GUIまたはCLIによるEメールセキュリティアプライアンス(ESA)のアップグレード

はじめに

このドキュメントでは、GUI または CLI を使用して Cisco E メール セキュリティ アプライアンスをアップグレードする方法について説明します。

アップグレードの準備

このドキュメントに記載されているESAのアップグレードに向けてシステムを準備するために、ESAリリースノートを確認し、次の手順を実行することをお勧めします。

1. ESAからXML設定ファイルをコピーして保存します。
   
   
2. セーフリスト/ブロックリスト機能を使用する場合は、アプライアンスからリストをエクスポートします。
   
   
3. リスナーを一時停止します。
   

   注：単一のESAがあり、メールフローに影響を与えたくない場合は、リスナーを中断しないでください。リブート中にメールフローが影響を受けます。

4. GUIを使用してサーバをアップグレードします。使用可能な最新バージョンをリストから選択することをお勧めします。
   
   
5. リスナーを中断した場合（ステップ3）、CLIにResumeと入力して、アップグレード完了後にリスナーをアクティブ化します。

警告：アップグレードを開始する前に、アプライアンスが正常に動作していることを確認してください。CLIでversionコマンドを入力し、RAIDステータスが「Optimal」であることを確認します。  アプライアンスに故障したハードディスクドライブ(HDD)がある場合は、サポートケースを開き、HDDのRMAとリビルドを完了してからアップグレードしてください。 障害が発生したHDDを使用してアプライアンスをアップグレードすると、1台のHDDで稼働しているアプライアンスでHDDの破損や予期しない問題が発生する可能性があります。

GUIを使用したESAのアップグレード

注：シスコでは、アップグレードの際にはCLIを使用して行うことを推奨しています。アップグレードパッケージのダウンロードに関する詳細と、アップグレードプロセスの詳細が表示されます。アップグレードに関する問題や障害が発生した場合、CLIの出力がトラブルシューティングに役立ちます。

GUIのオンラインヘルプには、ESAのアップグレード方法と要件に関する詳細な手順が記載されています。GUIからHelp > Online Helpに移動し、Indexタブを使用してUpgrade AsyncOSを検索するだけです。ESAをアップグレードするために提供されている情報を使用します。

CLIを使用したESAのアップグレード

CLIからESAをアップグレードするには、次の手順を実行します。

1. ESAの設定を電子メールにコピーして、自分に送信します。パスワードの入力を求められたら、Yesを選択します。これにより、必要に応じてコンフィギュレーションファイルをインポートできます。
   

   注:ESAが1つある場合は、ESAのアップグレードが行われている間もメールフローを継続することは安全です。ESAがメールを受け入れない唯一のケースは、リブート時です。

2. 複数のESAがある場合は、アップグレードするマシンのリスナーを中断します。CLIにsuspendlistenerと入力し、インバウンドリスナーを選択します。他のマシンは、すべてのメールフローを処理します。
   
   
3. CLIに「upgrade」と入力します。ESAが新しいAsyncOSバージョンをダウンロードして適用します。この処理には、ネットワーク速度とAsyncOSのバージョンに応じて、約10 ～ 30分かかります。
   
   
4. アップグレードが完了すると、ESAからCLIでリブートするように求められ、リブートする前に最大で30秒表示されます。（リブート中にIPアドレスにpingを実行して、ESAがオンラインかどうかを確認できます）。
   
   
5. リブートが完了したら、ESAにログインし、リスナーをアクティブ化します。CLIにresumeristenerと入力し、中断されているリスナーを選択します。
   
   
6. メールフローを確認するために、CLIにtail mail_logsを入力します。

重要なアップグレードノート

ESAのリリースノートを読み、このドキュメントに記載されている手順を実行すると、ESAのCLIにadminユーザとしてログインし、upgradeと入力できます。

ESAのリリースノートに記載されているアップグレード手順に従うことが重要です。アップグレードを試みても目的のAsyncOSバージョンが使用できない場合は、ESAで実行されているバージョンで直接アップグレードが許可されていない可能性があります。認定アップグレードパスについては、ESAのリリースノートを参照してください。

ESAシステムが直接アップグレードをサポートしないAsyncOSバージョンを実行する場合は、リリースノートに記載されているように複数のアップグレードを実行する必要があります。アップグレードパスの次のステップのみが表示され、承認レベルに達すると、次のリビジョンが表示されます。

関連情報

• Cisco E メール セキュリティ アプライアンス：エンドユーザ ガイド
• ESAに関するFAQ：セーフリスト/ブロックリストのバックアップを生成するにはどうすればよいですか。
• テクニカル サポートとドキュメント - Cisco Systems