製品およびサブスクリプションの管理

この章では、要求コードの使用、製品インスタンスのアクティブ化、および外部管理インスタンスの処理を含む、Security Provisioning and Administration サブスクリプション管理プロセスについて説明します。

サブスクリプションプロセスの概要

新しいサブスクリプションをシスコから購入すると、購入プロセス中に指定した最初の連絡先にサブスクリプション要求コードを含むウェルカムメールが送信されます。Security Cloud エンタープライズ管理者は、要求コードを受信したら、[サブスクリプションの要求(Claim subscription)](1)をクリックして、現在のエンタープライズのサブスクリプションを要求します。

サブスクリプションを要求すると、[製品とサービスのアクティベーション ステータス(Product and service activation status)] セクションに製品名と対応する開始日(2)が一覧表示されます。エンタープライズ管理者は、[アクティブ化(Activate)](3)をクリックして、製品をアクティブ化します。アクティブ化された製品は、[製品(Products)] セクション(4)に表示されます。

アクティブ化された製品ごとに、製品サブスクリプションの詳細が個別のタイルで表示されます。

トライアル製品には ラベルが付きます。Security Cloud に接続されている外部管理製品インスタンスには、 ラベルが付きます。


(注)  


製品、階層、数量の変更、共有アドオンの追加など、サブスクリプションに変更がある場合、同じサブスクリプション内ですべての変更が自動的に処理され、アクティブな製品インスタンスで更新されます。管理者は、サブスクリプションの更新に関する電子メール通知を受け取ります。


サブスクリプションの要求

最初の製品アクティベーションの連絡先として指定されたユーザーにサブスクリプション要求コードが電子メールで送信されます。管理者は、要求コードを使用してエンタープライズのサブスクリプションを要求します。サブスクリプションを要求すると、そのサブスクリプションの製品が [製品とサービスのアクティベーション ステータス(Product and service activation status)] リストに追加されます。[アクティブ化(Activate)] ボタンをクリックすると、リスト内の製品をアクティブ化できます。

エンタープライズ アグリーメント サブスクリプションの場合、ウェルカムメールと要求コードは、要求されたサブスクリプションの開始日ではなく、エンタープライズ アグリーメント ワークスペース(EAWS)内で最初の要求が行われたときに送信されます。エンタープライズ アグリーメントのウェルカムメールと要求コードは、EAWS 内で要求を行う技術担当者の連絡先に送信されます。

始める前に

以下の手順を完了するには、サブスクリプション要求コードが必要です。

手順


ステップ 1

[概要(Overview)] ページで、サブスクリプション内の製品を要求してアクティブ化するエンタープライズを選択するか、新しいエンタープライズを作成します。

ステップ 2

右上隅にある [サブスクリプションの要求(Claim subscription)] をクリックします。

ステップ 3

要求コードを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。

ステップ 4

サブスクリプションを製品インスタンスに関連付けます。サブスクリプションの一部である製品を確認し、サブスクリプションを関連付ける製品インスタンスを選択します。既存のインスタンスを関連付けるか、システムに新しいインスタンスを作成させます。

  1. サブスクリプションに関連付ける既存の製品インスタンスの [既存のインスタンスの関連付け(Attach existing instance)] チェックボックスをオンにします。

    既存のインスタンスをサブスクリプションに関連付けるプロセスを完了するには、追加の操作が必要です。製品チームまたはアクティベーション スペシャリストに連絡して、既存の製品インスタンスにライセンスを適用するプロセスを開始することもできます。

    (注)  

     

    一部の製品のチェックボックスは、以下のいずれかの理由により無効になっている場合があります。

    • サブスクリプションを要求後、アクティベーションを完了するために追加の手順と入力が必要な製品である。

      追加の手順では、製品ごとに [必要なアクション(Action required)] オプションを使用して、必要な入力を完了します。

    • 新しいインスタンスのアクティブ化のみ可能な製品である。

  2. チェックボックスをオンにしていない製品の場合、製品の新しいインスタンスがサブスクリプションに関連付けられます。

ステップ 5

製品と製品に関連付けられた展開可能な地域のリストを確認し、[要求(Claim)] をクリックします。

展開地域は、既存のすべての製品インスタンスに割り当てられます。

以下のアイコンは、製品インスタンスの展開地域および選択した地域での配置を示します。

  • 青色のチェックマーク は、選択した地域または国が、製品でサポートされている展開地域と一致していることを示します。

  • オレンジ色の三角形 は、選択した地域と類似した地域や国で製品が展開可能であることを示します。

  • 紫色のアイコン は、選択した地域に製品を展開できないことを示すため、製品は、使用可能な地域に割り当てられます。

サブスクリプションを要求する管理者には、エンタープライズ内で要求されるすべての製品の初期管理者ロールが割り当てられます。

ユーザーにロールを割り当てることで、必要に応じて管理者を追加できます。「ユーザーにロールを割り当てる」を参照してください。

新しい製品インスタンスが自動的にプロビジョニングされ、[概要(Overview)] タブの [製品(Products)] リストに追加されます。既存の製品インスタンスは、アクティブ化プロセスを介してアクティブ化する必要があります。「製品インスタンスのアクティブ化」を参照してください。

(注)  

 

製品は、要求された開始日の後にアクティブ化されます。エンタープライズ アグリーメント(EA)サブスクリプションについては、製品をアクティブ化する前に、エンタープライズ アグリーメント ワークスペース(EAWS)で製品を要求します。EAWS 要求は、完了するまでに最大 24 時間かかります。EAWS 要求が処理されると、製品をアクティブ化できます。


次のタスク

サブスクリプションの開始日に達した製品をアクティブ化できます。

製品インスタンスのアクティブ化

サブスクリプションが要求され、その開始日に達すると、そのサブスクリプションに含まれる製品をアクティブ化できます。現在のエンタープライズでアクティブ化された既存の製品インスタンスがある場合は、新しい製品ライセンスを既存のインスタンスに適用するか、新しいインスタンスをアクティブ化するか選択できます。


(注)  


製品は、要求された開始日以降にのみアクティブ化できます。

エンタープライズ アグリーメント(EA)サブスクリプションの場合は、次の手順を実行してサブスクリプションを有効化します。

  1. EAWS でリクエストを送信:要求された開始日以降にサブスクリプションをアクティブ化するには、まずエンタープライズ アグリーメント ワークスペース(EAWS)で要求を送信します。

  2. 処理時間:要求が EAWS で処理されるまでに最大 24 時間かかります。

  3. アクティベーションの有効化:EAWS 要求が処理されると、Security Provisioning and Administration で製品アクティベーションが有効になります。次の手順を実行して、製品インスタンスをアクティブ化します。


手順


ステップ 1

Security Provisioning and Administration ページで、関連する製品サブスクリプションの要求に使用したのと同じエンタープライズを選択します。

ステップ 2

[製品とサービスのアクティベーション ステータス(Product and service activation status)] リストで、アクティブ化する製品の [アクティブ化(Activate)] をクリックします。

ステップ 3

表示されたスライドインペインで、ライセンスを既存の製品インスタンスに関連付けるか、製品の新しいインスタンスを作成するかを選択します。

既存のインスタンスをアクティブ化するには、[製品のプロビジョニング方法(How would you like to provision the product)] ドロップダウンリストから [既存のアカウントに接続(Connect an existing account)] を選択します。

製品の新しいインスタンスを作成するには、[製品のプロビジョニング方法(How would you like to provision the product)] ドロップダウンリストから [新規アカウントの作成(Create a new account)] を選択します。

ステップ 4

[アクティベーションの要求(Request activation)] をクリックします。

製品のステータスに [アクティブ化が進行中(Activation in progress)]と表示され、製品インスタンスのアクティブ化が進行中であることが示されます。この状態では、製品インスタンス ID は生成されません。アクティブ化が完了すると、製品に製品インスタンス ID が割り当てられ、製品の詳細が [製品(Products)] セクションに表示されます。アクティブ化の完了に予想より時間がかかっている場合は、シスコサポートにお問い合わせください。

製品が [製品(Products)] テーブルに追加されます。製品サブスクリプションの詳細の表示」を参照してください。


製品サブスクリプションの詳細の表示

[概要(Overview)] ページの [製品(Products)] セクションには、組織内で要求およびアクティブ化された関連製品を含む、各サブスクリプションの概要が表示されます。

製品インスタンスをアクティブ化すると、その製品が [製品(Products)] セクションに表示されます。

[製品(Products)] セクションの各製品カードには、アクティブ化された製品に関する次の詳細が表示されます。

  • [製品名(Product Name)]:サブスクリプションで購入した製品の名前。

    名前は、購入した主要な製品(階層を含む)、およびサブスクリプションにおけるアクティブな製品の権限を識別する記述子などの関連する詳細を要約したものです。

    たとえば、Advantage 階層用に設定された Cisco XDR 製品の説明には「Cisco XDR Advantage」と表示されます。

  • [サブスクリプション識別子(サブスクリプションID)(Subscription Identifier (Subscription ID))]:サブスクリプションとその基礎となる製品に割り当てられている一意の識別子。サブスクリプションで要求される製品はすべて、このサブスクリプション ID に関連付けられます。

  • [終了日(End Date)]:期間の終了日に達するようにサブスクリプションが設定されている場合の予定終了日を示します。この日付は最終的な日付ではなく、サブスクリプションが更新された場合は変更される可能性があります。サブスクリプションの最終的な終了日を取得するには、シスコテクニカルサポートにお問い合わせください。

  • [外部インスタンスID(External Instance ID)]:アクティブ化される外部製品インスタンスの一意の識別子。

  • [数量(Quantity)]:サブスクリプションに含まれる特定の権限付与量を示します。

  • [地域(Region)]:エンタープライズの優先地域に合わせた製品インスタンスの展開地域を指定します。

外部管理対象製品インスタンスの接続

Security Provisioning and Administration の外部で管理されているシスコ製品インスタンスがある場合は、必要に応じて Security Cloud エンタープライズに接続できます。シスコは、Security Provisioning and Administration 管理者のリストに、インスタンスを Security Cloud に接続するための招待メールを送信することで、このプロセスを開始します。管理者はサインインして、外部インスタンスを Security Cloud に接続できます。Security Cloud に接続されている製品インスタンスには、製品名の横に [外部管理(Externally managed)] ラベルが付いています。

製品インスタンスの [外部管理(Externally managed)] ラベルがない場合は、インスタンスをアクティブ化せず、アクティベーション スペシャリストに相談するか、シスコサポートにお問い合わせください。

外部インスタンスをエンタープライズに接続するオプションが表示されない場合は、アクティベーション スペシャリストに相談するか、シスコサポートにお問い合わせください。

手順


ステップ 1

Security Provisioning and Administration で、外部管理製品インスタンスを接続するエンタープライズを選択します。

ステップ 2

接続する製品の横にある [製品の接続(Attach product)] をクリックします。

接続された製品は、製品のリストに外部管理ラベル付きで表示されます。


製品インスタンスの非アクティブ化

製品インスタンスを誤ってアクティブ化した場合や、既存または新しいテナントのライセンスを再利用する場合は、製品インスタンスを非アクティブ化できます。製品インスタンスを非アクティブ化すると、非アクティブ状態になります。アクティブなライセンスが再び使用可能になり、エンタープライズ管理者は製品の非アクティブ化通知を受け取ります。


(注)  


ライセンスのない製品インスタンスまたは外部で管理されている製品インスタンスは非アクティブ化できません。製品インスタンスをエンタープライズに誤って関連付けた場合は、シスコサポートチームにお問い合わせください。


手順


ステップ 1

Cisco Security Provisioning and Administration で、製品サブスクリプションのアクティブ化に使用したのと同じエンタープライズを選択します。

ステップ 2

[概要(Overview)] ページの [製品(Products)] テーブルで、非アクティブ化する製品の横にあるその他メニュー をクリックし、[非アクティブ化(Deactivate)] を選択します。

ステップ 3

非アクティブ化ダイアログボックスで、[非アクティブ化(Deactivate)] をクリックします。

非アクティブ化後、製品インスタンスのすべてのサービスが一時停止され、[製品(Products)] テーブルにその製品が非アクティブと表示されます。

非アクティブ化された製品のサブスクリプション ライセンスは、[アクティベーションの保留(Activation pending)] テーブルに戻されます。

サブスクリプション ライセンスは、新しい製品インスタンスをアクティブ化するために使用できるようになりました。または、既存の製品インスタンスにライセンスを適用することもできます。詳細については、「製品インスタンスのアクティブ化」を参照してください。

製品の非アクティブ化に関する電子メールがエンタープライズ管理者に送信されます。

非アクティブ化プロセスでエラーが発生した場合は、Support Case Manager でシスコサポートチームにお問い合わせください。

[非アクティブ化(Deactivate)] オプションでは、ライセンスのない製品インスタンスまたは外部で管理されている製品インスタンスは削除されません。