High
High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、ロードするライブラリを正しく検証せず関連検索パスを使用してビルドされたカスタム実行可能なシステム ファイルが原因です。 攻撃者はこの脆弱性を悪用して、デバイス認証し、権限レベルを昇格できる悪意のあるライブラリを読み込みます。 不正利用に成功すると、攻撃者は ルート レベルの権限を取得し、デバイスを完全に制御できるようになります。 攻撃者は、デバイスにログインするための有効なユーザー認証情報を有している必要があります。
この脆弱性に対処するソフトウェア アップデートは、すでにシスコからリリースされています。 この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170816-apic2
該当製品
脆弱性のある製品
APIC のどのリリースがデバイス上で実行されているかを検証するには、管理者は CLI コマンド show version を使用することができます。 次の例は、ソフトウェア リリース 1.2(3m)を実行しているデバイスのコマンドの出力です。 :
APIC# show version
Role Id Name Version
---------- ---------- ------------------------ --------------------
controller 1 APIC 1.2(3m)
.
.
.
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコにより、この脆弱性は Cisco Application Policy Infrastructure Controller Enterprise Module(APIC-EM)に影響しないことが確認されました。
侵害のインジケーター
回避策
修正済みソフトウェア
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。 通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。 無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、Cisco Security Advisories and Alerts ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。 不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンス プロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。 http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_cisco_worldwide_contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
カスタマーは、このセクションの表に沿って、適切なリリースへのアップグレードをおこなってください。 本アドバイザリは以下のアドバイザリを含むコレクションの一部です。これらも考慮した上、完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
- cisco sa-20170816 apic1: Cisco Application Policy Infrastructure Controller SSH の特権昇格の脆弱性
- cisco sa-20170816 apic2: Cisco Application Policy Infrastructure Controller カスタム バイナリの特権昇格の脆弱性
Cisco Application Policy Infrastructure Controller | この脆弱性に対する最初の修正リリース | この脆弱および一連のアドバイザリに記載されているすべての脆弱性に関する推奨リリース |
---|---|---|
2.0 以前 |
脆弱性あり; 2.2(2e) へ移行してください |
2.2(2e) |
2.0 |
脆弱性あり; 2.2(2e) へ移行してください |
2.2(2e) |
2.1 | 脆弱性あり; 2.2(2e) へ移行してください | 2.2(2e) |
2.2 | 2.2(2e) | 2.2(2e) |
2.3 | 2.3(1f) | 2.3(1f) |
3.0(リリース予定) |
脆弱性なし |
脆弱性なし |
ソフトウェア更新プログラムは、cisco.com より製品 > クラウドとシステム管理 > ポリシーとオートメーション コント ローラー > アプリケーション ポリシー インフラストラクチャ コント ローラー (APIC) と移動し、 ソフトウェア センター からダウンロードすることができます 。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は、セキュリティ研究者マネージャの Lubomir Vesely 氏により発見され、シスコに報告されました。
URL
改訂履歴
Version | Description | Section | Status | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | Initial public release. | — | Final | 2017-August-16 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。