ライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カードの取り付けと取り外し前に
ライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カードの取り付け方と取り外し方
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このマニュアルでは、Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システム 16 スロット ライン カード シャーシの Line Card Chassis Fan Controller (LCFC; ラインカード シャーシ ファンコントローラ)カードの取り外しと取り付けの方法について説明します。
• 製品番号
• Planning a Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Site
• Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System Description
• Installing the Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis
• Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System Regulatory Compliance and Safety Information
Cisco CRS-1 シリーズ キャリア ルーティング システムに対応するソフトウェア マニュアルの全リストについては、http://www.cisco.com にアクセスし、「 About Cisco IOS-XR Software Documentation 」を参照してください。
ライン カード シャーシ ファン コントローラ カードの取り外しまたは取り付けを行う前に、次の項をよく読んでください。
• 静電気放電の防止
このマニュアルに記載されている作業を実施する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
次の注意事項は、安全を確保し、機器を保護するためのものです。この注意事項には、起こりうる危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。作業時には十分に注意してください。
(注) カードの取り付け、構成、または取り付けたカードのトラブルシューティングを行う前に、『Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System Regulatory Compliance and Safety Information』に記載されている安全上の警告を確認してください。
• 重く一人で持ち上げられそうもない機器は、一人で持ち上げようとしないでください。
• 取り付け作業中および取り付け作業後は、作業領域を清潔に保ち、埃などがないようにしてください。レーザーを使用しているコンポーネントに埃やゴミが入らないようにしてください。
• 工具およびルータのコンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。
• MSC、PLIM、またはその関連コンポーネントを扱う際には、たるみの多い衣服やアクセサリなど、ルータに引っかかる恐れのあるものを身に着けないでください。
• シスコの機器は、その仕様や使用手順に従って使用することで安全に動作します。
• 取り付けは国および地域の電気規約に従う必要があります。米国では、National Fire Protection Association (NFPA) 70 の「United States National Electrical Code」、カナダでは、Canadian Electrical Code の part I、「CSA C22.1」、その他の国については、国際電気標準会議(IEC) 364 の part 1~part 7 に従ってください。
Electrostatic discharge(ESD; 静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ネットワーク装置やそのコンポーネントを取り扱う際は、常に静電気防止用ストラップを使用することをお勧めします。
ESD による損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側を、ルータの ESD 接続ソケット、またはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
• カードを取り扱うときは、必ずイジェクト レバー(ある場合)または金属製カード キャリアの端だけを持ってください。基板またはコネクタ ピンには手を触れないようにしてください。
• 取り外したカードは、基板側を上向きにして、静電気防止面に置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した後、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• Online Insertion and Removal (OIR; ホットスワップ)をサポートしているので、ルータが動作中でもカードの取り外しと取り付けが可能です。OIR は、ネットワーク上のユーザの手をわずらわせずにカードの取り外しまたは取り付けを行うことができる方法で、すべてのルーティング情報を維持しながら確実にセッションを保持できます。ソフトウェアへの通知や電源のリセットは必要ありません。しかしカードを取り外す前に shutdown コマンドを使用することもできます。
• ライン カード シャーシ内の他のカードや PLIM はイジェクト レバーと非脱落型ネジでシャーシに取り付けれられています。ミッドプレーン コネクタからカードや PLIM を取り外すには、2 つのイジェクト レバーを使用します。ジェクト レバーと非脱落型ネジの正確な位置はカードの種類によって若干の違いがありますが、 たいていはカードの前面プレートの上端と下端にあります。次の図に、イジェクト レバーの非脱落型ネジの位置を示します(図は MSC の場合)。
次の図に、イジェクト レバーの操作方法を示します。両方のレバーを同時に操作することが重要です。
• カードの取り付けは、シャーシの初期設置作業のときに、以下の順序で行うことをお勧めします。
–カードは常に空スロットを端から順に埋めていくように取り付けます。シャーシは、RP、LCFC、およびファブリック スロットが空の状態で出荷されます。
–RP カードを最初に取り付けます。左側のカードを右側のものより先に取り付けます。両方の RP カードを完全に取り付けてからネジを締めます。
–同様の方法で S123 カードを 1 シェルフずつ取り付けます。
–MSC と PLIM の場合は、インピーダンス キャリアを 1 つ外してから、使用するボードを取り付けてネジを締めます。この作業を繰り返してすべてのカードと PLIM を取り付けます。
(注) 各カードの取り付け方法に関する詳細は、それぞれのマニュアルを参照してください。
ここでは、ライン カード シャーシから LCFC カードを取り外す方法を説明します。LCFC カードの詳細については、『Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System
Description』を参照してください。
すべてのライン カード シャーシには 2 枚のライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カード(次図を参照)があります。
図3 ライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カード
LCFC カードを取り外すには、次の図を参照して、次のステップに従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の一方の ESD ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 カード ケージから取り外す LCFC カードを特定します。 ドライバを使用してカードの前面パネルにある 2 つの非脱落型ネジを反時計方向に回して、カードをスロットからゆるめます。
ステップ 3 2 つのカード イジェクト レバーを持ち、両方のイジェクト レバーをカード キャリア前面の端から離れる方向に同時に 90 度(新しい LCFC カードの場合は 70 度)倒し、カードをミッドプレーン コネクタから外します。
ステップ 4 金属製カード キャリアだけを持ち、カードをスロットから引き出し、ただちに静電気防止用袋または同様の静電気防止用容器に収めます。不良カードを工場へ返品する場合は、元のパッケージに再梱包してください。
ここでは、ライン カード シャーシに LCFC カードを取り付ける方法を説明します。LCFC カードの詳細については、『Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System
Description』を参照してください。
すべてのライン カード シャーシには 2 枚のライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カード(次図を参照)があります。
図5 ライン カード シャーシ ファン コントローラ(LCFC)カード
LCFC カードを取り付けるには、次の図を参照して、次のステップに従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の一方の ESD ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 LCFC カードを静電気防止用パッケージから取り出します。
ステップ 3 カード キャリアのハンドルを片手で持ち、もう片方の手でキャリアの下を支えて、正しいスロットに導きます。
(注) 最初に一番左のカードを取り付けると、取り付けが簡単です。
ステップ 4 カードをスロットの半ばまでスライドさせます。カードの回路やコネクタには手を触れないでください。
(注) カード ケージの各スロットには、溝があります。カード ケージにカードを取り付ける時は、必ずカード キャリアの両端を、スロットの溝に合わせてください。
ステップ 5 カードの上下にあるカード イジェクト カムの開口部が、カード ケージ スロットの両端にあるタブの上を通過するように、両方のイジェクト レバーを回します。
ステップ 6 そのままカードをカード ケージ スロットにスライドし、カード イジェクト カムの開口部がスロットの両側のタブにかみ合うようにします。
(注) LCFC カードにはガイド ピンがあり、スロットの奥へカードをスライドさせるとミッドプレーン コネクタと最初に接触します。ガイド ピンが接触したあと、カード イジェクト レバーが前方(カード フレームのハンドル側)に倒れ始めるまで、カード フレームを押し込みます。
ステップ 7 カードをミッドプレーン コネクタに装着するため、両方のカード イジェクト レバーを持ち、カード キャリアのハンドルに向かって倒し、レバーがカード キャリアの前面エッジと平行になるようにします。
(注) 留め具を締める前に両方の LCFC カードを取り付けると、取り付けが簡単です。
ステップ 8 ドライバを使用して LCFC カードの前面パネルにある 2 本の非脱落型ネジを右に回し、カードをスロットにしっかり固定します。
この作業の終了後、インピーダンス キャリアを静電気防止用袋に入れ、将来の使用に備えて保管します。前面カバーの外装プレートを元に戻し、カードが適切に取り付けられていることを確認します(「LCFC カードの取り付けの確認」の項を参照)。システムの初期設置を行っている場合は、LCFC カードを取り付けた後にルート プロセッサを取り付けてください(『 Installing the Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis 』を参照)。
ここでは、LCFC カードが適切に取り付けられたかどうかを確認する方法を説明します。
LCFC カードには、前面プレートの一方の端、イジェクト レバー付近に、カードの状態を示す一連のメッセージを表示する英数字 LED ディスプレイがあります。
(注) 表示されるメッセージによっては、一瞬しか LED ディスプレイに表示されないために読み取れないことがありますが、これは正常な状態です。
取り付けまたは交換した LCFC カードが、取り付け時に動作しない場合や電源投入できない場合は、次を実行します。
• カードがライン カード シャーシ スロットにきちんと収まっていることを確認します。物理的な取り付けを確認する簡単な方法として、LCFC カードの前面プレートが、カード ケージ内の他のカードの前面と同一平面になっていることを確認します。
• ジェクト レバーが閉じているか、非脱落型ネジがしっかり締まっているかを確認します。よく分からない場合は、レバーを外してネジを緩め、LCFC カードを装着し直してください。
• アラーム モジュールを調べて、アクティブなアラーム条件があるか確認します (『Cisco CRS-1 Series Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System Description』のアラーム モジュールの項を参照)。
• 電源シェルフを調べて、シャーシ全体に電源が供給されているか確認します。
LCFC カードの前面プレートにあるステータス LED を使用して、カードが正しく取り付けられているかを確認します。
• カードが適切に取り付けられている場合、Active LED が緑に点灯します。この LED が点灯していない場合は、カードが正しく取り付けられているかどうかを確認してください。
• Active LED が黄色で点滅している場合は、基板に問題があります。
• Active LED が点灯していない場合、基板のステータスは unknown です。電源シェルフのインジケータを調べて、基板に電源が供給されているかどうか確認してください。
• 基板のブート シーケンス中に障害が発生した場合は、4 桁、2 行の英数字ディスプレイに現在のブート フェーズが表示されるため、基板の障害のデバッグに役立ちます。
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