Cisco Nexus 1000V Virtual Ethernet Module Software インストレーション ガイ ド リリース 4.0
目次
Cisco Nexus 1000V Virtual Ethernet Module Software インストレーション ガイド リリース 4.0
リモート CLI による VEM ソフトウェアのインストール
Cisco Nexus 1000V Virtual Ethernet Module Software インストレーション ガイド リリース 4.0
このマニュアルでは、リモート ログインまたは Remote CLI（RCLI; リモート CLI）を使用して、VMware ESX または ESXi 4.0 サーバに対応した Cisco Nexus 1000V Virtual Ethernet Module（VEM）ソフトウェアをインストールする方法について説明します。
（注） VUM を使用している場合は、Cisco Nexus 1000V ソフトウェアが自動的にインストールされます。
サーバ管理者による処理は不要です。
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「対象読者」
• 「前提条件」
• 「リモート CLI による VEM ソフトウェアのインストール」
• 「関連資料」
対象読者
このマニュアルの対象読者は、サーバ ソフトウェアの設定と保守を行う、経験豊富なサーバ管理者です。
このマニュアルでは、VEM ソフトウェアのインストール手順だけを説明します。Virtual Supervisor Module（VSM）のインストール手順については、『 Cisco Nexus 1000V Software Installation Guide, Release 4.0 』を参照してください。
管理者のロール
表 1 に、Cisco Nexus 1000V 管理者のロールを示します。
Cisco Nexus 1000V の概要
シスコと VMware が共同で設計した API を利用して開発された Cisco Nexus 1000V は、バーチャライゼーション管理者のための VMware vCenter を含む VMware 仮想インフラストラクチャに統合された、分散仮想スイッチ ソリューションです。このソリューションでは、仮想スイッチとポート グループの設定をネットワーク管理者にオフロードし、一貫したデータセンター ネットワーク ポリシーを実施します。
Cisco Nexus 1000V には、冗長スーパーバイザ機能をもつ 66 スロットのモジュラ イーサネット スイッチを実質的にエミュレートできる次のコンポーネントがあります。
• Virtual Ethernet Module（VEM）データ プレーン
各ハイパーバイザには軽量ソフトウェア コンポーネントである VEM が 1 つ搭載され、次の機能を実行して効果的に仮想スイッチに取って代わります。
• Virtual Supervisor Module（VSM）コントロール プレーン
VSM は、Cisco Nexus 1000V システム（VSM 自体と VSM が制御するすべての VEM の組み合わせ）で次の機能を実行する、スタンドアロンの外部物理または仮想アプライアンスです。
– 管理
（1 つの VSM で最大 64 の VEM を管理）
アクティブ スタンバイ VSM によって、ハイ アベイラビリティが強化されます。
Cisco Nexus 1000V では、トラフィックは各 VEM インスタンスの仮想マシン間でローカルに切り替えられます。また、各 VEM では、アップストリーム アクセス レイヤ ネットワーク スイッチ（ブレード、Top of Rack、End of Row など）により、ローカル仮想マシンと残りのネットワークを相互接続します。VSM はコントロール プレーン プロトコルを実行し、これに応じて各 VEM の状態を設定しますが、パケットは転送しません。
Cisco Nexus 1000V では、モジュールは次のようにナンバリングされます。
• モジュール 2 は、デュアル スーパーバイザ システムのスタンバイ VSM のために予約される。
• 最初のサーバまたはホストは、モジュール 3 に自動的に割り当てられる。
NIC ポートは 3/1 および 3/2 です。
仮想 NIC インターフェイスを接続するポートは、グローバルな番号が割り当てられた Cisco Nexus 1000V 上の仮想ポートです。
図 1 に、Cisco Nexus 1000V の分散アーキテクチャの例を示します。
図 1 Cisco Nexus 1000V の分散スイッチング アーキテクチャ
VEM ソフトウェアの入手方法
VMware Update Manager（VUM）を使用している場合は、VUM が VSM でホストされる Web サーバを経由して VSM から VEM ソフトウェアを入手し、Cisco Nexus 1000V DVS で VSM が ホストの追加 オペレーションを実行している最中に自動的にインストールされます。
• Cisco Nexus 1000V 仮想イーサネット モジュール CD
次のファイルを、Cisco Nexus 1000V CD オフライン バンドルから RCLI をインストールしたホスト、または ESX 4.0 ホストのディレクトリ /tmp にコピーします。
cisco-vem-v100-4.0.4.1.1.nn-0.4.nn.zip
VUM を使用せずに VEM ソフトウェアを手動でインストールする場合は、VSM を VM としてインストールした後で、次の VSM の URL からイメージのコピーを入手できます。
VEM ソフトウェアは、次の Vmware ダウンロード サイトから入手できます。
http://www.vmware.com/download/vsphere/
[Download Vmware vSphere 4 Enterprise Plus] > [Download] をクリックしてください。
前提条件
Cisco Nexus 1000V VEM のインストールを開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• ESX または ESXi ホストでの VEM ソフトウェアのディスクおよびメモリ使用状況は、次のとおりである。
– 最大 150 MB の RAM（Cisco Nexus 1000V のすべての機能がアクティブな場合）
• VSM をインストールする前に VEM ソフトウェアをインストールできるが、VEM の検証と設定は VSM のインストール後にしか実行できない。
• ホストを vSphere Server に追加する前に VEM ソフトウェアを ESXi ホストにインストールする場合は、ホストをリブートする必要がある。ホストを vSphere Server に追加してから、VEM ソフトウェアをインストールすることもできます。
インストール方法
表 2 に示すいずれかの方法で、VEM ソフトウェアをインストールできます。
VMware Update Manager（VUM）1 |
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| 1.VUM を使用する場合、サーバ管理者による処理は不要です。 |
リモート CLI による VEM ソフトウェアのインストール
次の手順に従って、RCLI を使用して ESXi ホストに Cisco Nexus 1000V VEM ソフトウェアをインストールします。
始める前に
手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
（注） VUM を使用している場合は、Cisco Nexus 1000V ソフトウェアが自動的にインストールされます。
サーバ管理者による処理は不要です。
• VMware RCLI がダウンロードおよびインストールされている。RCLI のインストールについては、VMware RCLI のマニュアルを参照してください。
• VEM ソフトウェアのコピーをすでに入手してある（「VEM ソフトウェアの入手方法」を参照）。
手順の詳細
RCLI を使用して ESXi ホストに Cisco Nexus 1000V VEM ソフトウェアをインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 RCLI がインストールされているリモート ホストにログインします。
ステップ 2 vihostupdate ユーティリティを使用して、次の例で示すように VEM ソフトウェアをインストールします。
ステップ 3 次の例に示すコマンドを使用して、インストールが成功したことを確認します。
• インストールが成功した場合は、ステップ 5 に進む。
• そうでない場合は、『 Cisco Nexus 1000V Troubleshooting Guide, Release 4.0 』を参照する。
VEM ソフトウェアの手動インストール
次の手順に従って、手動で ESX ホストに Cisco Nexus 1000V VEM ソフトウェアをインストールします。
始める前に
手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
（注） VUM を使用している場合は、Cisco Nexus 1000V ソフトウェアが自動的にインストールされます。サーバ管理者による処理は不要です。
• VEM ソフトウェアのコピーをすでに入手してある（「VEM ソフトウェアの入手方法」を参照）。
手順の詳細
手動で ESX ホストに Cisco Nexus 1000V VEM ソフトウェアをインストールするには、次の手順に従います。
ステップ 1 ESX 4.0 ホストのディレクトリ /tmp で、次の例に示すコマンド シーケンスを入力して、Cisco Nexus 1000V をインストールします。
ソフトウェアが手動でホストにロードされてカーネル モジュールがロードされ、実行中のシステムで VEM Agent が起動します。
ステップ 2 次のコマンドの出力で「 VEM Agent is running 」という文を確認し、インストールが成功したことを確認します。
• インストールが成功した場合は、ステップ 4 に進む。
• そうでない場合は、『 Cisco Nexus 1000V Troubleshooting Guide, Release 4.0 』を参照する。
関連資料
次に示す Cisco Nexus 1000V の関連資料は、 Cisco.com から入手できます。
インストール & アップグレード
『 Cisco Nexus 1000V Software Installation Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V Virtual Ethernet Module Software Installation Guide, Release 4.0 』
コンフィギュレーション
『Cisco Nexus 1000V License Configuration Guide, Release 4.0 』
『Cisco Nexus 1000V Getting Started Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V Interface Configuration Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V Layer 2 Switching Configuration Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0 』
『Cisco Nexus 1000V Quality of Service Configuration Guide, Release 4.0 』
『Cisco Nexus 1000V Security Configuration Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V System Management Configuration Guide, Release 4.0 』
『 Cisco Nexus 1000V High Availability and Redundancy Reference, Release 4.0 』
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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