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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
複数のCisco Unified Communications製品のCLIにおける脆弱性により、認証されたローカル攻撃者が、影響を受けるデバイスの基盤となるオペレーティングシステムでrootユーザとして任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、ユーザ指定のコマンド引数の検証が不適切なことに起因します。攻撃者は、該当デバイスのCLIで巧妙に細工されたコマンドを実行することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はrootユーザとして、該当デバイスの基盤となるオペレーティングシステムで任意のコマンドを実行できる可能性があります。この脆弱性を不正利用するには、攻撃者は有効な管理者クレデンシャルを持っている必要があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-vos-command-inject-65s2UCYy
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、脆弱性のあるソフトウェアリリースを実行している次のシスコ製品がこの脆弱性の影響を受けました。
- Customer Collaboration Platform(CCP)
- Finesse
- Unified Communications Manager (Unified CM)
- Unified Communications Manager IM および Presence Service(Unified CM IM&P)
- Unified Communications Manager Session Management Edition(Unified CM SME)
- Unified Contact Center Express(Unified CCX)
- Unified Intelligence Center
- Unity Connection
- Virtualized Voice Browser
このアドバイザリの公開時点で脆弱性が存在するシスコソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
公開時点では、次の表のリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左側の列にはシスコソフトウェアリリース、右側の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Cisco CCPリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
15.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
15.0 | 15.0(1) |
Cisco Finesseリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.6 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
12.6 | 12.6(2)ES6 |
15.0 | 15.0(1) |
Cisco Unified CM および Unified CM SME のリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
15.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
15.0 | 15SU2 |
Cisco Unified CM IM&P リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
15.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
15.0 | 15SU2 |
Cisco Unified CCX リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
15.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
15.0 | 15.0(1) |
Cisco Unified Intelligence Center リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.6 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
12.6 | 12.6(2)ES04 |
15.0 | 15.0(1) |
Cisco Unity Connection リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
15.0 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
15.0 | 15SU2 |
Cisco Virtualized Voice Browserリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.6 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
12.6 | 12.6(2)ES06 |
15.0 | 15.0(1) |
シスコの Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正済みリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたNATOサイバーセキュリティセンター(NCSC)のAntonin B.、Jean-Michel Huguet、およびJorge Escabias氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2025年6月4日 |
利用規約
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