VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM) の Storage Replication Adapter (SRA) は、ストレージ ベンダー特有または VMware vCenter サーバのプラグインです。アダプタは、ストレージ仮想マシン (SVM) レベルとクラスタ レベル設定で。SRM とストレージ コントローラ間の通信を可能にします。アダプタは Cisco HyperFlex と通信して、複製されたデータストアを検出します。

SRA は、計画された移行と障害復旧を含む、テスト リカバリとリカバリを実行するための、複製データストアを提供します。

（注）	この章では、SRM リリース 8.4 で実行される手順について説明します。SRM リリース 8.3、8.2、8.1、6.5、または 6.1 を使用している場合は、VMware の Web サイトにある VMware Site Recovery Manager のドキュメントを参照してください。

開始するには、インストールタイプを選択します。

• Windows インストール（SRM 6.1 から SRM 8.3）: Windows のストレージ複製アダプタのインストール

• Photon のインストール（SRM 8.4 以降）: Photon OS ストレージ複製アダプタのインストール

SRM の最小要件：

HyperFlex リリースのサポートに関する情報については、このガイドの互換性マトリックスのセクションを参照してください。サポートされているプラットフォームとデータベースの詳細については、VMware の Web サイト（https://docs.vmware.com/en/Site-Recovery-Manager/index.html）で、ご使用のリリースの VMware Site Recovery Manager の互換性マトリックスを参照してください。

SRM サーバ インスタンスは、保護されたサイトおよび復元サイトでインストールする必要があります。インストール手順の詳細については、VMware Web サイトの『Site Recovery Manager Installation and Configuration』ガイドのInstalling Site Recovery Managerの章を参照してください。

SRM をインストールした後は、SRM ライセンス キーをインストールするまで評価モードのままになります。評価ライセンスの有効期限が切れると、既存の保護グループは保護されたままになり復元することができますが、有効な SRM ライセンス キーを取得して割り当てるまでは、新しい保護グループを作成したり、既存の保護グループに仮想マシンを追加したりすることはできません。SRM のインストール後に、SRM ライセンス キーを取得して割り当てる必要があります。ライセンスの詳細については、『サイト復元マネージャのインストールおよび設定ガイド』のサイト復元マネージャのライセンス取得の章を参照してください。

Site Recovery Manager仮想アプライアンスは、Site Recovery Managerとその関連サービスを実行するために最適化された、事前設定された仮想マシンです。アプライアンスは、vSphere環境のESXiホストにアプライアンスを展開します。VMware Web サイトにある『Site Recovery Manager インストールおよび設定ガイド』 の「Site Recovery Manager 仮想アプライアンスの展開」の章を参照してください。

SRM をインストールした後は、SRM ライセンス キーをインストールするまで評価モードのままになります。評価ライセンスの有効期限が切れると、既存の保護グループは保護されたままになり復元することができますが、有効な SRM ライセンス キーを取得して割り当てるまでは、新しい保護グループを作成したり、既存の保護グループに仮想マシンを追加したりすることはできません。SRM のインストール後に、SRM ライセンス キーを取得して割り当てる必要があります。ライセンスの詳細については、『サイト復元マネージャのインストールおよび設定ガイド』の「サイト復元マネージャのライセンス取得」の章を参照してください。

このセクションでは、WindowsおよびPhoton SRAの次の手順について説明します。

• サイトのペアリング

• マッピングの設定

• ストレージ複製アダプタの更新

• アレイ マネージャ ペアの追加

• Cisco HyperFlex 上のデータストアのマッピング

• 「Discovering Devices」

• 保護グループの作成

• リカバリ計画の作成

SRA の設定後、SRM は SRA と連携してアレイを検出し、複製およびエクスポートされたデータストアを検出し、フェールオーバーまたはフェールオーバーのデータストアをテストします。ここで説明するワークフローは、Photon OSベースのSRAとWindowsベースのSRAの両方に適用されます。

SRA により、SRM が次のワークフローを実行できるようにします。

• 複製されたストレージの検出

• 複製データの書き込み可能コピーを使用した中断フェールオーバー テストの復元

• 緊急または計画されたフェールオーバー復元

• フェールバックの一部としてフェールオーバー後に複製を戻す

（注）	フェールオーバー後、データストアから VM へのマッピングによって空のリストが返されるため、ソース データストアは HX data platform にマウント解除されます。したがって、データストアをペアリング解除することはできません。データストアをペアリング解除は、再保護操作を呼び出して、ソース データストア上の VM をアクティブ状態にする必要があります。

この項では、次のトピックについて取り上げます。

• リカバリ計画のテスト

• 復元計画のクリーンアップ タスクのテスト

• 復元の実行

• 再保護タスクの実行

毎日の SRM の実行中に発生する可能性のある問題の原因を特定するには、SRM ログ ファイルを収集して確認する必要があります。VMware サポートを受けるには、ログ ファイルを送信する必要があります。

SRM サーバからの VMware SRM ログは、次の場所から入手できます。 C:\ProgramData\VMware\VMware VCenter Site Recovery Manager\Logs

SRA の特定のログは、次の C:\ProgramData\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\Logs\SRAs\ の SRA フォルダで使用できます。

SRM インターフェイスから SRM ログ ファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。

1. VSphere Web クライアントのホームページで、[Site Recovery (サイト復元)] > [Sites (サイト)] をクリックします。

2. ログ ファイルを収集する必要があるサイトを選択します。

3. [Actions (アクション)] メニューの [Export SRM Log（SRM ログのエクスポート)] を選択します。

   代わりに、サイトをを右クリックし、[EXPORT SRM Log (SRM ログのエクスポート)] を選択します。

4. [EXPORT SRM Log (SRM ログのエクスポート)] ウィザードで、[Generate log (ログの生成)] をクリックします。

5. [Download Logs (ログのダウンロード)] をクリックします。

毎日の SRM の実行中に発生する可能性のある問題の原因を特定するには、SRM ログ ファイルを収集して確認する必要があります。VMware サポートを受けるには、ログ ファイルを送信する必要があります。root ログインでログファイルを取得するには、SRM アプライアンスに SSH 接続する必要があります。

SRM アプライアンスからのVMware SRM ログは、/var/log/vmware/srm にあります。

SRA 固有のログは、/var/log/vmware/srm/SRAs の SRA フォルダにあります。

SRM インターフェイスから SRM ログ ファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。

1. VSphere Web クライアントのホームページで、[Site Recovery (サイト復元)] > [Sites (サイト)] をクリックします。

2. ログ ファイルを収集する必要があるサイトを選択します。

3. [Actions (アクション)] メニューの [Export SRM Log（SRM ログのエクスポート)] を選択します。

   代わりに、サイトをを右クリックし、[EXPORT SRM Log (SRM ログのエクスポート)] を選択します。

4. [EXPORT SRM Log (SRM ログのエクスポート)] ウィザードで、[Generate log (ログの生成)] をクリックします。

5. [Download Logs (ログのダウンロード)] をクリックします。

「その他の DRO」データストア ペアにある VMware vCenter から VM を削除する場合、復元中にこのデータストア ペアの復元計画が失敗します。この障害を回避するには、まずコントローラ VM のいずれかで次のコマンドを使用して VM の保護を解除する必要があります。

stcli dp vm delete --vmid <VM_ID>

vCenter から VM の名前を変更すると、HyperFlex は以前の名前フォルダで回復しますが、復元側で新しい名前を使用して VM を登録します。次に、この状況の制限事項の一部を示します。

• VMware を使用すると、任意の場所にある VMDK を VM に接続できます。このような場合、HyperFlex は VM フォルダ内の VM を回復しますが、元の場所にマップされている場所ではありません。また、VMDK がパスによって virtualmachine name.vmx ファイルで明示的に参照されている場合、復元が失敗することがあります。データは正確に復元していますが、vCenter への VM の登録に問題がある可能性があります。このエラーを修正するには、virtualmachine name.vmx ファイル名を新しいパスで更新します。

• VM の名前が変更され、その後に VMDK が追加された場合、新しい VMDK は [sourceDs] newVm/newVm.vmdk で作成されます。HyperFlex は、この VMDK を以前の名前で復元します。その場合、VMDK がパスによって virtualmachine name.vmx ファイルで明示的に参照されている場合、復元が失敗することがあります。データは正確に復元していますが、仮想センターへの VM の登録に問題がある可能性があります。このエラーを修正するには、virtualmachine name.vmx ファイル名を新しいパスで更新します。