• 「機能」
• 「拡張FlexWANソフトウェアおよびハードウェアの要件」
• 「前面パネル」
FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールは、Multilayer Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)およびPolicy Feature Card(PFC;ポリシー フィーチャ カード)が取り付けられたスーパバイザ エンジンとともに、Catalyst 6500シリーズ スイッチまたはCisco 7600シリーズ ルータに搭載されています。MSFCは拡張FlexWANモジュールとともに、マルチプロトコル ルーティングをサポートし、シリアルRS-232からOC-3の範囲の速度でフル インターネット ルート接続を行います。FlexWANモジュールおよび拡張FlexWANモジュールにはCisco 7200/7500 WANポート アダプタを2つまで装着できます。これらは、WANを統合し、WANセグメント全体にわたってQuality of Service(QoS;サービス品質)およびトラフィック管理機能をもたらします。FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールでは、ATMとPOS OC-3リンク、およびチャネライズド クリア チャネル ポート アダプタが、DS0からT3/E3の速度でサポートされます。
また、拡張FlexWANモジュールにはクロスバー ファブリックに接続する機能、およびプロセッサ速度とオンボード メモリを強化する機能があります。
ポート アダプタでサポートされている機能の設定手順については、次のURLにある適切なポート アダプタ マニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/cfgnotes/flexwan/flex_pa/index.htm
FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールでサポートされているプラットフォーム固有の機能の設定手順については、「FlexWANおよび拡張FlexWAN固有のソフトウェア機能の設定情報」を参照してください。
(注) FlexWANモジュールを使用するには、MSFCおよびPFC(またはそれ以上)を装備したスーパバイザ エンジンが必要です。FlexWANモジュールはMSFCを通じて設定します。使用するイメージに、イメージがFlexWANおよび拡張FlexWANモジュールをサポートしていることを示す[v]の文字があることを確認してください(たとえば、c6k222-jsv-mz)。
(注) 拡張FlexWANモジュールを使用するには、MSFC2およびPFC2を装備したSupervisor Engine 2、またはSupervisor Engine 720が必要です。
(注) Route Processor Redundancy(RPR)モードの冗長MSFC構成では、FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールのインターフェイスは指定したMSFCでのみ認識されます。冗長MSFCにFlexWANおよび拡張FlexWANモジュールのインターフェイスを設定するには、強制的にスイッチオーバーを実行する必要があります。これにより、インターフェイスを設定して、その設定を保存できるようになります。スイッチオーバーを実行すると、保存された設定が冗長MSFCで使用されます。RPR+モードの冗長MSFC構成では、アクティブMSFCの設定がスタンバイMSFCと同期します。次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/redund.htm
表1-1 に、FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールでサポートされているポート アダプタを示します。
(注) FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールの所要電力は2.38 Aです。スーパバイザ エンジンおよびスイッチング モジュールの所要電力については、『Cisco 7600 Series Router Installation Guide』と『Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide』を参照してください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールでサポートされていない機能を次に示します。
• フレーム リレーSwitched Virtual Circuit(SVC;相手先選択接続)
• Systems Network Architecture(SNA)シリアル プロトコル(Synchronous Data Link Control [SDLC]、Frame Relay Access Support [FRAS] Boundary Network Node/Boundary Access Node [BNN/BAN])
FlexWANモジュールを使用するには、MSFCおよびPFCを装備したスーパバイザ エンジンが必要です。FlexWANモジュールはMSFCを通じて設定します。
• Supervisor Engine 720でCisco IOSを含むシステムの場合:
Cisco IOS Release 12.2(14)SX以上
• Supervisor Engine 2とMSFC2の両方でCisco IOSを含むシステムの場合:
Cisco IOS Release 12.1(8a)E以上(スーパバイザ エンジンとMSFC2の両方)
• Supervisor Engine 1と、MSFCまたはMSFC2の両方でCisco IOSを含むシステムの場合:
Cisco IOS Release 12.1(5a)E1以上(スーパバイザ エンジンと、MSFCまたはMSFC2の両方)
• スーパバイザ エンジンでCatalystソフトウェア、MSFCまたはMSFC2でCisco IOSソフトウェアを含むシステムの場合:
–MSFC ― Cisco IOS Release 12.1(1)EX以上
–スーパバイザ エンジン ソフトウェア ― Catalyst 6500シリーズ スーパバイザ エンジン ソフトウェア リリース5.4(2)以上
• Supervisor Engine 720でCatalystソフトウェア、MSFC3でCisco IOSソフトウェアを含むシステムの場合:
–MSFC3 ― Cisco IOS Release 12.2(14)SX2以上
–Supervisor Engine 720ソフトウェア ― Catalyst 6500シリーズ スーパバイザ エンジン ソフトウェア リリース8.1(1)以上
拡張FlexWANモジュールを使用するには、MSFCおよびPFCを装備したスーパバイザ エンジンが必要です。拡張FlexWANモジュールはMSFCを通じて設定します。
• Supervisor Engine 720とMSFC3の両方でCisco IOSを含むシステムの場合:
Cisco IOS Release 12.2(17b)SXA以上のリリース(スーパバイザ エンジンとMSFC3の両方)
• Supervisor Engine 2とMSFC2の両方でCisco IOSを含むシステムの場合:
Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB以上のリリース(スーパバイザ エンジンとMSFC2の両方)
(注) 拡張FlexWANモジュールは、Supervisor Engine 1をサポートしていません。
FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールの前面パネルのLED(図1-1を参照)は、FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールのステータスを示します。 表1-2 に各LEDの動作を示します。
図1-1 FlexWANおよび拡張FlexWANモジュールの前面パネル
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STATUS LEDは、モジュールの状態を次のように表します。 グリーン ― すべての診断テストが正常に終了し、モジュールは動作可能 |
(注) FlexWANまたは拡張FlexWANモジュールのSTATUS LEDの色は、初めて電源を投入するときはレッドですが、その後オレンジに変わります。
(注) オフになっているSTATUS LEDは、no power enableコマンドを使用してモジュールの電源が切断されたか、障害が発生していることを意味します。
(注) ポート アダプタのLEDの詳細については、ご使用のポート アダプタに付属のマニュアルを参照してください。