安全に関する注意事項
ルータの設置を開始する前に、作業者のけがや機器の損傷を避けるために、この章の安全に関する注意事項を確認してください。
また、ルータの交換、設定、またはメンテナンスを行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco NCS 500 Series Routers』に記載されている安全上の警告を確認してください。
標準の警告文
このマニュアルに記載されている警告の翻訳については、この装置に添付されている『Regulatory Compliance and Safety Information』を参照してください。
警告 |
ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。次のガイドラインは、安全に作業を行ってもらうために用意してあります。この装置は、ラックに 1 つだけの場合は、一番下に搭載するようにしてください。ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。ステートメント 1006 |
警告 |
本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040 |
警告 |
システムの過熱を防ぐため、周囲温度が推奨範囲の最大値である 149°F(65°C)度を超える場所ではシステムを使用しないでください。ステートメント 1047 |
警告 |
シャーシは、建物に恒久的に固定されたラックに取り付ける必要があります。ステートメント 1049 |
警告 |
接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051 |
警告 |
開いた状態では、クラス 1M レーザー光線が放射されます。光学機器で直接見ないでください。ステートメント 1053 |
警告 |
クラス I(CDRH)およびクラス 1M(IEC)レーザー製品です。ステートメント 1055 |
警告 |
安全上の重要事項:「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。ステートメント 1071 |
警告 |
これは、クラス A 準拠装置であり、工業用の EMC 要件のために登録されます。営業担当者または購入者はこれを認識する必要があります。このタイプを誤って販売または購入した場合、住宅用途タイプと交換する必要があります。ステートメント 294 |
警告 |
本製品はクラス A 製品です。国内環境で本製品を使用すると、電波障害を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザが十分な対策を講じるように求められることがあります。ステートメント 340 |
警告 |
この機器は、1999/5/EC 指令の基本要件およびその他の関連規定に適合しています。 |
個人の安全と機器の保護のための安全に関する注意事項
安全を確保して、機器を保護するため、次のガイドラインに従ってください。このリストには、生じる可能性のある危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。そのため、注意を怠らないでください。
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システムを移動する前に、常にすべての電源コードおよびインターフェイス ケーブルを外してください。
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回路の電源が切断されていると思い込まないで、必ず確認してください。
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取り付けの前後に、シャーシの周辺は、できるだけ埃のない清潔な状態に保ってください。
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工具とアセンブリコンポーネントは、通行の邪魔にならない場所に保管してください。
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危険を伴う作業は、1 人では行わないでください。
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人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
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シャーシに引っ掛かるような衣服は着用しないでください。
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眼を傷つける可能性がある場合は、作業時に保護眼鏡を着用してください。
電気機器の安全な取り扱い
警告 |
シャーシの作業や電源モジュール周辺の作業を行う前に、AC 装置の電源コードを外し、DC 装置の回路ブレーカーの電源を切ってください。ステートメント 12 |
警告 |
電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。金属は電源やアースに接触すると、過熱して重度のやけどを引き起こしたり、金属類が端子に焼き付いたりすることがあります。ステートメント 43 |
警告 |
雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001 |
警告 |
次の手順を実行する前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。ステートメント 1003 |
警告 |
設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004 |
警告 |
この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。-48/-60 VDC の取り付けの場合、ワイヤは 40 A の回路ブレーカーで最小 8 AWG です。ステートメント 1005 |
警告 |
この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。AC の取り付けでは、分岐回路ブレーカーの定格は最大 20A であることを確認します。 |
警告 |
電源が入った状態で電源およびリレー コネクタを接続または切断すると、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所での設置中に爆発を引き起こす原因になる可能性があります。スイッチおよびアラーム回路に電力が供給されていないことを確認してください。電源が誤ってオンにならないようにし、そのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。電源およびリレー コネクタの非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って外れたときに電気アークが発生する可能性があります。ステートメント 1058 |
警告 |
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。ステートメント 1018 |
警告 |
いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019 |
警告 |
感電を防ぐために、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートでは、共に RJ45 コネクタが使用されています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021 |
警告 |
容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022 |
警告 |
火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023 |
警告 |
この装置は、接地させる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024 |
警告 |
必ず銅の導体を使用してください。ステートメント 1025 |
警告 |
この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028 |
警告 |
怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。ステートメント 1032 |
警告 |
バスタブ、洗面台、台所のシンク、洗濯機の周辺や、湿度の高い地下室、スイミング プールの近くなど、水のある場所の近くでは、この製品を使用しないでください。ステートメント 1035 |
警告 |
防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。ステートメント 1036 |
警告 |
TNV に接触しないように、シャーシを開く前に電話線を取り外してください。ステートメント 1041 |
警告 |
この装置の設置および保守は、保守担当者(AS/NZS 3260 で定義)が行ってください。この装置を誤って汎用コンセントに接続すると危険な場合があります。主電源コネクタの電源を抜く前、ハウジングが開いている間、または主電源コネクタの電源を抜く前でハウジングが開いている間に、通信回線を切断する必要があります。ステートメント 1043 |
警告 |
この製品は、設置する建物に回路短絡(転倒)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。ステートメント 1045 |
警告 |
装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046 |
警告 |
AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを同じシャーシに取り付けないでください。ステートメント 1050 |
警告 |
電源およびリレー コネクタの非脱落型ネジをしっかり締めないと、コネクタが誤って外れたときに電気アークが発生する可能性があります。ステートメント 1058 |
警告 |
この機器は接地されることを前提にしています。通常の使用時にホストが接地されていることを確認してください。 |
警告 |
スイッチまたはネットワーク上の装置に電源が入った状態でコンソール ケーブルを接続したり、切断したりすると、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が入っていないか、またはそのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。装置の動作を確認するには、設置前に危険ではない場所で POST を実施してください。ステートメント 1065 |
警告 |
装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074 |
警告 |
DC 電源端子には、危険な電圧またはエネルギーが存在している可能性があります。端子が使用されていない場合は必ずカバーを取り付けてください。カバーを取り付けるときに絶縁されていない伝導体に触れないことを確認してください。ステートメント 1075 |
電気機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
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部屋の緊急電源遮断スイッチを確認します。電気事故が発生した場合、ただちに電源をオフにします。
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システムで作業を行う前に、DC メイン回路ブレーカーをオフにし、電源端子ブロックのケーブルを取り外します。
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次を実行する前に、すべての電源を切断してください。
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電源付近で作業する場合
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ルータ シャーシまたはネットワーク プロセッサ モジュールの取り付けまたは取り外しを行う場合
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ほとんどのハードウェアアップグレードを行う場合
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故障していると思われる機器は取り付けないでください。
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床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
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回路の電源が切断されていると思い込まないで、必ず確認してください。
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人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
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電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。
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十分注意して、自分自身が被害者にならないようにしてください。
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ルータの電源をオフにしてください。
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可能であれば、医療を受けるために別の人を呼びます。それができないときは、被害者の状態を判別してから助けを呼んでください。
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負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
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さらに、電源は切断されているが、電話回線またはネットワーク ケーブルにはまだ接続されている機器を取り扱う場合は、次のガイドラインに従ってください。
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雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
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ジャックが特別に設計されている場合を除き、電話のジャックを水気のある場所では設置しないでください。
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電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されていない限り、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
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電話回線の設置または変更時には、注意してください。
電源モジュールに関する考慮事項
設置場所の電源を調べ、クリーンな電力(スパイクやノイズのない電力)が供給されていることを確認してください。必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。
ESD による損傷の防止
警告 |
この機器にはアース接続が必要です。緑色と黄色の 6 AWG アース線を使用して、ホストを接地点に接続した状態で使用してください。ステートメント 383 |
静電放電(ESD)によって機器が損傷し、電子回路に不具合が生じる可能性があります。静電放電は、電気プリント基板の取り扱いが不適切な場合に生じ、障害あるいは断続的障害を引き起こします。モジュールの取り外しおよび交換時は、静電放電防止手順に必ず従ってください。
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ルータのシャーシがアースに接続されていることを確認してください。
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静電気防止用リストストラップを肌に密着させて着用してください。不要な ESD 電圧をアースに流すために、シャーシフレームの塗装されていない表面にクリップを留めます。静電破壊と感電を防ぐために、リストストラップとコードは効果的に使用する必要があります。
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リストストラップを使用できない場合、シャーシの金属部分に触れることで自分自身をアースしてください。
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コンポーネントの取り付けを行うときには、イジェクトレバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンのバスコネクタに適切に固定してください。これらの器具は、プロセッサの脱落を防ぐだけではなく、システムに適切なアースを提供し、バスコネクタを確実に固定させるために必要です。
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コンポーネントの取り外しを行うときには、イジェクトレバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンからバスコネクタを外してください。
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コンポーネントはハンドルまたは端だけを持ち、プリント基板またはコネクタには決して触れないでください。
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取り外したコンポーネントは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に入れます。コンポーネントを工場に返却する場合は、ただちに静電気防止用容器に入れてください。
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プリント基板と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは体内の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気によってコンポーネントが損傷することがあります。
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金属製フレームからプリント基板を取り外さないでください。
(注) |
機器の安全を確保するために、静電気防止用リストストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は、1 ~ 10 Mohm でなければなりません。 |