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この章では、よく発生する Cisco ONS 15454 の一時的な状態のそれぞれについて説明し、エンティティ、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)番号、およびトラップを示します。
(注) 特に指定のないかぎり、ONS 15454 は ANSI と ETSI の両方のシェルフ アセンブリを意味します。
表4-1 に、ONS 15454 の一時的な状態とそれらのエンティティ、SNMP 番号、および SNMP トラップをアルファベット順に示します。
(注) Cisco Transport Controller(CTC; シスコトランスポートコントローラ)のデフォルト アラーム プロファイルには、現在は実装されていないが今後の使用のために予約されているアラームと状態が含まれていることがあります。
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ONS 15454 システムでは、Telcordia GR-253 の規則に従った標準の状態文字と Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)の状態インジケータを使用して問題が報告されます。
ONS 15454 では、標準の Telcordia カテゴリを使用して問題を各レベルに分類しています。このシステムでは、問題の通知がアラームとして報告され、ステータスまたは説明的な通知(設定されている場合)が状態として、CTC Alarms ウィンドウに表示されます。アラームは、通常、信号の消失など、修復する必要のある問題を示します。状態の場合は、トラブルシューティングが必要であるとは限りません。
ONS 15454 シェルフで検出されたすべての問題について、状態が示されます。この状態の通知は、未解決な場合や一時的な場合があります。ネットワーク、ノード、またはカード上で現在生成されているすべての状態のスナップショットは、CTC Conditions ウィンドウか Transaction Language One(TL1)の一連の RTRV-COND コマンドを使用して表示できます。
(注) クリアされた状態は、History タブで確認できます。
状態の全体的な一覧については、『Cisco ONS SONET TL1 Command Guide』および『Cisco ONS SDH and Cisco ONS 15600 SDH TL1 Command Guide』を参照してください。
History タブのステータス(ST)カラムには、状態のステータスが次のように表示されます。
• raised(R; 生成)は、アクティブなイベントです。
• cleared(C; クリア)は、アクティブでないイベントです。
• transient(T; 一時的)は、ユーザのログイン、ログアウト、ノード ビューへの接続の切断など、システムの変更中に CTC で自動的に生成されてクリアされたイベントです。一時的なイベントは、ユーザのアクションを必要としません。
ここでは、ソフトウェア リリース 8.5 で検出される一時的な状態のすべてをアルファベット順に示します。それぞれの状態の説明、エンティティ、SNMP 番号、および SNMP トラップも示します。
非アクティブ ユーザの無効化(ADMIN-DISABLE)状態は、管理者がユーザを無効にしたか、指定された期間にわたってアカウントが非アクティブであったときに発生します。
非アクティブ無効化のクリア(ADMIN-DISABLE-CLR)状態は、管理者がユーザ アカウントの無効化フラグをクリアしたときに発生します。
管理者によるユーザのロックアウト(ADMIN-LOCKOUT)状態は、管理者がユーザ アカウントをロックしたときに発生します。
管理者によるロックアウトのクリア(ADMIN-LOCKOUT-CLR)状態は、管理者がユーザ アカウントをアンロックしたか、ロックアウト時間が経過したときに発生します。
管理者によるユーザのログアウト(ADMIN-LOGOUT)状態は、管理者がユーザ セッションをログオフしたときに発生します。
ユーザの停止のクリア(ADMIN-SUSPEND-CLR)状態は、ユーザまたは管理者がパスワードを変更したときに発生します。
監査ログ アーカイブの失敗(AUD-ARCHIVE-FAIL)状態は、ソフトウェアが監査ログのアーカイブに失敗したときに発生します。この状態は、通常、アーカイブの際に、ユーザが存在しない FTP サーバを参照したか、有効でないログインを使用したときに発生します。ユーザは正しいユーザ名、パスワード、および FTP サーバの詳細を使用して再度ログインする必要があります。
WDM ANS の自動終了(AUTOWDMANS)状態は、Automatic Node Setup(ANS; 自動ノード セットアップ)コマンドが開始されたことを示します。通常、高密度波長分割多重(DWDM)カードを交換するときに発生します。この状態は、システムがカードを規制したことを示します。
BLSR マルチノード テーブル アップデート完了(BLSR-RESYNC)状態は、ユーザが双方向ライン スイッチ型リング(BLSR)または Multiplex Section-Shared Protection Ring(MS-SPRing; 多重化セクション共有保護リング)上の回線を作成または削除したとき、リング トポロジを変更したとき(BLSR/MS-SPRing ノードを追加または削除したときなど)、または BLSR/MS-SPRing 回線状態およびリング ID を変更したときに発生します。
データベース バックアップ失敗(DBBACKUP-FAIL)状態は、バックアップ コマンドが開始されたときに、システムがデータベースのバックアップに失敗したときに発生します。
この状態は、ネットワークまたはサーバの問題のためにサーバがバックアップ操作を処理できないときに発生します。同じ操作を繰り返して、成功するかどうかを確認してください。バックアップが失敗した場合は、ネットワークに問題があるか、ソフトウェア問題が原因かもしれません。支援が必要な場合は、弊社サポート担当に連絡してください。必要に応じて、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」を参照してください。
データベース復元失敗(DBRESTORE-FAIL)状態は、復元コマンドが開始されたときに、システムがバックアップされたデータベースを復元できなかったときに発生します。
この状態は、サーバ問題、ネットワーク問題、または人的エラー(存在しないファイルを指定した、ファイル名が正しくないなど)が原因です。正しいファイルを指定してデータベース復元を再試行すると、通常は成功します。ネットワーク問題が続く場合は、弊社サポート担当に連絡してください。この状態がネットワーク要素(NE)の障害が原因で発生した場合は、弊社サポート担当に連絡してください。必要に応じて、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」を参照してください。
リングの正常実行(EXERCISING-RING)状態は、CTC または TL1 から Exercise Ring コマンドを発行するたびに発生します。この状態は、コマンドが実行中であることを示します。
スパンの正常実行(EXERCISING-SPAN)状態は、CTC または TL1 から Exercise Span コマンドを発行するたびに発生します。この状態は、コマンドが実行中であることを示します。
ファイアウォール無効化(FIREWALL-DIS)状態は、ファイアウォールを Disabled にプロビジョニングしたときに発生します。
現用への強制再切り替えによるトラフィック切り替えなし(FRCDWKSWBK-NO-TRFSW)状態は、現用ポートまたはカードへの強制切り替えを実行したときに、現用ポートまたはカードがすでにアクティブなときに発生します。
この一時的な状態の結果、BLSR または MS-SPRing の Force Switch(Ring または Span)持続状態となることがあります。
保護への強制再切り替えによるトラフィック切り替えなし(FRCDWKSWPR-NO-TRFSW)状態は、保護ポートまたはカードへの強制切り替えを実行したときに、保護ポートまたはカードがすでにアクティブなときに発生します。
セキュリティ侵入試行の検出(INTRUSION‐PSWD)状態は、無効なパスワードでログインしようとしたときに発生します。
Cisco IOS 設定コピー失敗(IOSCFG-COPY-FAIL)状態は、ML シリーズ イーサネット カードで、ソフトウェアが ML シリーズ カードに Cisco IOS スタートアップ コンフィギュレーション ファイルをアップロードできなかったとき、または ML シリーズ カードから Cisco IOS スタートアップ コンフィギュレーション ファイルをダウンロードできなかったときに発生します。この状態は、SFTWDOWN-FAILと類似していますが、IOSCFG-COPY-FAIL 状態は、TCC2/TCC2P カードではなく、ML シリーズ イーサネット カードに適用されます。
無効なログイン、ロックアウト(LOGIN-FAIL-LOCKOUT)状態は、ロックされたアカウントにログインしようとしたときに発生します。
セキュリティ:無効なログイン、すでにログオン(LOGIN-FAIL-ONALRDY)状態は、ユーザがセッションをすでに開始しており、Single-User-Per-Node(SUPN)ポリシーが存在するノードにログインを試みたときに発生します。
無効なログイン、パスワード(LOGIN-FAILURE-PSWD)状態は、無効なパスワードでログインを試みたときに発生します。
無効なログイン、ユーザ名(LOGIN-FAILURE-USERID)状態は、ログイン ユーザ名がノード データベースに存在しないために、ユーザ ログイン(CTC、Cisco Transport Manager [CTM]、または TL1)が失敗したときに発生します。既存のユーザ ID を使用してログインを再試行してください。
この一時的な状態は、セキュリティ警告と同等です。セキュリティ関連の他のアクションが発生していないか、セキュリティ ログ(監査ログ)を確認する必要があります。
アイドル ユーザの自動ログアウト(LOGOUT-IDLE-USER)状態は、ユーザ セッションのアイドル時間が長すぎて(アイドル タイムアウトが経過)、結果としてセッションが終了したときに発生します。ログインを再試行して、セッションを再開する必要があります。
現用への手動再切り替えによるトラフィック切り替えなし(MANWKSWBK-NO-TRFSW)状態は、現用ポートまたはカードへの手動切り替えを実行したときに、現用ポートまたはカードがすでにアクティブなときに発生します。
保護への手動切り替えによるトラフィック切り替えなし(MANWKSWPR-NO-TRFSW)状態は、保護ポートまたはカードへの手動切り替えを実行したときに、保護ポートまたはカードがすでにアクティブなときに発生します。
この一時的な状態の結果、BLSR または MSSP の Manual Switch(Span または Ring)持続状態となることがあります。
MS-SPRing マルチノード テーブル アップデート完了(MSSP-RESYNC)状態は、ノードがリング内の他のノードからペイロード、パス状態、Routing Information Protocol(RIP)、クロスコネクト テーブル、クロスコネクト VT テーブルなど、すべての関連情報を受信したときに発生します。この状態は、ノードが追加されたり、回線がプロビジョニングされたりするときに、リング内のすべてのノードで生成されます。この一時的な状態はクリアされず、CTC の History タブに表示されます。
パフォーマンス モニタしきい値超過アラート(PM-TCA)状態は、ネットワーク コリジョンが上昇しきい値を初めて超えたときに発生します。
保護切り替え(PS)状態は、トラフィックが現用/アクティブ カードから保護/スタンバイ カードに切り替えられたときに発生します。
RMON しきい値超過アラーム(RMON-ALARM)状態は、Remote Monitoring(RMON; リモート モニタリング)変数がしきい値を超過したときに発生します。
RMON 履歴およびアラーム リセット リブート(RMON-RESET)状態は、TCC2/TCC2P カードの時間帯設定が 5 秒を超えて進められたか、遅らせられたときに発生します。これによってすべての履歴データが無効になり、RMON を再起動する必要があります。カードをリセットしたときにも発生します。
セッション時間制限経過(SESSION-TIME-LIMIT)状態は、ログイン セッションが時間制限を超えて、セッションからログアウトされたときに発生します。ログインを再試行する必要があります。
ソフトウェア ダウンロード失敗(SFTDOWN-FAIL)状態は、システムが必要なソフトウェアのダウンロードに失敗したときに発生します。
この失敗は、入力で指定された場所やファイルが正しくないか、ネットワーク問題、または不良な(破損した)パッケージが原因です。正しいファイル名と場所を指定して操作を再試行すると、通常は成功します。ネットワーク問題が続く場合は、弊社サポート担当に連絡してください。パッケージが破損している場合は、弊社サポート担当に連絡してください。詳細は、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」を参照してください。
ソフトウェア ダウンロード失敗(SFTDOWN-FAIL)状態は、システムが必要なソフトウェアのダウンロードに失敗したときに発生します。
この失敗は、入力で指定された場所やファイルが正しくないか、ネットワーク問題、または不良な(破損した)パッケージが原因です。正しいファイル名と場所を指定して操作を再試行すると、通常は成功します。ネットワーク問題が続く場合は、弊社サポート担当に連絡してください。パッケージが破損している場合は、弊社サポート担当に連絡してください。詳細は、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」を参照してください。
ユーザ ロックアウト(USER-LOCKOUT)状態は、ログインの試みが失敗したために、システムがアカウントをロックしたときに発生します。作業を進めるには、管理者がアカウントをアンロックするか、ロックアウト時間が経過しなければなりません。
ユーザのログイン(USER-LOGIN)状態は、ユーザ ID とパスワードを確認することによって、新しいセッションを開始したときに発生します。
ユーザのログアウト(USER-LOGOUT)状態は、ユーザが自分のアカウントからログアウトすることによって、ログイン セッションを中止したときに発生します。
現用への再切り替え(WKSWBK)状態は、非リバーティブ保護グループ内の現用ポートまたはカードにトラフィックが再切り替えされたときに発生します。
保護への切り替え(WKSWPR)状態は、非リバーティブ保護グループ内の保護ポートまたはカードにトラフィックが切り替えられたときに発生します。
ウォーム再起動(WRMRESTART)状態は、電源投入時にノードが再起動したときに発生します。再起動は、データベースの復元や IP の変更などのプロビジョニング、またはソフトウェア障害などが原因で発生します。WRMRESTART は、通常、リセットが手動で開始されたか(MAN)、それとも自動的に開始されたか(AUTO)を示す MANRESET または AUTORESET と同時に発生します。
これは、TCC2/TCC2P カードへの電源投入後に最初に表示される状態です。TCC2/TCC2P カードが物理的な再取り付けや電源断から再起動された場合、状態は COLD-START に変わります。
スパンが状態の復元を待機中(WTR-SPAN)状態は、Signal Failure-Span コマンドによって、または 4 ファイバ BLSR/MS-SPRing 設定からファイバが引き抜かれたために、BLSR または MS-SPRing スイッチが別のスパンに切り替えられたときに発生します。この状態は、WaitToRestore(WTR)期間が経過するまで生成されます。