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目次
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Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされます。
最大 16 のバックアップ リンクを設定できます。
アクティブ リンクには、Flex Link バックアップ リンクを 1 つだけ設定できます。バックアップ リンクは、アクティブ インターフェイスとは異なるインターフェイスにする必要があります。
インターフェイスは 1 つの Flex Link ペアだけに属します。 インターフェイスは、1 つだけのアクティブ リンクのバックアップ リンクにすることができます。 アクティブ リンクは、別の Flex Link ペアに属することができません。
どちらのリンクも、EtherChannel に属するポートには設定できません。 ただし、2 つのポート チャネル(EtherChannel 論理インターフェイス)を Flex Link として設定でき、ポート チャネルおよび物理インターフェイスを Flex Link として設定して、ポート チャネルか物理インターフェイスのどちらかをアクティブ リンクにすることができます。
バックアップ リンクはアクティブ リンクと同じタイプ(ギガビット イーサネットまたはポート チャネル)にする必要はありません。 ただし、スタンバイ リンクがトラフィック転送を開始した場合にループが発生したり動作が変更したりしないように、両方の Flex Link を同様の特性で設定する必要があります。
Flex Link ポートでは STP がディセーブルになります。 ポート上にある VLAN が STP 用に設定されている場合でも、Flex Link ポートは STP に参加しません。 STP がイネーブルでない場合は、設定されているトポロジでループが発生しないようにしてください。
Flex Link は、レイヤ 2 インターフェイス(switch ポートまたはポート チャネル)のペアで、一方のインターフェイスが他方のインターフェイスのバックアップとして機能するように設定されます。 この機能は、スパニングツリー プロトコル(STP)の代替ソリューションです。 ユーザは、STP をディセーブルにしても、基本的リンク冗長性を保つことができます。 Flex Link は、通常、ユーザがswitchで STP を実行したくない場合に、サービス プロバイダーまたは企業ネットワークで設定されます。 switchが STP を実行中の場合は、STP がすでにリンクレベルの冗長性またはバックアップを提供しているため、Flex Link は不要です。
別のレイヤ 2 インターフェイスを Flex Link またはバックアップ リンクとして割り当てることで、1 つのレイヤ 2 インターフェイス(アクティブ リンク)に Flex Link を設定します。 switchesでは、Flex Link を、同じswitchまたはスタックの別のswitch上で使用できます。 リンクの 1 つがアップでトラフィックを転送しているときは、もう一方のリンクがスタンバイ モードで、このリンクがシャット ダウンした場合にトラフィックの転送を開始できるように準備しています。 どの時点でも、1 つのインターフェイスのみがリンクアップ ステートでトラフィックを転送しています。 プライマリ リンクがシャットダウンされると、スタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始します。 アクティブ リンクがアップに戻った場合はスタンバイ モードになり、トラフィックが転送されません。 STP は Flex Link インターフェイス上ではディセーブル化されています。
次の図では、switch A のポート 1 および 2 がアップリンク スイッチ B および C に接続されています。 これらのスイッチは Flex Link として設定されているので、どちらかのインターフェイスがトラフィックを転送し、もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードになります。 ポート 1 がアクティブ リンクになる場合、ポート 1 とスイッチ B との間でトラフィックの転送を開始し、ポート 2(バックアップ リンク)とスイッチ C との間のリンクでは、トラフィックは転送されません。 ポート 1 がダウンした場合はポート 2 がアップし、トラフィックをスイッチ C に転送し始めます。 ポート 1 は、再び動作を開始するとスタンバイ モードになり、トラフィックを転送しません。ポート 2 がトラフィック転送を続けます。
また、トラフィックを転送する優先ポートを指定して、プリエンプション機能を設定できます。 たとえば、プリエンプション モードと Flex Link ペアを設定できます。 図のシナリオでは、ポート 1 がバックアップとなって、ポート 2 より帯域幅が大きい場合、ポート 1 は 60 秒後にパケットの転送を開始します。 ポート 2 がスタンバイとなります。 これを行うには、 switchport backup interface preemption mode bandwidth および switchport backup interface preemption delay インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。
プライマリ(転送)リンクがダウンすると、トラップによってネットワーク管理ステーションが通知を受けます。 スタンバイ リンクがダウンすると、トラップによってユーザが通知を受けます。
Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされ、VLAN またはレイヤ 3 ポートではサポートされません。
VLAN Flex Link ロード バランシングにより、ユーザは相互排他的な VLAN のトラフィックを両方のポートで同時に転送するように Flex Link ペアを設定できます。 たとえば、Flex Link ポートが 1 ~ 100 の VLAN に対して設定されている場合、最初の 50 の VLAN のトラフィックを 1 つのポートで転送し、残りの VLAN のトラフィックをもう一方のポートで転送できます。 どちらかのポートで障害が発生した場合には、もう一方のアクティブ ポートがすべてのトラフィックを転送します。 障害が発生したポートが元に戻ると、優先 VLAN のトラフィックの転送を再開します。 冗長性を提供する以外に、この Flex Link のペアはロード バランシングに使用できます。 Flex Link VLAN ロード バランシングによってアップリンク switchesが制約を受けることはありません。
Flex Link マルチキャスト高速コンバージェンスにより、Flex Link 障害発生後のマルチキャスト トラフィック コンバージェンス時間が短縮されます。 マルチキャスト高速コンバージェンスは mrouter ポートとしてのバックアップ リンクの学習、IGMP レポートの生成、および IGMP レポートのリークを組み合わせて実行されます。
通常のマルチキャスト ネットワークでは、個々の VLAN について 1 つのクエリアが選定されます。 ネットワーク エッジに展開されたswitchには、クエリーを受信するいずれかの Flex Link ポートが存在します。 Flex Link ポートは常に、転送状態になります。
クエリーを受信するポートが、switchの mrouter ポートとして追加されます。 mrouter ポートは、switchが学習したすべてのマルチキャスト グループの 1 つとして認識されます。 切り替えの後、クエリーは別の Flex Link ポートによって受信されます。 この別の Flex Link ポートは mrouter ポートとして認識されるようになります。 切り替えの後、マルチキャスト トラフィックは別の Flex Link ポートを介して流れます。 トラフィック コンバージェンスを高速化するために、いずれかの Flex Link ポートが mrouter ポートとして学習されると、両方の Flex Link ポートが mrouter ポートとして認識されます。 いずれの Flex Link ポートも常に、マルチキャスト グループの一部として扱われます。
通常の動作モードではいずれの Flex Link ポートもグループの一部として認識されますが、バックアップ ポートを通過するトラフィックはすべてブロックされます。 mrouter ポートとしてバックアップ ポートを追加しても、通常のマルチキャスト データ フローが影響を受けることはありません。 切り替えが生じると、バックアップ ポートのブロックが解除され、トラフィックが流れるようになります。 この場合、バックアップ ポートのブロックが解除されるとただちに、アップストリーム データが流れ始めます。
切り替えの後、バックアップ リンクがアップ状態になると、アップストリームでの新しいディストリビューション switchでのマルチキャスト データの転送は開始されません。これは、ブロックされた Flex Link ポートに接続されているアップストリーム ルータのポートが、マルチキャスト グループの一部として認識されないからです。 マルチキャスト グループのレポートは、バックアップ リンクがブロックされているため、ダウンストリーム switchで転送されませんでした。 このポートのデータは、マルチキャスト グループが学習されるまで流れません。マルチキャスト グループの学習は、レポートを受信した後にだけ行われます。
レポートは、一般クエリーが受信されると、ホストより送信されます。一般クエリーは、通常のシナリオであれば 60 秒以内に送信されます。 バックアップ リンクが転送を開始し、マルチキャスト データの高速コンバージェンスを達成できるようになると、ダウンストリーム switchが一般クエリーを待つことなく、ただちにこのポート上のすべての学習済みグループに対し、プロキシ レポートを送信します。
マルチキャスト トラフィック コンバージェンスを最小限の損失で達成できるように、Flex Link のアクティブ リンクがダウンする前に冗長データ パスを設定しておく必要があります。 これは、Flex Link バックアップ リンクで IGMP レポート パケットだけをリークさせることで行えます。 こうしてリークさせた IGMP レポート メッセージがアップストリームのディストリビューション ルータで処理されるため、マルチキャスト データのトラフィックはバックアップ インターフェイスに転送されます。 バックアップ インターフェイスの着信トラフィックはすべてアクセス switchの入り口部分でドロップされるため、ホストが重複したマルチキャスト トラフィックを受信することはありません。 Flex Link のアクティブ リンクに障害が発生した場合、ただちにアクセス switchがバックアップ リンクからのトラフィックを受け入れ始めます。 このスキームの唯一の欠点は、ディストリビューション switches間のリンク、およびディストリビューションとアクセス switchesの間のバックアップ リンクで帯域幅が大幅に消費される点です。 この機能はデフォルトでディセーブルになっています。 switchport backup interface interface-id multicast fast-convergence コマンドを使用して、設定を変更できます。
切り替え時にこの機能がイネーブルになっている場合、switchで転送ポートに設定されたバックアップ ポート上でプロキシ レポートは生成されません。
MAC アドレス テーブル移動更新機能により、プライマリ(転送)リンクがダウンしてスタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始したときに、switchで高速双方向コンバージェンスが提供されます。
MAC アドレス テーブル移動更新機能が設定されておらず、ポート 1 がダウンした場合は、ポート 2 がトラフィックの転送を開始します。 しかし、少しの間、switch C がポート 3 経由でサーバから PC にトラフィックを転送し続けるため、ポート 1 がダウンしていることにより、PC へのトラフィックが途切れます。 switch C がポート 3 で PC の MAC アドレスを削除し、ポート 4 で再度学習した場合は、トラフィックはポート 2 経由でサーバから PC へ転送される可能性があります。
switchesで MAC アドレス テーブル移動更新機能が設定されイネーブル化されていると、ポート 1 がダウンした場合、ポート 2 が PC からサーバへのトラフィックの転送を開始します。 switchは、ポート 2 から MAC アドレス テーブル移動更新パケットを送信します。 Switch C はこのパケットをポート 4 で受信し、ただちにポート 4 で PC の MAC アドレスを学習します。これにより、再コンバージェンス時間が短縮されます。
switch、switch A のアクセスを設定して、MAC アドレス テーブル移行更新メッセージを 送信できます。 また、アップリンク switches B、C、および D を設定して、MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理を行うこともできます。 switch C が switch A から MAC アドレス テーブル移動更新メッセージを取得すると、switch C はポート 4 で PC の MAC アドレスを学習します。 Switch C は、PC の転送テーブル エントリ転送を含め、MAC アドレス テーブルをアップデートします。
Switch A が、MAC アドレス テーブル移動更新を待機する必要はありません。 switch はポート 1 上の障害を検出して、ただちに新しい転送ポートであるポート 2 からのサーバ トラフィックの転送を開始します。 この変更は 100 ミリ秒 (ms) 未満で発生します。 PC はswitch A に直接接続され、その接続状態に変更はありません。 Switch A による、MAC アドレス テーブルで PC エントリの更新は必要ありません。
上の図では、3 個の無線クライアントがアクセス ポイントに接続し、コントローラと通信します。 スイッチ A に接続された PC は、ポート 3 からポート 1 へのデータ パスを介して無線クライアントと通信します。 MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されておらず、ポート 3 がダウンした場合は、ポート 4 がトラフィックの転送を開始します。 ただし、少しの間は、ポート 3 がダウンしているため、無線クライアントがトラフィックを PC に渡すことはできません。
MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されイネーブル化されており、ポート 3 がダウンした場合は、コントローラがポート 4 から MAC アドレス テーブル移動更新パケット(MMU)を送信します。 この MMU のパケットは無線クライアントのすべての MAC アドレスを伝送します。 スイッチ C はポート 4 でこのパケットを取得し、ただちに無線クライアントの MAC アドレスを学習します。これにより、再コンバージェンス時間が短縮されます。 PC はポート 2 からポート 4 へのパスを使用して、無線クライアントにデータを送信します。 スイッチ C はまた、VLAN で同じ MMU パケットをブリッジングします。これにより、ネットワークのすべてのスイッチで MAC アドレス テーブルが更新され、無線クライアントへの次のパケットがコントローラに対して適切なパスに向かうようになります。 コントローラは無線クライアントの MAC アドレスだけを学習します。
3.
switchport backup interface
interface-id
4.
switchport backup interface
interface-id
preemption mode [
forced |
bandwidth |
off]
5.
switchport backup interface
interface-id
preemption delay
delay-time
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例: Switch# configure terminal |
|
ステップ 2 |
interface
interface-id 例: Switch (config)# interface gigabitethernet2/0/6 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 3 |
switchport backup
interface
interface-id
prefer vlan
vlan-range 例: Switch (config-if)# switchport backup interface gigabitethernet2/0/8 prefer vlan 2 |
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部として設定し、インターフェイス上の VLAN を指定します。 VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ステップ 4 |
end 例: Switch (config-if)# end |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例: Switch# configure terminal |
|
ステップ 2 |
interface
interface-id 例: Switch#interface gigabitethernet1/0/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 3 |
次のいずれかを使用します。
例: Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet0/2 mmu primary vlan 2 |
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部として設定します。 MAC アドレス テーブル移動更新 VLAN はインターフェイスで最も低い VLAN ID です。 物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)を設定し、MAC アドレス テーブル移動更新の送信に使用される VLAN ID をインターフェイスで指定します。 |
ステップ 4 |
end 例: Switch(config-if)# end |
|
ステップ 5 |
mac address-table move update transmit 例:
Switch(config)#
mac address-table move update transmit
|
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクを介してswitchがトラフィックの転送を開始すると、アクセス switchで、ネットワークの他のswitchesに MAC アドレス テーブル移動更新を送信できます。 |
ステップ 6 |
end 例: Switch(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例:
Switch# configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
mac address-table move update receive 例:
Switch (config)# mac address-table move update receive
|
switchで MAC アドレス テーブル移動更新の取得と処理を可能にします。 |
ステップ 3 |
end 例:
Switch (config)# end
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
コマンド |
目的 |
---|---|
インターフェイス用に設定された Flex Link バックアップ インターフェイス、または設定されたすべての Flex Link と、各アクティブ インターフェイスおよびバックアップ インターフェイスの状態(アップまたはスタンバイ モード)を表示します。 |
|
show ip igmp profile address-table move update profile-id |
特定の IGMP プロファイルまたはswitch上で定義されているすべての IGMP プロファイルを表示します。 |
この例では、バックアップ インターフェイスでインターフェイスを設定した後に、設定を確認する方法を示します。
Switch# show interface switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/1 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby
この例では、バックアップ インターフェイス ペアにプリエンプション モードを強制として設定した後に、設定を確認する方法を示します。
Switch# show interface switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/211 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby Interface Pair : Gi1/0/1, Gi1/0/2 Preemption Mode : forced Preemption Delay : 50 seconds Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/1), 100000 Kbit (Gi1/0/2) Mac Address Move Update Vlan : auto
次の例では、switchに VLAN 1 ~ 50、60、および 100 ~ 120 を設定する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 2/0/6 Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet 2/0/8 prefer vlan 60,100-120
両方のインターフェイスが起動しているとき、Gi2/0/8 は VLAN 60 および 100 ~ 120 のトラフィックを転送し、Gi2/0/6 は VLAN 1 ~ 50 のトラフィックを転送します。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Up/Backup Standby Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
Flex Link インターフェイスがダウンすると(LINK_DOWN)、このインターフェイスで優先される VLAN は、Flex Link ペアのピア インターフェイスに移動します。 この例では、インターフェイス Gi2/0/6 がダウンして、Gi2/0/8 が Flex Link ペアのすべての VLAN を引き継ぎます。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Down/Backup Up Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
FlexLink インターフェイスがアップになると、このインターフェイスで優先される VLAN はピア インターフェイスでブロックされ、アップしたインターフェイスでフォワーディング ステートに移動します。 この例では、インターフェイス Gi2/0/6 がアップになると、このインターフェイスの優先 VLAN は、相手側のインターフェイス Gi2/0/8 でブロックされ、Gi2/0/6 で転送されます。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Up/Backup Standby Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120 Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ FastEthernet1/0/3 FastEthernet1/0/4 Active Down/Backup Up Vlans Preferred on Active Interface: 1-2,5-4094 Vlans Preferred on Backup Interface: 3-4 Preemption Mode : off Bandwidth : 10000 Kbit (Fa1/0/3), 100000 Kbit (Fa1/0/4) Mac Address Move Update Vlan : auto
この例では、MAC アドレス テーブル移動更新を送信するためアクセス switchを設定した後に設定を確認する方法を示します。
Switch# show mac address-table move update Switch-ID : 010b.4630.1780 Dst mac-address : 0180.c200.0010 Vlans/Macs supported : 1023/8320 Default/Current settings: Rcv Off/On, Xmt Off/On Max packets per min : Rcv 40, Xmt 60 Rcv packet count : 5 Rcv conforming packet count : 5 Rcv invalid packet count : 0 Rcv packet count this min : 0 Rcv threshold exceed count : 0 Rcv last sequence# this min : 0 Rcv last interface : Po2 Rcv last src-mac-address : 000b.462d.c502 Rcv last switch-ID : 0403.fd6a.8700 Xmt packet count : 0 Xmt packet count this min : 0 Xmt threshold exceed count : 0 Xmt pak buf unavail cnt : 0 Xmt last interface : None
次に、Flex Link を GigabitEthernet1/0/11 および GigabitEthernet1/0/12 に設定したときに他の Flex Link ポートを mrouter ポートとして学習する例と、 show interfaces switchport backup コマンドの出力を示します。
Switch# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Switch(config)# interface GigabitEthernet1/0/11 Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q Switch(config-if)# switchport mode trunk Switch(config-if)# switchport backup interface GigabitEthernet1/0/12 Switch(config-if)# exit Switch(config)# interface GigabitEthernet1/0/12 Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q Switch(config-if)# switchport mode trunk Switch(config-if)# end Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby Preemption Mode : off Multicast Fast Convergence : Off Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12) Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してswitchに到達するクエリーのある、VLAN 1 および 401 のクエリアを示します。
Switch# show ip igmp snooping querier Vlan IP Address IGMP Version Port ------------------------------------------------------------- 1 1.1.1.1 v2 Gi1/0/11 401 41.41.41.1 v2 Gi1/0/11
この例では、VLAN 1 および VLAN 401 用の show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。
Switch# show ip igmp snooping mrouter Vlan ports ---- ----- 1 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic) 401 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連しています。
Switch# show ip igmp snooping groups Vlan Group Type Version Port List ----------------------------------------------------------------------- 1 228.1.5.1 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11 1 228.1.5.2 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
ホストが一般クエリーに応答するときに、switchはすべてのマルチキャスト ルータ ポートに関するこのレポートを転送します。 次の例では、ホストがグループ 228.1.5.1 のレポートを送信するとき、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 はブロックされているので、レポートは GigabitEthernet1/0/11 でだけ送信されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウンすると、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。
このポートが転送を開始すると、ただちにswitchがホストに代わり、228.1.5.1 と 228.1.5.2 のグループにプロキシ レポートを送信します。 アップストリーム ルータはグループを学習し、マルチキャスト データの転送を開始します。 これは、Flex Link のデフォルトの動作です。 ユーザが switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast fast-convergence コマンドを使用して高速コンバージェンスを設定すると、この動作は変更になります。 次に、この機能をオンにする例を示します。
Switch# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Switch(config)# interface gigabitEthernet 1/0/11 Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast fast-convergence Switch(config-if)# exit Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby Preemption Mode : off Multicast Fast Convergence : On Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12) Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してswitchに到達するクエリーのある、VLAN 1 および 401 のクエリアを示します。
Switch# show ip igmp snooping querier Vlan IP Address IGMP Version Port ------------------------------------------------------------- 1 1.1.1.1 v2 Gi1/0/11 401 41.41.41.1 v2 Gi1/0/11
次に VLAN 1 と 401 に対する show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。
Switch# show ip igmp snooping mrouter Vlan ports ---- ----- 1 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic) 401 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連しています。
Switch# show ip igmp snooping groups Vlan Group Type Version Port List ----------------------------------------------------------------------- 1 228.1.5.1 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11 1 228.1.5.2 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
一般クエリーに対してあるホストが応答すると必ず、switchがすべての mrouter ポートに関するこのレポートを転送します。 コマンドライン ポートを使用してこの機能をオンにすると、レポートは、GigabitEthernet1/0/11 上のswitchによって転送されるときにバックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 にも送信されます。 アップストリーム ルータはグループを学習して、マルチキャスト データの転送を開始しますが、GigabitEthernet1/0/12 がブロックされているため、このマルチキャスト データは入力側で廃棄されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウンすると、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。 マルチキャスト データはすでにアップストリーム ルータによって転送されているので、任意のプロキシ レポートを送信する必要はありません。 レポートをバックアップ ポートにリークすると冗長マルチキャスト パスが設定され、マルチキャスト トラフィック コンバージェンス用の時間が最小限になります。
関連項目 | マニュアル タイトル |
---|---|
レイヤ 2 コマンド リファレンス |
Layer 2/3 Command Reference (Catalyst 3850 Switches)Layer 2 Command Reference (Cisco WLC 5700 Series) |
switchport backup interface コマンド |
Interface and Hardware Component Command Reference (Catalyst 3850 Switches)Interface Command Reference (Cisco WLC 5700 Series) |
説明 | Link |
---|---|
このリリースのシステム エラー メッセージを調査し解決するために、エラー メッセージ デコーダ ツールを使用します。 |
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/index.cgi |
標準/RFC | タイトル |
---|---|
なし |
— |
MIB | MIB のリンク |
---|---|
本リリースでサポートするすべての MIB |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
説明 | リンク |
---|---|
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リリース |
変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE 3.2SECisco IOS XE 3.2SE |
この機能が導入されました。 |
Cisco IOS XE 3.3SE |
Flex Link フェールオーバーにマルチキャスト高速コンバージェンスのサポートが追加されました。 |
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Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされます。
最大 16 のバックアップ リンクを設定できます。
アクティブ リンクには、Flex Link バックアップ リンクを 1 つだけ設定できます。バックアップ リンクは、アクティブ インターフェイスとは異なるインターフェイスにする必要があります。
インターフェイスは 1 つの Flex Link ペアだけに属します。 インターフェイスは、1 つだけのアクティブ リンクのバックアップ リンクにすることができます。 アクティブ リンクは、別の Flex Link ペアに属することができません。
どちらのリンクも、EtherChannel に属するポートには設定できません。 ただし、2 つのポート チャネル(EtherChannel 論理インターフェイス)を Flex Link として設定でき、ポート チャネルおよび物理インターフェイスを Flex Link として設定して、ポート チャネルか物理インターフェイスのどちらかをアクティブ リンクにすることができます。
バックアップ リンクはアクティブ リンクと同じタイプ(ギガビット イーサネットまたはポート チャネル)にする必要はありません。 ただし、スタンバイ リンクがトラフィック転送を開始した場合にループが発生したり動作が変更したりしないように、両方の Flex Link を同様の特性で設定する必要があります。
Flex Link ポートでは STP がディセーブルになります。 ポート上にある VLAN が STP 用に設定されている場合でも、Flex Link ポートは STP に参加しません。 STP がイネーブルでない場合は、設定されているトポロジでループが発生しないようにしてください。
Flex Link は、レイヤ 2 インターフェイス(switch ポートまたはポート チャネル)のペアで、一方のインターフェイスが他方のインターフェイスのバックアップとして機能するように設定されます。 この機能は、スパニングツリー プロトコル(STP)の代替ソリューションです。 ユーザは、STP をディセーブルにしても、基本的リンク冗長性を保つことができます。 Flex Link は、通常、ユーザがswitchで STP を実行したくない場合に、サービス プロバイダーまたは企業ネットワークで設定されます。 switchが STP を実行中の場合は、STP がすでにリンクレベルの冗長性またはバックアップを提供しているため、Flex Link は不要です。
別のレイヤ 2 インターフェイスを Flex Link またはバックアップ リンクとして割り当てることで、1 つのレイヤ 2 インターフェイス(アクティブ リンク)に Flex Link を設定します。 switchesでは、Flex Link を、同じswitchまたはスタックの別のswitch上で使用できます。 リンクの 1 つがアップでトラフィックを転送しているときは、もう一方のリンクがスタンバイ モードで、このリンクがシャット ダウンした場合にトラフィックの転送を開始できるように準備しています。 どの時点でも、1 つのインターフェイスのみがリンクアップ ステートでトラフィックを転送しています。 プライマリ リンクがシャットダウンされると、スタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始します。 アクティブ リンクがアップに戻った場合はスタンバイ モードになり、トラフィックが転送されません。 STP は Flex Link インターフェイス上ではディセーブル化されています。
次の図では、switch A のポート 1 および 2 がアップリンク スイッチ B および C に接続されています。 これらのスイッチは Flex Link として設定されているので、どちらかのインターフェイスがトラフィックを転送し、もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードになります。 ポート 1 がアクティブ リンクになる場合、ポート 1 とスイッチ B との間でトラフィックの転送を開始し、ポート 2(バックアップ リンク)とスイッチ C との間のリンクでは、トラフィックは転送されません。 ポート 1 がダウンした場合はポート 2 がアップし、トラフィックをスイッチ C に転送し始めます。 ポート 1 は、再び動作を開始するとスタンバイ モードになり、トラフィックを転送しません。ポート 2 がトラフィック転送を続けます。
また、トラフィックを転送する優先ポートを指定して、プリエンプション機能を設定できます。 たとえば、プリエンプション モードと Flex Link ペアを設定できます。 図のシナリオでは、ポート 1 がバックアップとなって、ポート 2 より帯域幅が大きい場合、ポート 1 は 60 秒後にパケットの転送を開始します。 ポート 2 がスタンバイとなります。 これを行うには、 switchport backup interface preemption mode bandwidth および switchport backup interface preemption delay インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。
プライマリ(転送)リンクがダウンすると、トラップによってネットワーク管理ステーションが通知を受けます。 スタンバイ リンクがダウンすると、トラップによってユーザが通知を受けます。
Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされ、VLAN またはレイヤ 3 ポートではサポートされません。
VLAN Flex Link ロード バランシングにより、ユーザは相互排他的な VLAN のトラフィックを両方のポートで同時に転送するように Flex Link ペアを設定できます。 たとえば、Flex Link ポートが 1 ~ 100 の VLAN に対して設定されている場合、最初の 50 の VLAN のトラフィックを 1 つのポートで転送し、残りの VLAN のトラフィックをもう一方のポートで転送できます。 どちらかのポートで障害が発生した場合には、もう一方のアクティブ ポートがすべてのトラフィックを転送します。 障害が発生したポートが元に戻ると、優先 VLAN のトラフィックの転送を再開します。 冗長性を提供する以外に、この Flex Link のペアはロード バランシングに使用できます。 Flex Link VLAN ロード バランシングによってアップリンク switchesが制約を受けることはありません。
Flex Link マルチキャスト高速コンバージェンスにより、Flex Link 障害発生後のマルチキャスト トラフィック コンバージェンス時間が短縮されます。 マルチキャスト高速コンバージェンスは mrouter ポートとしてのバックアップ リンクの学習、IGMP レポートの生成、および IGMP レポートのリークを組み合わせて実行されます。
通常のマルチキャスト ネットワークでは、個々の VLAN について 1 つのクエリアが選定されます。 ネットワーク エッジに展開されたswitchには、クエリーを受信するいずれかの Flex Link ポートが存在します。 Flex Link ポートは常に、転送状態になります。
クエリーを受信するポートが、switchの mrouter ポートとして追加されます。 mrouter ポートは、switchが学習したすべてのマルチキャスト グループの 1 つとして認識されます。 切り替えの後、クエリーは別の Flex Link ポートによって受信されます。 この別の Flex Link ポートは mrouter ポートとして認識されるようになります。 切り替えの後、マルチキャスト トラフィックは別の Flex Link ポートを介して流れます。 トラフィック コンバージェンスを高速化するために、いずれかの Flex Link ポートが mrouter ポートとして学習されると、両方の Flex Link ポートが mrouter ポートとして認識されます。 いずれの Flex Link ポートも常に、マルチキャスト グループの一部として扱われます。
通常の動作モードではいずれの Flex Link ポートもグループの一部として認識されますが、バックアップ ポートを通過するトラフィックはすべてブロックされます。 mrouter ポートとしてバックアップ ポートを追加しても、通常のマルチキャスト データ フローが影響を受けることはありません。 切り替えが生じると、バックアップ ポートのブロックが解除され、トラフィックが流れるようになります。 この場合、バックアップ ポートのブロックが解除されるとただちに、アップストリーム データが流れ始めます。
切り替えの後、バックアップ リンクがアップ状態になると、アップストリームでの新しいディストリビューション switchでのマルチキャスト データの転送は開始されません。これは、ブロックされた Flex Link ポートに接続されているアップストリーム ルータのポートが、マルチキャスト グループの一部として認識されないからです。 マルチキャスト グループのレポートは、バックアップ リンクがブロックされているため、ダウンストリーム switchで転送されませんでした。 このポートのデータは、マルチキャスト グループが学習されるまで流れません。マルチキャスト グループの学習は、レポートを受信した後にだけ行われます。
レポートは、一般クエリーが受信されると、ホストより送信されます。一般クエリーは、通常のシナリオであれば 60 秒以内に送信されます。 バックアップ リンクが転送を開始し、マルチキャスト データの高速コンバージェンスを達成できるようになると、ダウンストリーム switchが一般クエリーを待つことなく、ただちにこのポート上のすべての学習済みグループに対し、プロキシ レポートを送信します。
マルチキャスト トラフィック コンバージェンスを最小限の損失で達成できるように、Flex Link のアクティブ リンクがダウンする前に冗長データ パスを設定しておく必要があります。 これは、Flex Link バックアップ リンクで IGMP レポート パケットだけをリークさせることで行えます。 こうしてリークさせた IGMP レポート メッセージがアップストリームのディストリビューション ルータで処理されるため、マルチキャスト データのトラフィックはバックアップ インターフェイスに転送されます。 バックアップ インターフェイスの着信トラフィックはすべてアクセス switchの入り口部分でドロップされるため、ホストが重複したマルチキャスト トラフィックを受信することはありません。 Flex Link のアクティブ リンクに障害が発生した場合、ただちにアクセス switchがバックアップ リンクからのトラフィックを受け入れ始めます。 このスキームの唯一の欠点は、ディストリビューション switches間のリンク、およびディストリビューションとアクセス switchesの間のバックアップ リンクで帯域幅が大幅に消費される点です。 この機能はデフォルトでディセーブルになっています。 switchport backup interface interface-id multicast fast-convergence コマンドを使用して、設定を変更できます。
切り替え時にこの機能がイネーブルになっている場合、switchで転送ポートに設定されたバックアップ ポート上でプロキシ レポートは生成されません。
MAC アドレス テーブル移動更新機能により、プライマリ(転送)リンクがダウンしてスタンバイ リンクがトラフィックの転送を開始したときに、switchで高速双方向コンバージェンスが提供されます。
MAC アドレス テーブル移動更新機能が設定されておらず、ポート 1 がダウンした場合は、ポート 2 がトラフィックの転送を開始します。 しかし、少しの間、switch C がポート 3 経由でサーバから PC にトラフィックを転送し続けるため、ポート 1 がダウンしていることにより、PC へのトラフィックが途切れます。 switch C がポート 3 で PC の MAC アドレスを削除し、ポート 4 で再度学習した場合は、トラフィックはポート 2 経由でサーバから PC へ転送される可能性があります。
switchesで MAC アドレス テーブル移動更新機能が設定されイネーブル化されていると、ポート 1 がダウンした場合、ポート 2 が PC からサーバへのトラフィックの転送を開始します。 switchは、ポート 2 から MAC アドレス テーブル移動更新パケットを送信します。 Switch C はこのパケットをポート 4 で受信し、ただちにポート 4 で PC の MAC アドレスを学習します。これにより、再コンバージェンス時間が短縮されます。
switch、switch A のアクセスを設定して、MAC アドレス テーブル移行更新メッセージを 送信できます。 また、アップリンク switches B、C、および D を設定して、MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理を行うこともできます。 switch C が switch A から MAC アドレス テーブル移動更新メッセージを取得すると、switch C はポート 4 で PC の MAC アドレスを学習します。 Switch C は、PC の転送テーブル エントリ転送を含め、MAC アドレス テーブルをアップデートします。
Switch A が、MAC アドレス テーブル移動更新を待機する必要はありません。 switch はポート 1 上の障害を検出して、ただちに新しい転送ポートであるポート 2 からのサーバ トラフィックの転送を開始します。 この変更は 100 ミリ秒 (ms) 未満で発生します。 PC はswitch A に直接接続され、その接続状態に変更はありません。 Switch A による、MAC アドレス テーブルで PC エントリの更新は必要ありません。
上の図では、3 個の無線クライアントがアクセス ポイントに接続し、コントローラと通信します。 スイッチ A に接続された PC は、ポート 3 からポート 1 へのデータ パスを介して無線クライアントと通信します。 MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されておらず、ポート 3 がダウンした場合は、ポート 4 がトラフィックの転送を開始します。 ただし、少しの間は、ポート 3 がダウンしているため、無線クライアントがトラフィックを PC に渡すことはできません。
MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されイネーブル化されており、ポート 3 がダウンした場合は、コントローラがポート 4 から MAC アドレス テーブル移動更新パケット(MMU)を送信します。 この MMU のパケットは無線クライアントのすべての MAC アドレスを伝送します。 スイッチ C はポート 4 でこのパケットを取得し、ただちに無線クライアントの MAC アドレスを学習します。これにより、再コンバージェンス時間が短縮されます。 PC はポート 2 からポート 4 へのパスを使用して、無線クライアントにデータを送信します。 スイッチ C はまた、VLAN で同じ MMU パケットをブリッジングします。これにより、ネットワークのすべてのスイッチで MAC アドレス テーブルが更新され、無線クライアントへの次のパケットがコントローラに対して適切なパスに向かうようになります。 コントローラは無線クライアントの MAC アドレスだけを学習します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例: Switch# configure terminal |
|
ステップ 2 |
interface
interface-id 例: Switch(conf)# interface gigabitethernet1/0/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 3 |
switchport backup interface
interface-id 例: Switch(conf-if)# switchport backup interface gigabitethernet1/0/2 |
物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)をインターフェイスがある Flex Link ペアの一部として設定します。 1 つのリンクがトラフィックを転送している場合、もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードです。 |
ステップ 4 |
end 例: Switch(conf-if)# end |
3.
switchport backup interface
interface-id
4.
switchport backup interface
interface-id
preemption mode [
forced |
bandwidth |
off]
5.
switchport backup interface
interface-id
preemption delay
delay-time
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例:
Switch# configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 |
interface
interface-id 例:
Switch(conf)# interface gigabitethernet1/0/1
|
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
||
ステップ 3 |
switchport backup interface
interface-id 例:
Switch(conf-if)# switchport backup interface gigabitethernet1/0/2
|
物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)をインターフェイスがある Flex Link ペアの一部として設定します。 1 つのリンクがトラフィックを転送している場合、もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードです。 |
||
ステップ 4 |
switchport backup interface
interface-id
preemption mode [
forced |
bandwidth |
off] 例:
Switch(conf-if)# switchport backup interface gigabitethernet1/0/2 preemption mode forced
|
Flex Link インターフェイス ペアのプリエンプション メカニズムおよび遅延を設定します。 次のプリエンプション モードを設定することができます。 |
||
ステップ 5 |
switchport backup interface
interface-id
preemption delay
delay-time 例:
Switch(conf-if)# switchport backup interface gigabitethernet1/0/2 preemption delay 50
|
ポートが他のポートより先に使用されるまでの遅延時間を設定します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
Switch(conf-if)# end
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 7 |
show interface [
interface-id]
switchport backup 例:
Switch# show interface gigabitethernet1/0/2 switchport backup
|
設定を確認します。 |
||
ステップ 8 |
copy running-config startup config 例:
Switch# copy running-config startup config
|
(任意)switch スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例: Switch# configure terminal |
|
ステップ 2 |
interface
interface-id 例: Switch (config)# interface gigabitethernet2/0/6 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 3 |
switchport backup
interface
interface-id
prefer vlan
vlan-range 例: Switch (config-if)# switchport backup interface gigabitethernet2/0/8 prefer vlan 2 |
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部として設定し、インターフェイス上の VLAN を指定します。 VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。 |
ステップ 4 |
end 例: Switch (config-if)# end |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例: Switch# configure terminal |
|
ステップ 2 |
interface
interface-id 例: Switch#interface gigabitethernet1/0/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 インターフェイスは物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理インターフェイス)に設定できます。 ポートチャネル範囲は 1 ~ 128 です。 |
ステップ 3 |
次のいずれかを使用します。
例: Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet0/2 mmu primary vlan 2 |
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部として設定します。 MAC アドレス テーブル移動更新 VLAN はインターフェイスで最も低い VLAN ID です。 物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)を設定し、MAC アドレス テーブル移動更新の送信に使用される VLAN ID をインターフェイスで指定します。 |
ステップ 4 |
end 例: Switch(config-if)# end |
|
ステップ 5 |
mac address-table move update transmit 例:
Switch(config)#
mac address-table move update transmit
|
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクを介してswitchがトラフィックの転送を開始すると、アクセス switchで、ネットワークの他のswitchesに MAC アドレス テーブル移動更新を送信できます。 |
ステップ 6 |
end 例: Switch(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例:
Switch# configure terminal
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
mac address-table move update receive 例:
Switch (config)# mac address-table move update receive
|
switchで MAC アドレス テーブル移動更新の取得と処理を可能にします。 |
ステップ 3 |
end 例:
Switch (config)# end
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
この例では、バックアップ インターフェイスでインターフェイスを設定した後に、設定を確認する方法を示します。
Switch# show interface switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/1 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby
この例では、バックアップ インターフェイス ペアにプリエンプション モードを強制として設定した後に、設定を確認する方法を示します。
Switch# show interface switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/211 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby Interface Pair : Gi1/0/1, Gi1/0/2 Preemption Mode : forced Preemption Delay : 50 seconds Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/1), 100000 Kbit (Gi1/0/2) Mac Address Move Update Vlan : auto
次の例では、switchに VLAN 1 ~ 50、60、および 100 ~ 120 を設定する例を示します。
Switch(config)# interface gigabitethernet 2/0/6 Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet 2/0/8 prefer vlan 60,100-120
両方のインターフェイスが起動しているとき、Gi2/0/8 は VLAN 60 および 100 ~ 120 のトラフィックを転送し、Gi2/0/6 は VLAN 1 ~ 50 のトラフィックを転送します。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Up/Backup Standby Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
Flex Link インターフェイスがダウンすると(LINK_DOWN)、このインターフェイスで優先される VLAN は、Flex Link ペアのピア インターフェイスに移動します。 この例では、インターフェイス Gi2/0/6 がダウンして、Gi2/0/8 が Flex Link ペアのすべての VLAN を引き継ぎます。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Down/Backup Up Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
FlexLink インターフェイスがアップになると、このインターフェイスで優先される VLAN はピア インターフェイスでブロックされ、アップしたインターフェイスでフォワーディング ステートに移動します。 この例では、インターフェイス Gi2/0/6 がアップになると、このインターフェイスの優先 VLAN は、相手側のインターフェイス Gi2/0/8 でブロックされ、Gi2/0/6 で転送されます。
Switch# show interfaces switchport backup Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet2/0/6 GigabitEthernet2/0/8 Active Up/Backup Standby Vlans Preferred on Active Interface: 1-50 Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120 Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ FastEthernet1/0/3 FastEthernet1/0/4 Active Down/Backup Up Vlans Preferred on Active Interface: 1-2,5-4094 Vlans Preferred on Backup Interface: 3-4 Preemption Mode : off Bandwidth : 10000 Kbit (Fa1/0/3), 100000 Kbit (Fa1/0/4) Mac Address Move Update Vlan : auto
この例では、MAC アドレス テーブル移動更新を送信するためアクセス switchを設定した後に設定を確認する方法を示します。
Switch# show mac address-table move update Switch-ID : 010b.4630.1780 Dst mac-address : 0180.c200.0010 Vlans/Macs supported : 1023/8320 Default/Current settings: Rcv Off/On, Xmt Off/On Max packets per min : Rcv 40, Xmt 60 Rcv packet count : 5 Rcv conforming packet count : 5 Rcv invalid packet count : 0 Rcv packet count this min : 0 Rcv threshold exceed count : 0 Rcv last sequence# this min : 0 Rcv last interface : Po2 Rcv last src-mac-address : 000b.462d.c502 Rcv last switch-ID : 0403.fd6a.8700 Xmt packet count : 0 Xmt packet count this min : 0 Xmt threshold exceed count : 0 Xmt pak buf unavail cnt : 0 Xmt last interface : None
次に、Flex Link を GigabitEthernet1/0/11 および GigabitEthernet1/0/12 に設定したときに他の Flex Link ポートを mrouter ポートとして学習する例と、 show interfaces switchport backup コマンドの出力を示します。
Switch# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Switch(config)# interface GigabitEthernet1/0/11 Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q Switch(config-if)# switchport mode trunk Switch(config-if)# switchport backup interface GigabitEthernet1/0/12 Switch(config-if)# exit Switch(config)# interface GigabitEthernet1/0/12 Switch(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q Switch(config-if)# switchport mode trunk Switch(config-if)# end Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby Preemption Mode : off Multicast Fast Convergence : Off Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12) Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してswitchに到達するクエリーのある、VLAN 1 および 401 のクエリアを示します。
Switch# show ip igmp snooping querier Vlan IP Address IGMP Version Port ------------------------------------------------------------- 1 1.1.1.1 v2 Gi1/0/11 401 41.41.41.1 v2 Gi1/0/11
この例では、VLAN 1 および VLAN 401 用の show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。
Switch# show ip igmp snooping mrouter Vlan ports ---- ----- 1 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic) 401 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連しています。
Switch# show ip igmp snooping groups Vlan Group Type Version Port List ----------------------------------------------------------------------- 1 228.1.5.1 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11 1 228.1.5.2 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
ホストが一般クエリーに応答するときに、switchはすべてのマルチキャスト ルータ ポートに関するこのレポートを転送します。 次の例では、ホストがグループ 228.1.5.1 のレポートを送信するとき、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 はブロックされているので、レポートは GigabitEthernet1/0/11 でだけ送信されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウンすると、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。
このポートが転送を開始すると、ただちにswitchがホストに代わり、228.1.5.1 と 228.1.5.2 のグループにプロキシ レポートを送信します。 アップストリーム ルータはグループを学習し、マルチキャスト データの転送を開始します。 これは、Flex Link のデフォルトの動作です。 ユーザが switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast fast-convergence コマンドを使用して高速コンバージェンスを設定すると、この動作は変更になります。 次に、この機能をオンにする例を示します。
Switch# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Switch(config)# interface gigabitEthernet 1/0/11 Switch(config-if)# switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast fast-convergence Switch(config-if)# exit Switch# show interfaces switchport backup detail Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State ------------------------------------------------------------------------ GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby Preemption Mode : off Multicast Fast Convergence : On Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12) Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してswitchに到達するクエリーのある、VLAN 1 および 401 のクエリアを示します。
Switch# show ip igmp snooping querier Vlan IP Address IGMP Version Port ------------------------------------------------------------- 1 1.1.1.1 v2 Gi1/0/11 401 41.41.41.1 v2 Gi1/0/11
次に VLAN 1 と 401 に対する show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。
Switch# show ip igmp snooping mrouter Vlan ports ---- ----- 1 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic) 401 Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連しています。
Switch# show ip igmp snooping groups Vlan Group Type Version Port List ----------------------------------------------------------------------- 1 228.1.5.1 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11 1 228.1.5.2 igmp v2 Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
一般クエリーに対してあるホストが応答すると必ず、switchがすべての mrouter ポートに関するこのレポートを転送します。 コマンドライン ポートを使用してこの機能をオンにすると、レポートは、GigabitEthernet1/0/11 上のswitchによって転送されるときにバックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 にも送信されます。 アップストリーム ルータはグループを学習して、マルチキャスト データの転送を開始しますが、GigabitEthernet1/0/12 がブロックされているため、このマルチキャスト データは入力側で廃棄されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウンすると、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。 マルチキャスト データはすでにアップストリーム ルータによって転送されているので、任意のプロキシ レポートを送信する必要はありません。 レポートをバックアップ ポートにリークすると冗長マルチキャスト パスが設定され、マルチキャスト トラフィック コンバージェンス用の時間が最小限になります。
説明 | Link |
---|---|
このリリースのシステム エラー メッセージを調査し解決するために、エラー メッセージ デコーダ ツールを使用します。 |
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/index.cgi |
説明 | リンク |
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