はじめに

このドキュメントでは、Cisco Secure Endpoint Linuxコネクタの長期サポート(LTS)契約について詳しく説明します。

Cisco Secure Endpoint Connectorの長期サポート

Cisco Secure Endpoint Connector LTSは、Linuxディストリビューションがバグ修正とセキュリティパッチのみを受け取り、新機能を受け取らない時間帯です。

コネクタLTSは、Linuxディストリビューションで公式にサポートされている最新のカーネルのみをサポートします。ディストリビューションがコネクタLTSに入ると、ディストリビューションベンダーの定義に従ってサポートが終了するため、お客様はエンドポイントを、公式にサポートされている最新バージョンのディストリビューションおよびカーネルに更新する必要があります。お客様は、コネクタLTSが終了する前に、エンドポイントを新しいディストリビューションにアップグレードする準備も行う必要があります。

コネクタのLTSは、サポート終了のディストリビューションバージョンの最新バージョンのみをサポートするように、ディストリビューションベンダーのポリシーに合わせて調整されます。たとえば、コネクタが長期サポートするEnterprise Linux 6の最後のマイナーリリースは6.10です。これは、セキュアエンドポイントソフトウェアサポートポリシーに従っています。

すべてのオペレーティングシステムでのセキュアエンドポイントソフトウェアのサポートは、ベンダーが公開しているサポート終了スケジュールに合わせて調整されます。

コネクタのLTS期間を過ぎて使用されるLinuxディストリビューションは、Cisco Secure Endpointからのサポートを失います。サポートが終了したLinuxディストリビューションには、次の条件が当てはまります。

• シスコのエンジニアリング部門では、今後、これらのディストリビューションでのセキュアエンドポイントコネクタの開発、修理、メンテナンス、テストは行いません。
• Cisco Technical Assistance Center(TAC)は、これらのディストリビューションのセキュアエンドポイントコネクタに対するサポートを提供しません。
• 製品のすべてのサポートサービスが利用できなくなり、製品は廃止されます。

サポートされているLinuxディストリビューションの詳細については、「Secure Endpoint Linux Connector OSの互換性の確認」を参照してください。

凡例

	サポート
	LTSファミリバージョンでサポート（現在はCisco Secure Endpoint Connector LTS）
	サポートされていません。Cisco Secure Endpoint Connector LTSの終了を過ぎています。

エンタープライズLinux

Enterprise Linux(EL)向けCisco Secure EndpointコネクタLTSには、次のディストリビューションが含まれます。

• ロッキーLinux
• アルマLinux
• Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
• Oracle Linux(RHCK)
• CentOS Linux
• Oracle Linux

RHELの「End of Maintenance Support」と「End of Extended Life Cycle Support」は、ELベースのディストリビューションのコネクタLTS期間を決定するために使用されます。

配信	流通ベンダー		Cisco Secureエンドポイントコネクタ
	メンテナンスサポートの終了	延長ライフサイクルサポートの終了	LTSの終了	LTSバージョンファミリ
EL9	May 31, 2032	May 31, 2035	May 31, 2035	TBD
EL8	May 31, 2029	May 31, 2032	May 31, 2032	TBD
EL7	2024年6月30日	2028年6月30日	2028年6月30日	TBD
EL6	2020年11月30日	2024年6月30日	2024年11月7日	1.20.X

Amazon Linux

配信	流通ベンダー		Cisco Secureエンドポイントコネクタ
	標準サポートの終了	セキュリティサポートの終了	LTSの終了	LTSバージョンファミリ
Amazon Linux 2023	2025年3月15日	2028年3月15日	2028年3月31日	TBD
Amazon Linux 2	2025年6月30日	2025年6月30日	2025年6月30日	TBD

SUSE Linux EnterpriseおよびopenSUSE Leap

配信	バージョン	流通ベンダー		Cisco Secureエンドポイントコネクタ
		一般的なサポートの終了	長期サービスパックサポートの終了	LTSの終了	LTSバージョンファミリ
SUSE Enterprise/Leap	15 SP5 / 15.5	TBD	TBD	TBD	TBD
	15 SP4 / 15.4	2023年12月31日	2026年12月31日	2026年12月31日	1.24.X
	15 SP3 / 15.3	2022年12月31日	2025年12月31日	2025年12月31日	1.24.X
	15 SP2 / 15.2	2021年12月31日	2024年12月31日	2024年12月31日	1.24.X
	15 SP1 / 15.1	平成二十三年一月三十一日	2024年1月31日	2024年1月31日	1.24.X
	15 SP0 / 15.0	2019年12月31日	2022年12月31日	2024年1月31日	1.24.X

UbuntuのLTS

配信	流通ベンダー		Cisco Secureエンドポイントコネクタ
	メンテナンスおよびセキュリティサポートの終了	拡張セキュリティメンテナンスの終了	LTSの終了	LTSバージョンファミリ
Ubuntu LTS 22.04	2027年4月1日	2032年4月9日	2032年4月30日	TBD
Ubuntu LTS 20.04	2025年4月2日	2030年4月2日	2030年4月30日	TBD
Ubuntu LTS 18.04	May 31, 2023	2028年4月1日	2028年四月三十日	1.24.X

デビア語

配信	流通ベンダー		Cisco Secureエンドポイントコネクタ
	セキュリティサポートの終了	LTSの終了	LTSの終了	LTSバージョンファミリ
デビア12	2026年6月10日	2028年6月10日	2028年6月30日	TBD
デビア11	2024年7月1日	2026年6月30日	2026年6月30日	TBD
デビア10	2022年9月10日	2024年6月30日	2024年6月30日	1.24.X

コネクタの長期サポートポリシーの設定

このコネクタのポリシーがより大きいバージョン用である場合、コネクタはポリシー同期ごとに更新(xml)シードをダウンロードしますが、更新シードがコネクタLTSファミリより大きいバージョン用である場合、コネクタは更新しません。不要な更新シードのダウンロードを避けたい場合は、現在コネクタLTSにあるレガシー配布物を、そのレガシー配布物のLTSファミリの最新バージョンを持つ別のポリシーに配置できます。

コネクタのLTS期間を通してレガシディストリビューションを引き続き使用する場合は、レガシディストリビューションに対して別のポリシーを作成することをお勧めします。新しい設定でポリシーを複製する手順については、『Linux診断データ収集のためのCisco Secure Endpoint Connector』の記事の「Secure Endpoint Consoleを使用したデバッグモードの有効化」セクションを参照してください。ポリシーを編集する際には、いくつかの異なる手順を実行します。

1. Edit Policyページで、Product Updatesタブを選択します。
2. Product Versionドロップダウンから、レガシーディストリビューションに対応するConnector LTSバージョンファミリの最新の製品バージョンを選択します。
   

以下も参照のこと

• Linux診断データ収集用Cisco Secure Endpoint Connector
• セキュアエンドポイントソフトウェアサポートポリシー
• セキュアエンドポイントのLinuxコネクタのOS互換性の確認