シリアル トンネリングに関する FAQ

Q. Serial Tunneling(STUN)peer-nameステートメントを定義するために使用するアドレスはどれですか。

A.ルータのアクティブインターフェイスの任意のIPアドレスを使用できます。ただし、最も安定したインターフェイスIPアドレス（ループバックアドレス）を使用する必要があります。

Q.シリアルトンネリング(STUN)ピア名が閉じられるのはなぜですか。

A. STUNピア名は、データが交換されなかったため閉じられました。

• ダイレクトカプセル化を使用している場合、インターフェイスはダウンしています。

• IPカプセル化を使用している場合、IP接続がないか、どちらのデバイスもパイプ経由でデータを送信しようとしていないために、2つのピア間のIP接続がアップ状態になりません。

Q.異なるシリアルトンネリング(STUN)グループが使用されるのはなぜですか。

A.異なるSTUNグループを使用して、同じアドレスのコントローラを持つフロントエンドプロセッサ(FEP)からのトラフィックを区別します。

Q.インターフェイスでシリアルトンネリング(STUN)カプセル化を設定した後、この機能を削除するにはどうすればよいのですか。???no stun encapsulation???コマンドが機能しない。

A.インターフェイスをデフォルトのカプセル化に戻すhdlc encapsulationコマンドを発行します。

Q.シリアルトンネリング(STUN)インターフェイスをアップ状態に保つために、ブレークアウトボックスを使用してRequest To Send(RTS)とData Terminal Ready(DTR)を結び付ける必要があるのはなぜですか。

A.新しい半二重nonreturn to zero inverted(NRZI)がない限り、STUNは全二重のみをサポートします。この表記法では、???全二重???は、RTSとClear To Send(CTS)が常に高いことを意味します。RTSとDTRのピンを組み合わせて使用すると、常にRTSがハイに保たれます。

Q. Serial Tunneling（STUN；シリアルトンネリング）トラフィックに優先順位を付けるにはどうすればよいのですか。

A. Cisco IOSソフトウェアリリース9.1以降のSTUNトラフィックに優先順位を付けます（次を参照）。

• 次の手順を使用して、単純なシリアルカプセル化を行います。

  1. 次のコマンドを実行します。

     priority-list x stun {high|medium|normal|low} 
          address stun_group controller_address
     
     
     !--- The above command is entered on one line.
     
     

  2. 出力インターフェイスにプライオリティグループを割り当てます。

• TCPカプセル化では、以前のソフトウェアのように、1つのポートではなく次の4つのポートが表示されます。

  1994 : high priority
  1990 : medium priority
  1991 : normal priority
  1992 : low priority

  そのため、トラフィックに優先順位を付けるには、まずSTUNポートをコーディングし、次にpriority-listコマンドを使用して優先順位を割り当てます。たとえば、次に示すように、インターフェイスシリアル1のSTUNの優先順位リストを、コントローラアドレスC1で設定します。

  priority-list 1 protocol ip high tcp 1994
  priority-list 1 protocol ip medium tcp 1990
  priority-list 1 protocol ip normal tcp 1991
  priority-list 1 protocol ip low tcp 1992
  priority-list 1 stun high address 1 C1
  interface s 1
  encapsulation stun
  stun group 1
  stun route address C1 tcp 131.108.64.250
       local-ack priority
  
  !--- The above command is entered on one line.
  
  interface serial 2
  priority-group 1
  
  !--- Note: This is the WAN interface.
  
  

注：priority-group文は、STUNインタフェース自体ではなく、STUNトラフィックがトンネリングされるWANインタフェースに適用されます。

Q.シリアルトンネリング(STUN)は、スイッチドマルチメガビットデータサービス(SMDS)、フレームリレー、またはX.25クラウドで動作できますか。

A. TCPカプセル化を使用している場合は、はい。カプセル化の後、パケットは通常のIPパケットと同じようにルーティングされ、通常のIPトラフィックとしてX.25、フレームリレー、またはSMDS経由でルーティングされます。

Q.ファストスイッチングよりも56 kbpsリンク間の低速スイッチングが推奨されるのはなぜですか。

A.ほとんどの場合、ファーストスイッチングはパケットを出力キューに入れるのに56 kbpsリンクの速度を非常に速くし、出力バッファが割り当てられない場合、パケットは廃棄されます。パケットがドロップすると、TCPはパケットの再送信を試み、大量のCPUサイクルを使用します。したがって、56 kbps以下のリンクでは、通常、ファーストスイッチングをオフにすることをお勧めします。

Q. debug stun packetコマンドの出力では、SDIとNDIは何を意味しますか。

A.シリアルデータ入力(SDI)およびネットワークデータ入力(NDI)の意味については、『debug stun packetコマンドからのSDIおよびNDIの説明』を参照してください。

関連情報

• テクニカルサポート - Cisco Systems