この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この文書では、Catalyst 1900 と CatOS イメージが実行されている Catalyst 6500 スイッチ間での InterSwitch トランキング(ISL トランキング)の設定例について説明します。設定方法は、Catalyst 5500 シリーズ スイッチなどの他の CatOS スイッチと同様です。関連するコマンドは設定用に強調表示されています。また、ISL トランクが機能しているかどうかの判断に使用する show コマンドも強調表示されています。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
設定を開始する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
VLAN の概念を理解していること
VLAN トランク プロトコル (VTP) の概念を理解していること
この文書の情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づいています。
Catalyst 1924-EN、ソフトウェア バージョン(Enterprise)V9.00.05
Catalyst 6509、CatOS ソフトウェア バージョン 7.3(2)
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
Catalyst 1900 では、Standard エディションと Enterprise エディションという 2 つのバージョンのイメージを実行します。トランキングは Enterprise イメージでのみサポートされています。また、Enterprise イメージは ISL カプセル化のみサポートしており、802.1q はサポートしていません。これにより、Catalyst 1900 の機能は、ISL トランキングをサポートする他の Catalyst スイッチとのトランクを形成することに限られます。さらに、トランキングは、Catalyst 1900の2つの100 Mbpsアップリンクポートでのみ設定できます。これらは、通常AxおよびBxとマークされているスイッチの最後の2つのポートです。Catalyst 1900 Enterprise イメージでは、最大 1005 の VLAN を設定できます。コマンドラインインターフェイス(CLI)(Cisco IOS® CLIと同様)は、Catalyst 1900のエンタープライズイメージでのみ使用できます。
注:スーパーバイザIおよびIIを搭載したCatalyst 4000シリーズスイッチおよびCatalyst 2950シリーズスイッチは、ISLトランキングをサポートしていないため、Catalyst 1900に接続できません。Catalyst 5500 スイッチでは、特定のモジュールで ISL をサポートします。show port capabilities <mod/port>コマンドを発行して、特定のモジュールまたはポートがISLトランキングをサポートしているかどうかを確認します。
このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するために必要な情報を提供しています。
トランキングの設定には 2 つの方法があり、メニューか CLI のいずれかを使用します。次の例では、CLI モードから使用できる設定コマンドをリストしています。
Catalyst 1900 Management Console Copyright (c) Cisco Systems, Inc. 1993-1999 All rights reserved. Enterprise Edition Software Ethernet Address: 00-E0-1E-87-36-C0 PCA Number: 73-2239-01 PCA Serial Number: 6510304 Model Number: WS-C1924-EN System Serial Number: FAA0135Y00N ------------------------------------------------- 1 user(s) now active on Management Console. User Interface Menu [M] Menus [K] Command Line Enter Selection: K CLI session with the switch is open. To end the CLI session, enter [Exit]. Cat1924-EN>
このドキュメントでは次の図に示すネットワーク構成を使用しています。
この設定の基本的な手順は次のとおりです。
VTP ドメイン名とモードを設定します(2 台のスイッチのうち片方が VTP サーバ モードで、もう一方が VTP クライアント モードで動作するようにします)。 この文書の場合、VTP ドメイン名を「DOC」とします。
トランキング ポートを設定します(インターフェイスの設定に進み、トランキングのパラメータを設定します)。
VTP サーバとして動作するスイッチ上で、適当な VLAN を定義します。
対応する show コマンドを実行して、トランキングの動作を確認します。
ドメインには少なくとも 1 台の VTP サーバがあることが必要です。VTP サーバは、Catalyst 6000 スイッチまたは Catalyst 1900 スイッチに設定できます。この例では、Catalyst 6000 が VTP サーバとして、Catalyst 1900 が VTP クライアントとして設定されています。これは、Catalyst 6500 の方が Catalyst 1900 よりも性能が高く、サーバ機能の処理に適しているためです。
この文書では次に示す設定を使用しています。
Catalyst 6000
Catalyst 1924-EN
Catalyst 6000 |
---|
Cat6000 (enable) show config This command shows non-default configurations only. Use 'show config all' to show both default and non-default configurations. ............... .. begin ! # ***** NON-DEFAULT CONFIGURATION ***** ! ! #time: Mon Nov 25 2002, 02:53:50 ! #version 7.3(2) ! set prompt Cat6000 ! #! #vtp set vtp domain DOC set vlan 1 name default type ethernet mtu 1500 said 100001 state active set vlan 1002 name fddi-default type fddi mtu 1500 said 101002 state active set vlan 1004 name fddinet-default type fddinet mtu 1500 said 101004 state active stp ieee set vlan 1005 name trnet-default type trbrf mtu 1500 said 101005 state active stp ibm set vlan 2 set vlan 1003 name token-ring-default type trcrf mtu 1500 said 101003 state active mode srb aremaxhop 7 stemaxhop 7 backupcrf off ! !--- Output suppressed. #module 6 : 48-port 10/100BaseTX Ethernet set trunk 6/1 desirable isl 1-1005,1025-4094 !--- Output suppressed. end |
注:トランクモードは、802.1qまたはISLのいずれかに設定することができます。ISL モードは Catalyst 6000 のトランク ポート用に使用されます。これは、Catalyst 1900 では ISL しかサポートされていないためです。
Catalyst 1924-EN |
---|
Cat1924-EN#configure terminal !--- Setup the VTP domain name. Note that this is |
このセクションでは、設定が正しく動作していることを確認する方法について説明します。
特定のshowコマンドは、Cisco CLI Analyzer(登録ユーザ専用)でサポートされています。このコマンドを使用すると、showコマンドの出力を分析できます。
show vtp - このコマンドは、VTP の設定を確認します。次のように出力されます。
Cat1924-EN#show vtp VTP version: 1 Configuration revision: 0 Maximum VLANs supported locally: 1005 Number of existing VLANs: 5 VTP domain name : DOC VTP password : VTP operating mode : Client VTP pruning mode : Disabled VTP traps generation : Enabled Configuration last modified by: 0.0.0.0 at 11-24-2002 19:41:22
show vtp statistics - このコマンドは、VTP アドバタイズメントを確認します。次のように出力されます。
Cat1924-EN#show vtp statistics Receive Statistics Transmit Statistics ----------------------------------- ----------------------------------- Summary Adverts 4 Summary Adverts 1 Subset Adverts 3 Subset Adverts 0 Advert Requests 0 Advert Requests 3 Configuration Errors: Revision Errors 0 !non zero values indicates non-propagation of vlan changes (ie add/delete) Digest Errors 0 !non zero values indicates mismatch in vtp password VTP Pruning Statistics: Port Join Received Join Transmitted Summary Adverts received with no pruning support ---- ------------- ---------------- ------------------------ A 0 0 0 B 0 0 0 Cat1924-EN#
show trunk 6/1:このコマンドは、出力に示すように、トランク設定を確認します。
Cat6000 (enable) show trunk 6/1 * - indicates vtp domain mismatch Port Mode Encapsulation Status Native vlan -------- ----------- ------------- ------------ ----------- 6/1 desirable isl trunking 1 Port Vlans allowed on trunk -------- --------------------------------------------------------------------- 6/1 1-1005,1025-4094 Port Vlans allowed and active in management domain -------- --------------------------------------------------------------------- 6/1 1-3 Port Vlans in spanning tree forwarding state and not pruned -------- --------------------------------------------------------------------- 6/1 1-3
show vtp domain:このコマンドは、出力に示すようにVTP設定を確認します。
Cat6000 (enable) show vtp domain Domain Name Domain Index VTP Version Local Mode Password -------------------------------- ------------ ----------- ----------- ---------- DOC 1 2 server - Vlan-count Max-vlan-storage Config Revision Notifications ---------- ---------------- --------------- ------------- 8 1023 2 disabled Last Updater V2 Mode Pruning PruneEligible on Vlans --------------- -------- -------- ------------------------- 192.168.1.2 disabled disabled 2-1000
show vtp statistics:このコマンドは、出力に示すようにVTP統計情報を確認します。
Cat6000 (enable) show vtp statistics VTP statistics: summary advts received 1 subset advts received 0 request advts received 1 summary advts transmitted 89 subset advts transmitted 5 request advts transmitted 0 No of config revision errors 0 No of config digest errors 0 VTP pruning statistics: Trunk Join Transmitted Join Received Summary advts received from GVRP PDU non-pruning-capable device Received -------- ---------------- ------------- --------------------------- ---------- 15/1 0 0 0 0
ここでは、設定のトラブルシューティングに使用できる情報を示します。
この設定に関連するトラブルシューティング情報を次に示します。スイッチ間のトランキングをトラブルシューティングするには、次の手順を実行します。
VTP ドメイン名が同一である(VTP ドメイン名は大文字と小文字が区別されます)。
VTP パスワードが同一である。
VTP ドメイン内で少なくとも 1 台のスイッチが VTP サーバとして設定されている。
VTP ドメイン内に 1 台以上の VTP クライアントがある。
注:show vtp domainコマンドを発行すると、ステップ1と2を確認できます。いずれかの手順で結果の不一致が発生した場合、VTPトランキングは機能しません。