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この章では、PA-GE ポート アダプタについて説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「IEEE 802.3z ギガビット イーサネットの概要」
• 「機能」
• 「LED」
PA-GE(図1-1 を参照)は単一ポートのポート アダプタです。対応する光ファイバ ケーブルおよび GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)を併用することにより、IEEE 802.3z 規格に準拠した GE(ギガビット イーサネット)インターフェイスを 1 つ提供します。PA-GE 上の GE インターフェイスは、全二重モードで動作します。
(注) PA-GE は、Cisco 7200 VXR および Cisco uBR7246 VXR ルータに、高速 LAN 接続の新たな選択肢をもたらします。PA-GE を搭載しても、Cisco 7200 VXR または Cisco uBR7246 VXR ルータ上で回線速度のパフォーマンスは得られませんが、WAN の集束アプリケーションに適したスループットを達成できます。PA-GE を使用することにより、Cisco 7200 VXR および Cisco uBR7246 VXR ルータ(WAN の集束ルータとして配置した場合)をギガビット イーサネット キャンパス バックボーンに統合することができます。
(注) PA-GE は、Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)です。GBIC は、PA-GE とは別の FRU です。
ここでは、IEEE 802.3z の規格およびギガビット イーサネットの概要について説明します。 イーサネット という用語は、一般的なイーサネット仕様に適合するすべての LAN に使用されています。IEEE 802.3z に規定されているギガビット イーサネットは、これらのイーサネット仕様の 1 つであり、ローカル通信媒体で不定期なトラフィックを伝送し、場合によっては大量のトラフィックを高速で処理しなければならない環境に適しています。
IEEE 802.3z 規格には、次の 3 つの物理レイヤ プロトコルが含まれています。
• 1000BASE-SX ― マルチモードの光ファイバを通じて短波長(850 nm)デバイスを使用する全二重伝送
• 1000BASE-LX ― マルチモードまたはシングルモードの光ファイバを通じて長波長(1300 nm)デバイスを使用する全二重伝送
• 1000BASE-ZX ― シングルモードの光ファイバを通じて超長波長(1550 nm)デバイスを使用する全二重伝送
(注) シスコシステムズでは、これらの他に、1000BASE-LH と呼ばれる 1000BASE-LX の別バージョンを提供しています。これは IEEE 802.3z 1000BASE-LX 仕様に適合していますが、伝送距離を 6.21 マイル(10 km)まで延長できます。PA-GE には、1000BASE-SX、1000BASE-LX、1000BASE-LH、および 1000BASE-ZX の接続オプションがあります。
PA-GE は、1000BASE-CX 物理レイヤ プロトコルはサポートしていません。
物理レイヤ プロトコルの名前には、速度/シグナリング方式/セグメント長の形式で各プロトコルの特性が反映されています。速度は、Mbps(メガビット/秒)の LAN 伝送速度、シグナリング方式は使用するシグナリング方式(ベースバンドまたはブロードバンド)、セグメント長は通常数百メートル以上のステーション間の最大距離を示します。たとえば 1000BASE-SX は、1000 Mbps のベースバンド LAN を規定したもので、 表1-1 で定義されている最大ネットワーク セグメント(伝送距離)をサポートします。 表1-2 、 表1-3 、および 表1-4 では、それぞれ 1000BASE-LX、1000BASE-LH、および 1000BASE-ZX の最大ネットワーク セグメントを定義しています。
• Route Processor(RP; ルート プロセッサ)Cisco Express Forwarding(CEF)スイッチング、ファスト スイッチング、フロー スイッチング、および Committed Access Rate(CAR; 専用アクセス レート)を含む、レイヤ 3 分散サービス
• IEEE 802.1Q フレーム(タグ付き/タグなしモード)
• Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)、4476 バイト
• イーサネット Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)カプセル化
• PA-GE および GBIC の 活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)
• GBIC による、1000BASE-SX(短波長 ― 850 nm)、1000BASE-LX(長波長 ― 1300 nm)、1000BASE-LH(ロングホール ― 1300 nm)および 1000BASE-ZX(超長波長 ― 1550 nm)伝送のサポート(特定の GBIC に関する要件については、GBICを参照)
(注) PA-GE のソフトウェアおよびハードウェアの要件については、「ソフトウェアおよびハードウェアの要件」を参照してください。
(注) PA-GE では、半二重伝送はサポートしていません。サポートしているのは、全二重伝送のみです。
ここでは、インターフェイスの距離制限、光ファイバの特性、パワー バジェットとその査定方法など、ギガビット イーサネット インターフェイスの仕様について説明します。
PA-GE には、シングルモードおよびマルチモードの 2 種類の光ファイバを使用できます。モードとは、特定の角度でファイバに入射する光線の束と考えることができます。シングルモード ファイバでは、1 つのモードの光だけがファイバを通じて伝播されます。一方、マルチモード ファイバでは、複数のモードの光がファイバを通じて伝播されます。
複数モードの光がファイバを通じて伝播される場合、各モードの伝播距離は入射角度に応じて異なるので、光が宛先に届く時間もモードごとに異なります(モード分散と呼ばれる現象)。そのため、マルチモード ファイバよりもシングルモード ファイバの方が、伝送速度が速く、ケーブル長も長くすることができます。
IEEE 802.3z 規格においては、パワー バジェットは、トランスミッタとレシーバー間の光伝搬路の減衰量とパワー ペナルティとの和を補償できる最小の光電力として定義されています。これらは、トランスミッタの最小光送出電力とレシーバーの最小受光電力との差として計算されます。また、チャネルの挿入損失は、送受信間のリンクの静的損失として定義されています。これには、ファイバ、コネクタ、およびスプライスの損失が含まれ、リンク距離の計算に使用されます。
なお、光ファイバ リンクにおいては、リンクのパワー ペナルティは、リンクの減衰量に起因しません。パワー ペナルティには、モーダル ノイズ、Relative Intensity Noise(RIN; 相対ノイズ強度)、InterSymbol Interference(ISI; シンボル間干渉量)、モード分配ノイズ、消光比、およびアイ開口などによる劣化が含まれます。
以下の表に、インターフェイス タイプごとのワーストケースのパワー バジェットおよびパワー ペナルティを示します。
• 表1-1 ― 1000BASE-SX
• 表1-2 ― 1000BASE-LX
• 表1-3 ― 1000BASE-LH
• 表1-4 ― 1000BASE-ZX
表1-5 に、光ファイバ ケーブルの特性を示します。 表1-6 には、伝送タイプ/光ファイバ ケーブル別の送受信パワーの最小値/最大値を示します。
(注) 2 つの接続ステーション間の距離が表中の最大距離を超えていると、著しい信号損失が生じ、伝送の信頼性がなくなることがあります。
2 つの接続ステーション間の最低距離は、6.56 フィート(2 m)です。
1000BASE-LX および 1000BASE-LH のマルチモード接続で、距離が 984.25 フィート(300 m)を超える場合には、モード調整パッチ コードが必要です(モード調整パッチ コードの詳細については、マルチモードの GBIC-LX および GBIC-LH で使用するモード調整パッチ コードを参照してください)。
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リンクのパワー ペナルティ 4 |
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リンク パワー バジェットの非割り当てマージン 4 |
1.リンク ペナルティは、リンク バジェットの計算に使用されます。これらは要件ではありません。またテスト済みでもありません。 2.10-6 m(または 1 マイクロメートル)= 1 ミクロン |
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リンクのパワー ペナルティ 4 |
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リンク パワー バジェットの非割り当てマージン 4 |
5.リンク ペナルティは、リンク バジェットの計算に使用されます。これらは要件ではありません。またテスト済みでもありません。 6.10-6 m(または 1 マイクロメートル)= 1 ミクロン 7.チャネルの挿入損失計算には、最大伝送距離の値が使用されます。 8.チャネルの挿入損失、リンクのパワー ペナルティ、および非割り当てマージンの計算には、1270 nm の波長が使用されます。 |
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リンクのパワー ペナルティ 4 |
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リンク パワー バジェットの非割り当てマージン 4 |
9.リンク ペナルティは、リンク バジェットの計算に使用されます。これらは要件ではありません。またテスト済みでもありません。 10.10-6 m(または 1 マイクロメートル)= 1 ミクロン 11.チャネルの挿入損失計算には、最大伝送距離の値が使用されます。 12.チャネルの挿入損失、リンクのパワー ペナルティ、および非割り当てマージンの計算には、1280 nm の波長が使用されます。 |
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100,000 m 15 |
13.リンク ペナルティは、リンク バジェットの計算に使用されます。これらは要件ではありません。またテスト済みでもありません。 |
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850 nm 17 |
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3.75 dB/km 18 |
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最小値/最大値 |
最小値/最大値 |
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1000BASE-SX |
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効率的な光データ リンクを設計するには、パワー バジェットを査定する必要があります。レシーバーに到達した変調光に、正しく復調できるだけの十分なパワーがないと、光データ リンクは正常に動作しません。データ リンクの効率は、スプライスおよびコネクタが与える損失に影響されます。
表1-1、表1-2、表1-3、および表1-4 に示した最大伝送距離は、次の前提に基づく推定値です。
• マルチモード光ファイバの場合、コネクタとスプライスの合計損失は 1.5 dB
• シングルモード光ファイバの場合、コネクタとスプライスの合計損失は 2.0 dB
したがって、実際のネットワークでは、次のように伝送距離を調整してください。
• コネクタとスプライスの合計損失が上記の前提より大きい場合、最大伝送距離より短い光ファイバ ケーブルを使用します(シングルモードのパワー マージンの例を参照してください)。
• コネクタとスプライスの合計損失が前記の前提より小さい場合、最大伝送距離より長い光ファイバ ケーブルを使用します。
最大伝送距離を超えてもよいのはシングルモード光ファイバ ケーブルの場合だけです。マルチモード光ファイバ ケーブルでは、マルチモード ファイバ上のレーザー光源の Differential Mode Delay(DMD; ディファレンシャル モード遅延)がペナルティとなるので、最大伝送距離を超えることは できません 。すべての適用において、指定された伝送距離に従うことを強く推奨します。
Power Margin(PM; パワー マージン)は、チャネルの挿入損失またはケーブルの損失(コネクタ損失+スプライス損失)として定義されます。結果は 0 以上となり、dB(デシベル)で表されます。
次に、マルチモード光ファイバを使用した 1000BASE-SX PA-GE の PM の計算例を示します。変数は次のとおりです。
• リンク長 = 250 m、損失 = 3.75 dB/km( 表1-5 を参照)
( 表1-1 から、チャネル挿入損失は 2.60 dB です。)
PM = 2.60 dB - 250 m(3.75 dB/km)- 2(0.5 dB)- 1(0.5 dB)
次に、シングルモード光ファイバを使用した 1000BASE-LH の PM の計算例を示します。この例では、5 km 離れた 2 つの建物(損失 = 0.5 dB/km、 表1-5 を参照)が、介在するひとつの建物のパッチ パネルを通じて接続され、合計 10 個のコネクタ(各コネクタの損失 = 0.5 dB)が使用されています。
(表1-3 から、チャネル挿入損失は 7.8 dB です。)
統計モデルを使用すれば、ワーストケース方式よりも正確にパワー バジェットを査定できます。統計的な手法でリンク損失を算出するには、データ リンクのさまざまなコンポーネントに関する正確な知識が必要です。統計によるパワー バジェットの分析は、このマニュアルでは取り扱いません。詳細は、ITU-T 標準およびご使用の機器の仕様書を参照してください。
減衰量およびパワー バジェットを査定する際には、次の資料を参考にしてください。
• T1E1.2/92-020R2 ANSI、電気通信に関する米国規格草案『 Broadband ISDN Customer Installation Interfaces:Physical Layer Specification 』
• 『 Power Budget Analysis 』、AT&T Technical Note、TN89-004LWP、May 1989
PA-GE には、ポート アダプタ用の ENABLED LED と、GE インターフェイス用の 3 つのステータス LED が付いています(図1-2 の拡大図を参照)。
システムの初期設定が終了すると、ENABLED LED が点灯し、PA-GE が動作可能になったことを示します。
ENABLED LED が点灯するには、次の条件を満たしている必要があります。
• そのポート アダプタ用の有効なシステム ソフトウェア イメージがインストールされていること
いずれかの条件を満たしていない場合、または他の理由で正しく初期設定ができなかった場合には、ENABLED LED は点灯しません。
表1-7 に、LED のカラーおよび意味を示します。
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(注) 古いバージョンの PA-GE で GBIC がインストールされていないか、または GBIC がケーブルに接続されていない場合、TX、RX、および LINK LED が点滅します。LED の点滅は機能に特に影響を与えないため、最新のバージョンの PA-GE ではこのような場合に LED は点滅しません。
ここでは、PA-GE に必要なケーブルおよびコネクタについて説明します。
ここでは、GBIC(図1-3 を参照)のケーブル接続およびコネクタについて説明します。GBIC は、PA-GE の必須コンポーネントです。1000BASE-X ネットワークに接続するためには、PA-GE に GBIC を取り付けなければなりません。
1000BASE-SX(GBIC-SX)、1000BASE-LX(GBIC-LX)、1000BASE-LH(GBIC-LH)、および 1000BASE-ZX(GBIC-ZX)の GBIC には、SC タイプ デュプレックス レセプタクル形式の光インターフェイスが 1 つあります。この光インターフェイスは、1000BASE-X 仕様に準拠した IEEE 802.3z インターフェイスをサポートしています(図1-3 を参照)。
(注) PA-GE は、GBIC が取り付けられた状態で出荷されます。PA-GE は、FRU です。GBIC は、PA-GE とは別の FRU です。
GBIC には、用途に応じて、1000BASE-SX(短波長)用の 850 nm クラス 1 レーザー、1000BASE-LX(長波長)用の 1300 nm クラス 1 レーザー、または 1000BASE-LH(ロングホール)用の 1300 nm クラス 1 レーザーのいずれかが搭載されています。
ここでは、PA-GE に必要な光ファイバ ケーブルについて説明します。 図1-4 および図1-5 に、マルチモードまたはシングルモード光ファイバ ケーブルのシンプレックスおよびデュプレックス SC タイプ コネクタを示します。シンプレックス接続では、送信側(TX)と受信側(RX)にそれぞれ 1 本のケーブルが必要です。デュプレックス接続では、送信側(TX)と受信側(RX)を 1 本のケーブルで接続します。PA-GE には、シンプレックス コネクタとデュプレックス コネクタのどちらかを使用できます(光ファイバ ケーブルは別途必要です)。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
PA-GE 上の GBIC に使用できる光ファイバ ケーブルは、次のとおりです。
• 1000BASE-SX ― 50/125 または 62.5/125 ミクロンのマルチモード光ファイバ ケーブル
• 1000BASE-LX ― 9/125 または 10/125 ミクロンのシングルモード光ファイバ ケーブル(伝送距離が 984.25 フィート [300 m] 未満の場合は、50/125 または 62.5/125 ミクロンのマルチモード光ファイバ ケーブル)
• 1000BASE-LH ― 9/125 または 10/125 ミクロンのシングルモード光ファイバ ケーブル(伝送距離が 984.25 フィート [300 m] 未満の場合は、50/125 または 62.5/125 ミクロンのマルチモード光ファイバ ケーブル)
• 1000BASE-ZX ― 9/125 または 10/125 ミクロンのシングルモード光ファイバ ケーブル(伝送距離が 984.25 フィート [300 m] を越える場合)
PA-GE の GBIC-LX および GBIC-LH オプションは、いずれも光源として 1300 nm(長波長)クラス 1 レーザーを使用し、50/125 または 62.5 ミクロンのマルチモード光ファイバに接続できます。
シングルモード光ファイバ上で動作するように設計されている未調整レーザー光源をマルチモード光ファイバケーブルに直接接続すると、DMD の影響により、光ファイバケーブルのモード帯域幅が劣化します。
この劣化により、信頼性のある伝送を保証できるリンク距離(トランスミッタとレシーバ間の距離)が短くなります。DMD の影響は、レーザー光源のラウンチ特性を調整することによって避けられます。この調整を行うには、 モード調整パッチ コード の使用が有効です。
モード調整パッチ コードは、コネクタ ハードウェアで終端する一対の光ファイバで構成された光ファイバ ケーブル アセンブリです。図1-6 に、モード調整パッチ コード アセンブリを示します。具体的には、モード調整パッチ コードは中心から外れてグレーデッド インデックス型マルチモード光ファイバに固定結合されたシングルモード光ファイバ。(図1-6 の オフセット を参照)で構成されています。
(注) 1000BASE-SX マルチモード接続、1000BASE-LX シングルモード接続、1000BASE-LH シングルモード接続、または 1000BASE-ZX シングルモード接続では、モード調整パッチ コードは不要です。
モード調整パッチ コード アセンブリは、トランスミッタに接続するシングルモードおよびマルチモード間のオフセット ラウンチ光ファイバ、およびレシーバーに接続される従来型のグレーデッド インデックス型マルチモード光ファイバという、2 本の光ファイバからなります。プラグ間のパッチ コードを使用することにより、マルチモードの 1000BASE-LX および1000BASE-LHリンクのパワー バジェットが最大になります。
図1-7 に、モード調整パッチ コードの一般的な使用例を示します。
ここでは、PA-GE をサポートするプラットフォームのポート アダプタ スロットの番号について説明します。
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータのスロット番号」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのスロット番号」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのスロット番号」
PA-GE は、Cisco 7120 シリーズ ルータではポート アダプタ スロット 3 に、Cisco 7140 シリーズ ルータではポート アダプタ スロット 4 に搭載できます。図1-8 に、Cisco 7120 シリーズ ルータのスロット番号を示します。図1-9 に、Cisco 7140 シリーズ ルータのスロット番号を示します。
図1-8 Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット
図1-9 Cisco 7140 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7204VXR ルータにはポート アダプタ用に 4 つのスロットがあり、入力/出力(I/O)コントローラ用に 1 つのスロットがあります。スロットは左下から右上に向かって順に番号が付けられ、スロット 1 から始まり、スロット 4 まで続きます。ポート アダプタは、スロット 1 からスロット 4 までのいずれのスロットにも搭載できます。スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。Cisco 7204VXR については示しません。
Cisco 7206VXR ルータにはポート アダプタ用に 6 つのスロットがあり、入力/出力(I/O)コントローラ用に 1 つのスロットがあります。スロットは左下から右上に向かって順に番号が付けられ、スロット 1 から始まり、スロット 6 まで続きます。ポート アダプタは、スロット 1 からスロット 6 までのいずれのスロットにも搭載できます。スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。図1-10 に、Cisco 7206VXR ルータのスロット番号を示します。
図1-10 Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット
図1-11 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7201 ルータの前面図を示します。Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-11 Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロット
Cisco uBR7246VXR ルータには 2 つのポート アダプタ スロットがあります(スロット 1 およびスロット 2)。I/O コントローラがある場合は、スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。図1-12 に、Cisco uBR7246VXR ルータに搭載されたポート アダプタのスロット番号を示します。
図1-12 Cisco uBR7246 VXR ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータのモジュールスロット 2 から 5 に搭載できます。図1-13 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードを示します。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードには、シングル幅のポート アダプタを取り付けられます。
図1-13 Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード(ポート アダプタ付き)
図1-14 に、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット番号を示します。ポート アダプタのスロット番号は、モジュール スロット番号と同じです。スロット 0 およびスロット 1 は、NPE モジュールまたは NSE モジュール専用です。
図1-14 Cisco 7304 ルータのモジュール スロット
ここでは、サポート対象のプラットフォームに搭載した PA-GE のインターフェイス アドレスを識別する方法について説明します。インターフェイス アドレスは、ルータまたはスイッチ上の各インターフェイスの物理的な位置を表します。
ルータに搭載された PA-GE 上のインターフェイスのアドレスは、他のポート アダプタが取り付けられたり取り外されたりしても、変わることはありません。ただし、ポート アダプタを別のスロットに移した場合は、インターフェイス アドレスの最初の数値が新しいポート アダプタ スロット番号に変わります。
(注) インターフェイス ポートは、0 から始まり左から右に向かって番号が付けられます。
次に、サポート対象プラットフォームのインターフェイス アドレス フォーマットについて説明します。
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7200 VXR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7201 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco uBR7246VXR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのインターフェイス アドレス」
表1-8 に、サポート対象ルータのインターフェイス アドレス フォーマットの概要について説明します。
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ポート アダプタ スロット ― 1 ~ 6(ルータのスロット数による) 22 |
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22.ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ(使用する場合)のファスト イーサネット ポート専用です。 |
Cisco 7120 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはポート アダプタ スロット 3 に搭載します。図1-8 を参照してください。Cisco 7140 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはポート アダプタ スロット 4 に搭載します。図1-9 を参照してください。
インターフェイス アドレスは、2 つの番号からなり、フォーマットは、ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。 表1-8 を参照してください。たとえば、単一ポートの PA-GE を Cisco 7120 ルータに搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 3/0 となります。単一ポートの PA-GE を Cisco 7140 ルータに搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 4/0 となります。
Cisco 7200 VXR ルータでは、ポート アダプタ スロットは左下から右上に向かって順に番号が付けられています。スロット 1 から始まり、Cisco 7204VXR ルータではスロット 4 まで、Cisco 7206VXR ルータではスロット 6 まで続きます。ポート アダプタは、スロット 1 から 6 まで(ルータのスロット番号による)のいずれの利用可能なポート アダプタにも搭載できます(スロット 0 は、I/O コントローラ専用です)。図1-10 を参照してください。
インターフェイス アドレスは、2 つの番号からなり、フォーマットは、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-8 を参照してください。たとえば、単一ポートの PA-GE を Cisco 7200 VXR ルータのスロット 1 に搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 1/0 となります。単一ポートの PA-GE を スロット 4 に搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 4/0 となります。
Cisco 7201 ルータでは、ポート アダプタを搭載できるスロットは 1 つのみであり、スロット 1 と番号が付けられます。図1-11 を参照してください。
インターフェイス アドレスは、2 つの番号からなり、フォーマットは、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-8 を参照してください。たとえば、単一ポートの PA-GE を Cisco 7201 ルータに搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 1/0 となります。
Cisco uBR7246VXR ルータでは、ポート アダプタは 2 つのポート アダプタ スロットに搭載できます(スロット 1 およびスロット 2)。I/O コントローラがある場合は、スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です。図1-12 を参照してください。
インターフェイス アドレスは、2 つの番号からなり、フォーマットは、ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。 表1-8 を参照してください。たとえば、単一ポートの PA-GE を Cisco uBR7246VXR ルータのスロット 2 に搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 2/0 となります。
Cisco 7304 ルータでは、ポート アダプタは Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載できます。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータのモジュールスロット 2 から 5 に搭載できます。ポート アダプタのスロット番号は、モジュール スロット番号と同じです。図1-14 を参照してください。
インターフェイス アドレスは、2 つの番号からなり、フォーマットは、 モジュール スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。 表1-8 を参照してください。たとえば、単一ポートの PA-GE を Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 の Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載する場合は、インターフェイス アドレスは 3/0 となります。