高可用性の概要
Cisco EPN Manager 高可用性(HA)システムは、障害発生時に継続的なシステム動作を確保します。HA では、リンクされて同期された Cisco EPN Manager サーバのペアを使用して、いずれかのサーバで発生する可能性のあるアプリケーション障害またはハードウェア障害による影響を最小限に抑えるか、あるいは完全に排除します。
次の図に、高可用性展開の主なコンポーネントとプロセス フローを示します。
高可用性展開は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバで構成され、両方のサーバ上にヘルス モニタ(HM)インスタンス(アプリケーション プロセスとして実行)が存在します。プライマリ サーバに障害が発生すると(問題が発生したためか、または手動で停止させたため)、プライマリ サーバへのアクセスを復元する間はセカンダリ サーバがネットワークの管理を引き継ぎます。自動フェールオーバーするように展開を設定すると、プライマリ サーバの障害発生後 2 ~ 3 分以内にセカンダリ サーバがアクティブなロールを引き継ぎます。
プライマリ サーバに関する問題が解決し、サーバが実行状態になっても、スタンバイ モードのままとなり、アクティブなセカンダリ サーバとのデータの同期が開始されます。フェールバックがトリガーされると、プライマリ サーバがアクティブなロールを再度引き継ぎます。プライマリ サーバとセカンダリ サーバの間でのこのロールの切り替えは、障害後、プライマリ サーバが再インストールされていない限り、通常、約 2 ~ 3 分かかります。プライマリ サーバが再インストールされている場合は、(セットアップのサイズに基づき)それよりも長く時間がかかります。
HA の詳細については、『Cisco Evolved Programmable Network Manager User and Administrator Guide』の HA に関する項を参照してください。