High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco NX-OS ソフトウェアの Link Layer Discovery Protocol(LLDP)機能の脆弱性により、認証されていない隣接する攻撃者が LLDP プロセスを再起動し、該当デバイスが予期せずリロードされる可能性があります。
この脆弱性は、LLDP フレームの特定のフィールドの不適切な処理に起因します。攻撃者は、巧妙に細工された LLDP パケットを該当デバイスのインターフェイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はデバイスのリロードを引き起こし、その結果サービス妨害(DoS)状態に陥る危険性があります。
注:LLDP はレイヤ 2 リンクプロトコルです。この脆弱性をエクスプロイトするには、攻撃者が該当デバイスのインターフェイスに物理的または論理的に(たとえば、LLDP プロトコルを転送するように設定されたレイヤ 2 トンネルを介して)直接接続されている必要があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-n3kn9k_aci_lldp_dos-NdgRrrA3
このアドバイザリは、2026 年 2 月に公開された Cisco FXOS および NX-OS ソフトウェアのセキュリティ アドバイザリ バンドルの一部です。アドバイザリとリンクの一覧については、『Cisco Event Response: February 2026 Semiannual Cisco FXOS and NX-OS Software Security Advisory Bundled Publication』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
次のシスコ製品で脆弱なソフトウェアリリースを実行していて、LLDP 機能がグローバルに有効になっていて 1 つ以上のインターフェイスで有効になっている場合、この脆弱性の影響を受けます。
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ(CSCwi75282)
- ACI モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ(CSCwq33193)
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ(CSCwi75282)
- UCS X シリーズ ダイレクト ファブリック インターコネクト 9108 100G(CSCwq60777)
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
スタンドアロンモードの Cisco NX-OS ソフトウェアでの LLDP のステータスの確認
スタンドアロンモードの Cisco NX-OS ソフトウェアを実行している Cisco Nexus スイッチでは、LLDP 機能はデフォルトでは無効になっています。LLDP 機能が有効になっているかどうかを確認するには、デバイスの CLI で show feature | include lldp コマンドを使用します。次に、LLDP 機能が有効になっている例を示します。
switch# show feature | include lldp
lldp 1 enabled
LLDP 機能が有効になっている場合は、デフォルトですべてのインターフェイスでも LLDP が有効になっています。no lldp receive というインターフェイスレベルの設定コマンドを使用することで、特定のインターフェイスで着信 LLDP パケットの処理を選択的に無効にすることができます。
特定のインターフェイスの LLDP のステータスを確認するには、デバイスの CLI で show lldp interface ethernet module/interface コマンドを使用します。次の例に示すように、enable(rx)ステータスが Y に設定されている場合、インターフェイスは着信 LLDP パケットを受け入れます。
switch# show lldp interface ethernet 1/1
Interface Information:
Enable (tx/rx/dcbx): Y/Y/Y Port Mac address: 00:a6:ca:b6:84:5a
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチでの LLDP のステータスの確認
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチでは、LLDP 機能はデフォルトで有効になっており、完全に無効にすることはできません。すべてのファブリックポートおよびアクセスポートで、LLDP がデフォルトで有効になっています。
APIC NX-OS スタイルの CLI から no lldp receive というインターフェイスレベルの設定コマンドを使用するか、適用されるアクセスポリシーで LLDP を無効にすることで、特定のアクセスポートで着信 LLDP パケットの処理を選択的に無効にすることができます。詳細については、『Cisco アプリケーション セントリック インフラストラクチャの基本』の「アクセスポリシーの概要」の項を参照してください。
特定のインターフェイスの LLDP のステータスを確認するには、デバイスの CLI で show lldp interface ethernet module/interface コマンドを使用します。次の例に示すように、enable(rx)ステータスが Y に設定されている場合、インターフェイスは着信 LLDP パケットを受け入れます。
switch# show lldp interface ethernet 1/1
Interface Information:
Enable (tx/rx/dcbx): Y/Y/N Port Mac address: 50:87:89:a2:10:39
Cisco UCS X シリーズ ダイレクト ファブリック インターコネクト 9108 100G での LLDP のステータスの確認
Cisco UCS X シリーズ ダイレクト ファブリック インターコネクト 9108 100G では、LLDP 機能はデフォルトで有効になっており、完全に無効にすることはできません。次のインターフェイスでは、LLDP は常に有効になっています。
- イーサネット アップリンク ポート(ネットワーク接続用にアップストリームスイッチに接続するネットワークインターフェイス)
- イーサネット ポート チャネル メンバ
- Fibre Channel over Ethernet(FCoE)アップリンクポート
- 管理インターフェイス(mgmt0)
LLDP は、ネットワーク制御ポリシーによって、サーバーポート(Cisco UCS Manager ドメインのサーバーに示されるインターフェイス)およびアプライアンスポート(アタッチされた NFS ストレージに直接接続するインターフェイス)でも有効になっている可能性があります。詳細については、『Cisco UCS Manager Network Management Guide』の「Configuring Network Control Policies」の項を参照してください。
特定のインターフェイスの LLDP のステータスを確認するには、デバイスの CLI で connect nxos コマンドを使用してから、show lldp interface ethernet module/interface コマンドを使用します。次の例に示すように、enable(rx)ステータスが Y に設定されている場合、インターフェイスは着信 LLDP パケットを受け入れます。
FI-A# show lldp interface ethernet 1/1
Interface Information:
Enable (tx/rx/dcbx):Y/Y/Y Port Mac address: 00:c8:8b:84:a2:54
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションにリストされている製品だけがこの脆弱性の影響を受けることが知られています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- Firepower 1000 シリーズ
- Firepower 2100 シリーズ
- Firepower 4100 シリーズ
- Firepower 9300 セキュリティ アプライアンス
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- Cisco Secure Firewall 3100 シリーズ
- Cisco Secure Firewall 4200 シリーズ
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコでは、回避策や緩和策(該当する場合)は、修正済みソフトウェアリリースへのアップグレードが利用可能になるまでの一時的な解決策であると考えています。この脆弱性を完全に修正し、本アドバイザリに記載されているような将来のリスクを回避するために、シスコでは、本アドバイザリに記載されている修正済みソフトウェアにアップグレードすることを強く推奨します。
Cisco NX-OS ソフトウェア
お客様が Cisco NX-OS ソフトウェアの脆弱性による侵害の可能性を判断できるように、シスコは Cisco Software Checker を提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。 また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。このアドバイザリのみ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、すべてのアドバイザリのいずれかです。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチの場合は 10.4(4)、ACI モードの Cisco NX-OS ソフトウェアの場合は 16.0(8e) です。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco UCS ソフトウェア
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェアリリースを記載しています。中央の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性に該当するかどうか、および、脆弱性のある最初のリリースを示しています。右の列は、この脆弱性が修正済みの最初の推奨リリースです。
UCS 9108 100G ファブリック インターコネクト
| Cisco UCS ソフトウェアリリース | UCS Manager モードの最初の修正済みリリース | Intersight 管理モードの最初の修正済みリリース |
|---|---|---|
| 4.3 | 4.3(6e) | 4.3(6.260003) |
| 6.0 | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
シスコの Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正済みリリース情報のみを検証します。
関連情報
Cisco Nexus スイッチに最適な Cisco NX-OS ソフトウェアリリースの決定に際してサポートが必要な場合は、以下の推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。セキュリティ アドバイザリでより新しいリリースが推奨されている場合は、そのアドバイザリのガイダンスに従うことをお勧めします。
Cisco MDS シリーズ スイッチ
Cisco Nexus 3000 Series Switches
Cisco Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
Cisco Nexus 5600 プラットフォームスイッチ
Cisco Nexus 6000 Series Switches
Cisco Nexus 7000 Series Switches
Cisco Nexus 9000 Series Switches
ACI モードの Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチ
Cisco UCS ソフトウェアに最適なリリースを確認するには、デバイスのリリースノートに記載されている推奨リリースに関するドキュメントを参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco Cisco Technical Assistance Center(TAC)サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
| バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2026 年 2 月 25 日 |
利用規約
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