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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
このモジュールでは、アラーム ログ相関の設定と、アラーム ログおよび相関イベント レコードのモニタリングに関連する概念とタスクについて説明します。 アラーム ログ相関は、さまざまなアプリケーションおよびシステム サーバで生成されたメッセージのグループ化機能とフィルタリング機能、およびルータ上のルート メッセージの分離機能を含めるように、システム ロギングを拡張します。
このモジュールでは、ネットワーク上にロギング相関を実装し、アラームをモニタリングするために必要な、新規および改訂されたタスクについて説明します。
![]() (注) |
Cisco IOS XR ソフトウェアのシステム ロギングの詳細、およびこのモジュールにリストされているアラーム管理コマンド、ロギング相関コマンドの詳細については、このモジュールの関連資料のセクションを参照してください。 設定タスクを実行する手順の中で出現する可能性のあるその他のコマンドについて記載されたマニュアルを特定するには、 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Commands Master Listをオンラインで検索してください。 |
リリース |
変更箇所 |
---|---|
リリース 3.7.2 |
この機能が導入されました。 |
リリース 3.8.0 |
SNMP アラーム相関機能が追加されました。 |
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
アラームおよびアラーム相関を実装するには、次の概念を十分に理解している必要があります。
Cisco IOS XR ソフトウェアのアラーム ロギングおよびデバッグ イベント管理システム(ALDEMS)は、システム サーバおよびアプリケーションから転送されるアラーム メッセージをモニタリングし、格納するために使用されます。 また、ALDEMS は、単一の根本原因のために転送されたアラーム メッセージ同士を相関します。
ALDEMS は、Cisco IOS XR ソフトウェアの基本的なロギング機能およびモニタリング機能を拡大して、高度に分散化されたシステムに必要とされるレベルの、アラーム管理およびイベント管理を実現します。
Cisco IOS XR ソフトウェアは、システムのノード全体にロギング アプリケーションを分散することによって、この必要なレベルのアラーム管理およびイベント管理を実現します。
図 1に、ALDEMS を構成するコンポーネント間の関係を示します。
コリレータは、ルータ上のノード全体に分散されたシステム ロギング(syslog)ヘルパー プロセスからメッセージを受け取り、syslog メッセージを syslog プロセスに転送します。 ロギング相関ルールが設定されている場合は、コリレータはルールで指定されているメッセージと一致するメッセージを検索して、そのメッセージをキャプチャします。 コリレータは、一致を検出すると、ルールに指定されているタイムアウト間隔に対応するタイマーを開始させます。 コリレータは、タイマーの期限が切れるまで、ルール内のメッセージとの一致を検索し続けます。 根本原因メッセージを受信した場合は、相関が実行されます。受信しなかった場合は、キャプチャされたメッセージがすべて syslog に転送されます。 相関が実行された場合、相関メッセージはロギング相関バッファに保存されます。 相関メッセージの各セットには、コリレータにより相関 ID がタグ付けされます。
![]() (注) |
ロギング相関の詳細については、ロギング相関を参照してください。 |
ルータはデフォルトで、システム ロギング メッセージをシステム ロギング(syslog)プロセスに送信するように設定されています。 syslog メッセージは、システムのノード全体に分散されている syslog ヘルパー プロセスによって収集されます。 システム ロギング プロセスは、ネットワーク デバイス構成に応じて、システム ロギング バッファ、コンソール、端末回線、syslog サーバなどのさまざまな宛先へのロギング メッセージの配信を制御します。
アラーム ロガーは、ルータに転送されるシステム ロギング メッセージの最終宛先です。 アラーム ロガーには、ロギング イベント バッファ内のアラーム メッセージが保存されます。 ロギング イベント バッファは循環バッファであるため、いっぱいになるとバッファ内の最も古いメッセージが上書きされます。
![]() (注) |
アラームは、ロギング イベント バッファ内で優先順位付けされます。 アラーム レコードを上書きする必要がある場合は、ロギング イベント バッファは、最初に非バイステート アラーム、次に CLEAR ステートのバイステート アラーム、最後に SET ステートのバイステート アラームの順序でメッセージを上書きしていきます。 バイステート アラームの詳細については、バイステート アラームを参照してください。 |
SET ステートのバイステート アラームにより発行されたメッセージでテーブルがいっぱいになると、(着信時刻ではなくメッセージのタイム スタンプ基準で)一番古いバイステート アラームがその他のメッセージよりも先に上書きされます。 したがって、メモリ消費量が要件内に収まるように、ロギング イベント バッファおよびロギング相関バッファのバッファ サイズを調整する必要があります。
テーブルフル アラームは、ロギング イベント バッファが一巡するたびに生成されます。 しきい値超過通知は、ロギング イベント バッファが容量のしきい値に到達するたびに生成されます。
ロギング イベント バッファに保存されたメッセージに対してクライアントからクエリーを実行して、特定の条件に一致するレコードを特定できます。 アラーム ロギング メカニズムにより、各アラーム メッセージには連番で一意の ID が割り当てられます。
ロギング相関を使用して、システム パフォーマンスに影響を及ぼすイベントの最上位ルート メッセージを分離できます。 たとえば、カードのカード活性挿抜(OIR)を記述した元のメッセージを分離して、根本原因メッセージだけが表示され、同一のイベントに関連する後続のメッセージはすべて相関されるようにできます。 相関ルールが設定されている場合、セカンダリ(非根本原因)メッセージを生成する共通ルート イベントを分離して syslog に送信することで、セカンダリ メッセージを抑制できます。 オペレータは、ロギング コリレータ バッファから相関メッセージをすべて取得して、発生した相関イベントを表示できます。
相関ルールを設定して、システム アラームを生成する可能性のあるルート メッセージを分離できます。 相関ルールは、不要なメッセージの蓄積が原因となって起こる ALDEMS の不要なストレスを防止します。 各相関ルールはメッセージ ID に依存し、メッセージ カテゴリ、メッセージ グループ名、メッセージ コードで構成されます。 コリレータ プロセスは、メッセージをスキャンしてメッセージの発生を検出します。
コリレータがルート メッセージを受信すると、コリレータはそのメッセージをロギング コリレータ バッファに保存し、さらに RP の syslog プロセスに転送します。 その後、syslog プロセスにより、そのルート メッセージはロギング イベント バッファ内のアラーム ロガーに転送され、保存されます。 また、ネットワーク デバイスの構成に応じて、ルート メッセージが syslog プロセスからコンソール、リモート ターミナル、リモート サーバ、障害管理システム、および簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)エージェントなどの宛先に転送される場合もあります。 同一の条件に一致する後続のメッセージ(別に発生したルート メッセージを含む)は、ロギング相関バッファに保存され、ルータの syslog プロセスに転送されます。
メッセージが複数の相関ルールに一致する場合、一致したルールすべてが適用され、そのメッセージはロギング コリレータ バッファ内の一致する相関キューすべての一部になります。
次のメッセージ フィールドを使用して、ロギング相関ルールのメッセージが定義されます。
いずれのメッセージ フィールドでも、ワイルドカードを使用してより幅広いメッセージ セットをカバーできます。 ロギング相関ルール設定で適切なメッセージ セットを設定して、(目的に応じて)狭いスコープまたは広いスコープでの相関を実現します。
根本原因メッセージを分離するためにルールに設定する相関には、2 つのタイプがあります。
非ステートフル相関:この相関は、発生後に固定されます。抑制された非根本原因アラームが syslog プロセスに転送されることはありません。 非根本原因アラームはすべて相関バッファにバッファされた状態で残ります。
ステートフル相関:この相関は、バイステート根本原因アラームがクリアされると、相関発生後に変更される場合があります。 アラームがクリアされると、すべての相関された非根本原因アラームは syslog に送信され、相関バッファからは削除されます。 ステートフル相関は、疑われる根本原因がすでに存在しないにもかかわらず、存在し続けている非根本原因状態を検出する場合に役立ちます。
相関ルールをルータ全体に適用した場合、メッセージのコンテキストまたはロケーション設定にかかわらず、設定されたルールの原因値に一致するメッセージだけで相関が発生します。
相関ルールを特定のコンテキストまたはロケーションのセットに適用した場合、ルールで設定されている原因値にするメッセージ、およびこれらのコンテキストまたはロケーションのいずれか 1 つに一致するメッセージだけで相関が発生します。
ルールセットの適用の場合も動作は同じですが、指定されたルール セットの一部であるすべてのルールの設定が適用されます。
show logging correlator rule コマンドを使用すると、logging correlator apply ruleset コマンドで設定した設定内容を含め、特定のルールの適用設定が表示されます。
相関ルールが設定され適用された場合、コリレータにより、ルールの指定に従ってメッセージの一致が検索されます。 一致が検出されると、コリレータはルールに指定されているタイムアウト間隔に対応するタイマーを開始させます。 一致を検出するメッセージ検索は、タイマーの期限が切れるまで継続されます。 相関は、根本原因メッセージを受信した後に発生します。
根本原因メッセージは、相関ルールに設定された最初のメッセージ(カテゴリ、グループ、およびコードの 3 ビット バイトが設定されたもの)により定義されます。 根本原因メッセージは、必ず syslog プロセスに転送されます。 根本原因メッセージの転送方法および保存方法については、相関ルールを参照してください。
フィルタ設定を使用して、重大度に基づいて情報を表示できます。 アラーム フィルタ表示は、アラーム、レコード数、現在のログ サイズ、最大ログ サイズのレポートに使用される重大度の設定を示します。
重大度 |
システムの状態 |
---|---|
0 |
緊急 |
1 |
アラート |
2 |
重要 |
3 |
エラー |
4 |
警告 |
5 |
通知 |
6 |
情報 |
バイステート アラームは、アクティブから非アクティブへのインターフェイス ステートの変化、カードの活性挿抜(OIR)、またはコンポーネントの温度の変化など、システム ハードウェアに関連するステート変更によって生成されます。 デフォルトでは、バイステート アラーム イベントはロギング イベント バッファにレポートされます。情報メッセージおよびデバッグ メッセージはレポートされません。
Cisco IOS XR ソフトウェアには、アラームをリセットおよびクリアする機能があります。 システムのアラームをモニタリングする必要のあるクライアントは、モニタリング対象のアラームの状態が変化したときに非同期通知を受信するためのアラーム ロギング メカニズムを登録できます。
バイステート アラーム通知により、次のことがわかります。
容量しきい値設定は、アラーム システムがしきい値超過アラームのレポートを開始するタイミングを定義します。 通常、警告アラームを生成する容量しきい値はバッファ容量の 80 パーセントに設定しますが、個別の設定では異なる設定が必要になる場合があります。
階層的な相関は、次の条件が満たされた場合に有効になります。
次に、2 つの階層的な相関ルールの例を示します。
Rule 1 |
カテゴリ |
グループ |
コード |
---|---|---|---|
Root Cause 1 |
Cat 1 |
Group 1 |
Code 1 |
Non-root Cause 2 |
Cat 2 |
Group 2 |
Code 2 |
Rule 2 | |||
Root Cause 2 |
Cat 2 |
Group 2 |
Code 2 |
Non-root Cause 3 |
Cat 3 |
Group 3 |
Code 3 |
Cause 1、2、3 に対して 3 つのアラームが生成され、すべてのアラームがそれぞれの相関タイムアウト期間内に着信した場合、階層的な相関は次のように出現します。
Cause 1 -> Cause 2 -> Cause 3
相関バッファには、2 つ(Cause 1 と Cause 2 に対して 1 個、Cause 2 と Cause 3 に対して 1 個)の異なる相関が示されます。 ただし、階層的な関係は暗黙的に定義されます。
![]() (注) |
アラームの再配置および再発行などのステートフル動作は、ステートフルとして定義されているルールの場合(つまり、相関が変化する可能性がある場合)にサポートされます。 |
コンテキスト相関フラグを使用すると、「コンテキストごと」に相関が行われるかどうかを設定できます。
このフラグを使用すると、ルールが 1 つ以上のコンテキストに適用される場合のみ、動作が変化するようになります。 このフラグは、ルータ全体またはロケーション ノード全体に対して適用されている場合は、有効になりません。
次に、コンテキスト相関動作のシナリオを示します。
Rule 1 にコンテキスト相関フラグが設定されていない場合、コンテキスト 1 からアラーム A が生成され、コンテキスト 2 からアラーム B が生成されるシナリオでは、コンテキストのタイプにかかわらず、ルールが両方のコンテキストに適用されます。
Rule 1 にコンテキスト相関フラグが設定され、同じアラームが生成された場合、これらのアラームは、異なるコンテキストからのものであるとして、相関されません。
フラグが設定されていると、アラームが同じコンテキストから送信された場合に限り、コリレータはアラームをルールに照らして分析します。 つまり、アラーム A がコンテキスト 1 から生成され、アラーム B がコンテキスト 2 から生成された場合、相関は行われません。
根本原因タイムアウト(指定されている場合)は、特定のルールの根本原因アラームが着信する前に、非根本原因アラームが着信した状況の場合に使用する代替ルール タイムアウトです。 通常、このタイムアウトは、根本原因アラームが着信する可能性が低く、そのため非根本原因アラームの保持がすぐに解除されることを想定して、より短いタイムアウトを設定する状況で使用されます。
再配置フラグは、非根本原因アラームの直接の根本原因がクリアされた場合に、階層的な相関においてその非根本原因アラームがどのように処理されるかを指定します。
次に、コンテキスト相関動作の例を示します。
このシナリオでは、コンテキスト 1 から生成されたアラーム A とコンテキスト 2 から生成されたアラーム B が送信された場合、コンテキストにかかわらず相関が行われます。
Rule 1 にコンテキスト相関フラグが設定され、同じアラームが生成された場合、これらのアラームは、異なるコンテキストからのものであるため、相関されません。
非バイステート再発行フラグは、非バイステート アラーム(イベント)の親バイステート根本原因アラームがクリアされた場合に、その非バイステート アラーム(イベント)がコリレータ ログから転送されるかどうかを制御します。 この状況では、アクティブなバイステート非根本原因は、条件がまだ存在するため、必ず転送されます。
非バイステート再発行フラグを使用すると、非バイステート アラームを転送するかどうかを制御できるようになります。
内部ルールは Cisco IOS XR ソフトウェアで定義され、Cisco IOS XR ソフトウェアのプロトコルおよびプロセスによって使用されます。 これらのルールはお客様が設定することはできませんが、show logging correlator ruleコマンドを使用して表示できます。 すべての内部ルール名には、[INTERNAL] というプレフィックスが付きます。
Cisco IOS XR マルチシャーシ システムなどの大規模システムでは、定期的な間隔で出力される多数の SNMP トラップに遭遇する状況になる可能性があります。 これらのトラップは、Cisco IOS XR によるトラップの処理時間を延長させます。
また、追加のトラップはトラブルシューティングを遅くし、モニタリング システムおよびオペレータの作業負荷を増大します。 そのため、この機能によりこれらの問題が解決されます。
SNMP アラーム相関機能の目的は、次のとおりです。
この項には次のタスクが含まれます。
このタスクでは、ロギング相関ルールの設定方法について説明します。
ロギング相関ルールを設定する目的は、ロギング相関用の根本原因アラーム メッセージおよび非根本原因アラームメッセージを(メッセージ カテゴリ、グループ、およびコードの組み合わせで)定義することです。 発信元の根本原因アラーム メッセージは syslog プロセスに転送され、後続のすべての(非根本原因)アラーム メッセージはロギング相関バッファに送信されます。
相関ルールの設定用に使用できるメッセージ内のフィールドは、次のとおりです。
アクティブなルート プロセッサ上で実行されているロギング相関ルール メカニズムにより、相関ルールの指定に一致するメッセージのキューイングが開始され、相関ルールのタイムアウト間隔で指定された時間だけ継続されます。
タイムアウト間隔は、コリレータが特定のルールで指定されたアラーム メッセージをキャプチャしたときに開始されます。
1. configure
2. logging correlator rule correlation-rule { type { stateful | nonstateful }}
3. timeout [ milliseconds ]
5. show logging correlator rule {all | correlation-rule1 ... correlation-rule14 } [ context context1 ... context 6 ] [ location node-id1...node-id6 ] [ rulesource { internal | user }] [ ruletype { nonstateful | stateful }] [ summary | detail ]
このタスクでは、ロギング相関ルール セットの設定方法について説明します。
1. configure
2. logging correlator ruleset ruleset
3. rulename rulename
5. show logging correlator ruleset { all | correlation-ruleset1...correlation-ruleset14 } [ detail | summary ]
根本原因を 1 つ以上の非根本原因アラームに相関させ、それらをルールとして設定するには、相関ルールに対して指定されている rootcause および nonrootcause コマンドを使用します。
1. configure
2. logging correlator rule correlation-rule { type { stateful | nonstateful }}
3. rootcause { msg-category group-name msg-code }
4. nonrootcause
5. alarm msg-category group-name msg-code
7. show logging correlator rule { all | correlation-rule1...correlation-rule14 } [ context context1...context 6 ] [ location node-id1...node-id6 ] [ rulesource { internal | user }] [ ruletype { nonstateful | stateful }] [ summary | detail ]
階層的な相関は、1 つのアラームがあるルールの根本原因であり、かつ別のルールの非根本原因でもある場合、およびアラームが生成され、結果として両方のルールに関連する正常な相関となった場合に発生します。 非根本原因アラームに対して行われる処理は、そのアラームが相関している根本原因アラームの動作に依存します。
これらの階層に関連するステートフル動作を制御する必要があるケース、および非バイステート アラームの再配置および再発行などのフラグを実装する必要があるケースがあります。 このタスクでは、これらのフラグの実装方法について説明します。
これらのフラグの詳細については、再配置フラグおよび非バイステート再発行フラグを参照してください。
1. configure
2. logging correlator rule correlation-rule { type { stateful | nonstateful }}
3. reissue-nonbistate
4. reparent
6. show logging correlator rule { all | correlation-rule1...correlation-rule14 } [ context context1...context 6 ] [ location node-id1...node-id6 ] [ rulesource { internal | user }] [ ruletype { nonstateful | stateful }] [ summary | detail ]
定義されている相関ルールおよびルール セットをアクティブにするには、logging correlator apply rule コマンドおよび logging correlator apply ruleset コマンドを使用して、ルールおよびルール セットを適用する必要があります。
このタスクでは、ロギング相関ルールの適用方法について説明します。
相関ルールを適用すると、そのルールがアクティブになり、スコープが与えられます。 1 つの相関ルールを、ルータ上の複数のスコープに適用できます。つまり、1 つのルールをルータ全体、または複数のロケーション、または複数のコンテキストに適用することが可能です。
![]() (注) |
ルールが適用される場合、またはこのルールを含むルール セットが適用される場合は、そのルールまたはルール セットの適用が解除されるまで、設定によってルール定義を変更できません。 |
![]() (注) |
適用設定は、ルールおよびそのルールを含むルール セットの両方について、同時に設定できます。 この場合、ルールに対する適用設定は、すべての適用設定が結合されたものになります。 |
1. configure
2. logging correlator apply rule correlation-rule
5. show logging correlator rule { all | correlation-rule1...correlation-rule14 } [ context context1...context 6 ] [ location node-id1...node-id6 ] [ rulesource { internal | user }] [ ruletype { nonstateful | stateful }] [ summary | detail ]
このタスクでは、ロギング相関ルール セットの適用方法について説明します。
相関ルール セットを適用すると、そのルールがアクティブになり、スコープが与えられます。 1 つのルール セット設定が適用されると、設定はただちにそのルール セットの一部であるルールに影響します。
![]() (注) |
以前に(単独または別のルール セットの一部として)適用したルールの定義は、そのルールまたはルール セットの適用を解除するまで、変更できません。 コマンドの no 形式を使用してルールの使用を無効にしてから、ルール セットの再適用を試行してください。 |
1. configure
2. logging correlator apply ruleset correlation-rule
3. 次のいずれかを実行します。
5. show logging correlator ruleset { all | correlation-ruleset1 ... correlation-ruleset14 } [ detail | summary ]
ロギング イベント バッファの設定は、ネットワークのパフォーマンスに影響するユーザ アクティビティ、ネットワーク イベント、システム設定イベントの変更、またはネットワーク モニタリング要件の変更に対応して調整できます。 適切な設定は、システムの設定および要件に応じて異なります。
このタスクには次の手順が含まれます。
![]() 注意 |
アラーム レポート用の重大度を下げる、または容量警告アラーム生成のしきい値を下げるようなアラーム設定の変更は、システムのパフォーマンスを低下させるおそれがあります。 |
![]() 注意 |
ロギング イベント バッファ サイズを変更すると、SET ステートのバイステート アラームを除く、すべてのイベント レコードのバッファがクリアされます。 |
1. show logging events info
2. configure
3. logging events buffer-size bytes
4. logging events threshold percent
5. logging events level severity
7. show logging events info
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events info 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events info
|
(任意)ロギング イベント バッファのサイズ(バイト単位)、アラーム イベント レコードに占められているバッファのパーセンテージ、アラームをレポートする容量しきい値、バッファ内のレコードの総数、および重大度フィルタ(設定されている場合)を表示します。 |
ステップ 2 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | logging events buffer-size bytes 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging events buffer-size 50000
|
アラーム レコード バッファのサイズを指定します。 |
ステップ 4 | logging events threshold percent 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging events threshold 85
|
到達するとアラーム ロガーによりしきい値超過アラームが生成される、ロギング イベント バッファのパーセンテージを指定します。 |
ステップ 5 | logging events level severity 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# logging events level warnings
|
表示されるロギング イベントを決定する重大度を設定します。 (重大度のリストについては、アラーム重大度とフィルタリングの表 1を参照してください)。 |
ステップ 6 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ステップ 7 | show logging events info 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events info
|
(任意)ロギング イベント バッファのサイズ(バイト単位)、アラーム イベント レコードに占められているバッファのパーセンテージ、アラームをレポートする容量しきい値、バッファ内のレコードの総数、および重大度フィルタ(設定されている場合)を表示します。 |
このタスクでは、ロギング コリレータ バッファの変更方法について説明します。
ロギング コリレータ バッファのサイズは、予想される着信相関メッセージを収容できるように調整できます。 相関 ID を指定してバッファからレコードを削除したり、バッファにあるレコードをすべてクリアしたりできます。
1. configure
2. logging correlator buffer-size bytes
3. exit
4. show logging correlator info
5. clear logging correlator delete correlation-id
6. clear logging correlator delete all-in-buffer
7. show logging correlator buffer { all-in-buffer [ ruletype [ nonstateful | stateful ]] | [ rulesource [ internal | user ]] | rule-name correlation-rule1...correlation-rule14 | correlationID correlation-id1..correlation-id14 }
このタスクでは、アラームを重大度ごとおよび重大度範囲ごとに表示する方法について説明します。
アラームは、重大度または重大度の範囲に基づいて表示できます。 重大度および該当するシステム状態のリストについては、アラーム重大度とフィルタリングの表 1を参照してください。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer severity-lo-limit severity
2. show logging events buffer severity-hi-limit severity
3. show logging events buffer severity-hi-limit severity severity-lo-limit severity
4. show logging events buffer severity-hi-limit severity severity-lo-limit severity timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ]
タイム スタンプ範囲に応じてアラームを表示できます。 特定の始点および終点を指定することは、特定の既知のシステム イベントの間に発生したアラームの分離に役立ちます。
このタスクでは、タイム スタンプ範囲に応じて、アラームを表示する方法について説明します。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ]
2. show logging events buffer timestamp-hi-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ]
3. show logging events buffer timestamp-hi-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ]
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer timestamp-lo-limit 21:28:00 april 18 04
|
(任意)指定した日時以降のタイム スタンプ付きのロギング イベントを表示します。 |
ステップ 2 | show logging events buffer timestamp-hi-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer timestamp-hi-limit 21:28:03 april 18 04
|
(任意)指定した日時よりも前のタイム スタンプ付きのロギング イベントを表示します。 |
ステップ 3 | show logging events buffer timestamp-hi-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer timestamp-hi-limit 21:28:00 april 18 04 timestamp-lo-limit 21:16:00 april 18 03
|
(任意)指定した日時の範囲のタイム スタンプ付きのロギング イベントを表示します。 |
このタスクでは、ロギング イベント バッファ内のアラームを、メッセージ コードおよびメッセージ グループに応じて表示する方法について説明します。
メッセージ グループおよびメッセージ コードごとにアラームを表示することは、関連するイベントの分離に役立ちます。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer group message-group
2. show logging events buffer message message-code
3. show logging events buffer group message-group message message-code
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer group message-group 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer group SONET
|
(任意)指定したメッセージ グループに一致するロギング イベントを表示します。 |
ステップ 2 | show logging events buffer message message-code 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer message ALARM
|
(任意)指定したメッセージ コードに一致するロギング イベントを表示します。 |
ステップ 3 | show logging events buffer group message-group message message-code 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer group SONET message ALARM
|
(任意)指定したメッセージ グループおよびメッセージ コードに一致するロギング イベントを表示します。 |
このタスクでは、ロギング イベント バッファ内の最初と最後のアラームの範囲に応じてアラームを表示する方法について説明します。
ロギング イベント バッファ内の最初または最後を始点とした任意の範囲のアラームを表示できます。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer first event-count
2. show logging events buffer last event-count
3. show logging events buffer first event-count last event-count
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer first event-count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer first 15
|
(任意)ロギング イベント バッファ内の最初のイベントから順にロギング イベントを表示します。 |
ステップ 2 | show logging events buffer last event-count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer last 20
|
(任意)ロギング イベント バッファ内の最後のイベントから順にロギング イベントを表示します。 |
ステップ 3 | show logging events buffer first event-count last event-count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer first 20 last 20
|
(任意)ロギング イベント バッファの最初と最後のイベントを表示します。 |
このタスクでは、ロケーションごとにアラームを表示する方法について説明します。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer location node-id
2. show logging events buffer location node-id event-hi-limit event-id event-lo-limit event-id
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer location node-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer 0/2/CPU0
|
(任意)発生イベント ID の範囲を特定のノードに限定します。 |
ステップ 2 | show logging events buffer location node-id event-hi-limit event-id event-lo-limit event-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer location 0/2/CPU0 event-hi-limit 100 event-lo-limit 1
|
(任意)発生イベント ID の範囲を特定のノードに限定し、表示するイベント ID の上限および下限を指定することで、範囲を絞り込みます。 |
このタスクでは、イベント レコード ID ごとにアラームを表示する方法について説明します。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer all-in-buffer
2. show logging events buffer event-hi-limit event-id event-lo-limit event-id
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer all-in-buffer 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer all-in-buffer
|
(任意)ロギング イベント バッファ内のすべてのメッセージを表示します。
|
||
ステップ 2 | show logging events buffer event-hi-limit event-id event-lo-limit event-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer event-hi-limit 100 event-lo-limit 1
|
(任意)表示するイベント ID の上限および下限を指定することで、範囲を絞り込みます。 |
このタスクでは、ロギング相関バッファのサイズ、ロギング相関バッファ内のメッセージ、および相関ルールの表示方法について説明します。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging correlator info
2. show logging correlator buffer all-in-buffer
3. show logging correlator buffer correlationID correlation-id
4. show logging correlator buffer rule-name correlation-rule
5. show logging correlator rule all
6. show logging correlator rule correlation-rule
7. show logging correlator ruleset all
8. show logging correlator ruleset ruleset-name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging correlator info 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator info
|
(任意)ロギング相関バッファのサイズ(バイト単位)および相関メッセージが占めているパーセンテージを表示します。 |
ステップ 2 | show logging correlator buffer all-in-buffer 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer all-in-buffer
|
(任意)ロギング相関バッファ内のすべてのメッセージを表示します。 |
ステップ 3 | show logging correlator buffer correlationID correlation-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer correlationID 37
|
(任意)相関バッファ内の特定の相関 ID に一致する特定のメッセージを表示します。 |
ステップ 4 | show logging correlator buffer rule-name correlation-rule 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer rule-name rule7
|
(任意)相関バッファ内の特定のルールに一致する特定のメッセージを表示します。 |
ステップ 5 | show logging correlator rule all 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator rule all
|
(任意)定義された相関ルールをすべて表示します。 |
ステップ 6 | show logging correlator rule correlation-rule 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator rule rule7
|
(任意)指定された相関ルールを表示します。 |
ステップ 7 | show logging correlator ruleset all 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator ruleset all
|
(任意)定義された相関ルール セットをすべて表示します。 |
ステップ 8 | show logging correlator ruleset ruleset-name 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator ruleset ruleset_static
|
(任意)指定された相関ルール セットを表示します。 |
このタスクでは、アラーム イベント レコードおよびバイステート アラームのクリア方法について説明します。
不要なメッセージおよび古くなったメッセージをクリアして、イベント ロギング バッファのサイズを小さくすることで検索を容易にし、より移動しやすくします。
ロギング イベント バッファ内のイベントのクリアに使用できるフィルタリング機能(clear logging events delete コマンドを使用)は、ロギング イベント バッファ内のイベントの表示にも使用できます(show logging events buffer コマンドを使用)。
![]() (注) |
コマンドは、任意の順番で入力できます。 |
1. show logging events buffer all-in-buffer
2. clear logging events delete timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ]
3. clear logging events delete event-hi-limit severity event-lo-limit severity
4. clear logging events delete location node-id
5. clear logging events delete first event-count
6. clear logging events delete last event-count
7. clear logging events delete message message-code
8. clear logging events delete group message-group
9. clear logging events reset all-in-buffer
10. show logging events buffer all-in-buffer
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | show logging events buffer all-in-buffer 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer all-in-buffer
|
(任意)ロギング イベント バッファ内のすべてのメッセージを表示します。 |
ステップ 2 | clear logging events delete timestamp-lo-limit hh : mm : ss [ month ] [ day ] [ year ] 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete timestamp-lo-limit 20:00:00 april 01 2004
|
(任意)ロギング イベント バッファから、指定した日時よりも前に発生したロギング イベントを削除します。 |
ステップ 3 | clear logging events delete event-hi-limit severity event-lo-limit severity 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete event-hi-limit warnings event-lo-limit informational
|
(任意)アラーム メッセージのロギング用の重大度範囲内のロギング イベントを削除します。 |
ステップ 4 | clear logging events delete location node-id 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete location 0/2/CPU0
|
(任意)ロギング イベント バッファから、特定のノード上で発生したロギング イベントを削除します。 |
ステップ 5 | clear logging events delete first event-count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete first 10
|
(任意)ロギング イベント バッファ内の最初のイベントから順にロギング イベントを削除します。 |
ステップ 6 | clear logging events delete last event-count 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete last 20
|
(任意)ロギング イベント バッファ内の最後のイベントから順にロギング イベントを削除します。 |
ステップ 7 | clear logging events delete message message-code 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete message sys
|
(任意)指定したメッセージ コードを含むロギング イベントを削除します。 |
ステップ 8 | clear logging events delete group message-group 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events delete group config_i
|
(任意)指定したメッセージ グループを含むロギング イベントを削除します。 |
ステップ 9 | clear logging events reset all-in-buffer 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear logging events reset all-in-buffer
|
(任意)ロギング イベント バッファから、SET ステートのバイステート アラームがすべて削除されます。 |
ステップ 10 | show logging events buffer all-in-buffer 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer all-in-buffer
|
(任意)ロギング イベント バッファ内のすべてのメッセージを表示します。 |
このタスクでは、SNMP トラップの相関バッファ サイズを定義する方法について説明します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | snmp-server correlator buffer-size bytes 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# snmp-server correlator buffer-size 600 |
SNMP 相関トラップを保存できるバッファ サイズを定義します。 デフォルトのサイズは 64 KB です。 相関バッファは手動でクリアできます。手動でクリアしない場合はバッファは自動的に一巡し、新しい相関を収容できるように一番古い相関から破棄されます。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、複数のルールを 1 つのグループにグループ化できるルールセットを定義します。 指定したグループをホストのセットまたはすべてのホストに適用できます。
1. configure
2. snmp-server correlator ruleset name rulename name
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | snmp-server correlator ruleset name rulename name 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
snmp-server correlator ruleset rule1 rulename rule2
host ipv4 address 1.2.3.4
host ipv4 address 2.3.4.5 port 182
|
複数のルールを 1 つのグループにグループ化し、そのグループをホストのセットに適用できるルールセットを指定します。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクでは、SNMP 相関ルールの設定方法について説明します。
SNMP トラップ相関ルールを設定する目的は、相関ルールまたは非相関ルールを定義して、特定のトラップ宛先に適用することです。
1. configure
2. snmp-server correlator rule rule_name { nonrootcause trap trap_oid varbind vbind_OID { index | value } regex line | rootcause trap trap_oid varbind vbind_OID { index | value } regex line | timeout }
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 2 | snmp-server correlator rule rule_name { nonrootcause trap trap_oid varbind vbind_OID { index | value } regex line | rootcause trap trap_oid varbind vbind_OID { index | value } regex line | timeout } 例: RP/0/RSP0/CPU0:router(config)#
snmp-server correlator rule test
rootcause A
varbind A1 value regex RA1
varbind A2 index regex RA2
timeout 5000
nonrootcause
trap B
varbind B1 index regex RB1
varbind B2 value regex RB2
trap C
varbind C1 value regex RC1
varbind C2 value regex RC2
|
SNMP 相関ルールを設定します。 根本原因トラップ OID 数値または非根本原因トラップ一致定義を指定できます。
|
||||
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクの目的は、SNMP トラップ相関ルールを特定のトラップ宛先に適用することです。
1. configure
2. snmp-server correlator apply rule rule-name [ all-hosts | host ipv4 address address port
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | snmp-server correlator apply rule rule-name [ all-hosts | host ipv4 address address port 例: RP/0/RSP0/CPU0:router#
snmp-server correlator apply rule ifupdown
host ipv4 address 1.2.3.4
host ipv4 address 2.3.4.5 port 182
|
SNMP トラップ相関ルールを特定のトラップ宛先に適用します。 宛先がすべてのトラップ ホストであるトラップにルールを適用するか、または個別の IP アドレスおよびオプションのポートを指定することで特定のサブセットにルールを適用できます。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
このタスクの目的は、複数の SNMP トラップ相関ルールをグループとして特定のトラップ宛先に適用することです。
1. configure
2. snmp-server correlator apply ruleset ruleset-name [ all-hosts | host ipv4 address address port
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure 例:
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | snmp-server correlator apply ruleset ruleset-name [ all-hosts | host ipv4 address address port 例: RP/0/RSP0/CPU0:router#
snmp-server correlator apply ruleset ruleset_1
host ipv4 address 1.2.3.4
host ipv4 address 2.3.4.5 port 182
|
SNMP トラップ相関ルールセットを特定のトラップ宛先に適用します。 宛先がすべてのトラップ ホストであるトラップに複数の SNMP トラップ相関ルール セットを適用するか、または個別の IP アドレスおよびオプションのポートを指定することで特定のサブセットに複数の SNMP トラップ相関ルール セットを適用できます。 |
ステップ 3 | 次のいずれかのコマンドを使用してください。
例:
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 |
ここでは、次の設定例について説明します。
次の設定例は、容量しきい値を 90 パーセントに設定して、ロギング イベント バッファをデフォルトから 10,000 バイトに縮小し、重大度をエラーに増加する方法を示します。
! logging events threshold 90 logging events buffer-size 10000 logging events level errors !
重大度をエラーに増やすと、重大度がエラー以上のアラームのみが表示されるようになるため、ロギング イベント バッファに表示されるアラームの数が減ります。 容量しきい値を 90 パーセントに増やすと、しきい値超過イベントとラップアラウンド イベント間の間隔が短くなります。そのため、ロギング イベント バッファの容量が 90 パーセントに到達するまで、ロギング イベント バッファからしきい値超過アラームは生成されません。 ロギング イベント バッファのサイズを 10,000 バイトに縮小すると、ロギング イベント バッファに表示されるアラームの数が減り、コンポーネントのメモリ要件が小さくなります。
次に、ノード ステータス メッセージを永続的に抑制するように非ステートフル相関ルールを設定する方法の例を示します。
logging correlator rule node_status type nonstateful timeout 4000 rootcause PLATFORM INVMGR NODE_STATE_CHANGE nonrootcause alarm PLATFORM SYSLDR LC_ENABLED alarm PLATFORM ALPHA_DISPLAY CHANGE ! ! logging correlator apply rule node_status all-of-router !
この例では、カードのブート後に syslog プロセスに同時に転送されるものとして 3 つの類似するメッセージが特定されます。
PLATFORM-INVMGR-6-NODE_STATE_CHANGE : Node: 0/1/CPU0, state: IOS XR RUN
PLATFORM-SYSLDR-5-LC_ENABLED : LC in slot 1 is now running IOX
PLATFORM-ALPHA_DISPLAY-6-CHANGE : Alpha display on node 0/1/CPU0 changed to IOX RUN in state default
これらのメッセージは類似しています。 ログに 1 つのメッセージのみが表示されるようにするには、これらのメッセージのいずれか 1 つを根本原因メッセージとして(ログに表示されるように)指定し、その他のメッセージは非根本原因メッセージと見なされるようにします。
通常、根本原因メッセージは一番最初に着信したメッセージですが、これは要件ではありません。
logging correlator rule node_status type nonstateful timeout 4000 rootcause PLATFORM INVMGR NODE_STATE_CHANGE nonrootcause alarm PLATFORM SYSLDR LC_ENABLED alarm PLATFORM ALPHA_DISPLAY CHANGE ! !
この例では、PLATFORM INVMGR NODE_STATE_CHANGE アラーム(根本原因メッセージ)を PLATFORM SYSLDR LC_ENABLED アラームおよび PLATFORM ALPHA_DISPLAY CHANGE アラームと相関するように node_status という名前の相関ルールを設定します。 UPDOWN 相関ルールは、ルータ全体に適用されます。
logging correlator apply rule node_status all-of-router !
カードのブート後に、次のメッセージが送信されます。
PLATFORM-INVMGR-6-NODE_STATE_CHANGE : Node: 0/1/CPU0, state: IOS XR RUN
PLATFORM-SYSLDR-5-LC_ENABLED : LC in slot 1 is now running IOX
PLATFORM-ALPHA_DISPLAY-6-CHANGE : Alpha display on node 0/1/CPU0 changed to IOX RUN in state default
コリレータは、PLATFORM-INVMGR-6-NODE_STATE_CHANGE メッセージを syslog プロセスに転送し、残りの 2 つのメッセージはロギング コリレータ バッファに保持されます。
この例では、show logging events buffer all-in-buffer コマンドの show 出力例には、node_status 相関ルールの 4 秒間の期限が切れた後、ロギング イベント バッファに保存されたアラームが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer all-in-buffer
#ID :C_id:Source :Time :%CATEGORY-GROUP-SEVERITY-MESSAGECODE: Text
#76 :12 :RP/0/0/CPU0:Aug 2 22:32:43 : invmgr[194]:
%PLATFORM-INVMGR-6-NODE_STATE_CHANGE : Node: 0/1/CPU0, state: IOS XR RUN
show logging correlator buffer 相関 ID コマンドは、1 分間の間隔が経過した後、次の出力を作成します。 出力には、ロギング相関バッファ内の相関 ID 12 が割り当てられたアラームが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer correlationID 46
#C_id.id:Rule Name:Source :Time : Text
#12.1 :nodestatus:RP/0/0/CPU0:Aug 2 22:32:43 : invmgr[194]: %PLATFORM-INVMGR-6-NODE_STATE_CHANGE : Node: 0/1/CPU0, state: IOS XR RUN
#12.2 :nodestatus:RP/0/0/CPU0:Aug 2 22:32:43 : sysldr[336]: %PLATFORM-SYSLDR-5-LC_ENABLED : LC in slot 1 is now running IOX
#12.3 :nodestatus:RP/0/0/CPU0:Aug 2 22:32:44 : alphadisplay[102]: %PLATFORM-ALPHA_DISPLAY-6-CHANGE : Alpha display on node 0/1/CPU0 changed to IOX RUN in state default
このルールは非ステートフルとして定義されたため、これらのメッセージは無期限でバッファ内に保持されます。
次に、LINK UPDOWN メッセージおよび SONET ALARM メッセージ用の相関ルールを設定する方法の例を示します。
! logging correlator rule updown type stateful timeout 10000 rootcause PKT_INFRA LINK UPDOWN nonrootcause alarm L2 SONET ALARM ! ! logging correlator apply rule updown all-of-router !
この例では、2 つのルータが接続されているとします。 コリレータが根本原因メッセージを受信すると、コリレータはそのメッセージを syslog プロセスに直接送信します。 ルールに一致する後続の PKT_INFRA-LINK- UPDOWN メッセージまたは L2-SONET-ALARM メッセージはリーフ メッセージと見なされ、ロギング コリレータ バッファに保存されます。 何らかの理由で、リーフ メッセージ(この例の L2-SONET-ALARM アラームなど)を最初に受信した場合、コリレータはそのメッセージをロギング イベント バッファへただちには送信せず、タイムアウト間隔が経過するまで待機します。 タイムアウト後、ルート メッセージが受信されなかった場合は、ロギング コリレータ バッファ内のタイムアウト間隔中に受信したすべてのメッセージが syslog プロセスに転送されます。
この例では、updown という名前の相関ルールが、PKT_INFRA-LINK-UPDOWN アラーム(ルート メッセージ)と L2-SONET-ALARM アラーム(PKT_INFRA-LINK-UPDOWN アラームに関連付けられたリーフ メッセージ)を相関するように設定されています。
logging correlator rule updown type stateful timeout 10000 rootcause PKT_INFRA LINK UPDOWN nonrootcause alarm L2 SONET ALARM In this example, the updown correlation rule is applied to the entire router: logging correlator apply rule updown all-of-router
次に、show logging events buffer all-in-buffer コマンドの出力例を示します。 この出力例では、設定されている updown 相関ルールの 1 分間の期限が切れた後にロギング イベント バッファに保存されたアラームが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging events buffer all-in-buffer
#ID :C_id:Source :Time :%CATEGORY-GROUP-SEVERITY-MESSAGECODE: Text
#144 :46 :LC/0/7/CPU0:Jan 30 16:35:39 2004:ifmgr[130]: %PKT_INFRA-LINK-3-UPDOWN :
Interface POS0/7/0/0, changed state to Down
![]() (注) |
タイムアウト間隔中の最初の LINK UPDOWN ルート メッセージのみが syslog プロセスに転送されます。 |
次に、1 分間の間隔が経過した後に作成された show logging correlator buffer correlationID コマンドの出力例を示します。 出力には、ロギング相関バッファ内の相関 ID 46 が割り当てられたアラームが表示されます。 この例では、タイムアウト間隔中に生成された、相関 ID 46 が割り当てられた PKT_INFRA-LINK-UPDOWN 根本原因メッセージと、L2-SONET-ALARM リーフ メッセージが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer correlationID 46
#C_id.id:Rule Name:Source :Time : Text
#46.1 :updown :LC/0/7/CPU0:Jan 30 16:35:39 2004:ifmgr[130]: %PKT_INFRA-LINK-3-UPDOWN :
Interface POS0/7/0/0, changed state to Down
#46.2 :updown :LC/0/7/CPU0:Jan 30 16:35:41 2004:DI_Partner[50]: %L2-SONET-4-ALARM :
SONET0_7_0_0: SLOS
![]() (注) |
タイムアウト間隔中に生成された後続の PKT_INFRA-LINK-UPDOWN リーフ メッセージおよび L2-SONET-ALARM リーフ メッセージは、リーフ メッセージであるため、ロギング コリレータ バッファに残ります。 |
次に、show logging correlator buffer correlationID コマンドの出力例を示します。 出力には、相関 ID 46、47(PKT_INFRA-LINK-UPDOWN 根本原因メッセージおよび L2-SONET-ALARM 根本原因メッセージに関連付けられた相関 ID)が割り当てられたアラームが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show logging correlator buffer correlationID 46
NO records matching query found
次の項では、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのアラーム ログおよびロギング相関の実装とモニタリングに関連する参考資料を示します。
関連項目 |
参照先 |
---|---|
アラームおよびロギング相関コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Alarm Management and Logging Correlation Commands」モジュール |
ロギング サービス コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Logging Services Commands」モジュール |
オンボード障害ロギング(OBFL)設定タスク |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Implementing Logging Services」モジュール |
オンボード障害ロギング(OBFL)コマンド |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Referenceの「Onboard Failure Logging Commands」モジュール |
Cisco IOS XR ソフトウェアの XML API 参考資料 |
Cisco IOS XR XML API Guide |
Cisco IOS XR ソフトウェアのスタートアップ参考資料 |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router Getting Started Guide |
ユーザ グループとタスク ID に関する情報 |
Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Security Configuration Guideの「Configuring AAA Services」モジュール |
標準 |
タイトル |
---|---|
この機能でサポートされる新規の標準または変更された標準はありません。また、既存の標準のサポートは変更されていません。 |
— |
MIB |
MIB のリンク |
---|---|
— | Cisco IOS XR ソフトウェアを使用して MIB を検索およびダウンロードするには、http://cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml にある Cisco MIB Locator を使用し、[Cisco Access Products] メニューからプラットフォームを選択します。 |
RFC |
タイトル |
---|---|
この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。また、この機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
— |
説明 |
リンク |
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シスコのテクニカル サポート Web サイトには、数千ページに及ぶ検索可能な技術情報があります。製品、テクノロジー、ソリューション、技術的なヒント、およびツールへのリンクもあります。 Cisco.com に登録済みのユーザは、このページから詳細情報にアクセスできます。 |