複数のシスコ製品に関するlibSRTPのDoS脆弱性

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Updated: 2016 年 5 月 10 日
Document ID:null-null

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポート コンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

High

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アドバイザリーID : cisco-sa-20160420-libsrtp
初公開日 : 2016-04-20 16:00
最終更新日 : 2016-05-10 17:14
バージョン 1.1 : Final
CVSSスコア : 7.8
回避策 : No workarounds available
 

日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。

概要

シスコは、サービス拒否(DoS)の脆弱性に対処するSecure Real-Time Transport Protocol(SRTP)ライブラリ(libSRTP)のバージョン1.5.3をリリースしました。複数のシスコ製品に、脆弱性のあるバージョンのlibSRTPライブラリが組み込まれています。

この脆弱性はlibSRTPの暗号化処理サブシステムに存在し、認証されていないリモートの攻撃者によってDoS状態が引き起こされる可能性があります。この脆弱性は、SRTPパケットの特定のフィールドに対する不適切な入力検証に起因します。攻撃者は、該当デバイスに問題を引き起こすように設計された巧妙に細工されたSRTPパケットを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。

この脆弱性のシスコ製品への影響は、影響を受ける製品によって異なります。各製品に対する影響の詳細については、この脆弱性に関連する各Cisco Bugの「条件」セクションを参照してください。バグIDはこのアドバイザリの冒頭および「脆弱性のある製品」の表に記載されています。

このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。

https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20160420-libsrtp

該当製品

脆弱性のある製品

次のシスコ製品がこの脆弱性の影響を受けることが確認されています。

製品 Defect Fixed Release Availability
Collaboration and Social Media
Cisco WebEx Meetings Server versions 1.x 0.CSCux00729  
Cisco WebEx Meetings Server versions 2.x 0.CSCux00729 2.6.1および2.7（2016年6月）
エンドポイント クライアントとクライアント ソフトウェア
Cisco Jabber Guest 0.CSCuz52891
Cisco Jabber for Android
 0.CSCuz52906  11.6 
Apple iOS向けCisco Jabber
 0.CSCux82920  11.6
Cisco Jabber for Mac 0.CSCuz52915  11.6
Cisco Jabber for Windows
 0.CSCux80499  11.6
ネットワークおよびコンテンツ セキュリティ デバイス
Cisco適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェア1
 0.CSCux00686 8.4.7.31
9.1.7
9.2.4.6
9.3.3.8
Routing and Switching - Enterprise and Service Provider
Cisco IOS XEソフトウェア2
 0.CSCux04317 3.14.3S
3.13.5S
3.16.2S
3.10.7S
3.17.1S
3.15.3S
音声およびユニファイド コミュニケーション デバイス
Cisco IP Phone 88x1シリーズ 0.CSCux00708 11.0(1)
Cisco DX シリーズ IP フォン 0.CSCux00697 10.2(5) 
Cisco IP Phone 88x5シリーズ 0.CSCux00748 11.0(1)
Cisco Unified 7800 Series IP Phones 0.CSCux00742 11.0(1)
Cisco Unified 8831 シリーズ IP Conference Phone 0.CSCux01782  
Cisco Unified 8961 IP フォン 0.CSCux00707 9.4(2)SR3（2016年8月）
Cisco Unified 9951 IP フォン 0.CSCux00707 9.4(2)SR3（2016年8月）
Cisco Unified 9971 IP フォン 0.CSCux00707 9.4(2)SR3（2016年8月）
Cisco Unified Communications Manager（UCM） 0.CSCux00716 10.5(2)SU3
Cisco Unified Communications Manager Session Management Edition（SME） 0.CSCux00716 10.5(2)SU3
Cisco Unified Communications for Microsoft Lync
 0.CSCuz52971
 11.6（2016年夏）
Cisco Unified IP Phone 7900 Series 0.CSCux00745 9.4(2)SR2
Cisco Unified IP Phone 8941 および 8945（SIP） 0.CSCux01786  
Cisco Unified Wireless IP Phone 0.CSCux37802 1.4.8.4
Cisco Unity Connection（UC） 0.CSCux35568 10.5(2)SU3
Cisco Virtualization Experience Media Engine  0.CSCuz52961  11.7（2016年9月）

1. Cisco ASAは、リリース9.4.1でSRTPを使用する電話プロキシ機能を廃止しました。

2. Cisco IOS XEプラットフォームは、Cisco Unified Border Element(CUBE)またはSession Border Controller(SBC)機能を使用してSRTPセッションを終了または変換するように設定されている場合、脆弱性が存在します。

脆弱性を含んでいないことが確認された製品

Cisco IOSソフトウェアなど、多くのシスコ製品はSRTPをサポートしますが、libSRTPは使用しません。したがって、この脆弱性の影響を受けません。Cisco IOS XRソフトウェアおよびCisco NX-OSソフトウェアは、libSRTPを使用しません。このアドバイザリの「脆弱性のある製品」セクションに記載されていない製品は、この脆弱性の影響を受けません。

詳細

libSRTPライブラリは、元々シスコによって作成され、https://github.com/cisco/libsrtpからダウンロードできるSRTPのオープンソース実装です。この脆弱性は、libSRTPのリリース以降、一般に公開されているソースコードおよびライブラリに存在するため、1.5.3より前のすべてのバージョンに影響します。この問題は、SRTPパケットの特定のフィールドを処理する際の不十分な入力サニタイズが原因で発生します。この問題を引き起こすように設計されたパケットを処理すると、整数アンダーフローが発生し、その後のメモリ動作が失敗する可能性があります。このアンダーフローが発生すると、パケットの復号化が失敗し、メモリの破損、アプリケーションのクラッシュ、またはシステムの再起動が発生する可能性があります。この脆弱性がシスコ製品に与える影響は、影響を受ける製品によって異なります。

回避策

回避策は今後 Cisco bugs に記載され、Cisco Bug Search Tool を使用して検索可能です。

修正済みソフトウェア

シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
 
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html

また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、シスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーまたはパートナーからそのソフトウェアの有効なライセンスを取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。

ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories and Responses アーカイブや後続のアドバイザリを参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。

いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成は新規リリースでも継続して適切なサポートが受けられることを確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center（TAC）もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。

サービス契約をご利用でないお客様

シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティ ベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center（TAC）に連絡してアップグレードを入手してください。

http://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html

無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。

推奨事項

$propertyAndFields.get("recommendations")

不正利用事例と公式発表

Cisco Product Security Incident Response Team（PSIRT）では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例とその公表は確認しておりません。

出典

シスコは、この脆弱性の発見と報告に関し、Mozillaチームと共にRandell Jesupに感謝いたします。

URL

改訂履歴

バージョン 説明 セクション ステータス 日付
1.1 修正済みバージョンの表を更新。 脆弱性が存在する製品 Final 2016年5月10日
1.0 初回公開リリース — Final 2016年4月20日

利用規約

本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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