方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/1
switch(config-if)# switchport mode private-vlan trunk secondary
switch(config-if)# switchport private-vlan association 5 100
switch(config-if)# switchport private-vlan association 6 200
独立トランク ポートおよび無差別トランク ポートでは、PVLAN とともに通常の VLAN のトラフィックを伝送することができます。
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
3. switch(config-if)# switchport private-vlan trunk allowed vlan {vlan-list | all | none [add | except | none | remove {vlan-list}]}
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interface type [chassis/]slot/port |
PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。 |
||
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport private-vlan trunk allowed vlan {vlan-list | all | none [add | except | none | remove {vlan-list}]} |
プライベート トランク インターフェイスの許可 VLAN を設定します。 デフォルトの場合、PVLAN トランク インターフェイスで許可されるのは、マップされた VLAN または関連付けられた VLAN のみです。
|
次の例は、イーサネット PVLAN トランク ポートの許可 VLAN のリストにいくつかの VLAN を追加する方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/3
switch(config-if)# switchport private-vlan trunk allowed vlan 15-20
通常は、ネイティブ VLAN ID で 802.1Q トランクを設定します。これによって、その VLAN 上のすべてのパケットからタギングが取り除かれます。 この設定によって、タグなしトラフィックおよび制御トラフィックは Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチを通過することができます。 セカンダリ VLAN は、無差別トランク ポートではネイティブ VLAN ID で設定できません。 プライマリ VLAN は、独立トランク ポートではネイティブ VLAN ID で設定できません。
![]() (注) |
1 つのトランクにより、複数の VLAN のトラフィックを伝送することができます。 ネイティブ VLAN に属するトラフィックは、トランクを通過する際カプセル化されません。 他の VLAN のトラフィックは、それが属している VLAN を識別するためのタグでカプセル化されます。 |
PVLAN 機能がイネーブルであることを確認します。
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# interface type [chassis/]slot/port
3. switch(config-if)# switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id}
4. (任意) switch(config-if)# no switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id}
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type [chassis/]slot/port |
PVLAN のホスト ポートとして設定するポートを選択します。 このポートとしては、FEX のポートを選択できます(chassis オプションで指定)。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id} |
PVLAN トランクのネイティブ VLAN ID を設定します。 デフォルトは VLAN 1 です。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# no switchport private-vlan trunk native {vlan vlan-id} |
(任意) PVLAN トランクからネイティブ VLAN ID を削除します。 |
PVLAN の設定情報を表示する場合は、次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
switch# show feature | スイッチでイネーブルになっている機能を表示します。 |
switch# show interface switchport | スイッチポートとして設定されているすべてのインターフェイスに関する情報を表示します。 |
switch# show vlan private-vlan [type] | PVLAN のステータスを表示します。 |
次の例は、PVLAN 設定の表示方法を示したものです。
switch# show vlan private-vlan
Primary Secondary Type Ports
------- --------- --------------- -------------------------------------------
5 100 community
5 101 community Eth1/12, Eth100/1/1
5 102 community
5 110 community
5 200 isolated Eth1/2
switch# show vlan private-vlan type
Vlan Type
---- -----------------
5 primary
100 community
101 community
102 community
110 community
200 isolated
次の例は、イネーブルになっている機能の表示方法を示したものです(出力については一部割愛してあります)。
switch# show feature
Feature Name Instance State
-------------------- -------- --------
fcsp 1 enabled
...
interface-vlan 1 enabled
private-vlan 1 enabled
udld 1 disabled
...