Cisco ONS 15454 SONET/SDH OPT-BST カード インストレーション ガイド

Cisco ONS 15454 SONET/SDH
OPT-BST カード インストレーション ガイド

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Customer Order Number: DOC-J-7816594=

製品名：15454-OPT-BST

このマニュアルは、Dense Wavelength Division Multiplexing（DWDM; 高密度波長分割多重）OPT-BST カードの説明、仕様、および取り付け手順について説明します。OPT-BST カードは、Cisco ONS 15454 SONET（ANSI）および Cisco ONS 15454 SDH（ETSI）シェルフ アセンブリと互換性があります。OPT-BST カードの作業を行う場合は、このマニュアルを『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』と併せて使用してください。

このマニュアルの内容は、次のとおりです。

• 「OPT-BST カードの説明」

• 「OPT-BST カードの仕様」

• 「OPT-BST カードの取り付け」

• 「関連マニュアル」

• 「マニュアルの入手方法」

• 「シスコ製品のセキュリティ」

• 「シスコ製品のセキュリティ」

• 「テクニカル サポート」

• 「その他の資料および情報の入手方法」

OPT-BST カードの説明

光増幅器カードは、ハブ ノード、増幅 OADM ノード、回線増幅ノードなどの増幅ノードで使用します。光増幅器カードには、Optical Preamplifier（OPT-PRE）と Optical Booster（OPT-BST）増幅器の 2 つの形態があります。光増幅器カードのアーキテクチャには、光パワー、レーザー光、および温度制御ループを管理するコントローラを搭載した光プラグイン モジュールが含まれます。また、増幅器は TCC2 または TCC2P との通信、およびプロビジョニング、コントロール、アラームなどの OAM&P 機能を管理します。

光増幅器にはリニア パワー機能があり、固定ゲイン モードに保つことができます。OPT-BST の固定ゲインの範囲は、固定ゲイン モードと出力パワー モードで 5～20dB です。固定パワー モードでは、Automatic Power Control（APC）の要件が変わります。これは、システムがスパン損失劣化の影響を受けず、増幅器が障害の発生によるチャネル数の変化に対し自動的に出力電力を修正できないためです。

図1 にカードの前面プレートを示し、図2 にカードのブロック図を示します。図3 には、OPT-BST カードの光モジュールの機能図を示します。

図1 OPT-BST の前面プレート

 

図2 OPT-BST のブロック図

 

図3 OPT-BST 光モジュールの機能図

 

OPT-BST カードは、50-GHz のチャネル間隔で 64 個のチャネルをサポートするように設計されています。OPT-BST は Optical Service Channel（OSC）アド/ドロップ機能を持つ C 帯域 DWDM Erbium-Doped Fiber Amplifier（EDFA）です。ONS 15454 に OPT-BST が装着されている場合、OPT-BST にとって必要なのは OSC を処理することだけです。OPT-BST カードは、スロット 1 ～ 6 および 12 ～ 17 に装着できます。OPT-BST には、ゲイン チルト制御のための VOA が組み込まれています。

OPT-BST の機能は次のとおりです。

• 固定ゲイン モード（チルトはプログラム可能）

• 真の可変ゲイン

• 高速過渡抑止

• 無歪低周波数転送機能

• プロビジョニング可能な最大出力パワー

• 定出力パワーモード（プロビジョニングで使用）

• 定常駆動モード（テスト モード）

• ファイバベースの DCU の MAL

• 固定ゲイン モードでの ASE 補償

• フル モニタリングとアラーム処理（スレッシュホールドのプロビジョニングが可能）

• 光安全機能（信号損失検出と警告、高速パワー停止制御、および安全パワーモードでの最大出力パワーの低減などの機能を含む）

• OSRI（光出力パワーのシャットダウン、および安全レベルへの低減［自動パワー低下］ 機能）

• ALS（ファイバ切断時の安全機構）

OPT-BST カードの仕様

OPT-BST カードの仕様は次のとおりです。

• 光特性

– 合計動作波長範囲：1530 ～ 1561.3 nm

–ゲイン リップル（最大～最小）：1.5 dB

–最大ゲイン（ゲイン チルトはプログラム可能）：5 ～ 20 dBm

–ゲインおよびパワーの安定化オーバーシュート/アンダーシュート：0.5 dB

–制限最大出力パワー：17.5 dBm

–最大出力パワー（フル チャネル負荷時）：17 dB

–最小出力パワー（1 チャネル）：-1 dBm

–フル チャネル負荷での入力パワー範囲：-3 ～ 12 dBm

–1 チャネル負荷での入力パワー範囲：-21 ～ -6 dBm

–G3 20 dB でのノイズ値 = 6 dB

–OSC フィルタ ドロップ（チャネル）挿入損失の最大値：1 dB

–OSC フィルタ ドロップ（OSC）挿入損失の最大値：1.8 dB

–OSC フィルタ アド（OSC）挿入損失の最大値：1.3 dB

–光コネクタ：LC-UPC/2 トランスミッタ OSC 信号

• 環境

– 動作温度：

C-Temp：-5 ～ +55°C（+23 ～ +131°F）

– 動作湿度：5 ～ 85%、結露しないこと

• 外形寸法

– 高さ：12.65 インチ（321.3 mm）

– 幅：0.92 インチ（23.4 mm）

– 高さ：9.00 インチ（228.6 mm）

• 準拠規格については、『Cisco Optical Transport Products Safety and Compliance Information』を参照してください。

OPT-BST カードの取り付け

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警告 作業中は、カードの ESD 破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。

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警告 開口部からは、Class 1M のレーザー光線が放射されていることがあります。光学機器は直接見ないでください。

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警告 終端していないファイバ ケーブルの先端やコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることがあります。光学機器は直接見ないでください。光学機器（ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など）で 100 mm 以内から放射されるレーザーを見ると、目を痛める恐れがあります。

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（注） カードのコネクタに保護クリップが装着されている場合は、カードを取り付ける前に、クリップを取り外してください。

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（注） カードが正しく取り付けられなかった場合は、FAIL LED が連続して点滅します。

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（注） カードを取り付ける場合、ノードは Automatic Node Setup（ANS）の実行を開始して、取り付けようとしているサイトの種類を判別します。Automatic Power Control（APC）は、ANS が初期化され、チャネルがプロビジョニングされたあと、自動的にイネーブルになります。DWDM チャネルをプロビジョニングする手順については、『Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide』を参照してください。

図4 に、一般的なカードの取り付け方法を示します。

図4 ANSI シェルフ アセンブリへの ONS 15454 カードの取り付け

 

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ステップ 1 ノードの取り付け、またはサイトについて計画を立てます。カードの取り付けを開始すると、ANS によって次のパラメータに基づいて、設定するサイトの種類が判別されます。

• ハブ サイト ― 2 つの 32DMX-O カードと 2 つの 32MUX-O カードがプロビジョニングされますが、AD-xC カードまたは AD-xB カードはプロビジョニングされません。

• ターミナル ― 1 つの 32DMX-O カードと 1 つの 32MUX-O カードがプロビジョニングされますが、AD-xC カードまたは AD-xB カードはプロビジョニングされません。

• 回線サイト ― 回線方向あたり 1 つの OPT-PRE または OPT-BST のみがプロビジョニングされます（同じシェルフ内に最大 2 つの OPT-PRE カードおよび 2 つの OPT-BST カード、あるいはそのいずれかをプロビジョニングできます）。

• OADM サイト ― 少なくとも 1 つの AD-xC または AD-xB がプロビジョニングされますが、32DMX-O カードまたは 32MUX-O カードはプロビジョニングされません。

• 不明 ― プロビジョニングされたカードが、以前のリストにあるどのカテゴリにも適合しません。

ステップ 2 カードのラッチ/イジェクタを開きます。

ステップ 3 ラッチ/イジェクタを使用して、ガイド レールに沿って DWDM カードをしっかりとスライドさせ、スロットの後方のレセプタクルにカードを取り付けます。

ステップ 4 OPT-BST カードは、空いているイーストおよびウェストのスロット ペアのいずれにも取り付けることができますが、通常はスロット 1 と 17 に取り付けます。

ステップ 5 カードが正しく挿入され、カードのラッチ/イジェクタが閉まっていることを確認します。

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（注） カードがバックプレーンに完全に装着されない状態でも、ラッチ/イジェクタが閉まることがあります。カードをそれ以上挿入できないことを確かめてください。

ステップ 6 次の LED アクティビティを確認します。

1. FAIL LED が約 35 秒間点灯する。

2. FAIL LED が約 40 秒間点滅する。

3. すべての LED が点灯したあと、5 秒以内に消灯する。

4. 新しいソフトウェアをカードにダウンロードしている場合、ACT LED と SF LED が 20 秒から 3 分半の間、点滅する（時間はカードの種類によって異なります）。

5. ACT LED が点灯する。

6. すべてのカード ポートがそれぞれの遠端の相手先に接続されて、信号が発生するまで SF LED が点灯し続ける。

ステップ 7 カードが適切にブートされない場合、または LED アクティビティがステップ 6 のとおりにならない場合は、次の点を調べてください。

• 物理的なカード タイプが、Cisco Transport Controller（CTC）でそのスロット用にプロビジョニングされたカードのタイプに一致していない場合、カードがブートされない可能性があります。カードの欠陥であるとみなす前に、CTC を開けて、そのスロットが別のカード タイプ用にプロビジョニングされていないことを確認してください。

• レッドの FAIL LED が点灯しない場合は、電源を調べてください。

• 別のカード用にプロビジョニングされたスロットにカードを挿入した場合、すべての LED が消灯します。

• レッドの FAIL LED が連続して点灯したり、LED の動作が異常な場合は、カードが正しく取り付けられていません。カードを取り外して、ステップ 2 ～ 6 を繰り返してください。

ステップ 8 プロビジョニング手順の詳細については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』を参照してください。

終了：この手順は、これで完了です。

 

関連マニュアル

• 『 Cisco ONS 15454 DWDM Reference Manual 』

• 『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』

• 『Cisco ONS 15454 DWDM Troubleshooting Guide』

• 『Cisco MetroPlanner DWDM Operations Guide』

マニュアルの入手方法

シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手することができます。また、テクニカル サポートおよびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。

シスコ製品のセキュリティ

シスコでは、無償の Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html

このサイトから、以下のそれぞれの方法について確認できます。

• シスコ製品における脆弱性を報告する。

• シスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける。

• シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。

シスコ製品に関するセキュリティの勧告、注意、対応のリストが以下の URL で確認できます。

http://www.cisco.com/go/psirt

セキュリティの勧告、注意、対応が更新された際にリアルタイムで確認する場合は、Product Security Incident Response Team Really Simple Syndication（PSIRT RSS）フィードに登録できます。PSIRT RSS フィードに登録する方法については、次の URL で確認できます。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html

テクニカル サポート

Cisco Technical Support では、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.com の Cisco Technical Support & Documentation Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、シスコシステムズとサービス契約を結んでいる場合は、Technical Assistance Center（TAC）のエンジニアによる電話サポートも提供されます。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。

その他の資料および情報の入手方法

シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。

• 『 Cisco Product Quick Reference Guide 』は、手ごろでコンパクトな参照ツールであり、代理店を通じて販売されている多種多様なシスコ製品の概要、主要な機能、サンプルの製品番号、要約された技術仕様が含まれます。年に 2 回更新され、最新のシスコ製品情報が含まれます。『Cisco Product Quick Reference Guide』の発注方法および詳細については、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/guide

• Cisco Marketplace では、さまざまなシスコの書籍、参考資料、マニュアル、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/marketplace/

• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。

http://www.ciscopress.com

• 『 Packet 』は、シスコシステムズが発行するテクニカル ユーザ向けの季刊誌で、インターネットやネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ちます。『Packet』には、ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する記事をはじめ、ネットワークの配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、認定やトレーニングに関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースへのリンクが盛り込まれています。『Packet』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/packet

• 『 iQ Magazine 』は、シスコのテクノロジーを使って収益の増加、ビジネス効率の向上、およびサービスの拡大を図る方法について学ぶことを目的とした、シスコシステムズが発行する成長企業向けの季刊誌です。この季刊誌は、実際の事例研究や事業戦略を用いて、これら企業が直面するさまざまな課題や、問題解決の糸口となるテクノロジーを明確化し、テクノロジーの投資に関して読者が正しい決断を行う手助けをします。『iQ Magazine』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/iqmagazine

または次の URL でデジタル版をご覧いただけます。

http://ciscoiq.texterity.com/ciscoiq/sample/

• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊誌です。『Internet Protocol Journal』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/ipj

• シスコシステムズが提供するネットワーク製品およびカスタマー サポート サービスについては、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/products/index.html

• Networking Professionals Connection は、ネットワーキング専門家がネットワーキング製品やネットワーキング技術に関する質問、提案、情報をシスコの専門家および他のネットワーキング専門家と共有するためのインタラクティブな Web サイトです。ディスカッションに参加するには、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/discuss/networking

• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/learning/index.html