この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
一般に、アップグレード手順は、ソリューション全体で次の内容を目的としています。
• サービス ダウンタイムが最少になるか、まったく発生しないこと
これらの目的の一部は、インターフェイスの互換性を維持することによって達成されます。たとえば、CSV ファイル、RDR、DB スキーム、および CLI(コマンドライン インターフェイス)は互換性を維持します。プログラミング可能なインターフェイスは、スタティック C リンキングに対してバイナリの互換性またはインターフェイスの互換性を維持します。
すべての要件が、ソリューションの各観点に一致するとは限りません。これらの目的に対する制約事項は、次のセクションおよび関連するコンポーネントのマニュアルで言及します。
SCA BB 3.1 ソリューションは、次のコンポーネントのバージョンの組み合わせをサポートしています。
• アプリケーション ― SCA BB 3.1(SCE プラットフォームおよび SCMS-SM にインストールするための PQI)
• SCMS-CM 3.1 または 3.0(CM が構成に必要な場合)
このマニュアルでは、SM および CM を含むシステムのアップグレードを取り扱います。これらのコンポーネントのいずれか、または両方が必要ない場合は、該当するセクションを省略できます。
• 「設定の消失」
3.0.0 からアップグレードする場合にのみ、SCE プラットフォームのアップグレード時にリンク ダウンタイムが発生します(LIC チップ ファームウェアが再焼き付けされます)。予想されるダウンタイムは、システムの自動ネゴシエーションの設定によって異なり、最大で 1 分になります。
アップグレードが完了する前に開始されたフローの分類は、誤っている可能性があります。SCE ソフトウェアのアップグレードが完了したとき、またはスタンバイ SCE がアクティブになったときには、分類が次第に復元されます。この再分類が必要なのは、フローの以前の分類判別情報が失われるためです。正確な分類はフローの最初の分析によって決まるので、再分類は誤っている場合が多くなります。そのため、対応する Generic または Behavioral シグニチャに応じて、通常、フローが再分類されます。このダウンタイムは、再分類されたこれらのすべてのフローが閉じたときに終了します。
サービス ダウンタイムは、非ハイ アベイラビリティ設定およびハイ アベイラビリティ設定での SCE プラットフォームのアップグレード時に発生します。
• 非ハイ アベイラビリティ設定では、SCE プラットフォームは、アップグレード時にトラフィックの分類、レポート、および制御を実行しません。これらの機能は、アップグレードの完了後に復元されます(アップグレードが完了する前に開始されたトラフィック フローが誤って分類されるため、復元は段階的なものです)。詳細については、「アップグレード完了前に開始されたフローの分類ミス」を参照してください。
• ハイ アベイラビリティ設定では、カスケード接続された SCE プラットフォームがアップグレード時に代替として機能するためサービス ダウンタイムは発生しません。ただし、アップグレードが完了する前に開始されたトラフィック フローが誤って分類されるために SCE プラットフォームを切り替えるときの段階的なサービスの構築の場合を除きます。詳細については、「アップグレード完了前に開始されたフローの分類ミス」を参照してください。
SCE プラットフォームのアップグレード時、収集システムに未報告の SCE プラットフォームが保有しているサブスクライバ クォータおよび使用状況の情報が失われます。システム データのエクスポート頻度に応じて(あらゆる RDR の間隔を通じて設定可能)、このような情報の量を最小限に抑えられます。
カテゴリに対する RDR タグの非デフォルトの割り当ては、アップグレード時に失われます。デフォルトのマッピングは、アップグレード後に復元されます。非デフォルトの割り当てが行われた場合、アップグレード後に手動で再設定する必要があります。
Service Configuration Editor、SM GUI、および Reporter を内蔵した SCA BB Console は、下位互換性がなく、3.1 システム コンポーネント(SCE プラットフォーム、CM、SM)とのみ連動します。
Network Navigator のバージョン 3.1 は、サービス設定をバージョン 3.0 の SCE プラットフォームに適用できません。ただし、Network Navigator 3.1 は SCE を 3.1 にアップグレードしてから、サービス設定を適用することが可能です。
アップグレードされたシステムに適用する前に、古いサービス設定ファイルを SCA BB 3.1 に順応させる必要があります。次の 2 つの方法のいずれかで実装できます。
• SCA BB 3.1 の Service Configuration Editor を使用してサービス設定を再実装します。
• SCA BB 3.1 Service Configuration Editor で開いて、古いコンフィギュレーションを SCA BB 3.1 セマンティックに移植します。この場合、デフォルトの 3.1 設定の SCA BB ユーザ ガイドの説明に従って、3.1 の拡張機能の組み合わせを許可することを推奨します。
Signature Editor に DSS を作成し、プロトコル パックをインストールする場合、次の一般的な手順を実行して、DSS をプロトコル パックのシグニチャにマージする必要があります。
• DSS を開き、プロトコル パックの DSS を Signature Editor にインポートして、重複したシグニチャ ID がないことを確認します。
3.0 に同じレポートが存在する場合は、3.1 の Reporter と Reporter Template を使用して、3.0 データベースからレポートを作成できます。ただし 3.1 で初めてのレポートは、3.0 データベースに接続する際に作成できません。
同じマシン上で異なるバージョンの 2 つの SCA BB Console または Reporter を実行することはサポートされていないので、実行しないでください。
非ハイ アベイラビリティ構成の Subscriber Manager では、SM アップグレード手順によって、サブスクライバ プロビジョニングおよびサブスクライバ ステータス認識(LEG 通信)のダウンタイムが発生します。
SM LEG の設定は、アップグレード時に失われます。関連するリファレンス ガイドの SM LEG のアップグレード手順に従ってください。
Quota Manager(QM)がクラスタとして配置されていない場合、サービス ダウンタイムが発生します。これは、SM アップグレード時に発生するサービス ダウンタイムと同じです。
• 「設定」
Collection Manager のアップグレードは、アップグレードされたマシンに対して処理中にダウンタイムを課します。データ収集のダウンタイムを避けるために、バンドル版の構成または非バンドル版の構成に対して、代替 Collection Manager を使用できます。
3.0.5 または 3.0.6 から 3.1 に CM をアップグレードする場合、CM サーバ(PRPC ユーザ ファイル、prpc.usr)のユーザ設定が削除されます。アップグレードが完了したら、ユーザを再定義する必要があります。
アップグレード プロセスが失敗した場合、またはサービスに障害が発生した場合に、ソフトウェアのロールバックが必要になることがあります。ソフトウェアのロールバックでは、以前のリリースにダウングレードして、ネットワークへの損害を軽減させる必要があります。
一般に、自動ダウングレード スクリプトはソリューション コンポーネントで使用できません。ダウングレードをイネーブルにするには、アップグレードする前に古いコンフィギュレーションをバックアップしておく必要があります。ダウングレードするには、各コンポーネントに対して旧リリースのクリーン インストレーションが必要です。
(注) SCE をダウングレードする場合、「PQI uninstall file」コマンドを使用して、最初に SCA BB PQI をアンインストールする必要があります。このコマンドを実行するには、新しい PQI ファイルが必要です。