イベントの受信、転送、および通知
Cisco EPN Manager は、デバイスから受信した syslog と SNMPv1、v2、および v3 トラップを処理します。サーバは、自動的に UDP ポート 162 でこれらのイベントをリッスンします。サーバ上でイベント リスニング設定を実行する必要はありませんが、適切なポート上で Cisco EPN Manager にトラップと syslog を転送するようにデバイスを設定する必要があります。
通知は、SNMPv2 または SNMPv3 形式で転送されます。対応する通知ポリシーがセットアップされている場合は、電子メール受信者にも通知が転送されます。通知タイプ UDP の通知受信者を追加する場合、その追加する受信者はそれが設定されている同じポート上で UDP をリッスンしている必要があります。INFO レベル イベントだけが、選択されたカテゴリに対して処理され、アラームはクリティカル、メジャー、マイナー、および警告レベルで処理されます。
Cisco EPN Manager は、受信した syslog、トラップ、および TL/1 アラームを処理することによって発生したアラームとイベントをノースバウンド通知の受信者に転送できます。アラームは任意の重大度のものを転送できますが、イベントは INFO 重大度のものしか転送できません。情報は以下の形式で転送できます。
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電子メール形式。電子メール通知のデフォルト設定を参照してください
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SNMP トラップ形式。SNMP トラップ通知としてのアラームおよびイベントの転送を参照してください
また、SNMP トラップ通知メカニズムを使用して、サーバの問題を示す SNMP トラップを転送することもできます。
アラートおよびイベントは SNMPv2 として送信されます。
アラーム通知設定を構成するためのユーザ ロールとアクセス権限
次の表に、通知先を設定して、カスタマイズされた通知ポリシーを作成するためのユーザ ロールとアクセス権限の説明を示します。
![]() (注) |
通知先と通知ポリシーを表示、作成、および編集するには、次のユーザ ロール用のタスク権限が有効になっていることを確認します。
詳細については、ユーザが実行できるタスクの表示と変更を参照してください。 |
ユーザ ロール |
アクセス権限 |
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ルート ドメインを持つルート ユーザ |
通知先と通知ポリシーを表示、作成、削除、および編集します。 |
非ルート ドメインを持つルート ユーザ |
通知先と通知ポリシーを表示します。 |
ルート ドメインを持つ管理者ユーザ |
通知先と通知ポリシーを表示、作成、削除、および編集します。 |
ルート ドメインを持つスーパー ユーザ |
通知先とアラーム通知ポリシーを表示、作成、削除、および編集します。 |
ルート ドメインを持つシステム モニタリング ユーザ |
通知先と通知ポリシーを表示します。 |
ルート ドメインを持つ構成マネージャ |
通知先と通知ポリシーを表示します。 |
非ルート ドメインを持つ管理者ユーザ |
それぞれの仮想ドメインで作成された通知先と通知ポリシーを表示します。 |
非ルート ドメインを持つスーパー ユーザ |
それぞれの仮想ドメインで作成された通知先と通知ポリシーを表示します。 |
非ルート ドメインを持つシステム モニタリング ユーザ |
それぞれの仮想ドメインで作成された通知先と通知ポリシーを表示します。 |
非ルート ドメインを持つ構成マネージャ |
それぞれの仮想ドメインで作成された通知先と通知ポリシーを表示します。 |
新しい通知ポリシーを追加する場合の注意事項
次の表に、新しい通知ポリシーを追加する場合に覚えておく必要があるいくつかのポイントを示します。
通知ポリシー ページで選択されたカテゴリ |
注意事項 |
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E メール |
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トラップ受信者 |
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通知ポリシー |
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アラーム通知先の設定
Cisco EPN Manager によって生成されたアラームを転送するために、電子メール通知およびノースバウンドトラップの受信者を設定できます。
手順
ステップ 1 |
の順に選択します。 |
ステップ 2 |
[追加(Add)] アイコンをクリックして、新しい通知先を作成します。 |
ステップ 3 |
電子メールの宛先を設定するには、次の手順を実行します。 |
ステップ 4 |
IP アドレスを使用してノースバウンド トラップの受信者を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 5 |
DNS を使用してノースバウンド トラップの受信者を設定するには、次の手順を実行します。
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![]() (注) |
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通知先の削除
次の手順に従い、通知先を削除します。
始める前に
通知ポリシーに関連付けられている通知先を削除することはできません。通知ポリシーから通知先の関連付けを解除したことを確認します。これを行うには、アラーム通知ポリシーを編集し、別の通知先を割り当てます。詳細については、アラーム通知ポリシーのカスタマイズを参照してください。
![]() (注) |
通知先が複数の通知ポリシーに関連付けられている場合は、関連付けられているすべての通知ポリシーから通知先の関連付けが解除されていることを確認します。 |
手順
ステップ 1 |
に移動します。 |
ステップ 2 |
削除する通知先の横にあるチェックボックスをオンにして、その通知先を選択します。 |
ステップ 3 |
[Delete] アイコンをクリックします。 |
アラーム通知ポリシーのカスタマイズ
新しいアラーム通知ポリシーを追加するか、または既存のアラーム通知ポリシーを編集して、特定のデバイス グループで生成される特定のアラームに関する通知を、特定の受信者(電子メール受信者またはノースバウンド トラップ受信者のいずれかまたは両方)宛てに送信するようにできます。
手順
ステップ 1 |
[Administration] > [Settings]> [System Settings] > [Alarms and Events] > [Alarm Notification Policies] の順に選択します。新しいアラーム通知ポリシーを追加するには、次の手順に従います。 |
ステップ 2 |
アラーム通知ポリシーを編集するには、次の手順を実行します。 |
古い電子メールとトラップ通知データを新しいアラーム通知ポリシーに変換する
Cisco EPN Manager を以前のリリースから最新のバージョンにアップグレードすると、Cisco EPN Manager の以前のリリースで作成された電子メールとトラップ通知データが新しいアラーム通知ポリシーに変換されます。
移行されたアラーム通知ポリシーは、[アラームおよびイベント通知ポリシー(Alarms and Events Notification Policies)] ページで確認できます。
Cisco EPN Manager では、次のアラームカテゴリがサポートされます。
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アプリケーション パフォーマンス
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変更監査
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クライアント
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コンピューティング サーバ
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コンテキスト認識型通知
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コントローラ
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汎用
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モビリティ サービス
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Nexus VPC スイッチ
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Performance
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SE で検出された干渉源
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セキュリティ
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スイッチとルータ
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システム(System)
Cisco EPN Manager では、次のアラームカテゴリがサポートされていません。
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アドホック不正
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AP
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自律 AP
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Cisco UCS シリーズ
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カバレッジ ホール
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メッシュリンク(Mesh Links)
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ルータ
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不正 AP(Rogue AP)
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RRM
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スイッチおよびハブ
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サード パーティ AP
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サードパートコントローラ(Third Part Controller)
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ワイヤレス コントローラ
移行されたアラーム通知ポリシーを編集するには、「アラーム通知ポリシーのカスタマイズ」を参照してください。
SNMP トラップ通知としてのアラームおよびイベントの転送
Cisco EPN Manager は、SNMPv2c および SNMPv3 トラップ通知として、アラームとイベントを EPM-NOTIFICATION-MIB 形式で転送できます。次を指定することができます。
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特定のアラームまたはイベントのカテゴリ(たとえば、内部サーバ SNMP トラップの場合は [システム(System)])。
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特定の重大度のアラーム。INFO イベントだけが転送されます。イベントの他の重大度を指定することはできません。
詳細については、アラーム通知先の設定を参照してください。
電子メール通知のデフォルト設定
メール サーバを設定していない場合は、「SMTP 電子メール サーバの設定」に記載の手順を実行してください。この手順を実行しないと、通知は送信されません。
すべてのアラームおよびイベントのメール通知に適用される特定のデフォルト設定を設定できます。これらの設定は、ユーザが個別の通知と受信者を設定するときに、上書きできます。
デフォルトでは、電子メールの件名にアラームの重大度とカテゴリが含まれます。次の設定も使用できますが、デフォルトでは無効になっています。
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[件名(Subject line)]:より重要なアラーム重大度を含めるか、カスタム テキストを追加します。また、件名全体をカスタム テキストに置き換えることもできます。
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[電子メールの本文(Body of the email)]:カスタム テキスト、アラーム条件、およびアラームの詳細ページへのリンクを含めます。
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[セキュアなメッセージ モード(Secure message mode)]:このモードを有効にすると、IP アドレスとコントローラ名がマスクされます。
これらの設定を有効化、無効化、または調整するには、 エリアで変更を加えます。
を選択し、さらに を選択します。[アラーム電子メール オプション(Alarm Email Options)]