IEEE 802.3ad リンク バンドルおよびロード バランシングの設定に関する制約事項
• バンドルごとにサポートされるリンクの数は、プラットフォームで決まります。
• Cisco 7600 シリーズ ルータでは、バンドルごとのリンクの最大数は 8 です。
• Cisco 10000 シリーズ ルータでは、バンドルごとのリンクの最大数は 8 です。
• Cisco 10000 シリーズ ルータに限り、Gigabit EtherChannel(GEC)用の 1 ギガビット/秒(Gbps)ポートがサポートされています。
• すべてのリンクが同じリンク速度かつ全二重モードで動作している必要があります(LACP では半二重モードはサポートされていません)。
• すべてのリンクが EtherChannel リンクまたは LACP リンクとして設定されている必要があります。
• 物理インターフェイスだけが集約を形成できます。VLAN インターフェイスを集約したり、集約を集約したりすることはできません。
• ルータがスイッチに接続されている場合、バンドルはそのスイッチ上で終了します。
• いずれかの LAN ポートが Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)の宛先ポートである場合、EtherChannel は形成されません。
• EtherChannel 内のすべてのポートで同じ EtherChannel プロトコルを使用する必要があります。
• 「Cisco IOS Release 12.2(33)SB で導入された LACP 拡張」に説明がある LACP 拡張は、Cisco 10000 シーズルータだけで利用できます。
• LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング機能は、単一のバンドル ポートの障害に制限されます。
• LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング機能は、Port Aggregation Protocol(PagP; ポート集約プロトコル)では使用できません。
• LACP ポート プライオリティは、LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピングでは設定できず、逆にこの機能を LACP ポート プライオリティで設定することもできません。
• EtherChannel 負荷分散が使用されている場合、適応型アルゴリズムは、Service Control Engine(SCE)に適用されません。
• Cisco 7600 シリーズ ルータの重み付けロード バランシングによる 802.3ad リンク集約機能では、次の設定可能なサービス インスタンスの最大数が適用されます。
– ポート チャネルあたり 8000
– ライン カードあたり 16,000
– システムあたり 64,000
• Cisco 7600 シリーズ ルータは、最大 256 のポート チャネルをサポートしています。
IEEE 802.3ad リンク バンドルおよびロード バランシングの設定について
• 「ギガビット EtherChannel」
• 「ポート チャネル インターフェイスと LACP 対応インターフェイス」
• 「IEEE 802.3ad リンク バンドル」
• 「Cisco IOS Release 12.2(33)SB で導入された LACP 拡張」
• 「EtherChannel ロード バランシング」
• 「LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング」
• 「EtherChannel での負荷分散」
• 「重み付けロード バランシングによる 802.3ad リンク集約」
ギガビット EtherChannel
ギガビット EtherChannel は、Gbps の伝送レートを実現する高性能なイーサネット技術です。ギガビット EtherChannel は、個々のギガビット イーサネット リンクを 1 つの論理リンクにバンドルすることにより、最大 8 つの物理リンクの集約帯域幅を提供します。各 EtherChannel の LAN ポートの速度がすべて同じであり、これらのポートがレイヤ 2 LAN ポートまたはレイヤ 3 LAN ポートのいずれかとして設定されている必要があります。EtherChannel 内の 1 つのリンクに到達したインバウンド ブロードキャストおよびマルチキャスト パケットは、EtherChannel 内の別のリンクに戻されることはありません。
EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、障害が発生したリンクで伝送されていたトラフィックは、その EtherChannel 内の残りのリンクに切り替えられます。また、障害が発生すると、デバイス、EtherChannel、および障害が発生したリンクを特定するトラップが送信されます。
ポート チャネル インターフェイスと LACP 対応インターフェイス
各 EtherChannel には、番号が付いたポート チャネル インターフェイスが存在しています。このインターフェイスがまだ作成されていない場合には、最初の物理インターフェイスがチャネル グループに追加されると自動的に作成されます。ポート チャネル インターフェイスの設定は、そのポート チャネル インターフェイスに割り当てられているすべての LAN ポートに影響します。
EtherChannel 内のすべてのポートのパラメータを変更する場合(スパニング ツリー プロトコルを設定する場合やレイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定する場合など)は、ポート チャネル インターフェイスの設定を変更します。ポート チャネル インターフェイスに対して行った設定やアトリビュートの変更は、そのポート チャネルと同じチャネル グループ内のすべてのインターフェイスに反映されます。つまり、設定の変更は、ポート チャネルの一部ではないがチャネル グループの一部である物理インターフェイスに反映されます。
LAN ポートの設定は、LAN ポートだけに影響します。
IEEE 802.3ad リンク バンドル
IEEE 802.3ad リンク バンドル機能を使用すると、複数のイーサネット リンクを、IEEE 802.3ad 規格に基づいて単一の論理チャネルに集約できます。この機能により、ハードウェアをアップグレードしなくても、帯域幅を累積的に増大して、デバイスのコスト効率を向上できます。また、IEEE 802.3ad リンク バンドルにより、さまざまな集約リンクを動的にプロビジョニング、管理、およびモニタすることができ、さまざまなシスコ デバイスとサードパーティ ベンダーのデバイスを相互に運用できます。
LACP を使用すると、LAN ポート間で LACP パケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に作成できます。LACP パケットが交換されるのは、パッシブ モードとアクティブ モードのポート間に限られます。このプロトコルは、LAN ポート グループの機能を動的に「学習」し、他の LAN ポートに通知します。LACP は、正しく一致しているイーサネット リンクを識別すると、これらのリンクを 1 つの EtherChannel にグループ化します。次に、その EtherChannel は単一ブリッジ ポートとしてスパニング ツリーに追加されます。
LACP はパッシブ モードとアクティブ モードの両方で LAN ポート間のネゴシエーションを行い、ポートの速度やトランキング状態などの基準に基づいて LAN ポートが EtherChannel を形成できるかどうかを判別します(レイヤ 2 EtherChannel では VLAN 番号も使用されます)。次の例に示すように、LAN ポートは、互換性のある LACP モードの場合に EtherChannel を形成できます。
• アクティブ モードの LAN ポートは、アクティブ モードの別の LAN ポートとともに EtherChannel を形成できます。
• アクティブ モードの LAN ポートは、パッシブ モードの別の LAN ポートとともに EtherChannel を形成できます。
• パッシブ モードの LAN ポートは、同様にパッシブ モードである別の LAN ポートとは EtherChannel を形成できません。これは、いずれのポートでもネゴシエーションが開始されないためです。
LACP では、次のパラメータが使用されます。
• LACP システム プライオリティ:LACP を実行するデバイスごとに LACP システム プライオリティを設定する必要があります。システム プライオリティは、自動的に設定することも、Command-Line Interface(CLI; コマンド ライン インターフェイス)を使用して設定することもできます。LACP では、システム ID を形成するために、他のシステムとのネゴシエーション時にデバイスの MAC アドレスとともにシステム プライオリティが使用されます。
• LACP ポート プライオリティ:LACP を使用するように設定されているポートごとに LACP ポート プライオリティを設定する必要があります。ポート プライオリティは、自動的に設定することも、CLI を使用して設定することもできます。ハードウェアの制約事項が原因で一部の互換ポートを集約できない場合、LACP ではポート プライオリティを使用して、スタンバイ モードにするポートが決定されます。また、LACP では、ポート ID を形成するために、ポート番号とともにポート プライオリティが使用されます。
• LACP 管理キー:LACP では、LACP を使用するように設定されているポートごとに管理キー値が自動的に設定されます。管理キーによって、他のポートとの集約を行うポートの能力が定義されます。他のポートとの集約を行うポートの能力は、次の要因によって決まります。
– データ レート、二重機能、ポイントツーポイント、共有メディアなどのポートの物理特性
– ユーザが指定した設定の制約事項
LACP を使用するように設定されたポート上で、LACP はハードウェアで許容された最大数まで、EtherChannel の最大互換ポート数を設定しようとします。Cisco 10000 シリーズ ルータの Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 では、バンドルあたり 4 つのポートだけを集約することができ、LACP をサポートするようピアを設定する必要があります。チャネル ポートで障害が発生した場合にホット スタンバイ機能を使用するには、LACP バンドルの両端で lacp max-bundle コマンドがサポートされている必要があります。
LACP では、制御プロトコルとして低速プロトコル マルチキャスト アドレス 01-80-C2-00-00-02 を使用して、LACP Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)が転送されます。Operations, Administration, and Maintenance(OAM)パケットも、低速プロトコル リンク タイプを使用します。その後、サブタイプ フィールドが IEEE 802.3ad 規格 [1](Annex 43B、セクション 4)ごとに定義され、LACP PDU と OAM PDU が区別されます。
IEEE 802.3ad リンク バンドルの利点
• 物理接続を変更したりハードウェアをアップグレードしたりすることなく、ネットワーク容量を増大できる
• 既存のハードウェアおよびソフトウェアを使用して機能を追加できるためコストを削減できる
• 標準のソリューションを使用して、複数のネットワーク デバイスを相互運用できる
• 動作中のポートの障害時に、ユーザの介入なしにポートの冗長性を提供できる
Cisco IOS Release 12.2(33)SB で導入された LACP 拡張
Cisco 10000 シリーズ ルータの Cisco IOS Release 12.2(33)SB では、次の LACP 拡張がサポートされています。
• LACP バンドルごとに 8 つのメンバ リンク。
• Gigabit EtherChannel バンドルでの、Stateful Switchover(SSO; ステートフル スイッチオーバー)、In Service Software Upgrade(ISSU)、Cisco Nonstop Forwarding(NSF; ノンストップ フォワーディンブ)、および Non-Stop Routing(NSR; ノンストップ ルーティング)。
• Point-to-Point Protocol over Ethernet over Ethernet(PPPoEoE)、Point-to-Point Protocol over Ethernet over IEEE 802.1Q in 802.1Q(PPPoEoQinQ)、および Point-to-Point Protocol over VLAN(PPPoVLAN)セッションは、リンク スイッチオーバーが発生した場合に、強制的に再確立されません。スイッチオーバー中に、ポート チャネルは LINK_UP 状態に維持され、アクティブ リンクとスタンバイ リンクの両方で、スイッチオーバー後にコンフィギュレーション要素が同じと見なされます。
• 250 ミリ秒以下のリンク フェールオーバー時間、2 秒の最大リンク フェールオーバー時間。ポート チャネルは、スパンニングツリー プロトコルによる再コンバージェンスをなくすために、LINK_UP 状態のままになります。
• アクティブ リンクの数が最小しきい値を下回った場合に、ポート チャネルをシャットダウンします。ポート チャネル インターフェイスには、アクティブ リンクの数が最小しきい値を下回った場合に、ポート チャネル インターフェイスを停止させるための設定可能なオプションがあります。チャネルの両側でポート チャネル状態を同期させるには、ピアでも LACP を実行し、同じ lacp min-bundle コマンド設定を行う必要があります。
• IEEE LAG MIB。
EtherChannel ロード バランシング
EtherChannel ロード バランシングでは、MAC アドレス、IP アドレス、レイヤ 4 ポート番号、送信元アドレスか宛先アドレスのいずれか(または両方)、またはポートを使用できます。選択したモードは、デバイス上で設定されているすべての EtherChannel に適用されます。EtherChannel ロード バランシングは、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)レイヤ 2 情報も使用できます。
EtherChannel は、フレーム内のアドレスに基づいて形成されたバイナリ パターンの一部を、チャネル内の 1 つのリンクを選択する数値に縮小することによって、リンク間でトラフィックのロード バランシングを行います。ポートを EtherChannel に追加し、またはアクティブ ポートに障害が発生した場合、ロード バランス ビットはリセットされ、EtherChannel 内のすべてのポートに再割り当てされ、各ポートの ASIC に対して再プログラミングされます。このリセットによって、再割り当てと再プログラミングが実行されている間に、パケット損失が生じます。ポートの帯域幅が大きいほど、パケット損失は多くなります。
LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング
LACP は、ホット スタンバイ ポートをサポートしています。これは、プラットフォームで集約できるポートの最大数がバンドルされた場合に作成されます。Cisco 7600 ルータでは、バンドルできるポートの最大数は 8 です。ホット スタンバイ ポートは、以前アクティブだったポートに障害が発生した場合に、集約内にバンドルされます(処理が引き継がれます)。
LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング機能は、ロード バランス ビットを再割り当てすることにより、処理を引き継いだホット スタンバイ ポートに対し、故障したポートのロード バランス ビットが割り当てられ、集約内のその他のポートのロード バランス ビットはそのままにします。交換されたポートがバンドルされると、保存されている故障したポートのロードシェアが、処理を引き継いだポートに割り当てられます。バンドル内の他のポートには影響がありません。
LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング機能は、単一のバンドル ポートの障害に対処します。最初の障害から回復する前に、別の障害が発生した場合、メンバ リンクのロード シェア ビットが再計算されます。
LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング プロセスの概要は、次のとおりです。
1. 障害が発生した(バンドルされていない)ポートが検出され、それが最初の障害である場合、そのロード シェアは保存されます。
2. ホット スタンバイ ポートが確認され、バンドルされた場合、そのポートは以前に障害が発生したポートのロード シェア ビットを取得します。
3. 障害が発生したポートが回復した場合、そのポートはバンドル内のホット スタンバイ ポートと交換され、ロード シェア ビットは元のポートに戻されます。
LACP 単一障害の直接ロード バランス スワッピング機能は、ポートチャネル コンフィギュレーション モードで CLI コマンド lacp direct-loadswap を使用してイネーブルにします。
EtherChannel での負荷分散
Cisco IOS Release 12.(33)SRC よりも前のリリースでは、固定負荷分散アルゴリズムだけがサポートされていました。この固定アルゴリズムでは、ロード シェア ビットは、バンドル内の各ポートに順番に割り当てられます。このため、メンバ リンクがバンドルに追加され、またはバンドルから削除されたときに、既存のポートに対するロード シェア ビットは変更されます。これらの値が ASIC でプログラムされている場合、重大なトラフィックの中断や、場合によってはトラフィックの重複が発生することがあります。
EtherChannel の負荷分散機能は、適応型の負荷分散アルゴリズムで、負荷分散メカニズムを拡張します。このアルゴリズムでは、追加または削除されるポートに対して負荷分散の再割り当てを制限することにより、EtherChannel のアベイラビリティを高めるポート再割り当てスキームが使用されます。ポートが追加または削除されたときに、バンドルされた既存のポートに新しい負荷がかかっても、それらのポート上でプログラムされている負荷と競合することはありません。
この機能は、グローバル コンフィギュレーション モードまたはインターフェイス コンフィギュレーション モードのいずれかでイネーブルにできます。このアルゴリズムは、次回のハッシュ分散インスタンスで適用されます。通常、これは、リンクに障害が発生し、リンクがアクティブ化され、追加され、または削除された場合や、シャットダウンまたはシャットダウンなしに設定された場合に発生します。
選択したアルゴリズムは、次回のハッシュ分散インスタンスまで適用されないため、現在のアルゴリズムと設定したアルゴリズムが異なる場合があります。アルゴリズムが異なる場合、適切なアクションを実行するように警告するメッセージが表示されます。次に例を示します。
Router(config-if)# port-channel port hash-distribution fixed
This command will take effect upon a member link UP/DOWN/ADDITION/DELETION event.
Please do a shut/no shut to take immediate effect
show etherchannel コマンドの出力も、チャネル グループ番号を指定した場合に、適用されるアルゴリズムを表示するように拡張されました。ただし、プロトコルも指定した場合は、プロトコル固有の情報だけが表示されるため、この出力の拡張は利用できません。次に、適用されるアルゴリズムを表示する出力の例を示します。
Router# show etherchannel 10 summary
Flags: D - down P - bundled in port-channel
I - stand-alone s - suspended
H - Hot-standby (LACP only)
U - in use N - not in use, no aggregation
f - failed to allocate aggregator
Group Port-channel Protocol Ports
------+-------------+-----------+-----------------------------------------------
10 Po10(RU) LACP Gi3/7(P) Gi3/9(P)
! The following line of output is added with support
of the EtherChannel Load Distribution feature. !
Last applied Hash Distribution Algorithm: Fixed
重み付けロード バランシングによる 802.3ad リンク集約
ポート チャネル内のメンバ リンクでイーサネット サービス インスタンスのロード バランシングを行う現在のメカニズムは、サービス インスタンスのトラフィック負荷を考慮に入れていません。これにより、メンバ リンクで、トラフィックの分散が不均衡になることがあります。重み付けロード バランシングによる 802.3ad リンク集約機能(802.3ad LAG with WLB)は、サービス インスタンスに重みを割り当てて、ポート チャネルのアクティブ メンバ リンク間でトラフィック フローを効率的に分散できるようにする拡張機能で、Cisco IOS Release 15.0(1)S で導入されました。
LAG with WLB 機能は LACP(アクティブまたはパッシブ モード)と手動(モード オン)EtherChannel バンドルの両方をサポートしています。重み付けロード バランシングの設定は、EtherChannel 内のアクティブ メンバ リンクの選択に影響を与えません。メンバ リンクがアクティブまたは非アクティブになったときに、ロード バランシング アルゴリズムは、現在アクティブなメンバ リンクを使用するよう、イーサネット サービス インスタンスの分散を調整します。
ロード バランシングの併用
重み付けロード バランシングの追加サポートにより、ポート チャネルのメンバ リンクでイーサネット サービス インスタンスのロード バランシングを行うために、3 つの方法を利用できます。使用する方法は、次の順番で選択されます(優先順位の高いものから順に示します)。
1. 手動ロード バランシング
2. 重み付けロード バランシング
3. プラットフォームのデフォルトのロード バランシング
メンバ リンクに対して手動で割り当てるようにイーサネット サービス インスタンスを設定し、そのメンバ リンクがポート チャネルのアクティブ メンバになっている場合は、その手動割り当てが適用されます。イーサネット サービス インスタンスが手動でロード バランスされず、 port-channel load-balance weighted link コマンドで重み付けロード バランシングをイネーブルにした場合、サービス インスタンスは、設定した重みまたはデフォルトの重みに基づいてロード バランスされます。サービス インスタンスに対して手動または重み付けのいずれの方法も適用されない場合は、プラットフォームのデフォルト ロード バランシング メカニズムが使用されます。
手動と重み付けの両方の方法で、同じメンバ リンクまたは複数のリンクを通じてイーサネット サービス インスタンスのロード バランシングを行う場合、手動でロード バランスされたサービス インスタンスの重みは、重みの分散を決定する際に考慮に入れられます。その他のイーサネット サービス インスタンスすべてと同様に、手動でロード バランスされるイーサネット サービス インスタンスで重みを明示的に設定しない場合は、デフォルトの重みが使用されます。
重み付けロード バランシング方法は、特定の数のメンバ リンクだけを使用するように設定できます。この設定オプションによって、1 つ以上のメンバ リンクを、手動でロード バランスされるイーサネット サービス インスタンス専用にすることができます。
サービス グループのサポート
イーサネット サービス グループとは、イーサネット サービス インスタンス、サブインターフェイス、または両方の論理的な集合です。サービス グループのメンバであるすべてのイーサネット サービス インスタンスのトラフィックは、同じメンバ リンクから出力される必要があります。この制限は、正確な計算を実行するために、サービス グループに対して設定する Quality of Service(QoS)のために必要です。しかし、この制限によって、利用できるメンバ リンク間で重みの分散が不均一になることがあります。たとえば、サービス グループ内にそれぞれ重み 1 が設定された 100 のイーサネット サービス インスタンスがあり、重み 2 が設定され、サービス グループに含まれていない他のイーサネット サービス インスタンスが 1 つあるとします。この場合、1 つのメンバ リンクには合計 100 の重みが割り当てられ、別のメンバ リンクには合計 2 の重みが割り当てられます。この例は一般的なシナリオではありませんが、トラフィックのアンバランスが生じる可能性があることを示しています。
IEEE 802.3ad リンク バンドルおよびロード バランシングの設定方法
• 「LACP のイネーブル化」
• 「ポート チャネルの設定」
• 「チャネル グループとポート チャネルの関連付け」
• 「LACP システム プライオリティの設定」
• 「バンドルへのインターフェイスの追加およびバンドルからのインターフェイスの削除」
• 「アクティブ リンクの最小数の設定」
• 「LACP ステータスのモニタリング」
• 「LACP 単一障害のロード バランス スワッピングのイネーブル化」
• 「EtherChannel 負荷分散アルゴリズムの選択」
• 「802.3ad 重み付けロード バランシングのイネーブル化」
LACP のイネーブル化
LACP をイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface port-channel channel-number
4. channel-group channel-group-number mode { active | passive }
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface port-channel channel-number
Router(config)# interface port-channel 10 |
インターフェイス ポート チャネルを決定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
channel-group channel-group-number mode { active | passive }
Router(config-if)# channel-group 25 mode active |
インターフェイスをチャネル グループに設定し、アクティブとして設定します。 • アクティブ モードでは、ポートは LACP パケットを送信することによって他のポートとのネゴシエーションを開始します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ポート チャネルの設定
ポート チャネルの論理インターフェイスを手動で作成する必要があります。ポート チャネルを設定するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface port-channel channel-number
4. ip address ip-address mask
5. end
6. show running-config interface port-channel group-number
7. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface port-channel channel-number
Router(config)# interface port-channel 10 |
インターフェイス ポート チャネルを決定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip address ip-address mask
Router(config-if)# ip address 172.31.52.10 255.255.255.0 |
IP アドレスおよびサブネット マスクを EtherChannel に割り当てます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
show running-config interface port-channel group-number
Router# show running-config interface port-channel 10 |
ポート チャネル設定を表示します。 |
ステップ 7 |
end
Router# end |
現在のコンフィギュレーション セッションを終了します。 |
例
この例では、設定の確認方法を示します。
Router# show running-config interface port-channel10
Building configuration...
ip address 172.31.52.10 255.255.255.0
チャネル グループとポート チャネルの関連付け
チャネル グループをポート チャネルに関連付けるには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface port-channel channel - number
4. interface type number
5. channel-group channel-group-number mode { active | passive }
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface port-channel channel - number
Router(config)# interface port-channel 5 |
ポート チャネルを作成します。 |
ステップ 4 |
interface type number
Router(config)# interface gigabitethernet 7/0/0 |
インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
channel-group channel-group-number mode { active | passive }
Router(config-if)# channel-group 5 mode active |
ポート チャネル バンドルの一部として、インターフェイスを含めます。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
LACP システム プライオリティの設定
LACP システム プライオリティを設定するには、次のタスクを実行します。システム ID は、LACP システム プライオリティと、デバイスの MAC アドレスの組み合せです。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. lacp system-priority priority
4. end
5. show lacp sys-id
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
lacp system-priority priority
Router(config)# lacp system-priority 200 |
システム プライオリティを設定します。 |
ステップ 4 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
show lacp sys-id
Router# show lacp |
システム ID を表示します。システム ID は、システム プライオリティと、デバイスの MAC アドレスの組み合せです。 |
ステップ 6 |
end
Router# end |
現在のコンフィギュレーション セッションを終了します。 |
例
この例では、LACP 設定の確認方法を示します。
バンドルへのインターフェイスの追加およびバンドルからのインターフェイスの削除
リンク バンドルにインターフェイスを追加したり、バンドルからインターフェイスを削除したりするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. channel-group channel-group-number mode { active | passive }
5. no channel-group
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface gigabitethernet 5/0/0 |
インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
channel-group channel-group-number mode { active | passive }
Router(config-if)# channel-group 5 mode active
|
チャネル グループにインターフェイスを追加します。 |
ステップ 5 |
no channel-group
Router(config-if)# no channel-group |
チャネル グループからインターフェイスを削除します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
アクティブ リンクの最小数の設定
LACP バンドルで許可されるアクティブ リンクの最小数を設定するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. lacp min-bundle min-bundle
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface port-channel 1 |
ポート チャネル仮想インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
lacp min-bundle min-bundle
Router(config-if)# lacp min-bundle 5 |
アクティブ リンクの最小しきい値を設定します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
LACP ステータスのモニタリング
ネットワークでの LACP アクティビティをモニタするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show lacp { number | counters | internal | neighbor | sys-id }
3. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show lacp { number | counters | internal | neighbor | sys-id }
Router# show lacp internal |
内部デバイスの情報を表示します。 |
ステップ 3 |
end
Router# end |
現在のコンフィギュレーション セッションを終了します。 |
トラブルシューティングのヒント
debug lacp コマンドを使用して、LACP の設定およびアクティビティの詳細を表示します。
debug lacp all コマンドの次のサンプル出力は、リモート デバイスによるリンクの削除および追加を示しています。
Link Aggregation Control Protocol all debugging is on
*Aug 20 17:21:51.685: LACP :lacp_bugpak: Receive LACP-PDU packet via Gi5/0/0
*Aug 20 17:21:51.685: LACP : packet size: 124
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: pdu: subtype: 1, version: 1
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: Act: tlv:1, tlv-len:20, key:0x1, p-pri:0x8000, p:0x14, p-state:0x3C,
s-pri:0xFFFF, s-mac:0011.2026.7300
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: Part: tlv:2, tlv-len:20, key:0x5, p-pri:0x8000, p:0x42, p-state:0x3D,
s-pri:0x8000, s-mac:0014.a93d.4a00
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: col-tlv:3, col-tlv-len:16, col-max-d:0x8000
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: term-tlv:0 termr-tlv-len:0
*Aug 20 17:21:51.685: LACP: Gi5/0/0 LACP packet received, processing
*Aug 20 17:21:51.685: lacp_rx Gi5: during state CURRENT, got event 5(recv_lacpdu)
*Aug 20 17:21:59.869: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:21:59.869: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:21:59.869: lacp_ptx Gi5: during state SLOW_PERIODIC, got event 3(pt_expired)
*Aug 20 17:21:59.869: @@@ lacp_ptx Gi5: SLOW_PERIODIC -> PERIODIC_TX
*Aug 20 17:21:59.869: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_slow_periodic_exit entered
*Aug 20 17:21:59.869: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:00.869: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:00.869: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:22:19.089: LACP :lacp_bugpak: Receive LACP-PDU packet via Gi5/0/0
*Aug 20 17:22:19.089: LACP : packet size: 124
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: pdu: subtype: 1, version: 1
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: Act: tlv:1, tlv-len:20, key:0x1, p-pri:0x8000, p:0x14, p-state:0x4,
s-pri:0xFFFF, s-mac:0011.2026.7300
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: Part: tlv:2, tlv-len:20, key:0x5, p-pri:0x8000, p:0x42, p-state:0x34,
s-pri:0x8000, s-mac:0014.a93d.4a00
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: col-tlv:3, col-tlv-len:16, col-max-d:0x8000
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: term-tlv:0 termr-tlv-len:0
*Aug 20 17:22:19.089: LACP: Gi5/0/0 LACP packet received, processing
*Aug 20 17:22:19.089: lacp_rx Gi5: during state CURRENT, got event 5(recv_lacpdu)
*Aug 20 17:22:19.989: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:19.989: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:22:19.989: LACP: timer lacp_t(Gi5/0/0) started with interval 1000.
*Aug 20 17:22:19.989: LACP: lacp_send_lacpdu: (Gi5/0/0) About to send the 110 LACPDU
*Aug 20 17:22:19.989: LACP :lacp_bugpak: Send LACP-PDU packet via Gi5/0/0
*Aug 20 17:22:19.989: LACP : packet size: 124
*Aug 20 17:22:20.957: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:20.957: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:22:21.205: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet5/0/0, changed state to down
*Aug 20 17:22:21.205: LACP: lacp_hw_off: Gi5/0/0 is going down
*Aug 20 17:22:21.205: LACP: if_down: Gi5/0/0
*Aug 20 17:22:21.205: lacp_ptx Gi5: during state SLOW_PERIODIC, got event 0(no_periodic)
*Aug 20 17:22:22.089: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Port-channel5, changed state to down
*Aug 20 17:22:22.153: %C10K_ALARM-6-INFO: CLEAR CRITICAL GigE 5/0/0 Physical Port Link Down
*Aug 20 17:22:23.413: LACP: Gi5/0/0 oper-key: 0x0
*Aug 20 17:22:23.413: LACP: lacp_hw_on: Gi5/0/0 is coming up
*Aug 20 17:22:23.413: lacp_ptx Gi5: during state NO_PERIODIC, got event 0(no_periodic)
*Aug 20 17:22:23.413: @@@ lacp_ptx Gi5: NO_PERIODIC -> NO_PERIODIC
*Aug 20 17:22:23.413: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_no_periodic entered
*Aug 20 17:22:23.413: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:24.153: %LINK-3-UPDOWN: Interface GigabitEthernet5/0/0, changed state to up
*Aug 20 17:22:24.153: LACP: lacp_hw_on: Gi5/0/0 is coming up
*Aug 20 17:22:24.153: lacp_ptx Gi5: during state FAST_PERIODIC, got event 0(no_periodic)
*Aug 20 17:22:24.153: @@@ lacp_ptx Gi5: FAST_PERIODIC -> NO_PERIODIC
*Aug 20 17:22:24.153: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_fast_periodic_exit entered
*Aug 20 17:22:24.153: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:24.153: LACP:
*Aug 20 17:22:25.021: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:25.021: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:22:25.021: lacp_ptx Gi5: during state FAST_PERIODIC, got event 3(pt_expired)
*Aug 20 17:22:25.021: @@@ lacp_ptx Gi5: FAST_PERIODIC -> PERIODIC_TX
*Aug 20 17:22:25.021: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_fast_periodic_exit entered
*Aug 20 17:22:25.021: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:25.917: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:22:25.917: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:22:25.917: lacp_ptx Gi5: during state FAST_PERIODIC, got event 3(pt_expired)
*Aug 20 17:22:25.917: @@@ lacp_ptx Gi5: FAST_PERIODIC -> PERIODIC_TX
*Aug 20 17:22:25.917: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_fast_periodic_exit entered
*Aug 20 17:22:25.917: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
次のサンプル出力は、リモート デバイスによるリンクの追加を示しています。
*Aug 20 17:23:54.005: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:23:54.005: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:23:55.789: %C10K_ALARM-6-INFO: ASSERT CRITICAL GigE 5/0/0 Physical Port Link Down
*Aug 20 17:23:56.497: %C10K_ALARM-6-INFO: CLEAR CRITICAL GigE 5/0/0 Physical Port Link Down
*Aug 20 17:24:19.085: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:19.085: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:19.085: lacp_ptx Gi5: during state SLOW_PERIODIC, got event 3(pt_expired)
*Aug 20 17:24:19.085: @@@ lacp_ptx Gi5: SLOW_PERIODIC -> PERIODIC_TX
*Aug 20 17:24:19.085: LACP: Gi5/0/0 lacp_action_ptx_slow_periodic_exit entered
*Aug 20 17:24:19.085: LACP: lacp_p(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:19.957: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:19.957: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:21.073: LACP :lacp_bugpak: Receive LACP-PDU packet via Gi5/0/0
*Aug 20 17:24:21.073: LACP : packet size: 124
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: pdu: subtype: 1, version: 1
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: Act: tlv:1, tlv-len:20, key:0x1, p-pri:0x8000, p:0x14, p-state:0xC,
s-pri:0xFFFF, s-mac:0011.2026.7300
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: Part: tlv:2, tlv-len:20, key:0x0, p-pri:0x8000, p:0x42, p-state:0x75,
s-pri:0x8000, s-mac:0014.a93d.4a00
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: col-tlv:3, col-tlv-len:16, col-max-d:0x8000
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: term-tlv:0 termr-tlv-len:0
*Aug 20 17:24:21.073: LACP: Gi5/0/0 LACP packet received, processing
*Aug 20 17:24:21.073: lacp_rx Gi5: during state DEFAULTED, got event 5(recv_lacpdu)
*Aug 20 17:24:21.929: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:21.929: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:21.929: LACP: timer lacp_t(Gi5/0/0) started with interval 1000.
*Aug 20 17:24:21.929: LACP: lacp_send_lacpdu: (Gi5/0/0) About to send the 110 LACPDU
*Aug 20 17:24:21.929: LACP :lacp_bugpak: Send LACP-PDU packet via Gi5/0/0
*Aug 20 17:24:21.929: LACP : packet size: 124
*Aug 20 17:24:22.805: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:22.805: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:23.025: LACP: lacp_w(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:23.025: LACP: lacp_w(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:23.025: lacp_mux Gi5: during state WAITING, got event 4(ready)
*Aug 20 17:24:23.025: @@@ lacp_mux Gi5: WAITING -> ATTACHED
*Aug 20 17:24:23.921: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) timer stopped
*Aug 20 17:24:23.921: LACP: lacp_t(Gi5/0/0) expired
*Aug 20 17:24:26.025: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Port-channel5, changed state to up
LACP 単一障害のロード バランス スワッピングのイネーブル化
EtherChannel で LACP 単一障害のロード バランス スワッピングをイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. lacp direct-loadswap
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface port-channel 1 |
ポート チャネル仮想インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
lacp direct-loadswap
Router(config-if)# lacp direct-loadswap |
LACP 単一障害の直接ロード バランシングをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
EtherChannel 負荷分散アルゴリズムの選択
グローバル コンフィギュレーション モードまたはインターフェイス コンフィギュレーション モードのいずれかから、EtherChannel 負荷分散アルゴリズムを選択できます。グローバル コンフィギュレーション モードから適応型アルゴリズムまたは固定アルゴリズムのいずれかを選択するには、次のタスクを実行します。インターフェイス コンフィギュレーション モードからアルゴリズムを選択するには、 interface コマンドを実行してから port-channel hash-distribution コマンドを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number (任意)
4. port-channel hash-distribution { adaptive | fixed }
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface port-channel1 |
(任意)ポート チャネル仮想インターフェイスを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
port-channel hash-distribution { adaptive | fixed }
Router(config)# port-channel hash-distribution adaptive |
アルゴリズムのタイプを選択します。 (注) インターフェイス コンフィギュレーション モードでアルゴリズムを指定しなかった場合は、グローバル コンフィギュレーションが適用されます。それ以外の場合は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで指定したアルゴリズムによって、グローバル コンフィギュレーション モードで指定したアルゴリズムが上書きされます。 |
ステップ 5 |
end
Router(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
802.3ad 重み付けロード バランシングのイネーブル化
802.3ad 重み付けロード バランシングをイネーブルにするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. port-channel load-balance { link link-id | weighted { default weight weight | link { all | link-id } | rebalance { disable | weight }}}
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface portchannel10 |
ポート チャネル インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
port-channel load-balance { link link-id | weighted { default weight weight | link { all | link-id } | rebalance { disable | weight }}}
Router(config-if)# port-channel load-balance weighted link all |
ポート チャネルのメンバ リンクで重み付けロード バランシングを設定します。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |