Interface Graphs
Interface Graphs ペインでは、インターフェイスの統計情報をグラフ形式またはテーブル形式で表示できます。インターフェイスをコンテキスト間で共有している場合、FWSM には現在のコンテキストの統計情報のみが表示されます。サブインターフェイスに表示される統計情報の数は、物理インターフェイスに表示される統計情報の数のサブセットです。
フィールド
• Available Graphs for: ペイン:モニタリングに使用可能な統計情報のタイプを一覧表示します。1 つのグラフ ウィンドウに表示する統計情報のタイプは 4 つまで選択できます。複数のグラフ ウィンドウを同時に開くことができます。
–Byte Counts:インターフェイスのバイト入力およびバイト出力の数を表示します。
–Packet Counts:インターフェイスのパケット入力およびパケット出力の数を表示します。
–Packet Rates:インターフェイスのパケット入力およびパケット出力のレートを表示します。
–Bit Rates:インターフェイスの入出力のビット レートを表示します。
物理インターフェイスに追加して表示できる統計情報は次のとおりです。
–Buffer Resources:次の統計情報を表示します。
Overruns:入力速度が、FWSM のデータ処理能力を超えたため、FWSM がハードウェア バッファに受信したデータを処理できなかった回数。
Underruns:FWSM で処理できる速度より速くトランスミッタが動作した回数。
No Buffer:メイン システムにバッファ スペースがなかったために廃棄された受信パケットの数。この数と無視された数を比較します。イーサネット ネットワークのブロードキャスト ストームが原因で、入力バッファ イベントが発生しなくなることがよくあります。
–Packet Errors:次の統計情報を表示します。
CRC:Cyclical Redundancy Check(巡回冗長検査)エラーの数。ステーションがフレームを送るときに、フレームの末尾に CRC を追加します。この CRC は、フレームのデータに基づいてアルゴリズムから生成されます。送信元と宛先の間でフレームが変更された場合、FWSM は CRC が一致しない旨を指摘します。通常、CRC の数が多い場合の原因として、衝突か、またはステーションが不正なデータを伝送していることが考えられます。
Frame:フレーム エラーの数。不正なフレームには、長さが正しくないかフレームのチェックサムに不良のあるパケットが含まれます。通常、このエラーの原因として、衝突またはイーサネット デバイスの不具合が考えられます。
Input Errors:ここにリストされている他のタイプのものも含めた入力エラーの合計数。また、他の入力関連のエラーによって、入力エラー数が増え、一部のデータグラムに複数のエラーが存在する可能性があります。したがって、この合計は、他のタイプにリストされているエラーの数を超えることがあります。
Runts:最小パケット サイズの 64 バイトよりも小さかったために廃棄されたパケットの数。通常、ラントは衝突によって発生します。また、配線や電気インターフェイスに問題がある可能性もあります。
Giants:最大パケット サイズを超えたために廃棄されたパケットの数。たとえば、1518 バイトを超えたイーサネット パケットは ジャイアントと見なされます。
Deferred:FastEthernet インターフェイスのみ。リンクのアクティビティが原因で送信前に延期されたフレームの数。
–Miscellaneous:受信したブロードキャストの統計情報を表示します。
–Collision Counts:FastEthernet インターフェイスのみ。次の統計情報を表示します。
Output Errors:設定されている衝突の最大数を超えたために伝送されなかったフレームの数。このカウンタは、ネットワーク トラフィックが混雑しているときにのみ増加します。
Collisions:イーサネット衝突(1 つまたは複数の衝突)が原因で、再度伝送されたメッセージ数。通常、これは拡張しすぎた LAN(イーサネット ケーブルまたはトランシーバ ケーブルが長すぎる、ステーション間にリピータが 3 つ以上ある、またはカスケード接続されたマルチポート トランシーバが多すぎる)で発生します。衝突したパケットは、出力パケットによって一度だけカウントされます。
Late Collisions:通常の衝突ウィンドウの外で衝突が発生したために伝送されなかったフレームの数。遅延衝突は、パケットの伝送で遅れて検出される衝突です。通常、このような状況は起こりません。2 つのイーサネット ホストが同時に伝送を試みた場合、両方のホストが早期にパケットの衝突を起こして両方がバックオフするか、2 番目のホストが 1 番目のホストの伝送を確認して待機します。遅延衝突が発生した場合、デバイスが割り込んでイーサネット上でパケットの送信を試みる一方で、FWSM はパケットの送信を一部終了します。FWSM は、パケットの最初の部分が入ったバッファをすでに開放している可能性があるため、パケットを再送信しません。ネットワーキング プロトコルは、パケットを再送することで衝突に対処するように設計されているため、これは実際の問題ではありません。ただし、遅延衝突があるということはネットワークに問題が存在することを示しています。一般的な問題は、リピータを使用した大規模ネットワークと仕様を超えて動作しているイーサネット ネットワークです。
–Input Queue:入力キューの現在のパケット数および最大パケット数を表示します。次の統計情報が含まれます。
Hardware Input Queue:ハードウェア キューのパケット数。
Software Input Queue:ソフトウェア キューのパケット数。
–Output Queue:出力キューの現在のパケット数および最大パケット数を表示します。次の統計情報が含まれます。
Hardware Output Queue:ハードウェア キューのパケット数。
Software Output Queue:ソフトウェア キューのパケット数。
–Drop Packet Queue:ドロップされたパケット数を表示します。
• Add:選択した統計タイプを選択したグラフ ウィンドウに追加します。
• Remove:選択したグラフ ウィンドウから、選択した統計タイプを削除します。削除している項目が他のペインから追加され、Available Graphs for: ペインに戻されていない場合、このボタン名は Delete に変わります。
• Show Graphs:統計タイプを追加するグラフ ウィンドウ名を表示します。すでにグラフ ウィンドウを開いている場合は、デフォルトで新しいグラフ ウィンドウがリストされます。すでに開いているグラフに統計タイプを追加する場合は、開いているグラフ ウィンドウの名前を選択します。グラフに含まれている統計情報が Selected Graphs ペインに表示され、タイプを追加することができます。グラフ ウィンドウには ASDM、インターフェイスの IP アドレス、「Graph」という形式で名前が付けられます。後続のグラフは、「Graph (2)」のように名前が付けられます。
• Selected Graphs ペイン:選択したグラフ ウィンドウに表示する統計タイプを表示します。タイプを 4 つまで含めることができます。
–Show Graphs:グラフ ウィンドウを表示するか、または、追加した場合は追加の統計タイプでグラフを更新します。
モード
次の表に、この機能を使用できるモードを示します。
Graph/Table
Graph ウィンドウには、選択した統計情報のグラフが表示されます。Graph ウィンドウには、最大 4 つのグラフおよびテーブルを同時に表示することができます。デフォルトで、グラフまたはテーブルにリアルタイムな統計情報が表示されます。 History Metrics をイネーブルにすると、過去の期間の統計情報を表示できます。
フィールド
• View:グラフまたはテーブルを表示する期間を設定します。リアルタイム以外の期間で表示する場合は、 History Metrics をイネーブルにします。次のオプションの指定に従ってデータが更新されます。
–Real-time, data every 10 sec
–Last 10 minutes, data every 10 sec
–Last 60 minutes, data every 1 min
–Last 12 hours, data every 12 min
–Last 5 days, data every 2 hours
• Export:グラフをカンマ区切り形式でエクスポートします。Graph ウィンドウに複数のグラフまたはテーブルがある場合、Export Graph Data ダイアログボックスが表示されます。名前の横のチェックボックスを選択して、リストされているグラフおよびテーブルを 1 つ以上選択します。
• Print:グラフまたはテーブルを印刷します。Graph ウィンドウに複数のグラフまたはテーブルがある場合、Print Graph ダイアログボックスが表示されます。Graph/Table Name リストから印刷するグラフまたはテーブルを選択します。
• Bookmark:ブラウザ ウィンドウに、Graph ウィンドウ上のすべてのグラフおよびテーブルへのリンク 1 つと、各グラフまたはテーブルへの個別のリンクが表示されます。ブラウザでこれらの URL をブックマークとしてコピーできます。グラフの URL を開くときに、ASDM を実行している必要はありません。ブラウザが ASDM を起動し、グラフが表示されます。
モード
次の表に、この機能を使用できるモードを示します。