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この章では、PA-8E ポート アダプタの物理的仕様および機能の概要について説明します。内容は、次のとおりです。
PA-8E(図1-1 を参照)は、最大 8 つの IEEE 802.3 イーサネット 10BASE-T インターフェイスを提供します。各イーサネット 10BASE-T インターフェイスの最大帯域幅は 10 Mbps で、全インターフェイスの合計最大帯域幅は 80 Mbps です。8 つのポートはすべて、回線(ワイヤ)速度をサポートしています。
(注) Cisco 7500 シリーズ ルータは、PA-8E の全二重モードに対応します。
PA-8E は、このマニュアルに記載されているハードウェア プラットフォームの次のスロットに搭載できます。
• VIP(Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載) ― ポート アダプタ スロット 0 およびポート アダプタ スロット 1
• Catalyst RSM/VIP2(Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載) ― ポート アダプタ スロット 0 およびポート アダプタ スロット 1
• Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード(Cisco 7304 ルータに搭載) ― ルータ モジュール スロット 2 ~ 5
• Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ ― Cisco 7202 ルータの場合、ポート アダプタ スロット 1 およびスロット 2。Cisco 7204 ルータおよび Cisco 7204VXR ルータの場合、ポート アダプタ スロット 1 ~ 4。Cisco 7206VXR の場合、ポート アダプタ スロット 1 ~ 6
• Cisco 7100 シリーズ ルータ ― Cisco 7120 シリーズ ルータの場合、ポート アダプタ スロット 3。Cisco 7140 シリーズ ルータの場合、ポート アダプタ スロット 4
• Cisco uBR7200 シリーズ ユニバーサル ブロードバンド ルータ ― Cisco uBR7223 ルータの場合、ポート アダプタ スロット 1。Cisco uBR7246 ルータおよび Cisco uBR7246 VXR ルータの場合、ポート アダプタ スロット 1 および 2
• Cisco 7201 ルータ ― ポート アダプタ スロット 1
• Cisco 7301 ルータ ― ポート アダプタ スロット 1
• Cisco 7401ASR ルータ ― ポート アダプタ スロット 1
ポート アダプタにはハンドルが付いていますが、このマニュアルの図では、ポート アダプタ前面プレートの詳細を完全に表示するため、ハンドルは省略されていることがあります。
イーサネット という用語は、IEEE 802.3 などのイーサネット規格に準拠しているすべての Carrier Sense Multiple Access/Collision Detect(CSMA/CD)LAN を意味するものとして、一般的に使用されています。イーサネット バージョン 1 の発表後まもなく、バージョン 1 に基づくイーサネット バージョン 2 および IEEE 802.3 が開発されました。ハードウェア上ではイーサネットと IEEE 802.3 の実装にわずかな相違がありますが、イーサネット 10BASE-T ポート アダプタでは、ハードウェアのコンフィギュレーションを変更しなくても、両方の仕様が自動的にサポートされます。イーサネットおよび IEEE 802.3 は、最も広く普及している LAN プロトコルです。これらのプロトコルは、ローカル通信メディアで、間欠的に大量のトラフィックを高速のデータ レートで転送しなければならないアプリケーションに非常に適しています。
CSMA/CD LAN 上のステーションは、常時ネットワークにアクセスできます。データを送信する前に、ステーションはネットワークをリスンして、ネットワークがすでに使用中であるかどうかを確認します。ネットワークが使用中である場合、ステーションはネットワークの使用が終了するまで待機してから、送信を開始します。コリジョンは、2 つのステーションがネットワーク トラフィックをリスンし、使用中でないと判断して同時にデータ送信を開始した場合に発生します。コリジョンが発生すると、両ステーションの転送に支障が生じるので、両方のステーションがデータを再送信する必要があります。コリジョンを検出したステーションは、バックオフ アルゴリズムを使用して、再送信する時期を判別します。
イーサネットおよび IEEE 802.3 はいずれもブロードキャスト ネットワークなので、すべてのステーションがすべての送信を確認します。各ステーションは、受信したフレームを調べ、自ステーション宛のものかどうか判断する必要があります。宛先が正しい場合、ステーションは受信したフレームを上位プロトコル レイヤに渡して、処理します。IEEE 802.3 には複数の異なる物理レイヤが規定されていますが、イーサネットに定義されている物理レイヤは 1 つだけです。
IEEE 802.3 に規定されている各物理レイヤ プロトコルには、 speed/signaling method/segment length 形式で、各プロトコルの特性を示す名前が付いています。 speed は LAN の速度(Mbps)、 signaling method は使用するシグナリング方式( ベースバンド または ブロード バンド )、 segment length は百メートル単位の距離間にある 2 つのステーション間の最大距離を示しています。
表1-1 に、IEEE 802.3 イーサネットおよび 10BASE-T イーサネット バージョン 2 の特性を示します。
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バージョン 2 |
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表1-2 に、UTP および foil twisted-pair(FTP; フォイル ツイストペア)ケーブルを使用した 10 Mbps 伝送のケーブル仕様を示します。
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(注) IEEE 802.3 イーサネット仕様では、PA-8E はエンド ステーションになります。PA-8E にはトランシーバが内蔵されています。PA-8E インターフェイスは、ハブまたはリピータに直接接続します。
PA-8E には、他のすべてのポート アダプタと同様に、各ポートのステータス LED および 1 つの ENABLED LED が付いています。システムの初期化が終了すると、ENABLED LED が点灯し、PA-8E が動作可能であることを示します。図1-2 に PA-8E の LED を示します。
ENABLED LED が点灯するには、次の条件が満たされている必要があります。
• 有効なマイクロコード バージョンが正しくダウンロードされている。
• バスが PA-8E、または PA-8E が搭載されている VIP/Catalyst RSM/VIP2 を認識している。
いずれかの条件が満たされていない場合、または他の理由で初期化に失敗した場合、ENABLED LED は点灯しません。RJ-45 ポートがアクティブの場合、PA-8E がネットワークからキャリア信号を受信すると、LINK LED が点灯します。
表1-3 に、LED のカラーと意味を示します。
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PA-8E のインターフェイス コネクタは、8 つの個別の RJ-45 レセプタクルです。8 つすべてのコネクタを同時に使用できます。各コネクタは、対応する規格に準拠して、IEEE 802.3 インターフェイスおよびイーサネット 10BASE-T インターフェイスをサポートします。RJ-45 コネクタには、外部トランシーバが必要です。カテゴリ 5 UTP RJ-45 ケーブルは別途必要です。
図1-3 に、RJ-45 コネクタを示します。 表1-4 に、RJ-45 コネクタのピン割り当ておよび信号を示します。
図1-3 PA-8E RJ-45 コネクタ -- プラグおよびレセプタクル
警告 Ethernet、10BASE-T、Token Ring、Console、および AUX のラベルの付いたポートは、Safety Extra-Low Voltage(SELV)回路です。SELV 回路は、SELV 回路にしか接続できません。BRI 回路はTelephone Network Voltage(TNV; 電話網電圧)と同様に処理されるので、SELV 回路を TNV 回路に接続しないでください。
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(注) 表1-4 に示す RJ-45 のピン割り当てを参照して、未使用のカテゴリ 5 UTP ケーブルのペア線 4/5 および 7/8 に、適切なコモン モード ライン終端を使用してください。コモン モードの終端は、EMI(電磁波干渉)やコモン モード ソースに対する弱さを軽減します。ペア線 4/5 および 7/8 は、PA-8E の RJ-45 ポート回路でアクティブに終端されます。
PA-8E RJ-45 インターフェイス コネクタの要件に応じて、図1-4 または図1-5 のピン割り当てを使用してください。
図1-4 ストレート ケーブルのピン割り当て -- PA-8E RJ-45 からハブまたはリピータへの接続
図1-5 クロス ケーブルのピン割り当て -- ハブとリピータ間の PA-8E RJ-45 接続
ここでは、対象プラットフォームでのポート アダプタ スロットの位置について説明します。各プラットフォームについて、スロット位置を図示し、スロット番号について説明します。
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータのスロット番号」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータのスロット番号」
• 「Cisco uBR7200 シリーズ ルータのスロット番号」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのスロット番号」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP スロット番号」
Catalyst RSM/VIP2 は、スーパーバイザ エンジン モジュール用のトップ スロットを除く、Catalyst 5000 ファミリー スイッチの任意のスロットに搭載できます。Catalyst RSM/VIP2 はインターフェイス プロセッサ スロット番号を使用しないため、スロットには番号がありません。PA-8E は、Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 0 またはスロット 1 のいずれかに搭載できます。図1-6 に、2 つのポート アダプタを搭載した Catalyst RSM/VIP2 を示します。
(注) Catalyst 5500 スイッチには 13 のスロットがあります。スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン モジュール用に確保されています。冗長スーパーバイザ エンジン モジュールを使用する場合には、スロット 2 に搭載します。冗長スーパーバイザ エンジン モジュールを使用しない場合には、スロット 2 に他のモジュールを搭載できます。スロット 13 は、ATM Switch Processor(ASP; ATM スイッチ プロセッサ)モジュール用に確保されている専用スロットです。Catalyst RSM/VIP2 のその他のスロット情報については、『Catalyst 5000 Series Route Switch Module Installation and Configuration Note』を参照してください。
図1-6 Catalyst RSM/VIP2 にポート アダプタを搭載した Catalyst 5000 ファミリー スイッチ
PA-8E は Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 3、および Cisco 7140 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 4 に搭載できます。図1-7 に Cisco 7120 シリーズ ルータのスロット番号を示します。図1-8 に Cisco 7140 シリーズ ルータのスロット番号を示します。
図1-7 Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット
図1-8 Cisco 7140 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7202 ルータにはポート アダプタ スロットが 2 つあります。スロットには左から右へ番号が振られます。どちらのスロット(スロット 1 またはスロット 2)にもポート アダプタを取り付けることができます。Cisco 7202 ルータは省略します。
Cisco 7204 ルータおよび Cisco 7204VXR ルータにはポート アダプタ用に 4 つのスロット、入力/出力(I/O)コントローラ用に 1 つのスロットがあります。これらのスロットは左下から右上へスロット 1 ~ スロット 4 までの番号が振られます。ポート アダプタはいずれのスロット(スロット 1 ~ 4)にも取り付けることができます。スロット 0 は常に I/O コントローラ用に確保されています。Cisco 7204 ルータおよび Cisco 7204VXR ルータは省略します。
Cisco 7206 ルータおよび Cisco 7206VXR ルータ(Cisco AS5800 Universal Access Server 搭載のルータ シェルフとしての Cisco 7206 および Cisco 7206VXR ルータ)にはポート アダプタ用に 6 つのスロット、入力/出力(I/O)コントローラ用に 1 つのスロットがあります。これらのスロットは左下から右上へスロット 1 ~ スロット 6 までの番号が振られます。ポート アダプタはいずれのスロット(スロット 1 ~ 6)にも搭載できます。スロット 0 は常に I/O コントローラ用に確保されています。図1-9 に Cisco 7206 ルータのスロット番号を示します。Cisco 7206VXR ルータは省略します。
図1-9 Cisco 7206 ルータのポート アダプタ スロット
Cisco uBR7223 ルータにはポート アダプタ スロットが 1 つあります(スロット 1)。スロット 0 は常に I/O コントローラ用に確保されています(使用する場合)。Cisco uBR7223 ルータは省略します。
Cisco uBR7246 ルータおよび Cisco uBR7246VXR ルータには 2 つのポート アダプタ スロットがあります(スロット 1 および スロット 2)。スロット 0 は常に I/O コントローラ用に確保されています(使用する場合)。図1-10 に、Cisco uBR7246 ルータまたは Cisco uBR7246VXR ルータのポート アダプタのスロット番号を示します。
図1-10 Cisco uBR7246 および Cisco uBR7246VXR ルータのポート アダプタ スロット
図1-11 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7201 ルータの前面図を示します。Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-11 Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロット
図1-12 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7301 ルータの前面図を示します。Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-12 Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に搭載します。図1-13 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードを示します。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載できるシングル幅ポート アダプタは 1 つだけです。
図1-14 に Cisco 7304 ルータのモジュール スロット番号を示します。ポート アダプタ スロット番号はモジュール スロット番号と同様です。スロット 0 およびスロット 1 は NPE モジュールまたは NSE モジュール用に確保されています。
図1-13 Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード -- ポート アダプタ搭載
図1-14 Cisco 7304 ルータのモジュール スロット
図1-15 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7401ASR ルータの前面図を示します。Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-15 Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロット
ポート アダプタは Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータで使用される VIP(Versatile Interface Processor)でサポートされています。Cisco 7010 ルータおよび Cisco 7505 ルータでは、VIP マザーボードが VIP スロットに水平に搭載されます。Cisco 7507 ルータおよび Cisco 7513 ルータでは、VIP マザーボードが VIP スロットに垂直に搭載されます。ポート アダプタは、VIP 上のどちらのベイ(ポート アダプタ スロット 0 または 1)にも搭載できます。ベイは VIP 上で左から右に番号が振られます。図1-16 に VIP 上のスロット番号を示します。
Cisco 7010 ルータにはポート アダプタ用に 3 つ、ルート スイッチ プロセッサ(RPS; Route Switch Processor)用に 2 つのスロットがあります。これらのスロットには下から上へ番号が振られます。ポート アダプタは VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 2)のいずれにも搭載できます。スロット 3 および 4 は常に RSP 用に確保されています。Cisco 7010 ルータは省略します。
Cisco 7505 ルータにはポート アダプタ用に 4 つのスロット、RSP 用に 1 つのスロットがあります。これらのスロットには下から上へ番号が振られます。ポート アダプタは VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 3)のいずれにも搭載できます。1 つのスロットが常に RSP 用に確保されています。図1-17 に Cisco 7505 ルータのスロット番号を示します。
図1-17 Cisco 7505 ルータの VIP スロット
Cisco 7507 ルータにはポート アダプタ用に 5 つのスロット、RSP 用に 2 つのスロットがあります。これらのスロットには左から右へ番号が振られます。ポート アダプタは VIP インターフェイス スロット(スロット 0、1、4、5、または 6)のいずれにも搭載できます。スロット 2 および 3 は常に RSP 用に確保されています。Cisco 7507 ルータは省略します。
Cisco 7513 ルータにはポート アダプタ用に 11 のスロット、RSP 用に 2 つのスロットがあります。これらのスロットには左から右へ番号が振られます。ポート アダプタは VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 5、またはスロット 9 ~ 12)のいずれにも搭載できます。スロット 6 および 7 は常に RSP 用に確保されています。Cisco 7513 ルータは省略します。
ここでは、対象プラットフォームに搭載した PA-8E のインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。インターフェイス アドレスには、ルータまたはスイッチの各インターフェイスの物理的な位置を指定します。
ルータに搭載した PA-8E のインターフェイスは、他のポート アダプタの取り付けまたは取り外しに関係なく、常に同じアドレスを保持します。ただし、ポート アダプタを異なるスロットに移動すると、インターフェイス アドレスの最初の数字が、新しいポート アダプタ スロットの番号に変わります。
VIP または FlexWAN モジュールに搭載した PA-8E のインターフェイスは、他のインターフェイス プロセッサまたはモジュールの取り付けまたは取り外しに関係なく、常に同じアドレスを保持します。ただし、VIP または FlexWAN モジュールを別のスロットに移した場合は、インターフェイス プロセッサまたはモジュール スロット番号が新しいインターフェイス プロセッサまたはモジュール スロット番号に変わります。
(注) インターフェイス ポートは、0 から順に左から右へ番号が振られます。
ここでは、サポートされるプラットフォームに用いるインターフェイス アドレスのフォーマットについて説明します。
• 「Catalyst RSM/VIP2 のインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco uBR7200 シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7201 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7301 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7401ASR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP インターフェイス アドレス」
サポートされるプラットフォームに用いるインターフェイス アドレスのフォーマットを 表1-5 にまとめます。
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ポート アダプタ スロット ― 1 ~ 6(ルータのスロット数による) 3 |
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ポート アダプタ スロット ― 常に 1 1 |
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ポート アダプタ スロット ― 常に 1 または 2 1 |
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3.ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ(搭載されている場合)のファスト イーサネット ポート用に確保されています。 |
Catalyst 5000 ファミリー スイッチでは、Catalyst RSM/VIP2 は、スーパーバイザ エンジン モジュール用のトップ スロットを除く任意のスロットに搭載できます。Catalyst 5000 ファミリー スイッチの Catalyst RSM/VIP2 は、インターフェイス プロセッサ スロットの番号指定を採用していません。したがって、取り付けられているスロットには番号が付いていません。ポート アダプタは、Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 0 またはスロット 1 のいずれかに搭載できます。 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、 ポート アダプタ スロット 番号 /インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 つのポートを持つ PA-8E が、インターフェイス プロセッサ スロット 1、ポート アダプタ スロット 1 に搭載された VIP に搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/1/0、1/1/1、1/1/2、1/1/3、1/1/4、1/1/5、1/1/6、および 1/1/7(インターフェイス プロセッサ スロット 1、ポート アダプタ スロット 1、およびインターフェイス 0、1、2、3、4、5、6、および 7)になります。
Cisco 7120 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはポート アダプタ スロット 3 に搭載します。図1-7 を参照してください。Cisco 7140 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはポート アダプタ スロット 4 に搭載します。図1-8 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 つのポートを持つ PA-8E が Cisco 7120 ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 3/0 ~ 3/7(ポート アダプタ スロット 3、およびインターフェイス 0、1、2、3、4、5、6、および 7)になります。たとえば、8 つのポートを持つ PA-8E が Cisco 7140 ルータに搭載されているとすれば、インターフェイス アドレスは 4/0 ~ 4/7(ポート アダプタ スロット 4、およびインターフェイス 0、1、2、4、4、5、6、および 7)になります。
Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータでは、ポート アダプタ スロットは左下から右上に番号が振られてスロット 1 から始まり、Cisco 7202 ではスロット 2 まで、Cisco 7204 および Cisco 7204VXR ではスロット 4 まで、Cisco 7206 および Cisco 7206VXR ではスロット 6 までになります。ポート アダプタはポート アダプタ スロット 1 ~ 6 まで(ルータのスロット数による)のうち、空いているどのポートにも搭載できます(スロット 0 は I/O コントローラ用に確保されています)。図1-9 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco 7200 シリーズ ルータのスロット 1 に搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7(ポート アダプタ スロット 1 およびインターフェイス 0 ~ 7)になります。
Cisco uBR7223 では、ポート アダプタを受け入れるスロットは 1 つしかありません。その番号はスロット 1 です。
Cisco uBR7246 ルータおよび Cisco uBR7246VXR ルータでは、ポート アダプタを 2 つのポート アダプタ スロット(スロット 1 およびスロット 2)に搭載できます。スロット 0 は常に I/O コントローラ用に確保されています(使用する場合)。図1-10 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco uBR7223 ルータのスロット 1 に搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります。8 ポート構成の PA-8E が Cisco uBR7246 または Cisco uBR7246VXR ルータのスロット 2 に搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 2/0 ~ 2/7 になります。
Cisco 7201 ルータでは、ポート アダプタを受け入れるスロットはスロット 1 だけです。図1-11 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco 7201 ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります。
Cisco 7301 ルータでは、ポート アダプタを受け入れるスロットはスロット 1 だけです。図1-12 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco 7301 ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります。
Cisco 7304 ルータでは、ポート アダプタは Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載します。このカードは Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に搭載されます。ポート アダプタ スロット番号はモジュール スロット番号と同様です。図1-13 および図1-14 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、アドレス形式は、 モジュール スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 3/0 ~ 3/7 になります。
Cisco 7401ASR ルータでは、ポート アダプタを受け入れるスロットはスロット 1 だけです。図1-15 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号で構成されています。アドレス形式は、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-5 を参照してください。たとえば、8 ポート構成の PA-8E が Cisco 7401ASR ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります。
Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータでは、ポート アダプタは Versatile Interface Processor(VIP)に搭載されます。VIP はインターフェイス プロセッサ スロット 0 ~ 12(ルータのスロット数による)に搭載されます。ポート アダプタは、VIP 上のいずれのベイ(ポート アダプタ スロット 0 または 1)にも搭載できます。図1-16 および図1-17 を参照してください。
VIP のインターフェイス アドレスは 3 つの番号で「 インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 」の形式で構成されています。 表1-5 を参照してください。
最初の番号は、VIP が搭載されているスロット(ルータのスロット数に応じてスロット 0 ~ 12)を表します。
2 番めの番号は、ポート アダプタが搭載(0 または 1)されている VIP に搭載されているベイ(ポート アダプタ スロット)を表します。ベイは VIP 上で左から右に番号が振られます。
3 番めの番号は、ポート アダプタ上の物理ポート番号(インターフェイス ポート番号)を表します。ポートは常に 0 から始まり、左から右に番号が振られます。追加ポートの番号は、ポート アダプタ上のポートの数に応じて決まります。PA-8E は 8 つのポートを持つポート アダプタで、ポートは 0 ~ 7 が可能です。
たとえば、4 つのポートを持つ PA-8E が、インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1 に搭載された VIP に搭載されている場合は、インターフェイス アドレスは 3/1/0 ~ 3/1/7(インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1、インターフェイス 0、1、2、3、4、5、6、および 7)となります。
(注) 7 スロットの Cisco 7000 および Cisco 7507 と、13 スロットの Cisco 7513 および Cisco 7576 のプロセッサ スロットは垂直方向に配置されていますが、5 スロットの Cisco 7010 および Cisco 7505 のプロセッサ スロットは水平方向に配置されています。スロット番号およびポート番号の設定は、Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズの全ルータで共通しています。