Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
- Cisco Prime Collaboration Assurance Web Framework Access Controls Bypass Vulnerability
- Cisco Prime Collaboration Assurance Information Disclosure Vulnerability
- Cisco Prime Collaboration Assurance Session ID Privilege Escalation Vulnerability
Cisco Prime Collaboration Assurance Web Framework Access Controls Bypass Vulnerability と Cisco Prime Collaboration Assurance Session ID Privilege Escalation Vulnerability の不正利用に成功した認証された攻撃者は、該当システムによって管理された任意のドメインまたはユーザの管理者特権を使用してタスクを実行できます。
Cisco Prime Collaboration Assurance Information Disclosure Vulnerability の不正利用に成功した認証された攻撃者は、システム データベースにインポートされたデバイスの機密情報(Simple Network Management Protocol(SNMP)コミュニティ ストリングや管理者クレデンシャルなど)にアクセスできます。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性を軽減する回避策はありません。このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20150916-pca
該当製品
脆弱性のある製品
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20150916-pcp
他のシスコ製品においてこのアドバイザリの影響を受けるものは、現在確認されていません。
詳細
Cisco Prime Collaboration Assurance Web Framework Access Controls Bypass Vulnerability
Cisco Prime Collaboration Assurance の Web フレームワークの脆弱性を不正利用すれば、認証されたリモート攻撃者による高度な特権機能へのアクセスができます。
この脆弱性の原因は、認可とアクセス制御の不適切な実装です。攻撃者は、巧妙に細工された URL をシステムに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するためには、システムにログインする必要があります。
このエクスプロイトを使用すると、攻撃者は、管理者特権を持っているユーザにのみアクセスが許可された一部の機能にアクセスする可能性があります。この脆弱性を利用して、攻撃者は、追加の管理者ユーザの作成したり、システムがマルチテナント環境で使用されている場合に別のドメインからの情報にアクセスしたりできます。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCus62671(登録ユーザー専用)、および CSCus62652(登録ユーザー専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)ID CVE-2015-4304 が割り当てられています。
Cisco Prime Collaboration Assurance Information Disclosure Vulnerability
Cisco Prime Collaboration Assurance の Web フレームワークの脆弱性を不正利用すれば、認証されたリモート攻撃者によるシステム データベースにインポートされたデバイスに関する情報へのアクセスができます。
この脆弱性の原因は、認可とアクセス制御の不適切な実装です。攻撃者は、巧妙に細工された URL をシステムに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するためには、システムにログインする必要があります。
このエクスプロイトを使用すると、攻撃者は、他の顧客またはドメインのデバイスを含む、システム データベースにインポートされたデバイスに関する情報にアクセスする可能性があります。攻撃者が取得可能な情報には、SNMP コミュニティ ストリングとデバイス管理者クレデンシャルが含まれます。これにより、攻撃者は、これらのデバイスへの管理者アクセス権を取得できます。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCus62656(登録ユーザー専用)と CVE ID CVE-2015-4305 で文書化されています。
Cisco Prime Collaboration Assurance Session ID Privilege Escalation Vulnerability
Cisco Prime Collaboration Assurance の Web フレームワークの脆弱性を不正利用すれば、認証されたリモート攻撃者によるシステムにログインしているユーザに関する情報(ユーザのセッション ID など)へのアクセスができます。
この脆弱性の原因は、認可とアクセス制御の不適切な実装です。攻撃者は、巧妙に細工された URL をシステムに送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するためには、システムにログインする必要があります。
このエクスプロイトを使用すると、攻撃者は、システムにログインしているユーザに関する情報(ユーザのセッション ID など)にアクセスすることができます。この識別子を使用して、攻撃者は、システムがマルチテナント用に設定されている場合に、任意のドメインまたは顧客の任意のユーザ(管理者ユーザを含む)になりすますことができます。この情報を使用して、攻撃者は、セッション ID が有効な期間に特権機能を実行することができます。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCus88343(登録ユーザー専用)と CSCus88334(登録ユーザー専用)、および CVE ID CVE-2015-4306 で文書化されています。
回避策
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories, Responses, and Alerts アーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco Prime Collaboration Assurance の Web フレームワークにおけるアクセス制御バイパス脆弱性、Cisco Prime Collaboration Assurance の情報開示脆弱性、Cisco Prime Collaboration Assurance のセッション ID 特権昇格脆弱性は、Cisco Prime Collaboration Assurance ソフトウェアリリース 10.5.1 MSP パッチ cpc-assurance-patchbundle-10.5.1.53684-1.x86_64.tar.gz とリリース 11.0 以降で修正されています。現時点で、Cisco Prime Collaboration Assurance ソフトウェアリリース 10.6 またはリリース 10.5 ENT の修正済みリリースは存在しません。不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
これらの脆弱性は、サポートケースの解決中にシスコに報告されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2015 年 9 月 16 日 | 初回公開リリース |
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