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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
このモジュールでは、ロギング サービスをルータに実装する必要がある新しいタスクと改訂されたタスクを説明します。
Cisco IOS XR ソフトウェアには基本ロギング サービスが用意されています。 ロギング サービスでは、システム ロギング(syslog)メッセージ モニタリングおよびトラブルシューティングのロギング情報を収集し、取得したロギング情報のタイプを選択できます。
![]() (注) |
Cisco IOS XR ソフトウェアでのロギング サービスおよびこのモジュールの一覧で示されているロギング コマンドの詳細については、このモジュールの「関連資料」の項を参照してください。 |
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
この機能が導入されました。 |
ネットワーク オペレーション センター(NOC)でロギング サービスを実装するには、次の前提条件が必要です。
ロギング サービスを実装するには、次の概念を理解する必要があります。
デフォルトでは、ルータは syslog メッセージを syslog プロセスに送信するように設定されます。 syslog プロセスでは、ロギング バッファ、端末回線、syslog サーバのなどの syslog メッセージの宛先に対するメッセージの分配を制御します。 syslog プロセスはデフォルトでメッセージをコンソール端末にも送信します。
デフォルトでは、Cisco IOS XR ソフトウェアの syslog プロセスで生成される syslog メッセージの一般形式は、次のようになります。
node-id : timestamp : process-name [pid] : % message -group -severity -message -code : message-text
次にサンプルの syslog メッセージを示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Nov 28 23:56:53.826 : config[65710]: %SYS-5-CONFIG_I : Configured from console by console
フィールド |
説明 |
||
---|---|---|---|
node-id |
syslog メッセージの生成元となるノードです。 |
||
timestamp |
month day HH:MM:SS 形式のタイム スタンプです。メッセージが生成された日時を示します。
|
||
process-name |
syslog メッセージを生成したプロセスのプロセスです。 |
||
[pid] |
syslog メッセージを生成したプロセスのプロセス ID(pid)です。 |
||
%message -group- severity -message -code |
syslog メッセージに関連付けられているメッセージ グループ名、重大度、メッセージ コードです。 |
||
message-text |
syslog メッセージを説明する文字列です。 |
コンソール端末への syslog メッセージのロギングは、デフォルトでイネーブルです。 コンソール端末へのロギングをディセーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging console disable コマンドを使用します。 コンソールへのロギングを再度イネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging console コマンドを使用します。
syslog メッセージは、コンソール以外の宛先に送信できます。たとえば、ロギング バッファ、syslog サーバ、コンソール以外の終端回線(vtys など)です。
コマンド |
説明 |
---|---|
logging buffered |
syslog メッセージの宛先としてロギング バッファを指定します。 |
logging {hostname | ip-address} |
syslog サーバ ホストを syslog メッセージの宛先として指定します。 |
logging monitor |
コンソール以外の端末回線を syslog メッセージの宛先として指定します。 |
logging buffered コマンドでは、ロギング メッセージをロギング バッファにコピーします。 循環バッファであるため、バッファがいっぱいになると、古いメッセージが新しいメッセージで置き換えられます。 バッファに記録された syslog メッセージを表示するには、show logging コマンドを使用します。 最初に表示されるメッセージは、バッファ内で最も古いメッセージです。 ロギング バッファの現在の内容をクリアするには、clear logging コマンドを使用します。 ロギング バッファへのロギングをディセーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで no logging buffered コマンドを使用します。
logging コマンドは、ロギング メッセージを受信する syslog サーバ ホストを識別します。 このコマンドを何度も発行すると、ロギング メッセージを受信する syslog サーバのリストが作成されます。 指定された IP アドレスやホスト名を持つ syslog サーバを、利用可能な syslog サーバのリストから削除するには、グローバル コンフィギュレーション モードで no logging コマンドを使用します。
logging monitor コマンドは、vtys などのコンソール端末以外の端末回線への syslog メッセージのロギングをグローバルにイネーブルにします。 コンソール以外の端末回線へのロギングをディセーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで no logging monitor コマンドを使用します。
ロギング プロセスでは、syslog メッセージをコンソール端末以外の宛先に送信します。そのプロセスはデフォルトでイネーブルです。 ロギング バッファ、端末回線、syslog サーバへのロギングはイネーブルです。
logging monitor コマンドは、コンソール端末以外の端末回線への syslog メッセージのロギングをグローバルにイネーブルにします。 logging monitor コマンドをイネーブルにしたら、terminal monitor コマンドを使用して、端末セッション中に syslog メッセージを表示します。
端末セッション中、syslog メッセージの端末へのロギングをディセーブルにするには、EXEC モードで terminal monitor disable コマンドを使用します。 terminal monitor disable コマンドは、現在の端末セッションのロギングのみをディセーブルにします。
現在の端末セッションの syslog メッセージのロギングを再度イネーブルにするには、EXEC モードで terminal monitor コマンドを使用します。
![]() (注) |
terminal monitor コマンドおよび terminal monitor disable コマンドはローカルで設定され、端末セッションが終了すると有効ではなくなります。 |
syslog サーバに送信された syslog メッセージを管理しやすくするために、Cisco IOS XR ソフトウェアには次の機能が搭載されています。
logging facility コマンドを使用して、syslog メッセージが送信される syslog ファシリティを設定できます。 これらの UNIX システム ファシリティの詳細については、ご使用の UNIX オペレーティング システムのオペレータ マニュアルを参照してください。 syslog の形式は、Berkeley Standard Distribution(BSD)UNIX バージョン 4.3 と互換性があります。
ファシリティ タイプのキーワード |
説明 |
---|---|
auth |
認可システムを示します。 |
cron |
cron ファシリティを示します。 |
daemon |
システム デーモンを示します。 |
kern |
カーネルを示します。 |
local0–7 |
ローカルで定義されたメッセージ用に予約されています。 |
lpr |
回線プリンタ システムを示します。 |
|
メール システムを示します。 |
news |
USENET ニュースを示します。 |
sys9 |
システムの使用を示します。 |
sys10 |
システムの使用を示します。 |
sys11 |
システムの使用を示します。 |
sys12 |
システムの使用を示します。 |
sys13 |
システムの使用を示します。 |
sys14 |
システムの使用を示します。 |
syslog |
システム ログを示します。 |
user |
ユーザ プロセスを示します。 |
uucp |
UNIX から UNIX へのコピー システムを示します。 |
syslog サーバに送信されたシステム ロギング メッセージを管理しやすくするために、Cisco IOS XR ソフトウェアではホスト名プレフィックス ロギングをサポートしています。 イネーブルにすると、ホスト名プレフィックス ロギングでは、ルータから syslog サーバに送信される syslog メッセージにホスト名プレフィックスを追加します。 ホスト名プレフィックスを使用して、さまざまなネットワーキング デバイスから特定の syslog サーバに送信されるメッセージを分類することができます。
syslog サーバに送信される syslog メッセージにホスト名プレフィックスを付加するには、グローバル コンフィギュレーション モードで、logging hostname コマンドを使用します。
デフォルトでは、syslog メッセージが syslog サーバに送信されるとき、syslog メッセージにはルータから出るために使用するインターフェイスの IP アドレスが含まれています。 syslog メッセージがどのインターフェイスを使用してルータを出るかにかかわらず、すべての syslog メッセージに同じ IP アドレスを含めるように設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging source-interface コマンドを使用します。
4.3 BSD UNIX システム上で syslog デーモンを設定するには、/etc/syslog.conf ファイルに次のような行を含めます。
local7.debug /usr/adm/logs/cisco.log
debugging キーワードでは syslog レベルを指定します。他のキーワードの一般的な説明については、表 1を参照してください。 local7 キーワードでは、使用するロギング ファシリティを指定します。他のキーワードの一般的な説明については、表 1を参照してください。
syslog デーモンは、次のフィールドで指定されたファイルに、このレベルまたはより重大なレベルのメッセージを送信します。 このファイルは、syslog デーモンに書き込み権限がある既存ファイルである必要があります。
syslog メッセージは、ハード ディスクやフラッシュ ディスクなどのローカル ストレージ デバイスのアーカイブに保存することもできます。 メッセージは重大度に基づいて保存できます。アーカイブのサイズ、メッセージが追加される頻度(日次または週次)、アーカイブに保存するメッセージの週合計などの属性を指定できます。
ロギング アーカイブを作成して、ロギング メッセージを収集および保存する方法を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging archive コマンドを使用します。 logging archive コマンドでは、ロギング アーカイブ サブモードを開始します。このモードでは、syslog をアーカイブするための属性を設定できます。
コマンド |
説明 |
---|---|
archive-length weeks |
アーカイブでアーカイブ ログが保持される最長週数を指定します。 保存期間がこの週数を超えるログは、自動的にアーカイブから削除されます。 |
archive-size size |
ストレージ デバイス上にある syslog アーカイブの最大合計サイズを指定します。 このサイズを超過すると、新しいログ用の領域を確保するため、アーカイブ内の最も古いファイルが削除されます。 |
device {disk0 | disk1 | harddisk} |
syslog がアーカイブされるローカル ストレージ デバイスを指定します。 デフォルトでは、ログは <device>/var/log のディレクトリに作成されます。 デバイスが設定されていない場合は、他のすべてのロギング アーカイブ設定が拒否されます。 フラッシュ ディスクよりもハードディスクの容量の方が大きいため、syslog はハードディスクにアーカイブすることを推奨します。 |
file-size size |
アーカイブにある 1 つのログ ファイルの最大ファイル サイズ(メガバイト単位)を指定します。 この制限サイズに達すると、自動的に新しいファイルが作成され、1 つずつ順に大きいシリアル番号が付与されます。 |
frequency {daily | weekly} |
ログが収集される頻度を日次または週次で指定します。 |
severity severity |
アーカイブするログ メッセージの最小重大度を指定します。 設定されたこのレベル以上の syslog メッセージがすべてアーカイブされ、これらのレベルより小さいメッセージは除外されます。 詳細については、重大度を参照してください。 |
デフォルトでは、syslog アーカイブは <device>/var/log のディレクトリに格納されます。 個別のアーカイブ ファイルはアーカイブが作成された年月日に基づいてサブディレクトリに保存されます。 たとえば、2006/02/26 に作成されたアーカイブ ファイルは、次のディレクトリに保存されます。
harddisk:/var/log/2006/02/26
宛先に送信される syslog メッセージの重大度を指定して、ロギングの宛先に送信されるメッセージの数を制限できます(重大度の定義は表 1を参照)。
コマンド |
説明 |
---|---|
logging buffered [severity] |
ロギング バッファに送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
logging console [severity] |
コンソール端末に送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
logging monitor [severity] |
端末回線に送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
logging trap [severity] |
syslog サーバに送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
severity severity |
syslog アーカイブに送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
logging buffered、logging console、logging monitor、logging traps コマンドでは、指定した重大度番号以下の syslog メッセージがそれぞれの宛先に送信されないように制限します。この番号はseverity 引数で指定します。
![]() (注) |
重大度の番号が小さい syslog メッセージは、より重要なイベントであることを示します。 重大度の定義については、表 1を参照してください。 |
snmp-server enable traps syslog コマンドで、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)ネットワーク管理ステーション(NMS)に送信するように syslog メッセージ トラップをイネーブルにしている場合、ルータの履歴テーブルに送信および保存されるメッセージのレベルを変更できます。 また履歴テーブルに保存されるメッセージ数も変更できます。
SNMP トラップは宛先への到達が保証されていないため、メッセージは履歴テーブルに格納されます。 デフォルトでは、syslog トラップがイネーブルでない場合でも、レベル警告および上記(表 1 を参照)の 1 つのメッセージが履歴テーブルに保存されます。
コマンド |
説明 |
---|---|
logging history severity |
履歴ファイルに保存されて SNMP サーバに送信される syslog メッセージのデフォルトの重大度を変更します。 |
logging history size number |
履歴テーブルに保存できる syslog メッセージの数を変更します。 |
![]() (注) |
表 1 に、level キーワードおよび重大度を示します。 SNMP を使用する場合、重大度の値は +1 を使用します。 たとえば、emergency は 0 ではなく 1 になり、critical は 2 ではなく 3 になります。 |
この表では、 severity 引数に指定できる重大度キーワードおよび対応する UNIX syslog 定義を、最も重大度の高いレベルから低いレベルに順番に一覧で示します。
重大度のキーワード |
レベル |
説明 |
syslog 定義 |
---|---|---|---|
emergencies |
0 |
システムが使用不可 |
LOG_EMERG |
alerts |
1 |
即時処理が必要 |
LOG_ALERT |
critical |
2 |
クリティカルな状態 |
LOG_CRIT |
errors |
3 |
エラー状態 |
LOG_ERR |
warnings |
4 |
警告状態 |
LOG_WARNING |
notifications |
5 |
正常だが注意を要する状態 |
LOG_NOTICE |
informational |
6 |
情報メッセージだけ |
LOG_INFO |
debugging |
7 |
デバッグ メッセージ |
LOG_DEBUG |
コマンド |
デフォルトの重大度キーワード |
レベル |
---|---|---|
logging buffered |
debugging |
7 |
logging console |
informational |
6 |
logging history |
warnings |
4 |
logging monitor |
debugging |
7 |
logging trap |
informational |
6 |
ここでは、次の手順について説明します。
このタスクでは、コンソール端末以外の宛先へのロギングを設定する方法を説明します。
概念の情報については、syslog メッセージの宛先の項を参照してください。
1. configure
2. logging buffered [size | severity]
3. logging monitor [ severity]
5. terminal monitor
このタスクでは、リモート syslog サーバへのロギングを設定する方法を説明します。
syslog サーバ ホストを syslog メッセージの受信先に設定するには、syslog サーバに接続できる必要があります。
1. configure
2. logging {ip-address | hostname}
3. logging trap [severity]
4. logging facility [type]
5. logging hostnameprefix hostname
6. logging source-interface type interface-path-id
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | logging {ip-address | hostname} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging 10.3.32.154
|
syslog サーバ ホストを syslog メッセージの宛先として指定します。 |
||
ステップ 3 | logging trap [severity] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
|
syslog サーバに送信する syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
||
ステップ 4 | logging facility [type] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging facility kern
|
(任意)syslog ファシリティを設定します。 |
||
ステップ 5 | logging hostnameprefix hostname 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
|
(任意)ルータから syslog サーバに送信される syslog メッセージにホスト名プレフィックスを追加します。
|
||
ステップ 6 | logging source-interface type interface-path-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
|
(任意)syslog 送信元アドレスを設定します。 |
||
ステップ 7 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、ロギング ヒストリ表を設定する方法を説明します。
概念の情報については、重大度の項を参照してください。
SNMP NMS へのメッセージのロギングは、snmp-server enable traps syslog コマンドでイネーブルにします。 SNMP の詳細については、関連資料の項を参照してください。
1. configure
2. logging history severity
3. logging history size number
5. show logging history
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | logging history severity 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging history errors
|
履歴ファイルに保存されて SNMP サーバに送信される syslog メッセージのデフォルトの重大度を変更します。 |
||
ステップ 3 | logging history size number 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging history size 200
|
履歴テーブルに保存できる syslog メッセージの数を変更します。
|
||
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
||
ステップ 5 | show logging history 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging history
|
(任意)syslog 履歴テーブルの状態についての情報を表示します。 |
このタスクでは、コンソール端末およびロギング バッファのロギングの設定を変更する方法を説明します。
![]() (注) |
デフォルトでは、ロギングはイネーブルです。 |
1. configure
2. logging buffered [size | severity]
3. logging console [severity]
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | logging buffered [size | severity] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging buffered size 60000
|
ロギング バッファを syslog メッセージの宛先として指定し、ロギング バッファのサイズを設定し、ロギング バッファに送信される syslog メッセージを重大度に基づいて制限します。 |
||
ステップ 3 | logging console [severity] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging console alerts
|
コンソール端末に送信するメッセージを重大度に基づいて制限します。
|
||
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、syslog メッセージおよびデバッグ メッセージのタイム スタンプ形式を変更する方法を説明します。
1. configure
2. 次のいずれかを実行します。
3. 次のいずれかを実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | 次のいずれかを実行します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# service timestamps log datetime localtime msec
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# service timestamps log uptime
|
syslog メッセージのタイム スタンプ形式を変更します。 |
||
ステップ 3 | 次のいずれかを実行します。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# service timestamps debug datetime msec show-timezone
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# service timestamps debug uptime
|
デバッグ メッセージのタイム スタンプ形式を変更します。
|
||
ステップ 4 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、syslog メッセージにタイム スタンプが含まれないようにする方法を説明します。
1. configure
2. 次のいずれかを実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | 次のいずれかを実行します。 | syslog メッセージにタイム スタンプが含まれないようにします。
|
||
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、重複する syslog メッセージが連続してロギングされないようにする方法を説明します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | logging suppress duplicates 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging suppress duplicates
|
重複する syslog メッセージが連続してロギングされないようにします。
|
||
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、論理リンクおよび物理リンクのりんくすてーたす syslog メッセージのロギングをディセーブルにする方法を説明します。
リンクステータス メッセージのロギングをイネーブルにした場合、ルータで大量のリンクステータス(アップダウン)のシステム ロギング メッセージが生成される場合があります。 リンクステータス syslog メッセージのロギングをディセーブルにすると、ログに記録されるメッセージの数を減らすことができます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | logging events link-status disable 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging events link-status disable
|
ソフトウェア(論理)リンクおよび物理リンクのリンクステータス syslog メッセージのロギングをディセーブルにします。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、ロギング バッファに保存されている syslog メッセージを表示する方法を説明します。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging
2. show logging location node-id
3. show logging process name
4. show logging string string
5. show logging start month day hh:mm:ss
6. show logging end month day hh:mm:ss
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging |
ロギング バッファに保存されているすべての syslog メッセージを表示します。 |
ステップ 2 | show logging location node-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging location 0/1/CPU0
|
指定されたノードからの syslog メッセージを表示します。 |
ステップ 3 | show logging process name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging process init
|
指定したプロセスに関連する syslog メッセージを表示します。 |
ステップ 4 | show logging string string 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging string install
|
指定したストリングを含む syslog メッセージを表示します。 |
ステップ 5 | show logging start month day hh:mm:ss 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging start december 1 10:30:00
|
指定した日時以降に生成されたロギング バッファ内の syslog メッセージを表示します。 |
ステップ 6 | show logging end month day hh:mm:ss 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging end december 2 22:16:00
|
指定した日時以前に生成されたロギング バッファ内の syslog メッセージを表示します。 |
このタスクでは、ローカル ストレージ デバイス上のアーカイブに syslog メッセージを保存する方法を説明します。
![]() (注) |
ローカル ストレージ デバイスには、アーカイブ ファイルを格納するために利用できる十分な領域が必要です。 フラッシュ ディスクよりもハードディスクの容量の方が大きいため、syslog はハードディスクにアーカイブすることを推奨します。 |
1. configure
2. logging archive
3. device {disk0 | disk1 | harddisk}
4. frequency {daily | weekly}
5. severity severity
6. archive-length weeks
7. archive-size size
8. file-size size
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例: RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | logging archive 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging archive
|
ロギング アーカイブ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | device {disk0 | disk1 | harddisk} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# device disk1
|
syslog のロギングに使用するデバイスを指定します。 |
ステップ 4 | frequency {daily | weekly} 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# frequency weekly
|
(任意)ログを収集する頻度を日次または週次で指定します。デフォルトでは、ログは毎日収集されます。 |
ステップ 5 | severity severity 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# severity warnings
|
(任意)アーカイブするログ メッセージの最小重大度を指定します。 設定されたこのレベル以上の syslog メッセージがすべてアーカイブされ、これらのレベルより小さいメッセージは除外されます。 重大度は次のとおりです。 詳細については、Syslog メッセージの重大度の定義の項を参照してください。 |
ステップ 6 | archive-length weeks 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# archive-length 6
|
(任意)アーカイブでアーカイブ ログが保持される最長週数を指定します。 保存期間がこの週数を超えるログは、自動的にアーカイブから削除されます。 デフォルトでは、アーカイブ ログは 4 週間保存されます。 |
ステップ 7 | archive-size size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# archive-size 50
|
(任意)ストレージ デバイス上にある syslog アーカイブの最大合計サイズを指定します。 このサイズを超過すると、新しいログ用の領域を確保するため、アーカイブ内の最も古いファイルが削除されます。 デフォルトのアーカイブ サイズは 20 MB です。 |
ステップ 8 | file-size size 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# file-size 10
|
(任意)アーカイブにある 1 つのログ ファイルの最大ファイル サイズ(メガバイト単位)を指定します。 この制限サイズに達すると、自動的に新しいファイルが作成され、1 つずつ順に大きいシリアル番号が付与されます。 デフォルトでは、最大ファイルサイズは 1 メガバイトです。 |
ステップ 9 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ここでは、次の設定例について説明します。
次の例では、ロギング バッファへのロギングがイネーブルであり、コンソール端末に送信される syslog メッセージの重大度は critical 重大度以下の syslog メッセージに制限され、ロギング バッファのサイズが 60,000 バイトに設定されているロギングの設定を示します。
! logging console critical logging buffered 60000 !
次の例では、ロギングがコンソール端末以外の宛先に設定されているロギングの設定を示します。 この設定は次のようになります。
! logging trap warnings logging monitor critical logging buffered 60000 logging 172.19.72.224 !
次の例では、ロギング ヒストリ表のサイズが 200 エントリであり、ロギング ヒストリ表に送信される syslog メッセージの重大度が errors の重大度のメッセージに制限されているロギングの設定を示します。
logging history size 200 logging history errors
次の例では、month date HH:MM:SS タイムゾーンの形式に従うようにタイム スタンプが設定されているタイム スタンプの設定を示します。
service timestamps log datetime show-timezone
次の例では、HH:MM:SS ミリ秒のタイムゾーンの形式に従うようにタイム スタンプが設定されているタイム スタンプの設定を示します。
service timestamps log datetime msec show-timezone
次の例では、ロギング アーカイブを設定する方法とアーカイブ属性を定義する方法を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging archive RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# device disk1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# frequency weekly RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# severity warnings RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# archive-length 6 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# archive-size 50 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-logging-arch)# file-size 10
アラーム ログ相関を設定するには、 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Configuration Guideの「アラームおよびアラーム ログ相関の実装とモニタリング」モジュールを参照してください。
次の項では、Cisco IOS XR ソフトウェアへのロギング サービスの実装に関連する参考資料を紹介します。
関連項目 |
参照先 |
---|---|
ロギング サービス コマンド リファレンス |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Logging Services Commands」モジュール |
オンボード障害ロギング(OBFL)コンフィギュレーション |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Configuration Guideの「オンボード障害ロギング コマンド」モジュール |
オンボード障害ロギング(OBFL)コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Onboard Failure Logging Commands」モジュール |
アラームおよびロギング相関コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Alarm Management and Logging Correlation Commands」モジュール |
アラームおよびロギング相関コンフィギュレーションおよびモニタリング タスク |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Configuration Guideの「アラームおよびアラーム ログ相関の実装とモニタリング」モジュール |
SNMP コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「SNMP Commands」モジュール |
SNMP の設定作業 |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Configuration Guideの「Implementing SNMP」モジュール |
Cisco IOS XR スタートアップ参考資料 |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide |
ユーザ グループとタスク ID に関する情報 |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Command Referenceの「Configuring AAA Services」モジュール |
標準 |
タイトル |
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この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
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MIB |
MIB のリンク |
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— | Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB を検索およびダウンロードするには、http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。 |
RFC |
タイトル |
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。また、この機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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説明 |
リンク |
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