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この章では、Cisco ONS 15454 SDH の高次回線と低次回線(低次 Data Communication Channel[DCC; データ通信チャネル])、IP カプセル化トンネル、および Virtual Concatenated(VCAT; 仮想連結)回線について説明します。回線とトンネルのプロビジョニングについては、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』を参照してください。
• 「概要」
• 「モニタ回線」
ONS 15454 SDH ノード間、およびそれぞれのノード内で回線を作成し、各回線にさまざまなアトリビュートを割り当てられます。たとえば、次の操作を実行できます。
• 単方向、双方向、またはブロードキャストの各回線の作成。VC 低次パス トンネル(VC_LO_PATH_TUNNEL)は、自動的に双方向に設定され、マルチドロップを使用しません。
• 低次パス トンネルをまとめるポートの有効化。3 つのポートで 1 つのポート グループが形成されます。たとえば、1 枚の E3-12 または DS3i-N-12 カードでは、4 つのポート グループが有効になります。この場合、ポート 1 ~ 3 = PG1、ポート 4 ~ 6 = PG2、ポート 7 ~ 9 = PG3、ポート 10 ~ 12 = PG4 となります。
(注) モニタ回線は、1 つのポート グループの VC3 回線上には作成できません。
• 自動または手動による VC 高次回線と低次回線のルーティング
• オートレンジ機能による複数回線の自動作成。VC 低次パス トンネルでは、オートレンジ機能を使用しません。
• 回線のセカンダリ送信元または宛先の定義。これにより、ONS 15454 SDH の Subnetwork
Connection Protection(SNCP; サブネットワーク接続保護)リングをサードパーティ製の機器の SNCP と相互運用できます。
• カードの取り付け前。ONS 15454 SDH では、トラフィック カードを取り付ける前にスロットと回線をプロビジョニングできます。ただし、その回線でトラフィックを伝送できるのは、カードが取り付けられ、ポートがイン サービスになってからです。カードの取り付け手順とリング関連の手順については、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』を参照してください。
• カードの取り付け後で、ポートがイン サービスになる(有効になる)前。その回線でトラフィックを伝送できるようにするには、先にポートをイン サービスにする必要があります。
• Small Form-Factor Pluggable(SFP)(別名、Pluggable Port Module [PPM])を事前にプロビジョニングしたあと
• カードと SFP が装着されていて、ポートが有効なとき。実際は、カードと SFP が装着され、ポートが Unlocked-enabled、Locked-enabled,maintenance、または
Unlocked-disabled,automaticInService 状態になるまで、回線はトラフィックを伝送しません。回線は、信号を受信するとすぐにトラフィックを伝送します。
ネットワーク ビュー、ノード ビュー、およびカード ビューに表示される ONS 15454 SDH の Circuits ウィンドウでは、回線に関する次のような情報が表示されます。Circuits ウィンドウ(ONS 15454 SDH ネットワーク ビューの Circuits ウィンドウ)には、次の情報が表示されます。
• Name ― 回線の名前。回線名は手動で割り当てることも、自動的に生成させることもできます。
• Type ― 回線のタイプ。High-Order Circuit(HOP; 高次回線)、Low-Order Circuit(LOP; 低次回線)、VC Low-Order Tunnel(VCT; VC 低次トンネル)、VC Low-Order Aggregation Point(VCA ; VC 低次集約ポイント)、Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)Optical Channel Network Connection(OCHNC; DWDM 光チャネル ネットワーク接続)、High-Order VCAT circuit(HOP_v; 高次 VCAT 回線)、Low-Order VCAT circuit(LOP_v; 低次 VCAT 回線)のいずれかです。
(注) OCHNC の詳細については、『Cisco ONS 15454 DWDM Installation and Operations Guide』を参照してください。
• Size ― 回線のサイズ。低次回線は VC12、VC11(XC-VXC-10G カードの場合のみ)、および VC3 です。高次回線のサイズは、VC4、VC4-2c、VC4-3c、VC4-4c、VC4-6c、VC4-8c、VC4-12c、VC4-16c、および VC4-64c です。OCHNC のサイズは、Equipped not specific、Multi-rate、2.5 Gbps No FEC(前方エラー訂正)、2.5 Gbps FEC、10 Gbps No FEC、および 10 Gbps FEC です。高次 VCAT 回線は VC4 と VC4-4c です。OCHNC は DWDM だけです。詳細は、『 Cisco ONS 15454 DWDM
Installation and Operations Guide 』を参照してください。低次 VCAT 回線は VC3 および VC12 です。各カードでサポートされているメンバーについての詳細は、表11-12を参照してください。
• OCHNC Wlen ― OCHNC の場合、DWDM 光チャネル ネットワーク接続用にプロビジョニングされた波長(DWDM のみ)。詳細は『 Cisco ONS 15454 DWDM Installation and Operations Guide 』を参照してください。
• Direction ― 回線の方向(双方向または単方向)
• OCHNC Dir ― OCHNC の場合、DWDM 光チャネル ネットワーク接続の方向(東から西または西から東)(DWDM のみ)。詳細は『 Cisco ONS 15454 DWDM Installation and Operations Guide 』を参照してください。
• Protection ― 回線保護のタイプ。「回線保護のタイプ」を参照してください。
• Status ― 回線のステータス。「回線のステータス」を参照してください。
• Source ― ノード/スロット/ポート「ポート名」仮想コンテナ/トリビュタリ ユニット グループ/トリビュタリ ユニット グループ/仮想コンテナ の形式で表される回線の始点(ポート名は引用符で囲んで表示されます)。ノードとスロットは常に表示されます。 ポート「ポート名」仮想コンテナ/トリビュタリ ユニット グループ/トリビュタリ ユニット グループ/仮想コンテナ 。これは、始点のカード、回線のタイプ、およびポートへの名前の割り当ての有無によって表示される場合とされない場合があります。STM64-XFP および MRC-12 カードの場合、ポートは port pluggable module (PPM)-port として表示されます。回線のサイズが連結サイズ(VC4-2c、VC4-4c、VC4-8c など)である場合、回線で使用される VC は、VC4-7..9(VC 7、8、および 9)または VC4-10..12(VC 10、11、および 12)のように省略記号で表されます。
• Destination ― 回線の始点と同じ形式( ノード/スロット/ポート「ポート名」仮想コンテナ/トリビュタリ ユニット グループ/トリビュタリ ユニット グループ/仮想コンテナ )で表される回線の終点
• # of VLANS ― シングルカードまたはマルチカード モードの E シリーズ イーサネット カード上のエンドポイントで、イーサネット回線が使用する VLAN 数
• # of Spans ― 回線を構成するノード間リンクの数。カラムを右クリックすると、回線スパンの詳細を表示または非表示にできるショートカット メニューが表示されます。
• State ― 回線の状態。「回線の状態」を参照してください。
図11-1 ONS 15454 SDH ネットワーク ビューの Circuits ウィンドウ
Circuits ウィンドウの Status カラムに表示される回線のステータスは、回線パス上の個々の状態に基づいて表示されます。 表11-1 に、Status カラムに表示されるステータスを示します。
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作成された回線でクロスコネクトまたはネットワーク スパンが失われているか、始点から終点までの完全なパスが存在しないか、または alarm interface panel(AIP; アラーム インターフェイス パネル)がその回線ノードのいずれか 1 つで変更されているため、その回線は修正する必要があります(AIP にはノードの MAC アドレスが保存されます)。 回線がクロスコネクトおよびネットワーク スパンを使用して表されます。あるネットワーク スパンが回線から失われた場合、回線のステータスは PARTIAL になります。ただし、PARTIAL ステータスは、回線のトラフィックの障害発生を示しているとは限りません。保護パス上をトラフィックが搬送されている場合もあります。 ネットワーク スパンは up または down のどちらかの状態になります。CTC の回線およびネットワーク マップ上では、運用されているスパンはグリーンの線で表示され、ダウンしているスパンはグレーの線で表示されます。CTC セッション中にネットワーク上のあるスパンで障害が発生した場合、そのスパンはネットワーク マップ内に残りますが、色がダウン状態であることを示すグレーに変わります。障害が発生している状態で CTC セッションを再起動すると、新しい CTC セッションはそのスパンを検出できず、そのスパンに対応する線はネットワーク マップ上に表示されません。 その後、ダウン状態のネットワーク スパン上でルーティングされている回線は、CTC のカレント セッション中は DISCOVERED として表示され続けますが、スパンに障害が発生したあとにログインしたユーザには、PARTIAL として表示されます。 |
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TL1 で作成した回線または TL1 と同様の機能の CTC で作成した回線は完全です。始点から終点までの完全なパスが存在します。 |
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TL1 で作成した回線または TL1 と同様の機能の CTC で作成した回線に、クロスコネクトの 1 つまたは回線スパン(ネットワーク リンク)の 1 つが失われています。始点から終点までの完全なパスが存在しません。 |
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トポロジー アップグレードの既存回線はこのステータスに設定されます。イン サービス トポロジーのアップグレードが終了すると、回線は DISCOVERED ステータスに戻ります。イン サービス トポロジーのアップグレードについての詳細は、「SDH トポロジーとアップグレード」を参照してください。 |
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トポロジー アップグレードで代替パスを示すために作成された新規回線は、いずれもこのステータスに設定され、一時的な回線であることを示します。イン サービス トポロジーのアップグレードが失敗した場合、これらの回線は削除できます。イン サービス トポロジーのアップグレードについての詳細は、「SDH トポロジーとアップグレード」を参照してください。 |
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回線のサービス状態は、回線内のクロスコネクトの状態の要約です。
• 回線内のクロスコネクトがすべて Unlocked-enabled サービス状態であれば、回線のサービス状態は Unlocked です。
• 回線内のすべてのクロスコネクトが Locked 状態(Locked-enabled,maintenance、Unlocked-disabled,automaticInService、または Locked-enabled,disabled service)、または Unlocked-disabled,automaticInService 状態のいずれかであれば、その回線のサービス状態は Locked です。
• 回線のクロスコネクト状態が混在し、サービス状態がすべて Unlocked-enabled と限らない場合、Locked 回線サービス状態に Partial が追加されます。Locked-partial 状態は、状態間の自動的な遷移、または手動移行中に発生する可能性があります。Locked-partial サービス状態は、CTC クラッシュ、通信エラー、クロスコネクトの 1 つが変更できなくなった場合など、異常なイベントが原因で手動による移行を行う場合に表示されることがあります。トラブルシューティング手順については、『 Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide 』を参照してください。
Locked-partial 回線状態は、OCHNC 回線タイプには適用されません。
次の 2 つの時点で回線クロスコネクトに状態を割り当てられます。
• 回線の作成時:Create Circuit ウィザードで状態を設定できます。
• 回線の作成後:Edit Circuit ウィンドウで、または Tools > Circuits > Set Circuit State メニューで回線の状態を変更できます。
回線の作成時に、回線内のドロップ ポートにサービス状態を適用できますが、次に示す場合、CTC は Unlocked-enabled 以外の要求された状態をドロップ ポートに適用しません。
• ポートがオーダーワイヤまたはトンネル オーダーワイヤにプロビジョニングされている場合
• ポートが RS-DCC、MS-DCC、または DCC トンネルとしてプロビジョニングされている場合
• ポートが 1+1 または Multiplex Section Shared Protection Ring(MS-SPRing; 多重化セクション共有保護リング)をサポートする場合
回線ではソーク タイマーを使用しませんが、ポートは使用します。ソーク期間は、信号が連続して受信された後、ポートが Unlocked-disabled,automaticInService サービス状態のままでいる時間のことです。回線内のクロスコネクトが Unlocked-disabled,automaticInService サービス状態の場合、ONS 15454 SDH は、クロスコネクトでエラーのない信号を監視します。回線パスに割り当てられた各クロスコネクトが完了すると、回線の状態が Locked から Unlocked または Locked-partial に変わります。これによって、TL1 を使用して回線をプロビジョニングしたり、パスの導通性を検証したり、ポートのソーク タイマーで指定された期間にエラーのない信号を受信した場合にポートがサービス状態になるように準備したりすることができます。
残りのポートのソーク時間を調べるには、カード ビューの Maintenance > AINS Soak タブを選択して Retrieve ボタンをクリックします。ポートが Unlocked-disabled,automaticInService 状態であり、適切な信号を受信している場合は、Time Until IS カラムにソークのカウント ダウン ステータスが示されます。ポートが Unlocked-disabled,automaticInService 状態であり、不良信号を受信している場合は、Time Until IS カラムに信号が不良であることが示されます。最新の時間の値を取得するには、Retrieve ボタンをクリックします。
クロスコネクト状態についての詳細は、 付録 B「管理状態およびサービス状態」 を参照してください。
Circuits ウィンドウの Protection カラムには、回線パス全体に使用されるカード(回線)保護と SDH トポロジー(パス)保護が示されます。 表11-2 に、このカラムに表示される保護タイプ インジケータを示します。
Edit Circuit ウィンドウの詳細な回線マップに、ONS 15454 SDH 回線に関する情報を表示できます。表示されるルーティング情報は次のとおりです。
• スロットやポート番号など、回線が通過するノード、VC4、VC3/TUG3、TUG2、VC12、および VC11
• Open Shortest Path First(OSPF)エリア ID
• リンク保護(SNCP、非保護、MS-SPRing、1+1)および帯域幅(STM-N)
MS-SPRing の場合は、詳細マップに、MS-SPRing ファイバの数と MS-SPRing リング ID が示されます。SNCP リングの場合は、回線の始点から終点までのアクティブ パスとスタンバイ パス、および現用パスと保護パスが示されます。セレクタは、詳細な回線マップ上に五角形で表示されます。マップはノードの設定をデュアル リング相互接続として示します。VCAT 回線の場合は、VCAT 回線全体の詳細なマップはありません。ただし、各メンバーの回線ルートを表示するための詳細マップは表示できます。
次のようなアラームと状態が回線マップに表示される場合もあります。
たとえば SNCP では、現用パスは緑の双方向矢印で示され、保護パスは紫色の双方向矢印で示されます。送信元ポートと宛先ポートは、それぞれ S および D という文字の付いた円で示されます。ポートのサービス状態は、 表11-3 に示されている色で表されます。
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各ノード上の正方形、セレクタの五角形内やその横には、切り替えやループバックを示す次のような記号が表示されます。
• L = Lockout switch(ロックアウト切り替え)
• 矢印 = ファシリティ(外部)またはターミナル(内部)ループバック
図11-2 は、Edit Circuits ウィンドウにカード ターミナル ループバックのある SNCP が表示されている例です。
図11-2 Edit Circuits ウィンドウのターミナル ループバック
マウスのカーソルをノード、ポート、およびスパン上に移動すると、ノード上のアラーム数(重大度別)、ポートのサービス状態、保護トポロジーなどの情報を示すツールチップが表示されます。
詳細な回線マップ上でノード、ポート、またはスパンを右クリックすると、次のような回線アクションを実行できます。
• 単方向回線の宛先ノードを右クリックして、回線にドロップ ポイントを追加する。
XC-VXC-10G カードだけが VC-11(低次)回線をサポートしますが、XC-VXL-10G、XC-VXL-2.5G、および XC-VXC-10G カードは低次回線および高次回線の両方をサポートします。XC-VXL-10G および XC-VXL-2.5G カードは、最大で 192 個の双方向 STM-1 クロスコネクト、192 個の双方向 E-3 または DS-3 クロスコネクト、あるいは 1008 個の双方向 E-1 クロスコネクトを管理できます。XC-VXC-10G カードは、最大で 576 個の双方向 STM-1 クロスコネクト、576 個の双方向 E-3 または DS-3 クロスコネクト、または 1344 個の双方向 E-1 クロスコネクトを管理できます。
XC-VXL-10G、XC-VXL-2.5G、および XC-VXC-10G カードは TCC2/TCC2P カードと連携して接続を維持し、ノード内にクロスコネクトを設定します。CTC を使用して回線を作成できます。
(注) XC-VXL-10G、XC-VXL-2.5G、および XC-VXC-10G カードの詳細な仕様については、「共通コントロール カード」を参照してください。
SDH には、ネットワーク要素の保守運用管理とプロビジョニング用に 4 つの DCC があります。そのうちの 1 つは SDH リジェネレータ セクション層(RS-DCC)用で、残りの 3 つは SDH 多重化セクション層(別名 Multiplex-Section DCC [MS-DCC])用です。RS-DCC と MS-DCC は、それぞれチャネルあたり 192 Kbps の帯域幅を提供します。3 つの RS-DCC の帯域幅総計は 576 Kbps になります。2 つの隣接するノード間に複数の DCC チャネルがある場合、ONS 15454 SDH では、既存の DCC チャネルの間でトラフィックを分散させます。ONS 15454 SDH ネットワークでは、従来の DCC トンネルまたは IP カプセル化トンネルの 2 つのトンネリング方式のどちらかを使用して、サードパーティ製の SDH 機器をトンネリングできます。
従来の DCC トンネルでは、ONS 15454 SDH は、ONS 15454 SDH 間のデータ通信に RS-DCC を使用します。MS-DCC は使用しません。したがって、ONS 15454 SDH ネットワーク上でサードパーティ製の機器から DCC をトンネリングするために、MS-DCC が利用できます。D4 ~ D12 をデータ DCC として使用した場合、それらを DCC トンネリングには使用できません。
従来の DCC トンネル エンドポイントは、スロット、ポート、および DCC によって定義されます。この場合、DCC は、RS-DCC、トンネル 1、トンネル 2、トンネル 3 のいずれでもかまいません。RS-DCC を MS-DCC に(トンネル 1、トンネル 2、またはトンネル 3)、また MS-DCC を RS-DCC にリンクすることができます。MS-DCC を MS-DCC に、RS-DCC を RS-DCC にリンクすることもできます。DCC トンネルを作成するには、ある ONS 15454 SDH STM-N ポートから別のポートにトンネル エンドポイントを接続します。ONS 15454 SDH では DCC トンネル接続数は 84 までにすることを推奨します。作成可能な DCC トンネルを 表11-4 に示します。
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図11-3 に、DCC トンネルの例を示します。サード パーティ製の機器は、ノード 1/スロット 3/ポート 1、およびノード 3/スロット 3/ポート 1 にある STM-1 カードにそれぞれ接続されています。各 ONS 15454 SDH のノードは、STM-16 トランク(スパン)カードで接続されています。この例では、ノード 1(STM-1 から STM-16 へ)、ノード 2(STM-16 から STM-16 へ)、およびノード 3(STM-16 から STM-1 へ)の 3 つのトンネルの接続が作成されています。
(注) DCC は、ONS 15454 SDH ノードと ONS 15454 ノードの混合ネットワークでは機能しません。
ONS 15454 SDH ノードには、ONS 15454 ノードを通じてデータを転送するために DCC トンネリングが必要です。
DCC トンネルを作成する場合は、次のガイドラインに従ってください。
• 各 ONS 15454 SDH は最大 84 の DCC トンネル接続を使用できます。
• 各 ONS 15454 SDH は最大 84 の RS-DCC を終端できます。
• 終端する RS-DCC は、DCC トンネルのエンドポイントとして使用できません。
• DCC トンネルのエンドポイントとして使用される RS-DCC は、終端できません。
(注) MS-DCC は、データ DCC が割り当てられている場合、トンネリングには使用できません。
IP カプセル化トンネルは、送信元ノードで RS-DCC を IP パケットに入れ、そのパケットを宛先ノードに動的にルーティングします。従来の DCC トンネルは、ネットワークの 1 つの専用パスとして設定され、パスがダウンした場合の障害回復機構を備えていませんでした。IP カプセル化トンネルは仮想パスであり、トラフィックが別のネットワークを移動するときは保護を追加します。
IP カプセル化トンネリングでは、DCC ネットワークがトラフィックでフラッディングする可能性があり、その結果 CTC のパフォーマンスが低下します。IP トンネルから発信するデータは、ユーザ指定のレートに抑制できます。このレートは、RS-DCC 帯域幅総計の比率です。
各 ONS 15454 SDH では、最大 10 の IP カプセル化トンネルをサポートします。従来の DCC トンネルを IP カプセル化トンネルに変換することも、その逆に IP カプセル化トンネルを従来の DCC トンネルに変換することもできます。変換できるのは DISCOVERED 状態のトンネルだけです。
単方向の回線で複数の宛先を作ることにより、ブロードキャスト回線スキームとして使用できます。ブロードキャストでは、トラフィックを 1 つの送信元から複数の宛先に送信しますが、トラフィックを送信元には戻しません。単方向の回線を作成するときに、カードの受信(Rx)入力に有効な信号が入力される場合、カードは Loss of Signal(LOS; 信号損失)アラームを生成します。アラームをマスクするために、LOS アラームを無効にするアラーム プロファイルを作成し、Rx 入力を終端しないポートに適用します。
モニタ回線は、プライマリ双方向回線上のトラフィックを監視するセカンダリ回線です。モニタ回線は、E1 または STM-N カードに作成できます。図11-4 に、モニタ回線の例を示します。ノード 1 で、STM-1 カードのポート 1 から VC4 をドロップしています。VC4 トラフィックをモニタするために、テスト機器を STM-1 カードのポート 2 に接続し、ポート 2 へのモニタ回線を CTC でプロビジョニングしています。回線モニタは単方向です。図11-4 のモニタ回線は、STM-1 カードのポート 1 が受信した VC4 トラフィックをモニタするために使用されています。
図11-4 STM-1 ポートで受信した回線の VC4 モニタ
Edit Circuits ウィンドウを使用すると、SNCP セレクタを変更し、保護パスを切り替えできます。Edit Circuits ウィンドウの SNCP Selectors サブタブでは、次の操作を実行できます。
• Signal Fail(SF; 信号障害)/Signal Degrade(SD; 信号劣化)BER(ビット エラー レート)スレッシュホールドの変更
(注) SNCP Selectors タブでは、VC 低次信号 BER モニタリングをサポートしないノードでは、SF Ber Level および SD Ber Level カラムに「N/A」と表示されます。ソフトウェア Release 6.0 では、VC 低次信号 BER モニタリングをサポートするのは Cisco ONS 15310-CL だけです。
SNCP Switch Counts サブタブでは、次の操作を実行できます。
ONS 15454 SDH ノードをサードパーティのネットワークに接続している場合は、オープンエンド SNCP 回線を作成して回線をルーティングできます。この操作を行うには、3 つの回線を作成します。1 つは始点の ONS 15454 SDH ネットワーク上に作成します。この回線には 1 つの始点と 2 つの終点があり、2 つの終点はサードパーティのネットワークに接続した各 ONS 15454 SDH にあります。2 つめの回線は、サードパーティのネットワーク上に作成します。そこでこの回線は ONS 15454 SDH ノードへの 2 つのパスでネットワークを搬送されます。この回線は、ネットワークのもう一方の側で接続している ONS 15454 SDH ノードに、2 つの回線信号をネットワークを介してルーティングします。3 つめの回線は宛先ノード ネットワークで作成されます。この回線には 2 つの始点が、それぞれサードパーティのネットワークに接続した各ノード上にあります。宛先ノードのセレクタでは、通常の SNCP 回線と同様に、ノードに着信した 2 つの信号から選択します。
ゴー アンド リターン SNCP ルーティング オプションにより、1 ファイバ ペア上で SNCP 現用パスを、別のファイバ ペア上で保護パスをルーティングできます(図11-5)。現用パスは常に最短のパスです。障害が発生した場合、現用ファイバも保護ファイバも影響を受けません。この機能は双方向 SNCP 回線にしか適用されません。ゴー アンド リターン オプションは、Circuit Creation ウィザードの Circuit Attributes パネルに表示されます。
障害のない状態で、MS-SPRing 保護チャネルでトラフィックを伝送するように回線をプロビジョニングできます。MS-SPRing PCA 回線でルーティングされるトラフィックは、余剰トラフィックと呼ばれ、現用チャネル上のトラフィックよりも優先順位が低くなり、保護されません。リング切り替えまたはスパン切り替えの際は、PCA 回線は強制排除されます。たとえば、2 ファイバ STM-16 MS-SPRing では、リング切り替えがアクティブでない場合は、STS 9 ~ 16 で余剰トラフィックを伝送できますが、リング切り替えが発生した場合はこれらの STM 上の PCA 回線は強制排除されます。リング切り替えの原因となる条件が修復され、リング切り替えが終了すると、MS-SPRing がリバーティブとしてプロビジョニングされている場合は、PCA 回線が復元されます。
MS-SPRing 保護チャネル上のトラフィックのプロビジョニングは、回線のプロビジョニング中に行います。Circuit Creation ウィザードで、Fully Protected Path をオフにすると Protection Channel Access チェックボックスが表示されます。詳細については、『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide 』を参照してください。PCA 回線をプロビジョニングする際には、次の 2 点が重要です。
• MS-SPRing を非リバーティブとして設定している場合、PCA 回線はリングまたはスパン切り替え後自動的に復元されません。MS-SPRing を手動で切り替える必要があります。
• PCA 回線は、2 ファイバから 4 ファイバに、またはある STM-N 速度から高速の STM-N 速度に MS-SPRing を アップグレードすると、現用チャネルでルーティングされます。たとえば、2 ファイバの STM-16 MS-SPRing を STM-64 にアップグレードした場合、STM-16 MS-SPRing 上の STM 9 ~ 16 は、STM-64 MS-SPRing の現用チャネルになります。
SDH J1 および J2 パス トレースは、固定長の文字列が繰り返される 64 の連続するバイトで構成されます。この文字列を使用して、回線トラフィックの中断や変更をモニタすることができます。STM64-XFP および MRC-12 カードは、J0 セクション トレースをサポートします。 表11-5 に、J1 パス トレースをサポートする ONS 15454 SDH カードを示します。この表に示されていないカードは、J1 バイトをサポートしません。
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表11-6 に、J2 パス トレースをサポートするカードを示します。
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回線のドロップ ポートが、そのポートが受信することを想定している文字列と一致しない文字列を受信した場合、アラームが発生します。パス トレースには次の 2 つのモードがあります。
SDH フレーム内のオーバーヘッド バイトの 1 つに C2 バイトがあります。SDH 規格では、C2 バイトをパス信号ラベルとして定義しています。このバイトの目的は、high-order path overhead(HO-POH; 高次パス オーバーヘッド)でカプセル化されているペイロード タイプをやり取りすることです。C2 バイトの機能は、EtherType および Logical Link Control(LLC; 論理リンク制御)/Subnetwork Access Protocol(SNAP)のヘッダー フィールドと似ていますが、C2 バイトでは単一のインターフェイスで複数のペイロード タイプを同時に送信できます。 表11-7 に、C2 バイトの 16 進数値を示します。
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SDH ネットワーク の 0.181 テスト信号(TSS1 ~ TSS3)へのマッピング(ITU-T G.707 参照) |
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Virtual container-alarm indication signal(VC-AIS; 仮想コンテナ アラーム表示信号) |
終端カードを使用して回線をプロビジョニングした場合、終端カードは C2 バイトを提供します。低次パス回線は、クロスコネクト カードで終端し、クロスコネクト カードは、VC 終端カードへの C2 バイト(0x02)ダウンストリームを生成します。クロスコネクトは、終端カードへの C2 値(0x02)を生成します。終端カードなしで STM-N 回線が作成されると、テスト機器によって、終端モードでのパス オーバーヘッドを用意する必要があります。テスト機器が「パススルー モード」の場合、C2 値は通常 0x00 から 0xFF までの間でめまぐるしく変化します。STM-N 回線に終端カードを追加することで、通常、C2 バイトの問題のある回線が修復されます。
回線の作成中に自動ルーティングを選択すると、保護ドメインに基づいて回線ルート全体が、いくつかのセグメントに分割されルーティングが行われます。完全保護としてプロビジョニングされた回線の非保護セグメントには、そのセグメントを保護する代替のルートが見つけられます。これにより、仮想 SNCP が作成されます。回線パスの各セグメントは、それぞれ別個の保護ドメインになります。各保護ドメインは、カード保護(1+1、1:1 など)や SDH トポロジー(SNCP、MS-SPRing など)などの、それぞれの保護スキームで保護されます。
• 回線のルーティングでは、ユーザ指定またはネットワークの制約内で最短のパスを使用しようとします。低次トンネルは、CTC がパス保護メッシュ ネットワーク内の回線パスを計算するときに、ショートカットとみなされるため、低次回線に低次トンネルを使用することを推奨します。
• 回線作成中に完全なパス保護を選択しなかった場合でも、保護されたセグメントを回線に含めることができます。回線ルーティングでは常に最短のパスが選択されるため、1 つ以上のリンクやセグメントになんらかの保護を設定できます。CTC は、非保護回線パスの計算中にリンク保護を参照しません。
• 回線ルーティングでは、ダウンしているリンクは使用されません。すべてのリンクをルーティングの計算の対象にする場合は、そのうちの 1 つのリンクがダウンしているときに回線を作成しないでください。
• 新しいドロップ ポイントを既存の回線に追加すると、回線ルーティングによって最短のパスが計算されます。新しいドロップ ポイントから既存の回線の任意のノードまでの最短パスが検索されます。
• ネットワークに低次の対応ノードと非対応ノードがある場合は、CTC によって低次トンネルが自動的に作成されることがあります。そうでない場合は、CTC は低次トンネルが必要かどうかを確認してきます。
特定のネットワーク内で、CTC は回線の属性(保護やタイプなど)に基づいて、始点から終点まで最短のパスで回線をルーティングします。CTC は、リンクが次の要件に一致する場合に限り、そのリンクを使用します。
• リンクに、MS-SPRing と同じタイム スロット制限を強制するために必要なタイム スロットがある。
CTC がこれらの要件を満たすリンクを見つけられなかった場合は、エラーが表示されます。
同じロジックが、低次トンネル上の低次回線にも適用されます。低次トンネルは特定の始点と終点を結ぶショートカットであるため、回線のルーティングでは通常低次トンネルが使用されます。ルート内の低次トンネルがフル稼働している(予備の帯域幅がない)場合、追加の低次トンネルを作成するかどうかの確認が行われます。
CTC は、セカンダリ送信元と宛先(ドロップ)をサポートします。セカンダリ送信元と宛先は通常 2 つの「外部」ネットワークを相互接続します(図11-6 参照)。トラフィックは、ONS 15454 SDH ノードのネットワークを通過している間保護されます。
セカンダリ送信元と宛先には次のようないくつかの規則が適用されます。
• 単方向回線の場合、回線作成後常に追加の宛先を指定できるため、セカンダリ宛先は許可されません。
• プライマリとセカンダリの送信元は、同じノード上に存在する必要があります。
• プライマリとセカンダリの宛先は、同じノード上に存在する必要があります。
(注) DRI および オープンエンド SNCP ノードでは、異なるノード上にプライマリとセカンダリ送信元と宛先を存在させることが可能です。
• セカンダリ送信元と終点は、通常の高次または低次接続(低次トンネルおよびマルチカード EtherSwitch 回線以外)に対してのみ許可されます。
• ポイントツーポイント(ストレート)イーサネット回線の場合は、VC エンドポイントのみを複数の始点またはドロップとして指定できます。
双方向回線の場合、送信元ノードに SNCP 接続が作成され、ONS 15454 SDH ネットワーク上の 2 つの始点のうちのどちらかをトラフィックとして選択できます。回線の作成時に Fully Path Protected オプションをオンにすると、ONS 15454 SDH ネットワーク全体でトラフィックが保護されます。終点では、別の SNCP 接続が作成されて、ONS 15454 SDH ネットワークからのトラフィックを 2 つの終点へブリッジします。終点から始点へとトラフィックが逆方向に流れる、同様のパスが存在します。単方向回線の場合は、SNCP ドロップ/スルー接続が送信元ノードで作成されます。
• ルートに沿った各リンク上での特定の VC4/VC3/TUG3/TUG2/VC12/VC11 の選択
• マルチカード EtherSwitch 回線の共有パケット リングの作成
• マルチカード EtherSwitch 回線の保護パスの選択(仮想 SNCP セグメントが使用可)
• 共有パケット リング内のマルチカード EtherSwitch 回線を除くすべての回線には、始点から終点に向けて流れるリンクが存在する必要があります。これは、共有パケット リング内に存在しないマルチカード EtherSwitch 回線にもあてはまります。
• パスの完全保護を有効化した場合は、すべての非保護セグメントについてダイバース保護(代替)パスを選択します(図11-7 参照)。
• マルチカード EtherSwitch 回線の場合は、パスの完全保護オプションが無視されます。
• 選択したリンクに基づく SNCP セレクタが存在するノードの場合、SNCP セレクタへの入力リンクを 1+1 保護や MS-SPRing で保護することはできません(図11-8 参照)。SNCP ブリッジでも同じ規則が適用されます。
図11-8 1+1 または MS-SPRing 保護リンクと SNCP の共存
• 回線が始点から終点そして始点に戻るようルーティングされるように、共有パケット リング内のマルチカード EtherSwitch 回線のリンクを選択します(図11-9 参照)。このように選択しない場合、ループするように選択されたルート(一連のリンク)は無効です。
• 送信元または宛先が SNCP ドメイン内に存在しない場合、マルチカード EtherSwitch 回線に仮想 SNCP セグメントがある場合があります。この制限は回線の作成後にも適用されます。したがって、SNCP セグメントの存在する回線を作成した場合、イーサネット ドロップは、SNCP セグメント上にはない可能性があります(図11-10 参照)。
• 低次トンネルは SNCP セグメントのエンドポイントにすることはできません。SNCP セグメントのエンドポイントには、SNCP セレクタが存在します。
完全なパス保護をプロビジョニングした場合は、すべてのセグメントでルート選択が保護されているかどうかが検証されます。1 つのルートに、それぞれ別のスキームで保護される複数の保護ドメインを存在させることができます。
表11-8 ~表11-11 に、使用可能なノード接続数を示します。この表に示されている以外の組み合わせは無効で、エラーが生成されます。
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仮想 SNCP セグメントは低次トンネル内で使用可能ですが、低次トンネルは非保護とみなされます。低次回線を保護する必要がある場合は、個々にルーティングされる独立した 2 つの低次トンネルを使用するか、1+1、MS-SPRing、または 1+1 と MS-SPRing リンクの組み合わせを使ってルーティングされる低次トンネルを使用します。
回線を作成するときは、完全に保護されたパスを選択して、回線の始点から終点までを保護できます。使用される保護メカニズムは、CTC がその回線用に計算したパスによって異なります。ネットワーク全体が MS-SPRing や 1+1 リンクで構成されている場合、または始点から終点までのパスを 1+1 や MS-SPRing のリンクを使用して全体として保護できる場合は、パス保護メッシュ ネットワーク(拡張 SNCP)、つまり仮想 SNCP 保護は使用されません。
パスの保護に拡張 SNCP 保護が必要な場合は、Circuit Creation ダイアログボックスで、完全なパス内の拡張 SNCP 部分に対して、次のようなノード ダイバーシティ(分散)のレベルを設定します。
• Nodal Diversity Required ― 完全パス内の各拡張 SNCP ドメインのプライマリ パスと代替パスが、確実に一連のダイバース ノードを使用するようにします。
• Nodal Diversity Desired ― CTC はノード ダイバース パスを検索します。ノードダイバース パスが使用できない場合、完全パス内の各拡張 SNCP ドメインでリンク ダイバース パスを検索します。
• Link Diversity Only ― 各拡張 SNCP ドメインでリンク ダイバース パスのみを作成します。
回線の作成時に自動回線ルーティングを選択した場合、計算に含めるまたは除外するノードとリンクを選択できます。このオプションを使用すると、次のことができます。
• 手動ルーティングの簡略化(特にネットワークが大規模で、すべてのスパンを選択するのが単純作業になるような場合)。始点から終点までの一般的なルートを選択し、CTC の画面でルートの詳細を入力できます。
• ネットワーク トラフィックの負荷調整。デフォルトでは、特定のリンクにトラフィックを分担させ、その他のリンクに利用可能な帯域幅の大部分が残っているような、最短パスが選択される場合があります。ノードやリンクを選択して、強制的にこれらの要素を使用させる(または使用させない)ようにすることで、ネットワーク リソースをより効率的に使用できます。
CTC は要求されたノードとリンクを、順番に並べた一連の要素であるとみなします。すべての要求されたリンク内の送信元ノードは、要求された一連のノードとして扱われます。CTC はパス計算の際に、要求された一連のノードとリンクを通り、除外されたノードとリンクは通らないルートを選択します。
ノードとリンクの制約は、プライマリ パスの計算のみに使用され、また拡張 SNCP ドメイン/セグメントでのみ使用されます。代替パスは、通常どおり計算されます。つまり、拡張 SNCP 上のすべてのプライマリ パスと代替パスを検索するときには、除外されていたノードやリンクもその対象となります。
VCAT 回線は、VCAT groups(VCG; VCAT グループ)とも呼ばれ、非連続の Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)タイム スロットを使用してトラフィックを転送し、連結回線に存在する帯域幅の断片化の問題を回避します。VCAT 回線をサポートするカードは、CE-100T-8、FC_MR-4(拡張モードとライン レート モードの両方)、および ML シリーズ カードです。
VCAT 回線では、回線の帯域幅は VCAT メンバーと呼ばれる小さな回線に分割されます。各メンバーは独立した TDM 回線として働きます。VCAT メンバーは、すべて同じサイズであり、同じエンドポイントで開始/終了する必要があります。2 ファイバ MS-SPRing 設定の場合、メンバーの中には、保護モードにルーティングできるものと、PCA タイム スロットにルーティングできるものがあります。
VCAT 回線の状態は、そのメンバー回線の集約です。VCAT メンバーが In Group であるか Out of Group であるかは、Edit Circuit ウィンドウの VCAT State カラムに表示されます。
• メンバー回線がすべて Unlocked であれば、VCAT 回線は Unlocked です。
• In Group のメンバー回線がすべて Locked であれば、VCAT 回線の状態は Locked です。
• メンバー回線が存在しないか、すべて Out of Group であれば、VCAT 回線の状態は Locked です。
• In Group のメンバー状態が混在しており、すべてのメンバーが Unlocked 状態ではない場合、VCAT 回線は Locked-partial となります。
自動および手動によるルーティングの選択は VCAT 回線全体に適用されます。つまり、すべてのメンバーが手動でまたは自動でルーティングされます。双方向 VCAT 回線は対称形です。つまり、各方向に同じ数のメンバーが搬送されます。自動ルーティングでは、個々のメンバーの制約を指定できます。手動ルーティングでは、メンバーごとにスパンを選択できます。
VCAT メンバーは、自動および手動ルーティングの 2 つのタイプ(共通ファイバ ルーティングとスプリット ルーティング)を使用できます。CE-100T-8、FC_MR-4(ライン レート モードおよび拡張モードの両方)、および ML シリーズ カードは、共通ファイバ ルーティングをサポートします。共通ファイバ ルーティングでは、すべての VCAT メンバーが同一のファイバで通信するため、メンバー間の遅延が解消されます。共通ファイバ ルーティングでは、Fully Protected(完全保護)、PCA、Unprotected(保護なし)の 3 種類の保護オプションを選択できます。各メンバーはそれぞれ別の保護スキームを使用できますが、CTC はその組み合せをチェックして、有効なルートがあることを確認します。有効なルートがない場合、ユーザは保護タイプを変更する必要があります。図11-11 に、共通ファイバ ルーティングの例を示します。
CE-100T-8 カードは、スプリット ファイバ ルーティングもサポートします。スプリット ファイバ ルーティングでは、個々のメンバーが異なるファイバでルーティングできるほか、各メンバーが異なるルーティング制約を持つことが可能です。このモードは最大の帯域幅効率を提供するとともに、終端するカードのバッファによって処理される遅延差をサポートします。スプリット ファイバ ルーティングでは、Fully Protected(完全保護)、PCA、Unprotected(保護なし)、および DRI の 4 種類の保護オプションを選択できます。図11-12 に、スプリット ファイバ ルーティングの例を示します。
CE-100T-8 カードは Link Capacity Adjustment Scheme(LCAS)をサポートします。これは、VCAT 回線のダイナミックな帯域幅調整を可能にするシグナリング プロトコルです。メンバーに障害が生じると、一時的なトラフィック中断が発生します。LCAS は、障害の間、障害のあったメンバーを VCAT 回線から一時的に排除し、残りのメンバーにはそのままトラフィックを伝送させます。障害が解消されると、障害のあったメンバーは自動的に VCAT 回線に再び追加され、トラフィックに影響しません。VCAT 回線の作成時に LCAS を選択できます。
LCAS の代わりに、FC_MR-4(拡張モード)、ML シリーズ カードは、Software-Link Capacity Adjustment Scheme(SW-LCAS)をサポートします。これは、AIS-P や RDI-P のようなレガシー SONET 障害インジケータを使用してメンバーの障害を検出します。SW-LCAS を使用すると、障害の間、障害のあったメンバーを VCAT 回線から排除し、残りのメンバーにはそのままトラフィックを伝送させます。障害が解消されると、障害のあったメンバーは回線に戻ります。SW-LCAS では、H4/Z7 バイトに障害のあるメンバーを自動的に排除できません。SW-LCAS は、AIS-P、LOP-P、SW-LCAS などのレガシー SDH 障害に対してだけ有効です。SW-LCAS はオプションです。VCAT 回線の作成時に SW-LCAS を選択できます。ライン レート モードの FC_MR-4 カードは、SW-LCAS をサポートしません。
SW-LCAS では、ML シリーズ カードで 2 ファイバ MS-SPRing での回線のペア設定が可能です。回線のペア設定により、VCAT 回線は 2 つの ML シリーズ カード間でセットアップされます。一方が保護回線(回線保護)で、もう一方は PCA です。4 ファイバ MS-SPRing の場合は、メンバー保護の方式を混在させることはできません。
さらに、SW-LCAS を使用しない 非 LCAS VCAT 回線も作成できます。SW-LCAS メンバーのクロスコネクトは異なるサービス状態でもかまいませんが、In Group non-LCAS メンバーはすべて、クロスコネクトが同じサービス状態でなければなりません。LCAS でない回線の場合、In Group メンバーのサービス状態が同じである場合に限り、Out of Group と In Group のメンバーを混在させることができます。non-LCAS メンバーは、Locked-enabled,outOfGroup サービス状態をサポートしません。non-LCAS メンバーを Out of Group VCAT 状態にするには、Locked-enabled,disabled を使用します。
表11-12 に、各カードでサポートされている回線速度とメンバーの数を示します。
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1.CE-100T-8 カードおよび ML シリーズ カードを始点または終点として使用する VCAT 回線がサポートするのは、2 人のメンバーだけです。 |
VCAT 回線にメンバーを追加したりそこからメンバーを削除したりするには、Edit Circuit ウィンドウの Members タブを使用します。メンバーを追加または削除できるキャパシティは、カードにより異なり、VCAT 回線が LCAS、SW-LCAS、または非 LCAS であるかどうかによっても異なります。
• CE-100T-8 カード ― サービスに影響せずに、メンバーを LCAS VCAT 回線に追加または削除できます。LCAS VCAT 回線のメンバーを削除する前に、そのメンバーのサービス状態を Locked-enabled,outOfGroup にすることを推奨します。CE-100T-8 カード上に非 LCAS VCAT を作成する場合、回線にメンバーを追加することはできますが、サービスに影響することがあります。VCAT 回線全体に影響することなく、非 LCAS VCAT 回線からメンバーを削除することはできません。
• FC_MR-4(拡張モード)カード ― SW-LCAS VCAT メンバーの追加と削除ができますが、サービスに影響することがあります。メンバーを削除する前に、そのメンバーのサービス状態を Locked-enabled,outOfGroup にすることを推奨します。SW-LCAS のない VCAT 回線では、メンバーの追加や削除はできません。
• FC_MR-4(ライン レート モード)カード ― FC_MR-4(ライン レートモード)カードを使用する VCAT 回線はすべて、メンバーの数が固定です。メンバーの追加や削除はできません。
• ML シリーズ カード ― ML シリーズ カードを使用する VCAT 回線はすべて、メンバーの数が固定です。メンバーの追加や削除はできません。
表11-13 に、各カードの VCAT の機能のまとめを示します。
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outOfGroup の サポート |
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CTC Bridge and Roll ウィザードは、サービスを中断せずに、ライブ トラフィックを再ルーティングします。ブリッジ プロセスは、指定された「ロール元」ファシリティからトラフィックを取得し、指定された「ロール先」ファシリティにクロスコネクトを確立します。受信エンドポイントのブリッジ信号が検証されると、ロール プロセスが新しいクロスコネクトを作成して、新しい信号を受信します。ロールが完了すると、元のクロスコネクトが解放されます。ブリッジとロール機能は、カードまたはファシリティの交換などの機能のメンテナンス、またはロードバランシング用に使用できます。ONS 15600、ONS 15454、ONS 15454 SDH、ONS 15327、および ONS 15310-CL の ONS プラットフォームで、ブリッジとロールを実行できます。
Rolls ウィンドウは、ロール プロセスが完了する前のロール回線に関する情報を表示します。Rolls ウィンドウには、ネットワークまたはノード ビューの Circuits > Rolls タブをクリックしてアクセスできます。図11-13 に、Rolls ウィンドウを示します。
• Roll From Circuit ― ロール プロセスが完了したときに使用されなくなる接続の回線
• Roll To Circuit ― ロール プロセスが完了したときにトラフィックを伝送する回線。ロールに単一回線だけが関与する場合、Roll To Circuit と Roll From Circuit は同じです。
• Roll State ― ロール ステータス。詳細については、「ロールのステータス」を参照してください。
• Roll Valid Signal ― Roll Valid Signal ステータスが true の場合、有効な信号が新しいポートで検出されています。Roll Valid Signal ステータスが false の場合、有効な信号が検出されていません。単方向の宛先ロールに対する Roll Valid Signal の true ステータスを取得することはできません。
• Roll Mode ― このモードは、ロールが自動または手動かを示します。
CTC は、回線レベルでロール モードを実行します。TL1 は、クロスコネクト レベルでロール モードを実行します。シングル ロールが実行される場合、CTC および RL1 の動作は同じになります。デュアル ロールが実行される場合、CTC に指定されたロール モードは TL1 で取得されたロール モードと異なる場合があります。たとえば、Automatic を選択すると、CTC は 2 つのロールを組み合わせ、裏側で Manual モードを使用して、トラフィックの中断を最小限に抑えます。両方のロールに有効な信号がある場合、CTC はロールを完了するようにノードに合図を送ります。
–Automatic ― 有効な信号が新しいパスで受信されると、CTC がノードでロールを自動的に完了します。単方向の送信元ロールは、常に自動です。
–Manual ― 有効な信号が受信されたら、ロールを手動で完了する必要があります。単方向の宛先ロールは、常に手動です。
• Roll Path ― ロール オブジェクトの固定されたポイント
• Roll From Path ― 再ルーティング前のパス
• Roll To Path ― Roll From Path が再ルーティングされている新しいパス
• Complete ― 有効な信号が受信されたら、ロールを手動で完了します。ステータスが ROLL_PENDING で、ロールを完了しておらず、シブリング(兄弟)ロールもキャンセルしていない場合、手動のロールを完了できます。
• Force Valid Signal ― 有効な信号がない状態で、ロールを Roll To Circuit の終点に強制します。Force Valid Signal を選択する場合、ロールに関与する回線のトラフィックは、ロールが完了したときに廃棄されます。
• Finish ― 手動および自動ロールの両方の回線プロセスを完了し、ROLL_PENDING から DISCOVERED に回線ステータスを変更します。ロールの完了後、Finish ボタンを押すと、Roll From Circuit フィールドで使用されなくなったクロスコネクトを削除できます。
• Cancel ― ロール プロセスをキャンセルします。ロール モードが Manual の場合、Complete ボタンをクリックする前にだけ、ロールをキャンセルできます。ロール モードが Auto の場合、有効な信号がノードによって検出される前、または Force Valid Signal ボタンをクリックする前にだけ、ロールをキャンセルできます。
表11-14 に、ロールのステータスを示します。DISCOVERED ステータスの回線のみ再ルーティングできます(回線ステータスのリストついては、ONS 15454 SDH 回線のステータス を参照)。ROLL_PENDING ステータスの回線は再ルーティングできません。
回線には、さらにロール タイプの追加レイヤ(シングルおよびデュアル)があります。回線上のシングル ロールは、1 つのクロスコネクトのロールです。シングル ロールを次のような場合に使用します。
• 選択された回線の始点または終点を変更する場合(図11-14 および図11-15 を参照)
• 選択した別の回線に回線のセグメントをロールする場合(1 つの回線から別の回線へのシングル ロール(終点の変更) を参照)。また、このロールは、新規の終点または始点でも生じます。
図11-14 では、ノード 1 で利用可能な VC4 を新規の送信元として選択できます。
図11-15 では、ノード 2 で利用可能な VC4 を新規の宛先として選択できます。
図11-16 に、終点で別の回線にロールする 1 つの回線を示します。新規の回線では、ノード 1、ノード 3、およびノード 4 にクロスコネクトが存在します。CTC は、ロールの完了後、ノード 2 でクロスコネクトを削除します。
図11-16 1 つの回線から別の回線へのシングル ロール(終点の変更)
図11-17 に、始点で別の回線にロールする 1 つの回線を示します。
図11-17 1 つの回線から別の回線へのシングル ロール(終点の変更)
(注) 始点がノード 3 で、終点がノード 4 の回線をロールする前に、Roll To Circuit を作成してください。
デュアル ロールは、2 つのクロスコネクトに関与します。回線の中間セグメント再ルーティングしながら、元の始点と終点を維持することができます。新規のセグメントに新規のクロスコネクトが必要な場合、Bridge and Roll ウィザードを使用するか、新規の回線を作成してから、ロールを実行します。
• デュアル ロールでロールされる両方のクロスコネクトを完了またはキャンセルする必要があります。1 つのロールを完了し、別のロールをキャンセルできません。
• デュアル ロールに Roll To Circuit が関与する場合、最初のロールが Roll To Circuit の始点にロールし、2 番めのロールが Roll To Circuit の終点にロールする必要があります。
図11-18 に、同じ回線のデュアル ロールを示します。
図11-18 リンクのルートを変更する場合のデュアル ロール
図11-19 に、2 つの回線に関与するデュアル ロールを示します。
図11-19 異なるノードのルートを変更する場合のデュアル ロール
(注) Bridge and Roll ウィザードを使用してノード 3 と 4 に新規のセグメントが作成された場合、作成された回線の名前は、元の回線と同じ名前(サフィックスが _ROLL**)になります。回線の始点はノード 3 で、回線の終点はノード 4 です。
ブリッジとロール機能を使用して、2 回線でトラフィックの再ルーティングをする場合、次の制約が適用されます。
• ロールを作成する前に、ロールに関与する回線で DCC を有効にする必要があります。
• 任意の 2 回線で最大 2 つのロールを存在させることができます。
• 2 回線で 2 つのロールが関与する場合、両方のロールが元の回線上にある必要があります。2 番めの回線がライブ トラフィックを伝送してはなりません。2 つのロールは、2 番めの回線から元の回線にループバックします。2 つのロールのロール モードは同じである必要があります(自動または手動)。
• 回線上にシングル ロールが存在する場合、回線の中間ノードではなく、2 番めの回線の始点または終点に接続をロールする必要があります。
CTC では、どちらのパスがアクティブであるかに関係なく、現用または保護パスをロールできます。保護されていない回線を完全に保護された回線にアップグレードしたり、完全に保護された回線を保護されていない回線にダウングレードしたりできます(SNCP 回線を除く)。SNCP 回線のブリッジとロールを使用する場合、送信元または宛先のいずれか、あるいはデュアル ロールの両方のパス セレクタをロールできます。ただし、シングル パス セレクタはロールできません。
回線をマージすると、選択した単一の回線が、他の 1 つ以上の回線と結合されます。VCT、VCA 回線、VLAN 割り当て回線、オーダーワイヤとユーザ データ チャネル オーバーヘッド回線、CTC で作成したトラフィック回線、TL1 で作成したトラフィック回線をマージできます。回線をマージするには、CTC Circuits タブで回線を選択し、その選択した(マスター)回線とマージする回線を Edit Circuits ウィンドウの Merge タブで選択します。Merge タブには、マスター回線とマージ可能な回線だけが表示されます。
• 回線クロスコネクトは、必ず単一の連続したパスを作成します。
• 回線の種類には互換性がなくてはなりません。たとえば、HOP と VCA 回線と組み合せて長い VCA 回線を作成することはできますが、LOP と HOP を組み合せることはできません。
• 回線の方向には互換性がなくてはなりません。単方向の回線と双方向の回線をマージすることはできますが、反対方向の単方向回線 2 本をマージすることはできません。
• 回線のエンドポイントは、同じフレーミング形式で送受信を行う必要があります。
• マージされた回線は DISCOVERED 回線にならなければなりません。
マスター回線からの全接続と、マージされた回線からの全接続が、1 つの完全な回線を形成するような配置になれば、マージは成功です。マスター回線からの全接続と、他の回線からの接続の一部(すべてでなく)が、単一の完全な回線を形成するような配置になった場合、CTC からそれが通知され、マージ処理を取り消す機会を与えられます。処理の継続を選択すると、整列された接続はマスター回線にマージされ、整列されなかった接続は元の回線に残ります。
マージが成功するためには、マスター回線からの全接続と、他の選択された回線からの少なくとも 1 つの接続が、結果として作成される回線で使用されていなければなりません。マージが失敗すると、マスター回線も他の回線も変更されないままになります。回線のマージが完了すると、結果として作成される回線は、マスター回線の名前を維持します。
複数の回線を再構成できます。これは、多数の回線が PARTIAL 状態にあるような場合に必要になります。複数の回線を再構成する場合、DISCOVERED、PARTIAL、DISCOVERED_TL1、PARTIAL_TL1 回線のうち、いずれかの組み合せを選択できます。VCT、VCA 回線、VLAN 割り当て回線、CTC で作成した回線、TL1 で作成した回線を再構成できます。
選択した回線を再構成するには、CTC Tools > Circuits > Reconfigure Circuits コマンドを使用します。再構成を実行すると、CTC は選択した回線のすべての接続を、パスのサイズ、方向、境界に基づいて再構成します。その際、回線をマージしたり、複数の回線に分割したりします。結果として生成される回線が有効な回線であれば、それは DISCOVERED 回線として表示されます。有効でない場合、回線は PARTIAL または PARTIAL_TL1 回線として表示されます。
(注) PARTIAL トンネルおよび PARTIAL VLAN 可能な回線は、再構成中に複数の回線に分割されることはありません。