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この章では、ONS 15454 で使用できる ONS 15454 Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)ノード タイプについて説明します。DWDM ノード タイプは、ONS 15454 に取り付けられている増幅器やフィルタ カードによって決まります。また、この章では、DWDM Automatic Power Control(APC; 自動電力制御)、Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing(ROADM; 再構成可能な光分岐挿入)電力等化、スパン損失確認、Automatic Node Setup(ANS; 自動ノード設定)についても説明します。
(注) 特に指定のないかぎり、[ONS 15454] は ANSI と ETSI の両方のシェルフ アセンブリを意味します。
(注) この章では、OPT-BST は OPT-BST、OPT-BST-E、OPT-BST-L カード、32WSS は 32WSS および 32WSS-L カード、32DMX は 32DMX および 32DMX-L カード(32-DMX-O カードは除く)のことを指します。OPT-PRE は OPT-Line モードでプロビジョニングされる OPT-PRE カードと OPT-AMP-L カードの両方を指します。
(注) OPT-BST-L、32WSS-L、32DMX-L、および OPT-AMP-L カードは、L 帯域互換のノードとネットワークにのみ装着できます。OPT-BST、OPT-BST-E、32WSS、32DMX カードは、C 帯域互換のノードとネットワークにのみ装着できます。
• 「DWDM および TDM ハイブリッド ノード タイプ」
• 「ANS」
ONS 15454 では、ハブ、端末、Optical Add/Drop Multiplexing(OADM; 光分岐挿入)、ROADM、anti-Amplified Spontaneous Emission(anti-ASE; 反増幅自然放射光)、回線増幅器、Optical Service Channel(OSC; 光サービス チャネル)再生回線、およびマルチシェルフ ノードなどの、DWDM ノード設定がサポートされます。
シングルシェルフおよびマルチシェルフ設定は、セキュア モードおよびロックされたセキュア モードの使用をサポートします。これらのオプションの詳細については、「シナリオ 9:セキュア モードをイネーブルにした IP アドレッシング」を参照してください。
(注) Cisco MetroPlanner ツールで、増幅器の配置と適切なノード機器の計画を作成することができます。
ハブ ノードは、2 枚の TCC2/TCC2P カードと次のカードの組み合わせのいずれかが搭載されたシングル ONS 15454 ノードです。
• 2 枚の 32MUX-O カードと 2 枚の 32DMX-O カードまたは 32DMX カード
• 2 枚の 32WSS カードと 2 枚の 32DMX または 32DMX-O カード
(注) 32WSS および 32DMX カードは、通常は ROADM ノードに取り付けられますが、ハブ ノードや端末ノードに取り付けることもできます。カードをハブ ノードに取り付ける場合は、32WSS エクスプレス(EXPRX および EXP TX)ポートは接続されていません。
また、必要に応じて Dispersion Compensation Unit(DCU; 分散補償ユニット)を追加することができます。ハブノードは、DWDM スロット要件に Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)カード用の空きが必要ないため、DWDM と TDM アプリケーションを同時にサポートできません。図3-1 に、32MUX-O および 32DMX-O カードが装着されたハブ ノード構成を示します。
(注) OADM AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードはハブ ノードには含まれません。32MUX-O カードおよび 32DMX-O カードが 32 のすべてのチャネルをドロップしてアドするため、他のカードは必要なくなるからです。
図3-2 に、ハブ ノードのチャネル フローを示します。クライアント ポートからの最大 32 チャネルが、32MUX-O カードを使用して 1 本のファイバに多重化および等化されます。多重化されたチャネルは、回線上でイースト方向に送信され、OPT-BST 増幅器に送られます。この増幅器の出力は、OSCM カードからの出力信号と結合され、イースト ラインに向けて送信されます。
イースト ライン ポートから受信した信号は OSCM カードと OPT-PRE カードの間で分割されます。OPT-PRE 増幅器が受信した信号には分散補償が適用され、信号は 32DMX-O カードに送られます。このカードでは入力信号の逆多重化と減衰が行われます。ウェスト側の受信ファイバ パスも同じで、ウェスト OPT-BST 増幅器、ウェスト OPT-PRE 増幅器、およびウェスト 32DMX-O カードを通ります。
端末ノードは、2 枚の TCC2/TCC2P カードと次のカードの組み合わせのいずれかが搭載されたシングル ONS 15454 ノードです。
• 1 枚の 32MUX-O カードと 1 枚の 32DMX-O カード
• 1 枚の 32WSS カードと、32DMX カードまたは 32DMX-O カードのどちらか 1 枚
端末ノードにはイーストとウェストがあります。ウェスト端末ノードでは、カードはイースト スロット(スロット 1~6)に取り付けます。イースト端末ノードでは、カードはウェスト スロット(スロット 12~17)に取り付けます。図3-3に、32MUX-O と 32DMX-O を搭載したイースト側の端末構成の例を示します。端末ノードのチャネル フローはハブ ノードと同じです(図3-2 参照)。
OADM ノードは、両側にカードが装着され、少なくとも 1 枚の AD-xC-xx.x カードか 1 枚の AD-xB-xx.x カード、および 2 枚の TCC2/TCC2P カードを装着した ONS 15454 シングル ノードです。32MUX-O カードまたは 32DMX-O カードは OADM ノードに装着することはできません。OADM ノードでは、チャネルは各方向から単独でアドまたはドロップし、DWDM ノードですべての OADM を反映する帯域をパススルーすることができます(エクスプレス パス)。また、外部パッチコードを装着している場合は、TDM ITU-T ライン カードを使用せずに OADM カードから別の OADM カードへパススルーすることもできます(光パススルー)。
光パススルー チャネルは、エクスプレス パスとは異なり、変更されたリングで他のチャネルに影響を与えずに、あとからアド/ドロップ チャネルに変換できます。OADM 増幅器と必要なカードの配置は、Cisco MetroPlanner ツールを使用するか、サイト計画に従って決定します。
OADM ノードには増幅 OADM ノードまたはパッシブ OADM ノードがあります。増幅 OADM では、OPT-PRE および OPT-BST 増幅器がノードのイースト側とウェスト側に取り付けられます。図3-4に、増幅 OADM ノード構成の例を示します。
図3-5 に、増幅 OADM ノードのチャネル フローの例を示します。32 波長プランは、8 帯域(各帯域に 4 チャネル)をベースとしているので、光アド/ドロップは、帯域レベルまたはチャネル レベル(個々のチャネルをドロップ可能)あるいはその両方で行うことができます。
図3-6 に、パッシブ OADM ノードの構成例を示します。パッシブ OADM ノードには、イースト、ウェストの両側に帯域フィルタ、4 チャネル マルチプレクサ/デマルチプレクサ、およびチャネル フィルタが装備されています。
図3-7 に、パッシブ OADM ノードのトラフィック フローの例を示します。チャネルの信号フローは、OSC-CSM カードが OPT-BST 増幅器および OSCM カードの代わりに使用されていることを除いて増幅 OADM と同じです。
ROADM ノードを使用すると、物理的なファイバ接続を変更しなくても、波長のアド/ドロップを行うことができます。ROADM ノードには、2 枚の 32WSS カードを取り付けます。一般には 32DMX または 32DMX-O デマルチプレクサも取り付けますが、必須ではありません。トランスポンダ(TXP)およびマックスポンダ(MXP)を、スロット 6 と 12 に、また、増幅器を使用しない場合には任意の空きスロットに取り付けることができます。図3-8 に、増幅器をつけた ROADM ノードの構成例を示します。
(注) ROADM ノードでは、32DMX および 32DMX-O カードを使用できます。Cisco MetroPlanner を使用すると、全体のネットワーク要求に基づいて ROADM ノードで使用されるデマルチプレクサが自動的に選択されます。
図3-8 OPT-PRE、OPT-BST、および 32DMX カードが取り付けられた ROADM ノード
図3-9 に、32DMX-O カードを取り付けた ROADM ノードの例を示します。
図3-9 BST-PRE、OPT-BST、および 32DMX-O カードが取り付られた ROADM ノード
図3-10 に、ROADM のイーストからウェスト方向への光信号フローの例を示します。ウェストからイースト方向への信号フローは、ウェストの OSC-CSM およびウェストの 32WSS モジュールを経由して、同じパスを通ります。この例では、OSC-CSM カードが取り付けられているため、OPT-BST カードは必要ありません。
MMU カードは、ROADM ノードに取り付けてスプリッタとして機能させることもできます。各ノードには、2 つの MMU カード(イースト側とウェスト側に 1 つずつ)が必要です。MMU カードは、COM RX ポート上でペイロード信号を受信します。この信号は 80対20 の割合で分割され、80% が EXP TX ポートに送信されます。将来の使用に備えて、残りの 20% はマルチリング トポロジーをアップグレードできるように EXP-A TX ポートに送信されます。
メッシュ リング ネットワークで ONS 15454 を運用する場合、Amplified Spontaneous Emission(ASE; 増幅時自発放射)の蓄積とレージングを防ぐノード構成(anti-ASE)が必要です。anti-ASE ノードは、ハブ ノードや OADM ノードにいくつかの修正を加えることで作成できます。チャネルはエクスプレス パスを通ることはできませんが、一方の側でチャネル レベルで逆多重化してドロップし、もう一方の側でアドして多重化することができます。
いくつかのチャネルがパススルー モードで接続されている場合、ハブ ノードを構成することを推奨します。チャネル数を制限する必要があるリングでは、AD-xB-xx.x カードと 4MD-xx.x カードを結合するか、AD-xC-xx.x カードをカスケードします。図3-5 を参照してください。
図3-11 に、パススルー モードですべての波長を使用する anti-ASE ノードを示します。CiscoMetroPlanner を使用して、anti-ASE ノードの最適な構成を決定します。
回線増幅器ノードは、OPT-PRE 増幅器、OPT-BST 増幅器、および TCC2/TCC2P カードを装着したシングル ONS 15454 ノードです。各プリアンプとブースター増幅器の間に減衰器を置いて、光入力電力値を一致させ、増幅器のゲイン チルト値を保持する必要があります。
2 枚の OSCM カードをブースター増幅器のイースト ポートまたはウェスト ポートに接続し、OSC 信号をパススルー チャネルに多重化します。OPT-BST カードがないノードでは、構成に OSCM カードではなく OSC-CSM カードを使用する必要があります。図3-12 に回線ノードの構成例を示します。
OSC 再生ノードは、次の 2 つの目的で DWDM ネットワークにアドします。
• スパン リンクが 37 dB 以上で、ペイロードの増幅およびアド/ドロップ機能が存在しない場合に、OSC チャネルを電気的に再生するため。Cisco MetroPlanner は、37 dB よりも長いスパンに OSC 再生ノードを配置します。OSC 再生ノードと隣の DWDM ネットワーク サイトの間のスパンは、最長で 31 dB です。
• 必要に応じてネットワークに Data Communication Network(DCN; データ通信ネットワーク)機能を追加するため
OSC 再生ノードでは、図3-13 に示すように、2 枚の OSC-CSM カードが必要です。
図3-14 に、OSC 再生回線ノードの OSC 信号フローを示します。
マルチシェルフ ノードとしてプロビジョニングされる ONS 15454 ノードは、最大 8 つのサブテンド シェルフを単一エンティティとして管理できます。ノード コントローラが主シェルフで、TCC2/TCC2P カードがマルチシェルフ機能を実行します。各サブテンド シェルフには、シェルフ機能を実行する TCC2/TCC2P カードを装備している必要があります。ノード コントローラ シェフルとサブテンド シェルフとの間の内部データ交換の場合、ノード コントローラ シェルフには冗長 MS-ISC-100T カードを装着するか、代わりに Catalyst 2950 スイッチを装備する必要があります。シスコでは、MS-ISC-100T カードを使用することを推奨しています。Catalyst 2950 を使用する場合、マルチシェルフ ラックの 1 つに取り付けられます。すべてのサブテンド シェルフは、通信 LAN をサポートするのに使用されているイーサネット スイッチから 100 m 以内の距離にある同一サイト内に配置する必要があります。
図3-15 に、マルチシェルフ ノードの構成例を示します。
マルチシェルフ ノードには、すべてのクライアント インターフェイス(Cisco Transport Controller [CTC]、Transaction Language One [TL1]、SNMP[簡易ネットワーク管理プロトコル]、HTTP)用に単一のパブリック IP アドレスがあります。クライアントは、サブテンド シェルフではなくノード コントローラ シェルフにのみ接続できます。ユーザ インターフェイスおよびサブテンド シェルフは、ストレート型(CAT-5)LAN ケーブルを使用してパッチパネルに接続されます。
ノード コントローラ シェルフには、次のような機能があります。
• IP パケット ルーティングおよびネットワーク トポロジー検出がノード コントローラ レベルで実行されます。
• Open Shortest Path First(OSPF)はノード コントローラ シェルフに集中化されています。
• オーバーヘッド回線は、マルチシェルフ ノード内でルーティングされず、サブテンド コントローラ シェルフにのみ管理されます。オーバーヘッド バイトを使用するには、AIC-I は端末先となるサブテンド シェルフに取り付けられていなければなりません。
• 各サブテンド シェルフは、タイミング ソース回線、TCC/TCC2P クロック、または Building Integrated Timing Supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)ソース回線として使用できる単一シェルフ ノードとして機能します。
推奨するマルチシェルフ構成は次のとおりです。これらの構成は、Cisco Metroplanner によってサポートされ、自動的にソフトウェアで検出されます。
• 一般的な取り付け -- すべての光ユニットがノード コントローラ シェルフに装備されていて、TXP/MXP カードが集約されたサブテンド シェルフに装着されています。さらに、ノード コントローラ シェルフ内のすべての空スロットには TXP/MXP カードを装着できます。
• イースト/ウェスト保護 -- ウェストに面しているすべての光カードは、1 つのシェルフに装着されています。イーストに面しているすべての光カードは別のシェルフに装着されます。
(注) TXP/MXP カードがすでにサポートされている波長の 1 つで調整されている場合のみ、パッチコードが自動的に作成されます。
マルチシェルフ ノードは、シングルシェルフ ノードと同じ通信チャネルを提供します。
• OSC リンクは、OSCM/OSC-CSM カードで終端します。各 ONS 15454 ノード間に 2 つのリンクが必要です。2 つのノード間にある OSC リンクは、同じノードの組で終端されている同等の Generic Communications Channel/Data Communications Channel(GCC/DCC)リンクに置き換えることはできません。OSC リンクは必須で、ノードを Gateway Network Element(GNE; ゲートウェイ ネットワーク エレメント)と接続するのに使用できます。
DWDM ノードのケーブル配線は、Cisco MetroPlanner Internal Connection テーブルによって指定されます。ここでは、一般的に各 DWDM ノード タイプに取り付けられるケーブル配線の例を説明します。
• OPT-BST および OSC-CSM カードのみが、回線(スパン)ファイバに直接インターフェイスするカードです。
• OSCM カードは、DWDM チャネルではなく、光サービス チャネルのみを搬送します。
• OSCM と OSC-CSM カードをシェルフの同じ側(イーストまたはウェスト)に取り付けることはできません。たとえばウェスト側に OSCM カード、イースト側に OSC-CSM カードというように、それぞれの側に異なるカードを取り付けることができます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードの両方をノードの同じ側で使用すると、OPT-BST カードがモニタリング チャネルと DWDM チャネルを結合し、OSC-CSM カードは OSCM カードとして動作するため DWDM トラフィックが搬送されません。
• OPT-BST カードと OSCM カードをイースト側に取り付けると、イースト OPT-BST OSC RX ポートがイースト OSCM TX ポートに接続され、イースト OPT-BST OSC TX ポートがイースト OSCM RX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードをイースト側に取り付けると、イースト OPT-BST OSC RX ポートがイースト OSC-CSM LINE TX ポートに接続され、イースト OPT-BST OSC TX ポートがイースト OSC-CSM LINE RX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSCM カードをウェスト側に取り付けると、ウェスト OPT-BST OSC TX ポートがウェスト OSCM RX ポートに接続され、ウェスト OPT-BST OSC RX ポートがウェスト OSCM TX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードをウェスト側に取り付けると、ウェスト OPT-BST OSC TX ポートがウェスト OSC-CSM LINE RX ポートに接続され、ウェスト OPT-BST OSC RX ポートがウェスト OSC-CSM LINE TX ポートに接続されます。
図3-16に、OSCM カードが取り付けられたハブ ノードの OSC ファイバの接続例を示します。
図3-16 OSC 端末のファイバ接続:OSCM カードが取り付けられたハブ ノード
ハブ ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• ウェスト OPT-BST または OSC-CSM カードの共通(COM)TX ポートは、ウェスト OPT-PRE COM RX ポートまたはウェスト 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-PRE COM TX ポートは、ウェスト 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト 32MUX-O COM TX ポートは、ウェスト OPT-BST またはウェスト OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• イースト 32MUX-O COM TX ポートは、イースト OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-BST またはイースト OSC-CSM COM TX ポートは、イースト OPT-PRE COM RX ポートまたはイースト 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-PRE COM TX ポートは、イースト 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
図3-17 に、ハブ ノードとそのケーブル接続の例を示します。この例では、OSCM カードが取り付けられています。OSC-CSM を取り付ける場合、通常スロット 1 と 17 に取り付けられます。
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ウェスト DCU TX をウェスト OPT-PRE DC RX 1 に接続 |
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1.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
端末ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• 端末サイトには、片側しかありません(これに対し、ハブ ノードには両側があります)。端末側にはイーストとウェストがあります。
• 端末側 OPT-BST または OSC-CSM カードの COM TX ポートは、端末側 OPT-PRE COM RX ポートまたは 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
• 端末側 OPT-PRE COM TX ポートは、端末側 32DMX-O COM RX ポートに接続されます。
• 端末側 32MUX-O COM TX ポートは、端末側 OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
回線増幅器ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• 回線増幅器ノードのレイアウトでは、OPT-PRE カードと OPT-BST カードのあらゆる組み合わせが可能で、ウェストからイースト方向、およびイーストからウェスト方向の構成で非対称のカード選択を使用できます。指定された回線方向に対して、次の 4 つの構成が考えられます。
–プリアンプとブースター増幅の両方(ただし、回線増幅器ノードには少なくとも 1 方向での増幅があります)
• ウェスト OPT-PRE カードが取り付けられている場合
–ウェスト OSC-CSM または OPT-BST COM TX は、ウェスト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
–ウェスト OPT-PRE COM TX ポートは、イースト OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-PRE カードが取り付けられていない場合、ウェスト OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、イースト OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-PRE カードが取り付けられている場合
–イースト OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、イースト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
–イースト OPT-PRE COM TX ポートは、ウェスト OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-PRE カードが取り付けられていない場合、イースト OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、ウェスト OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
図3-18 に、回線増幅器ノードとそのケーブル接続の例を示します。
(注) 図3-18 は例です。常に使用するサイトに適した Cisco MetroPlanner の内部接続テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
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ウェスト DCU TX をウェスト OPT-PRE DC RX 2 に接続 |
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2.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
OSC 再生ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• ウェスト OSC-CSM COM TX ポートは、イースト OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OSC-CSM COM RX ポートは、イースト OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• スロット 2 ~ 5 および 12 ~ 16 は、TXP カードおよび MXP カードに使用できます。
図3-19 に、OSC 再生ノードとそのケーブル接続の例を示します。
OADM ノードの両側が対称である必要はありません。Cisco MetroPlanner では、それぞれの側で、次の 4 つの構成のうちの 1 つを作成できます。
(注) 増幅 OADM ノードには、OPT-PRE カードまたは OPT-BST カード、またはその両方が含まれます。パッシブ OADM ノードにはどちらも含まれません。両ノードには、アド/ドロップ チャネルまたは帯域カードが含まれます。
次のルールが、OADM ノードのエクスプレス パス ケーブル接続に適用されます。
• TX ポートは RX ポートのみに接続されなければなりません。
• EXP ポートは、すべてイースト側に属する AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カード間の COM ポートのみに接続されます(つまり、これらのポートはデイジーチェーンになっています)。
• EXP ポートは、すべてウェスト側に属する AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カード間の COM ポートのみに接続されます(つまり、これらのポートはデイジーチェーンになっています)。
• ウェスト側の最後の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの EXP ポートは、イースト側の最初の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの EXP ポートに接続されます。
• OPT-BST COM RX ポートは、スロット位置が最も近い AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x COM TX ポートに接続されます。
• OPT-PRE COM TX ポートは、スロット位置が最も近い AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• OADM カードが隣接スロットに位置している場合、TCC2/TCC2P カードでは、前述のように EXP ポートおよび COM ポートの間がデイジーチェーンで接続されているとみなします。
• 最初のウェスト AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM RX ポートは、ウェスト OPT-PRE または OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• 最初のウェスト AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM TX ポートは、ウェスト OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• 最初のイースト AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM RX ポートは、イースト OPT-PRE または OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• 最初のイースト AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM TX ポートは、イースト OPT-BST または OSC-CSM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-PRE がある場合、ウェスト OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、ウェスト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-PRE がある場合、イースト OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、イースト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
次のルールが、OADM ノードのアド/ドロップ パス ケーブル接続に適用されます。
• AD-xB-xx.x アド/ドロップ(RX または TX)ポートは、次のポートのみに接続されます。
–4MD-xx.x COM TX または 4MD-xx.x COM RX ポート
–もう 1 つの AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポート(パススルー構成)
• AD-xB-xx.x アド/ドロップ帯域ポートは、同じ帯域に属している 4MD-xx.x カードのみに接続されます。
• それぞれの特定の AD-xB-xx.x カードに対して、その帯域カードのアド ポートとドロップ ポートは、同じ 4MD-xx.x カードの COM TX ポートおよび COM RX ポートに接続されます。
• AD-xB-xx.x および 4MD-xx.x カードは、同じ側にあります(接続されたポートは、すべて同じ回線方向です)。
次のルールが、OADM ノードのパススルー パス ケーブル接続に適用されます。
• パススルー接続は、同じ帯域またはチャネルおよび同じ回線方向のアド ポートとドロップ ポート間でのみ確立されます。
• AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポートを、他の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポートのみに接続します(パススルー構成として)。
• アド(RX)ポートは、ドロップ(TX)ポートのみに接続されます。
• 4MD-xx.x クライアント入出力ポートを他の 4MD-xx.x クライアント入出力ポートのみに接続します。
• ウェスト AD-xB-xx.x ドロップ(TX)ポートは、対応するウェスト 4MD-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト AD-xB-xx.x アド(RX)ポートは、対応するウェスト 4MD-xx.x COM TX ポートに接続されます。
• イースト AD-xB-xx.x ドロップ(TX)ポートは、対応するイースト 4MD-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• イースト AD-xB-xx.x アド(RX)ポートは、対応するイースト 4MD-xx.x COM TX ポートに接続されます。
図3-20 に、AD-1C-xx.x カードが取り付けられた増幅 OADM ノードの例を示します。
(注) 図3-20 は例です。常に使用するサイトに適した Cisco MetroPlanner の内部接続テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
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ウェスト DCU TX をウェスト OPT-PRE DC RX 3 に接続 |
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3.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
図3-21 に、2 枚の AD-1C-xx.x カードが取り付けられたパッシブ OADM ノードの例を示します。
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ROADM ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• ウェスト OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、ウェスト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-PRE COM TX ポートは、ウェスト 32WSS COM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートは、ウェスト 32WSS COM TX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-BST(使用している場合)OSC TX ポートは、ウェスト OSCM RX ポートに接続されます。
• ウェスト OPT-BST(使用している場合)OSC RX ポートは、ウェスト OSCM TX ポートに接続されます。
• ウェスト 32WSS EXP TX ポートは、イースト 32WSS EXP RX ポートに接続されます。
• ウェスト 32WSS EXP RX ポートは、イースト 32WSS EXP TX ポートに接続されます。
• ウェスト 32WSS DROP TX ポートは、ウェスト 32DMX COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、イースト OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-PRE COM TX ポートは、イースト 32WSS COM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートは、イースト 32WSS COM TX ポートに接続されます。
• イースト OPT-BST(使用している場合)OSC TX ポートは、イースト OSCM RX ポートに接続されます。
• イースト OPT-BST(使用している場合)OSC RX ポートは、イースト OSCM TX ポートに接続されます。
• イースト 32WSS DROP TX ポートは、イースト 32DMX COM RX ポートに接続されます。
図3-22 に、増幅 ROADM ノードとそのケーブル接続の例を示します。
(注) 図3-22 は例です。常に使用するサイトに適した Cisco MetroPlanner の内部接続テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
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ウェスト DCU TX をウェスト OPT-PRE DC RX 4 に接続 |
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4.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
ネットワーク構成内のノード タイプは、ONS 15454 ハイブリッド ノードに取り付けられたカードのタイプで決まります。ONS 15454 は、1+1 保護フレキシブル端末、スケーラブル端末、ハイブリッド端末、ハイブリッド OADM、ハイブリッド回線増幅器、および増幅 TDM という、ハイブリッド DWDM および TDM ノード タイプをサポートします。
(注) Cisco MetroPlanner ツールで、DWDM ノード構成での増幅器の配置と適切な機器の計画を作成することができます。TDM カードは DWDM ノード構成で使用できますが、Cisco MetroPlanner ツールでは、TDM カードの配置計画は作成できません。Cisco MetroPlanner は、今後のリリースで TDM 構成をサポートする予定です。
1+1 保護フレキシブル端末ノードは、ハブ ノード構成として動作する一連の OADM カードを取り付けたシングル ONS 15454 ノードです。この構成では、4 つのファイバ リンクを介して遠端ハブまたは OADM ノードに直接接続されたシングル ハブまたは OADM ノードを使用します。このノード タイプは、2 つのポイントツーポイント リンクで構成されたリングで使用します。1+1 保護フレキシブル端末ノード構成の利点は、通常必要な DWDM 機器の半分で 1+1 保護 TDM ネットワークにパス冗長性(2 つの送信パスと 2 つの受信パス)を提供できることです。次の例(図3-23)では、一方のノードが保護の目的でリングのイーストとウェストの両方の側で他方のノードにトラフィックを送信します。リングの片側でファイバが破損した場合でも、トラフィックはリングのもう一方の側のファイバ経由で安全に到着します。
図3-24 に、ハブ ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンクを示します。このノード タイプは、ハイブリッド構成では使用できません。
図3-24 ハブ ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンク
図3-25 に、アクティブ OADM ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンクを示します。このノード タイプは、ハイブリッド構成で使用できます。
図3-25 アクティブ OADM ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンク
図3-26 に、パッシブ OADM ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンクを示します。このノード タイプは、ハイブリッド構成で使用できます。
図3-26 パッシブ OADM ノードをつなぐ 1+1 保護シングルスパン リンク
スケーラブル端末ノードは、一連の OADM カードと増幅器カードを装備したシングル ONS 15454 ノードです。このノード タイプは最大チャネル数の 16 チャネルを使用した場合、費用対効果がさらに高くなります( 表3-1 )。このノード タイプは 16 を超えるチャネルの端末構成はサポートしません。17 チャネル以上の場合、32 チャネルの端末サイトの方が費用対効果が高くなるためです。
(注) 次の表中のダッシュ(--)は、適用外であることを示します。
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このタイプのノードで使用できる OADM カードは、AD-1C-xx.x、AD-2C-xx.x、AD-4C-xx.x、および AD-1B-xx.x です。AD-4B-xx.x と、最大で 4 つの AD-4B-xx.x カードも使用できます。OPT-PRE または OPT-BST 増幅器(あるいはその両方)も使用できます。OPT-PRE または OPT-BST の構成は、ノード損失とスパン損失によって異なります。OPT-BST を実装していない場合は、OSCM カードの代わりに OSC-CSM を使用する必要があります。図3-27に、スケーラブル端末ノード構成のチャネル フローの例を示します。
スケーラブル端末ノードは、帯域 OADM フィルタ カードやチャネル OADM フィルタ カードを使用して作成できます。このノード タイプは最もフレキシブルなノード タイプです。OADM フィルタ カードをノード トラフィックを受け入れるように設定できるからです。ノードに増幅器が含まれない場合は、パッシブ ハイブリッド端末ノードとみなされます。図3-28 に、スケーラブル端末ノードの構成例を示します。このノード タイプは、アド カードまたはドロップ カードなしで使用することができます。
ハイブリッド端末ノードは、少なくとも 1 枚の 32 MUX-O カード、1 枚の 32DMX-O カード、2 枚の TCC2/TCC2P カード、および TDM カードを装着したシングル ONS 15454 ノードです。ノードに OPT-PRE または OPT-BST 増幅器がある場合、そのノードは増幅端末ノードとみなされます。増幅器を取り外すと、パッシブ ノードとなります。ハイブリッド端末ノード タイプは、「端末ノード」で説明した DWDM 端末ノード タイプに基づいています。図3-29 に、増幅ハイブリッド端末ノードの構成例を示します。
図3-30 に、パッシブ ハイブリッド端末ノードの構成例を示します。
ハイブリッド OADM ノードは、少なくとも 1 枚の AD-xC-xx.x カードか 1 枚の AD-xB-xx.x カード、および 2 枚の TCC2/TCC2P カードを装着したシングル ONS 15454 ノードです。ハイブリッド OADM ノード タイプは、「OADM ノード」で説明した DWDM OADM ノード タイプに基づいています。TDM カードはどの空きスロットにも装着できます。Cisco MetroPlanner で作成された計画を参照して、スロットの空き状況を確認してください。図3-31 に増幅ハイブリッド OADM ノードの構成例を示します。ハイブリッド OADM ノードも増幅器カードを取り外すことでパッシブ ノードにすることができます。
ハイブリッド回線増幅器ノードは、TDM と DWDM カードの両方にオープン スロットがあるシングル ONS 15454 ノードです。図3-32に、ハイブリッド回線増幅器ノードの構成例を示します。図3-33に、ハイブリッド回線ノード構成のチャネル フロー例を示します。このノードには TDM と DWDM の両方のリングが含まれるので、TDM と DWDM リング間でやり取りがない場合でも、両方のリングを終端する必要があります。
(注) DWDM アプリケーションの場合、ノード内に OPT-BSTが設置されていない場合は、OSCM カードの代わりに OSC-CSM カードを使用する必要があります。
図3-33 ハイブリッド回線増幅器ノードのチャネル フローの例
ハイブリッド回線ノードも、ハイブリッド回線増幅器 OADM ノードの 1 つの例です。ハイブリッド回線ノードは、それぞれの回線の方向に OPT-PRE 増幅器、OPT-BST 増幅器、および TCC2/TCC2P カードを装着したシングル ONS 15454 ノードです。両方のタイプの増幅器を使用することも、どちらか 1 つだけを使用することもできます。各プリアンプとブースター増幅器の間に減衰器を置いて、光入力電力値を一致させ、増幅器のゲイン チルト値を保持する必要があります。TDM カードはどの空きスロットにも装着できます。Cisco MetroPlanner が作成した計画を参照して、スロットの空き状況を確認してください。
増幅 TDM ノードは、TDM カードと光増幅器を含む 2 つの ONS 15454 間のスパン長を拡張したシングル ONS 15454 ノードです。増幅 TDM ノードには、次の 3 つの設置構成モデルがあります。シナリオ 1 ではクライアント カードと OPT-BST 増幅器を使用します。シナリオ 2 では、クライアント カード、OPT-BST 増幅器、OPT-PRE 増幅器、および FlexLayer フィルタを使用します。シナリオ 3 では、クライアント カード、OPT-BST 増幅器、OPT-PRE 増幅器、AD-1C-xx.x カード、および OSC-CSM カードを使用します。
増幅 TDM ノードで使用できるクライアント カードは、TXP_MR_10G、MXP_2.5G_10G、TXP_MR_2.5G、TXPP_MR_2.5G、OC-192 LR/STM 64 ITU 15xx.xx、OC-48 ELR/STM 16 EH 100 GHz です。
図3-34 に、OPT-BST 増幅器を使用するシナリオ 1 の増幅 TDM ノードを示します。
図3-34 OPT-BST 増幅器を使用する増幅 TDM の例
図3-35 は、OPT-BST 増幅器を使用する増幅 TDM ノードのチャネル フロー(シナリオ 1)です。
図3-35 OPT-BST 増幅器を使用する増幅 TDM のチャネル フローの例
図3-36 に、クライアント カード、AD-1C-xx.x カード、OPT-BST 増幅器、OPT-PRE 増幅器、および FlexLayer フィルタを使用する増幅 TDM ノード構成(シナリオ 2)を示します。
図3-36 FlexLayer フィルタを使用する増幅 TDM の例
図3-37 に、クライアント カード、OPT-BST 増幅器、OPT-PRE 増幅器、および FlexLayer フィルタを使用する増幅 TDM ノードのチャネル フロー(シナリオ 2)を示します。
図3-37 FlexLayer フィルタを使用する増幅 TDM チャネル フローの例
図3-38 に、クライアント カード、OPT-BST 増幅器、OPT-PRE 増幅器、AD-1C-xx.x カード、および OSC-CSM カードを使用する増幅 TDM のチャネル フロー構成(シナリオ 3)を示します。
図3-38 増幅器、AD-1C-xx.x カード、および OSC-CSM カードを使用する増幅 TDM ノードのチャネル フローの例
Automatic Node Setup(ANS; 自動ノード設定)は、DWDM チャネル パス上の Variable Optical Attenuator(VOA;可変光減衰器)の値を、増幅器入力でのチャネルあたりの電力が等化されるように調整する TCC2/TCC2P の機能です。この電力等化は、起動時に、クライアント インターフェイス上の入力信号やノード内を信号が渡るパスとは関係なく、すべてのチャネルが同じ増幅器電力レベルを持つことを意味します。この等化は、次の 2 つの理由により必要です。
• すべてのパスで、そのパスを通過する信号に異なるペナルティが課される。
• クライアント インターフェイスは、さまざまな電力レベルで ONS 15454 DWDM リングに信号を追加する。
ANS をサポートするために、内蔵 VOA とフォトダイオードが、次の ONS 15454 DWDM カードに実装されています。
• AD-xB-xx.x カードのエクスプレスおよびドロップ パス
• AD-xC-xx.x カードのエクスプレスおよびアド パス
光パワーは VOA を調整することで等化されます。ANS は、チャネルごとの予測電力に基づき、次の方法で自動的に VOA 値を計算します。
• パス挿入損失(各 DWDM 伝送要素に保存されている)を取得する。
VOA は、次の 3 つの動作モードの 1 つで動作します。
• 自動 VOA シャットダウン -- このモードでは、VOA は最大減衰値に設定されます。自動 VOA シャットダウン モードは、電力が偶発的に挿入されるようなイベントでシステムの信頼性が保障されるようにチャネルがプロビジョニングされていない場合に設定します。
• 定減衰値 -- このモードでは、VOA は入力信号の値に関係なく一定の減衰値に調整されます。定減衰値モードは次のような VOA で設定します。
–エクスプレスおよびドロップ パス上の OADM 帯域カード VOA(動作モードとして)
–電力挿入始動の際のマルチプレクサ/デマルチプレクサ カード VOA
• 定電力値 -- このモードでは、VOA 値は、入力電力信号が変化したときに一定の出力電力を保つように自動的に調整されます。この動作状態は、OADM チャネル カード VOA では [operating] と設定され、32MUX-O、32WSS、32DMX-O、および 32DMX カード VOA では [operating mode] として設定されます。
通常の動作モードでは、OADM 帯域カード VOA は定減衰値に、OADM チャネル カード VOA は定電力に設定されています。ANS では、次の VOA プロビジョニング パラメータを指定する必要があります。
• ターゲット減衰(OADM 帯域カード VOA および OADM チャネル カードの始動)
ANS 値を DWDM の配置に基づいて修正できるように、プロビジョニング パラメータは次の 2 つのコントリビューションに分類されています。
• 参照コントリビューション -- (表示専用)ANS が設定
ANS 等化アルゴリズムには、次のような DWDM 伝送要素のレイアウト情報が必要です。
• DWDM 要素がエクスプレス パス上に接続されている順序
ANS はすべての DWDM ポートに回線方向パラメータ(ウェストからイースト [W-E] またはイーストからウェスト [E-W])が設定されていることを前提にしています。ANS は次の主要ルールに従って必須の光接続を自動的に設定します。
• スロット 1~6 に装着したカードでは、ドロップ セクションはウェスト方向に向かいます。
• スロット 12~17 に装着したカードでは、ドロップ セクションはイースト方向に向かいます。
• 一連のカードは、エクスプレス パス上にカスケードされます。
• 4MD-xx.x と AD-xB-xx.x は常に光学的に結合されます。
• 4MD-xx.x がない場合、常に光パススルー接続になります。
• 送信(Tx)ポートは常に受信(Rx)ポートに接続されます。
光パッチコードは、ANS が自動的に検出しない受動装置ですが、アラーム相関グラフを作成するのに使用します。CTC または TL1 では、次のことが実行できます。
ANS を起動すると、各 ANS パラメータに対して次のステータスが表示されます。
• Success - Changed -- パラメータのセットポイントが正常に再計算されました。
• Success - Unchanged -- パラメータのセットポイントを再計算する必要はありませんでした。
• Not Applicable -- パラメータのセットポイントはこのノード タイプには適用されません。
• Fail - Out of Range -- 計算されたセットポイントが予想の範囲外にあります。
• Fail - Port in IS State -- ポートが稼働中のため、パラメータを再計算できませんでした。
光接続は、2 つの端末地点で識別されます。それぞれの地点には、スロットとポートが割り当てられています。ANS は新しい接続が実行可能かチェックし(組み込まれた接続ルールに従って)、違反があった場合は、拒否のメッセージを返します。
ANS は、予測される波長とプロビジョニングする必要があります。予測される波長のプロビジョニングを行う際には、次のルールが適用されます。
• カード名は総称してカード ファミリーで表され、特定の波長がサポートされるわけではありません(たとえば、AD-2C はすべての 2 チャネルの OADM を表します)。
• プロビジョニング レイヤで、汎用カードを CTC や TL1 などを使って特定のスロットにプロビジョニングできます。
• 識別した値とプロビジョニングした値の不一致があると、ミスマッチ機器アラームが発生します。プロビジョニングするアトリビュートのデフォルト値は AUTO です。
メトロ コア ネットワーク用に設定されたノードでは、すべての ONS 15454 ANS パラメータが Cisco MetroPlanner によって計算されます(メトロ アクセス ノードの場合には、手動でパラメータを設定する必要があります)。Cisco MetroPlanner は、計算したパラメータを [NE Update] という名前の ASCII ファイルにエクスポートします。CTC では、NE Update ファイルをインポートして自動的にノードをプロビジョニングできます。 表3-2 に、イースト側およびウェスト側に割り当てられて、グループを送受信した ANS パラメータを示します。
すべての ANS パラメータは、ノードビューの Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブで表示およびプロビジョニングを行うことができます(図3-39 参照)。WDM-ANS > Provisioning > Provisioning タブでは、次のツリー ビュー内にパラメータが表示されます。
表3-3 に、プラットフォーム、回線方向、機能グループに基づいたパラメータ ID を示します。
WDM-ANS > Provisioning タブに表示される ANS パラメータは、ノード タイプによって異なります。 表3-4 に、DWDM の各ノード タイプとその ANS パラメータを示します。
表3-5 に、すべての ONS 15454 ANS パラメータの次の情報を示します。
• Def -- デフォルト値。デフォルトには、これ以外に MC(メトロ コア)、CG(コントロール ゲイン)、U(不明)があります。
• グループ -- パラメータが属するグループ。ES(イースト側)、WS(ウェスト側)、Rx(受信)、Tx(送信)、Amp(増幅器)、P(電力)、DB(ドロップ帯域)、DC(ドロップ チャネル)、A(減衰)、Th(スレッシュホールド)があります。
• ネットワーク タイプ -- パラメータのネットワーク タイプ。MC(メトロ コア)、MA(メトロ アクセス)、ND(非 DWDM)。
• 光タイプ -- パラメータの光タイプ。TS(32 チャネル端末)、FC(チャネル数制限なしの端末)、O(OADM)、H(ハブ)、LS(回線増幅器)、R(ROADM)、U(不明)。
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West Side Fiber State Input Threshold(ウェスト側ファイバ ステート入力スレッシュホールド) |
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East Side Fiber State Input Threshold(イースト側ファイバ ステート入力スレッシュホールド) |
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