この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、デバイス上で Internet Protocol version 4(IPv4)を設定する方法について説明します。
デバイス上で IP を設定し、ネットワーク インターフェイスに IP アドレスを割り当てることができます。IP アドレスを割り当てると、インターフェイスがイネーブルになり、そのインターフェイス上のホストと通信できるようになります。
IP アドレスは、デバイス上でプライマリまたはセカンダリとして設定できます。インターフェイスには、1 つのプライマリ IP アドレスと複数のセカンダリ アドレスを設定できます。デバイスが生成したパケットは、つねにプライマリ IPv4 アドレスを使用するため、インターフェイス上のすべてのネットワーキング デバイスは、同じプライマリ IP アドレスを共有する必要があります。各 IPv4 パケットは、送信元または宛先の IP アドレスからの情報に基づいています。「複数の IPv4 アドレス」を参照してください。
サブネットを使用して、IP アドレスをマスクできます。マスクは、IP アドレスがどのサブネットに属するかを決定するために使用されます。IP アドレスには、ネットワーク アドレスとホスト アドレスが含まれます。マスクで、IP アドレス中のネットワーク番号を示すビットが識別できます。マスクを使用してネットワークをサブネット化した場合、そのマスクはサブネット マスクと呼ばれます。サブネット マスクは 32 ビット値で、これにより IP パケットの受信者は、IP アドレスのネットワーク ID 部分とホスト ID 部分を区別できます。
Cisco NX-OS システムの IP 機能は、スーパーバイザ モジュールで終端する IPv4 パケットを処理し、IPv4 パケットを転送する役割を果たしています。この役割には、IPv4 ユニキャスト/マルチキャスト ルート ルックアップ、RPF チェック、およびソフトウェア アクセス コントロール リスト/ポリシーベース ルーティング(ACL/PBR)転送が含まれます。また、IP 機能は、ネットワーク インターフェイス IP アドレス設定、重複アドレス チェック、スタティック ルート、および IP クライアントのパケット送信/受信インターフェイスも管理します。
Cisco NX-OS システムは、インターフェイスごとに複数の IP アドレスをサポートしています。さまざまな状況に備え、いくつでもセカンダリ アドレスを指定できます。もっとも一般的な状況は次のとおりです。
• 特定のネットワーク インターフェイスのホスト IP アドレスの数が不足している場合。たとえば、サブネット化により、論理サブネットごとに 254 までのホストを使用できるが、物理サブネットの 1 つに 300 のホスト アドレスが必要な場合は、ルータ上またはアクセス サーバ上でセカンダリ IP アドレスを使用して、1 つの物理サブネットで 2 つの論理サブネットを使用できます。
• 1 つのネットワークの 2 つのサブネットは、別の方法で、別のネットワークにより分離できる場合があります。別のネットワークによって物理的に分離された複数のサブネットから、セカンダリ アドレスを使用して、1 つのネットワークを作成できます。このような場合、最初のネットワークは、2 番めのネットワークの上に拡張されます。つまり、上の階層となります。サブネットは、同時に複数のアクティブなインターフェイス上に表示することはできません。
(注) ネットワーク セグメント上のいずれかのデバイスがセカンダリ IPv4 アドレスを使用している場合は、同じネットワーク インターフェイス上の他のすべてのデバイスも、同じネットワークまたはサブネットからのセカンダリ アドレスを使用する必要があります。ネットワーク セグメント上で、一貫性のない方法でセカンダリ アドレスを使用すると、ただちにルーティング ループが発生する可能性があります。
IPv4 は、Virtual Routing and Forwarding Instance(VRF; 仮想ルーティング/転送インスタンス)をサポートしています。VRF は Virtual Device Contexts(VDC; 仮想化デバイス コンテキスト)内にあります。特に VDC および VRF を設定しないかぎり、デフォルトで、Cisco NX-OS はユーザにデフォルト VDC およびデフォルト VRF を使用させます。詳細については、『 Cisco NX-OS Virtual Device Context Configuration Guide 』を参照してください。
インターフェイス機能選択により、レイヤ 3 インターフェイスに IP アドレスを指定することができます。 図2-2 にレイヤ 3 インターフェイスを示します。
Data Center Network Manager 機能の詳細については、『Cisco Data Center Network Manager Fundamentals Guide』を参照してください。
ルーテッド インターフェイスに IPv4 アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Feature Selector ペインから、 Interfaces > Physical > Ethernet の順に選択します。
Summary ペインに使用できるデバイスが表示されます(図2-2を参照)。
ステップ 2 Summary ペインでデバイスをダブルクリックして、スロットの一覧を表示します。
ステップ 3 スロットをダブルクリックして、インターフェイスの一覧を表示します。
ステップ 4 ルーテッド インターフェイスとして設定したいインターフェイスをクリックします。
Summary ペインのインターフェイスが強調表示され、Details ペインにタブが表示されます。
ステップ 5 Details ペインで、 Port Details タブをクリックします。
ステップ 6 Port Details タブで、 Port Mode Settings セクションを展開表示します。
ステップ 7 Mode ドロップダウン リストから、 Routed を選択します。
Details ペインに IP アドレス情報が表示され、Cisco NX-OS はレイヤ 2 設定を削除します。
ステップ 8 (任意)IPv4 Address Settings の Primary フィールドから、このルーテッド インターフェイスに IPv4 アドレスを設定します。
ステップ 9 (任意)Net マスク フィールドからネットワーク マスクを使用して、この IPv4 アドレスをドット付き 10 進数で表記します。
ステップ 10 メニュー バーから File > Deploy を選択して、デバイスに変更を適用します。
IPv4 セカンダリ アドレスまたはヘルパー アドレスをルーテッド インターフェイスに設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Feature Selector ペインから、 Interfaces > Physical > Ethernet の順に選択します。
Summary 画面に使用できるデバイスが表示されます(図2-2を参照)。
ステップ 2 Summary ペインでデバイスをダブルクリックして、スロットの一覧を表示します。
ステップ 3 スロットをダブルクリックして、インターフェイスの一覧を表示します。
ステップ 4 ルーテッド インターフェイスとして設定したいインターフェイスをクリックします。
Summaryペインのインターフェイスが強調表示され、Details ペインにタブが表示されます。
ステップ 5 Details ペインで、 Port Details タブをクリックします。
ステップ 6 Port Details タブで、 Port Mode Settings セクションを展開表示します。
ステップ 7 (任意)IPv4 Address Settings セクションの Secondary エリアで、 Add Secondary IP 右クリックして選択し、セカンダリ IP アドレスを追加します。
ステップ 8 セカンダリ エリアから、IP アドレス フィールドに IPv4 アドレスを入力します。
ステップ 9 ネット マスク フィールドからネットワーク マスクを入力して、IPv4 アドレスをドット付き 10 進数で表記します。
ステップ 10 (任意)IPv4 Address Settings セクションの Helper エリアで、 Add Helper IP を右クリックして選択し、ヘルパー IP アドレスを追加します。
ステップ 11 Helper エリアから、IP アドレス フィールドに IPv4 アドレスを入力します。
ステップ 12 メニュー バーから File > Deploy を選択して、デバイスに変更を適用します。
IP アドレス フィールドの詳細については、『 Cisco DCNM Interfaces Configuration Guide, Release 4.0 』の 「Basic Parameters」の章を参照してください。
IP の実装に関連する詳細情報については、次の項を参照してください。
• 「関連資料」
• 「規格」
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『 Cisco NX-OS Unicast Routing Command Reference, Release 4.0 』 |
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この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能で変更された既存規格のサポートはありません。 |